プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/6【DRAGON GATE】MONSTER EXPRESSに亀裂 反逆の鷹木が8・16大田区でドリームゲート王者・吉野に挑戦 後楽園大会

 『SCANDAL GATE in TOKYO』後楽園ホール大会が6日、行われ、吉野正人、鷹木信悟、B×Bハルクが3WAYマッチで対戦。ハルクに完勝した鷹木が吉野を徹底挑発し、MONSTER EXPRESS(ME)に亀裂が入り、8・16大田区で吉野の保持するオープン・ザ・ドリームゲート王座に挑戦することが電撃決定した。

 ドリームゲート王者の吉野は7・20神戸ワールドで「現役世代をごぼう抜きにする」と宣言していた若き挑戦者・T-Hawkを退け、王座初防衛を果たした。試合後、吉野はT-Hawkに一夜限りのタッグ結成を呼びかけ、8・2神戸で実現する運びとなった。

 しかし、そんな吉野の行動に疑問符を付けたのが鷹木だ。MEとして吉野と行動をともにしてきたが、現役世代にケンカを売ったT-Hawkとあえて組む選択をした吉野に不満をぶつけ、両者の信頼関係にヒビが入る形に。8・2神戸で鷹木は戸澤陽とのタッグを組み、吉野&T-Hawk組と対戦。実力でT-Hawkを撃破してみせた。

 それでも鷹木は荒ぶる気持ちを抑えきれない。神戸ワールド大会直後にドリームゲート王座が紛失したことを受けて、吉野を批判。そんな盟友の言動に吉野は不信感を募らせた。と、そこに割って入ったのが、Dia.HEARTSのハルクだ。鷹木にとって生涯のライバルであり、6月に吉野に敗れてドリームゲート王座を明け渡したばかりのハルクが加わったことで、言い争いはさらに過熱。そこで今大会の3WAYマッチで決着を付けることになった。

 ゴングと同時に鷹木が吉野を襲撃。どよめきに包まれてゴングが打ち鳴らされた。トップ戦線に立つ3人の戦いは、それぞれが持ち味を発揮する熱戦に。のっけから一進一退の攻防が繰り広げられる。

 中でも際立ったのが鷹木だ。ハルクをバックドロップ、ジャンボスープレックスで強引に引っこ抜くと、ハルクは左肩を強打。試合前から痛めていた左腕の状況が悪化してしまう。セコンドに連れられて控え室に下がろうとするが、鷹木はそれを許さず、鉄柱に叩きつけて、パイプイスで痛打。これにはブーイングが飛んだ。荒ぶる鷹木は止まらず、吉野にも猛攻。吉野を踏みつけ、その上で筋肉ポーズを披露したが、場内からは再びブーイングが巻き起こる。

 鷹木に傾いた流れを変えようと、吉野とハルクは共同戦線を張り、スピンキックとバックハンドエルボーのサンドイッチ弾をグサリ。さらに、ハルクはダイブ式ニールキックで追撃した。さらに顔面にカカト落としを叩き込むが、ファーストフラッシュは決まらず。その瞬間に、吉野がハルクにトルベジーノをお見舞いすると、鷹木にはフロムジャングルで飛びついた。

 しかし、パワーで踏ん張った鷹木はデスバレーボムで返り討ちに。続いて、ハルクには串刺しラリアットを叩き込むと、フランケンをパワーボムで切り返してみせる。そして、強烈なパンピングボンバーを打ち抜くと、ハルクは一回転。そのままピクリとも動かず、3カウントを聞くしかなかった。

 試合後、鷹木は「なんだ、このザマは。情けねえな。こんな奴が最近までドリームゲートのベルトを持っていたのか」とハルクを糾弾。その舌鋒は吉野にも向けられた。

 鷹木は今年に入ってからずっと我慢を重ねてきたことを告白。戸澤がブレイブゲート王者となり、吉野はしゃちほこBOYとのタッグでツインゲート王座を戴冠。さらにドリームゲートのベルトを巻き、結果的に鷹木はずっと蚊帳の外になっていた。そんな中で、鷹木はT-Hawkら若い世代との戦いに自分の存在意義を見出していたが、吉野がアッサリとT-Hawkとタッグを組んでしまったことで、その流れは止まってしまい、怒りは頂点に。

 鷹木は「吉野、お前が好き勝手にやるなら、俺も好き勝手にやらしてもらうぞ。俺もひとりのプロレスラー。レスラーだからトップを目指す」と宣戦布告。ベルト紛失の責任を問うと、「ベルトもお前から離れたがっているんだ。名前だけのチャンピオンなんていらない。俺が力尽くで奪ってやる」と王座挑戦に名乗りを挙げた。

 ベルトの件は王者として謝罪した上で、吉野は「力尽くでドリームゲートのベルト獲りたい? お前がそう来るんだったら、俺は弾き飛ばすだけや」と受けて立つ構えを見せる。

 そうなると、気になるのはMEの行方。鷹木が「MEは俺と戸澤が始めたユニット。辞めるならお前が辞めろ。そもそももっと辞めなきゃいけないヤツがいたな。お笑い三流レスラー、しゃちほこBOYだよ。あんなヤツがいるからMEのパワーバランスがおかしくなるんだ」と通告すると、吉野は「俺のことは何とでも言えや。でも、しゃちのことを馬鹿にするのは俺が許さんぞ」と激怒した。

 2人の舌戦は収まる気配がなく、この亀裂を清算するにはもはやドリームゲート王座を懸けたタイトル戦しかない。吉野と鷹木が互いに対戦をアピールし、8・16大田区での対戦が電撃決定した。

 鷹木は「ついに俺の望む流れが来た。今年に入ってずっとストレスが溜まっていたんだ。フラストレーションと怒りと憎しみ、全部ぶつけてやろうじゃないか。所詮、リングは弱肉強食。強い者だけが生き残る。俺はそれを証明するだけだ」と断言。悩んだ戸澤も鷹木とともにリングを去り、MEの決裂が決定的となった。

プロ格 情報局