10/8【RIZIN】RIZIN発表会見における榊原実行委員長、高田統括本部長の詳細コメント(後編/写真あり)
※中編からの続きです
――テレビ放送について?
▼榊原実行委員長「3日間みんながスーパーアリーナに集ってライブで見てほしい。ナマでみてくれる人が一番楽しめるコンテンツに仕立てていきます。もちろん世界中にこのコンテンツを届けたいですし、日本も広いですから多くの地方の人に届けたい。大晦日の番組を格闘技を見ることを楽しみに生活を送ってきた格闘技ファンは多くいると思います。環境を整えて、ライブで見たり、テレビで見たり、あるいはネットで見たり、ライフスタイルに応じて世界中の人に見てもらえる放送環境の整備を今現在も進めております。日本国内はフジテレビジョンさんでの放送を決定していただくことができました。ここまでくるまで主催者側とのやり取りで放送時間とか環境整備に時間がかかりますが、この大英断に心から感謝したいと思います。PRIDE時代から我々と友だったスカパーさんにも今回PPV、ライブで流していただけると。いろんな形でインターネット配信も考えています。そして格闘技の今マーケットで圧倒的に大きいアメリカに向けてどう届けるかですが、ノウハウ、野心を持ってともにチャレンジしてくれるスパイクTVさんでアメリカの地上波で無料で大晦日と29日の大会を見ていただける。まずは日本とアメリカの放送環境が決まったことを報告させて頂きます」
――大会について
▼榊原委員長「29、30、31日の3日間で何を見せたいのか伝えたいと思いました。去年の11月から高田さんとも相談しました。今大半のトップ選手はUFCにいますよね。ここから格闘技の業界に戻ってもいきなり選手契約は取れません。PRIDEを手放す時に思ったのが選手の引き抜きとか醜い争いはこのスポーツには健全ではない、ある一定のルール、秩序が必要だと思っていました。格闘技の産業に自分がどう貢献できるかも大きな課題だったので、プロモーターとして戻ると世界中のプロモーターたち、ともに日本の格闘技を支えるプロモーションのトップの人たちとしのぎを削る、そんなことはしたくないという思いが強くあったんですね。プロモーションの代表の選手に出てきてもらう、コンペティション、競技会を作ることをどうかと。トップアスリートが日本にやってくる。サッカーでたとえるとチャンピオンズリーグ、ワールドカップかもしれない。そういう競技会の主催者として格闘技界に戻ります。プロモーションを持つのではなく、世界中のプロモーションとアライアンスを結んで、選手は最高に輝くためにこの競技会に挑む。そういう舞台を作り上げていきたい。1回目の大会は8人のヘビー級のトーナメントを開催したい。アライアンスを組んでくれたプロモーションからトップコンテンダーが賞金総額50万ドルをかけて29日に1回戦、一日インターバルがあって31日に準決勝と決勝。その週末で世界最強の男が決まる。そういうトーナメント、競技会を軸に、ワンマッチの試合トータルで全10から12試合ぐらい。31日トーナメントの準決勝、決勝、スペシャルワンマッチのカードを組みたい。そう思っています。この新しい格闘技の競技会を作り出していくうえで、高田さんのメッセージの中にもあったと思いますが、PRIDEは世界最高峰をうたって、当時、世界最高峰の選手が集って機能していましたが、世界最強の選手だけを呼ぶプロモーションの活動ではなく、過去、現在、未来がシンクロするそんなイベント空間を作りたいと思います。格闘技界に放つ3本の矢。一つ目は簡潔です。過去のトップファイター、そろそろ終焉を迎えている選手は多いです。アメリカでもヴァンダレイ・シウバ、マウリシオ・ショーグンに会いましたけど、日本の最高の舞台で試合したい、その場で死にたいと。引退する場を作ってあげるのがミッションの一つ。次の未来を作り上げてく必要があるので息吹と名づけて、新しい選手のデビューの場、チャレンジの場をたくさん作っていきたい。もう一つが未来。世界最強を決める、格闘技の選手になったら一度はRIZINフェデレーションに出たい、そう思ってもらえるような世界中のプロモーション対抗のトーナメントを開催していきたいと思っています」
――ルール、試合場はどうなる?
▼榊原委員長「ルールは級PRIDEルールです。10分5分5分。女子は5分3R。フットスタンプもありですし、グラウンドでの4点のヒザ蹴りもあります。最もアグレッシブなルールにしたいということで、選手の了承があればヒジも認めようかなと。試合のフィールドはリングでいきます。みんながみたことのないようなリングを開発中です。スクエアなリングなんですけど、いろんなアイデアを出してニュータイプのリング。5本のロープでいきたいと思います。金網よりみやすいと思いますよ」
――桜庭vs青木は体重差があるが?
▼榊原委員長「今10キロ以上差があると思いますが、落としどころを決めてになると思います。お互いのパフォーマンスとして、それぞれ一番いいパフォーマンスが出せる、歩み寄れるウェートになるかと思います」
――30日のイベントのプランは?
▼榊原委員長「3日間とも大会の時間とは別に朝から夜まで格闘技三昧。格闘技EXPO、ファンフェスタをコミュニティアリーナとけやき広場でやります。30日は29日、31日とは違う形の格闘技の祭典ということで試合を組もうと思っています。何らかの形でリングを使っていろんな格闘技を見てもらうような日にできればと思っています」