11/20【全日本】会見後の囲み取材における秋山社長の詳細コメント
20日、スカパー東京メディアセンターでの会見後、囲み取材に応じた秋山準社長の詳細コメントは以下の通り。
【囲み取材における秋山社長】
――金丸の退団が発表されたが?
▼秋山社長「(理由は)本人のこれから、家族のこと。鼓太郎とは若干ニュアンスが違うのかなと思うんですけど、自分の可能性を試したいと。今の本人の状況を、環境を変えたいということで、退団を申し出てきました。僕も長いこと彼と一緒にいたんで、『もうちょっと考えろ』と言ってたけど、本人の気持ちが固いということで今日発表させてもらいました。本来なら金丸と一緒に(会見を)と思ったんですけど、口下手な奴で『リリースだけでお願いできますか』と言ってきたんで、こういう形になりました」
――いつ頃に本人から相談されて、いつ結論に至った?
▼秋山社長「鼓太郎から聞いた少し後ぐらいですかね。だいたい同じような時期。考えさせて下さいと。その中で本人の気持ちが固いということなんで。ずっと一緒に19年かな、やってきたんでね。あいつもああみえて頑固なんで、それは僕もわかってるんで、考えとけと言っても変わらないだろうなと思ってましたけどね。自分で考えるようにやれという感じですかね。今のあいつの環境を変えたいというのが一番なので、それは俺がとやかく言うことじゃないんで」
――退団選手が4人続いたが?
▼秋山社長「横綱はちょっと違うかなと思いますけど、俺らがこっちに来た人間の中の3人なんで。あと残ってるのは俺と青木だけ。だいたい出る要素というか、それは僕もわかるし、気持ちはわかるけど、本来なら下の人間もいるんで、そいつらのためにももうちょっと我慢して頑張ってもらいたかったのが本音ですけどね。プロとして彼らが選ぶ、それはそれで理解はできるんで、行ってこいという感じですかね」
――特に金丸の退団はショックだったのでは?
▼秋山社長「逆にショックはあったんですけど、開き直りが早かったですね。そうか、お前も行くかと。俺は俺で全日本プロレスで頑張ろうと何とか止めようというのがもしかしたら強かったかもしれないけど、あいつが出ると決めて出て行くとなった時、俺の中でよし!というのが逆にありましたね。ズルズルしてたものが俺の中でバンっと切れたみたいで、今残ってる奴で頑張ろう、やってやるよという感じに逆になりましたね。鼓太郎の時、(退団するのは)最後ですかと聞かれて、そこがまだというのがあって。でももう僕の中で引きずってはいないですね」
――ファンに心配をかけてしまったが?
▼秋山社長「特に金丸と僕の関係を見てくれたファンの人にとってはかなりのショックだと思うし、もしかしたら鼓太郎とは違う感情もあるかもしれない。あいつもプロレスをやっていくとは思うんで、あいつの動き、活躍をこれからも応援してあげてほしいなと思いますよ」
――全日本の今後は大丈夫かと思われそうだが?
▼秋山社長「思われるでしょうけどね、それは。でもそれを跳ね返さないといけないですね。それは思いますよ。トップどころがヘビーもジュニアもスポッといってしまうわけだから。それは思いますよ。だけどやるしかない、やるつもりでいますし」
――これ以上の退団選手はない?
▼秋山社長「だと思いますよ」
――退団をにおわす選手もいない?
▼秋山社長「ないですね」
――残った選手、社員で気持ちを一つにやっていくと?
▼秋山社長「そうですね。退団者が続くと特に若い選手なんか不安になって心が揺れてると思うんですね。そういう心の揺れを何とか修正してやるのが僕の役目。本来は上の人間が揺れたらいけない。長年いる人間がそういうのを支えてやらないといけないけど、ふらふらしてる。それが退団者として出てしまったのかなと。今残ってる奴はそこはしっかりしてる人間ばかり。ピンチはチャンスというし、抜けたポジションには誰かが入るだろうし、そこに入るための努力もするだろうし。逆に俺も吹っ切れたよ。金丸、お前もそうかと。喧嘩されてよーしコノヤローって感じになってるんですよ。ここまできたら、よしわかった、やってやるよって感じ。仲間はいるけど、気持ち的には一人でもやってやるよ。かといってあいつらに悪い感情は何もないですよ。彼らは彼らで潮崎はノアに顔を出したり、それはそれでよかったし、金丸も鼓太郎も彼らが行く道はだいたいわかるけど、あいつらなら最高のパフォーマンスをどこにいってもできると思うし、頑張ってもらいたい。俺は俺で、俺の仲間とともに頑張ります」
――これから戦力を補強していく?
▼秋山社長「補強もするかもわからないけど、それはわからないですね。とりあえず鼓太郎が最強タッグまで、金丸は12月15日まで出るんで、鈴木鼓太郎、金丸義信さよならツアーになるけど、同じプロレス界にいるんで、一生顔を合わせないこともないし、どっかで交わることもあるかもしれないし」