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11/1【K-DOJO】木高陥落、旭がインディジュニア奪取 トウナイは梶破って悲願のシングル初戴冠(写真あり)

 K-DOJOのビッグマッチとなる後楽園大会が1日、東京・後楽園ホールで開かれ、旭志織が木高イサミを破ってインディージュニア王座奪取に成功。また、ヒロ・トウナイは梶トマトを破ってUWA世界ミドル級王座戴冠を果たし、悲願のシングル初タイトルを獲得した。

 第5試合ではかつて同時期にK-DOJOに入門した旭と木高の一騎打ちが、木高が持つインディージュニア王座を懸けて実現。試合巧者の実力派対決だけに先の先まで読み合うハイレベルな攻防が続いたが、木高必殺の前後からの勇脚をしのいだ旭が、レフェリーを使った延髄斬り、鼻っ柱に叩きこむ阿吽で決定機を作り出すと、最後はパワーボムからのジャックナイフ固め(HIMAWARI BOMB)で3カウントを奪い去った。

 試合後は潔く木高自ら旭の腰にベルトを巻き、爽やかな拍手に包まれた。団体問わず積極的に挑戦者を探し出して防衛戦を重ねてきた木高からベルトを引き継いだ形となった旭は「今時、あんなに飢えた王者は珍しかった。そんなイサミさんが七色に輝かせてきたベルトを、今度は旭色に上塗りしていきたい」と勝って兜の緒を締め直した。一方、シングルでは丸腰となった木高は「今日は完敗。二丁拳銃ではアジアタッグの道が見えてるけど、シングルではいよいよ何も無くなった。次はDDT大阪でのKO-D無差別挑戦か。だから、これは一度ジュニアには一区切りつけて、無差別級の戦いに打って出ろ…ってことだと解釈してる」と挑戦が決まっている全日本のアジアタッグ王座と、DDTのKO-D無差別級王座への専念を表明し、“無差別級路線"への回帰を宣言した。

 第4試合ではトウナイが梶の持つUWA世界ミドル級王座に挑戦。デビュー9年ながらシングル王座未戴冠のトウナイは「負ければ言いたくないセリフを言うことも考えていた」と背水の陣で臨み、磨いてきた徹底した腕攻めで攻めまくった。梶も安定したスピード感あふれるファイトで巻き返したものの、梶必殺のレッドアイを丸め込みや腕殺しで2度に渡って封じたトウナイが、脇固め、逆十字固め、腕固めと変化。ロープに逃れようとする梶をリング中央に回転しながら引きずり戻し、執念を実らせるギブアップ勝ちを奪った。

 悲願のシングル王座初戴冠を果たしたトウナイは、感極まってベルトを抱きしめ「こんな自分を応援してくれた人たち、支えてくれた人たち、今まで戦ってきた選手も含めて、すべての人たちに感謝したい」と感無量の面持ち。さらには「ベルトを獲ったらやりたい場所と、相手は決まってました。持って帰ってくると言いながら、かなわなかった大阪の地で、以前敗れている道頓堀プロレスの政宗選手とやりたい」と指名し、「永久にチャンピオンとは言いませんが、ベルトを持ってる限りは価値のある試合を積み重ねて、このUWAのベルトをSTRONGEST-Kに劣らない価値に引き上げていきたい」と語った。

 第2試合ではあらゆる凶器攻撃が認められるWEWハードコアタッグ新王者決定戦ハードコアランブルが行われた。7チームが入り乱れた末に、大塚&柏組と関根&那須組が生き残り、イスを使った蹴りなどで柏を追い込んだ関根が、最後は龍切で仕留めて関根&那須組が王者に輝いた。

 第1試合では新人の吉田綾斗、ダイナソー拓真がデビュー。タッグを組んで、同じくデビュー間もない浅川&最上組と対決した。赤髪モヒカン姿のダイナソーがパワフルに駆け回れば、精かんな顔つきで黒タイツ姿の吉田は、ノビのあるヒールキック、打点の高いドロップキックやダイナミックなカカト落としを披露。ポテンシャルを見せつけたうえで、チキンウイングフェースロックで浅川からギブアップを奪い、“先輩"相手にいきなりデビュー戦を飾ってみせた。

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