8/3【WRESTLE-1】『プロレス総合学院』設立会見における武藤校長、高木CEOら詳細コメント
3日に行われた『プロレス総合学院』設立会見における武藤敬司校長、高木三四郎CEO、コーチ陣を務める各レスラーの詳細コメントは以下の通り。
【会見の模様】
▼武藤「念願であったプロレスラー養成学校ですか。思えばですね、あれは1990年半ばぐらい、ですか。新日本プロレスに在籍していた頃に、こういう学校をやりたいという話が持ち上がって、代々木アニメーション学院の校長と、ある程度までは話が進んでいたんですが、なにぶん俺が未熟であったりとか、あまりにも話が漠然とし過ぎていたりして、その話がとん挫していました。それが高木CEOと組むことによって、“漠然と"がちゃんと具体化してくれるということで、本当に嬉しい限りです。これからプロレス界のためにも、より多くの優秀な人材を育てていきたいと思います」
▼高木「今年5月にCEOに就任させて以来、ひとつの目標であったプロレスの専門的な学校というものが、総合学院ということで無事にスタートすることができました。ローカルも含めますと50〜60の団体ある多団体時代の中で、実は各団体によって指導方法や育成方法はまちまち。そういった状況下で、即戦力を生みだしていく学校機関というのはプロレス界の発展のためにも絶対に必要なんじゃないかと思っていました。特にこのGENスポーツパレスは本当に最高の環境。コーチの皆さんも経験豊富で、さまざまなジャンルに精通してる方ばかりだと思っています。こういったコーチに指導していただいて、卒業した後は色々な団体にあっせんをするということも可能となっております。あとは学校主催のイベントも開催したいと思っています。卒業しても関わっていけることも一つの売りにしたいと思っておりますので、本当の理想の良い形の学校ができたと自分では思っております」
▼AKIRA(※書面でコメント)「前の団体で選手を育てた経験もありますので、そのような経験からスポーツ経験の無い方もプロレスラーに導くノウハウは持っています。また、僕は俳優の経験もあります。近年のプロレスではそういった表現力も要求されるため、表現力という部分では僕の分野として担当させていただければ、と思っています」
▼近藤「あまり表に出てない話なんですが、実はこう見えて各団体で優秀な選手をコーチングしているキャリアがあります。名前は言いませんが、現在も活躍しているレスラーが何人かいます。この新しくできた学校で、さらに優秀な人材を育てていきたいと思っています。と同時に、昔レスラーになりたいと思って社会に出た社会人や、これからレスラーになるんだと思っている学生。会社や大学に通いながらも、プロレスラーを目指して通える学校。そういったものが実現できる場所なので、老若男女、幅広く募集はしております。幅広いカリキュラムで必ずレスラーにさせたいと思っています」
▼カズ「今、レスラーになるためには、やっぱり凄い敷居が高い。入門受けて寮に入るとなると、今の仕事を辞めたり、大学生活終わってすぐ入るとか…人生を賭けるのに凄く迷うところが大きいと思うんですけど、今回学校ということで、そういったところに通いながらも準備ができる。そういうものが実現できれば、もっと広いところからプロレスラーとして育成ができるので、もっともっと今より良いレスラーが生まれてくる環境になってくるんじゃないかと思っています」
▼大和「デビューして8年。いろんな経験を積んできております。経験を積む中で、いろんな方に教えてもらいながら、いろんな方法論を持たして頂いております。その方法論をもってですね、半年間という中で、最短でレスラーになる道を私なりに模索中ですので、模索した完成品を皆さんにお届けできればと思っています」
――従来のW-1の新弟子募集は、この学校に入ることが前提となる?
▼高木「それは別個ですね。別で考えてはいます。ただ、ひょっとしたらこの学校に入るということが、最短の道になるという可能性はあります。本人の素質次第ではありますけど。門戸は開いていきたいと思っていますので、いろんな人材が集まってきやすい環境を作っていきたいというのと、卒業生みんながW-1に入るんじゃないか…ということもありません」
――武藤社長や高木CEOが講義を持つことはある?
▼武藤「俺がやれるとしたら初期段階じゃなくて、ある程度完成してきたところで、どう魂をふきこむか…って作業ですね。ゆくゆくは外国の留学生を取るような学校になれたら…というのも一つの目標にしています」
▼高木「興行がこうして行われるんだよ…っていう部分では特別講義的な部分で触れる部分はあると思います」
――道場練習だけではなく、教室で学ぶ日もある?
▼高木「そうですね。もちろんそれは。あとはリングの搬入であったり、設営だったり、撤収だったり…そういうことも総合的に教えていければな、とは思っています。今、プロレスラーって試合だけじゃない部分も出てくるので、そういった時にリングの設営撤収の方法を知っていれば、より団体もピックアップしやすくなってくると思いますし。だからレフェリー的な講習も考えていますし、リングアナ的な講習も考えています」