5/18【長州プロデュース興行】7・10後楽園で初遭遇実現 長州「何年ぶりかの高揚感じる」、秋山「徹底的にいく」
7・10後楽園大会『POWER HALL 2018-Battle of another dimension-』の第1弾カード発表会見が18日、東京・後楽園ホール展示場で行われ、「長州力&関本大介&ヨシタツvs秋山準&橋本大地&黒潮“イケメン"二郎」、「藤波辰爾&丸藤正道&芦野祥太郎vs鷹木信悟&土肥孝司&清宮海斗」の2試合が決定。長州と秋山はこれが初遭遇。「本当に高揚してる。もう何年ぶりかにそういう感覚を味わってちょっと陶酔してみたい」と長州が高ぶれば、秋山は「徹底的にいく」と長州からの直接勝利を予告した。
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長州プロデュース興行第2弾となる7・10後楽園大会で長州と秋山の初対決が実現することになった。専修大学レスリング部出身の共通項がある二人だが、意外にもリング上での接点は皆無。正真正銘の初遭遇となる。
「第2回のこの形でなったら秋山しかいない」と言い切った長州は、後輩・秋山との初対決に「本当に高揚してる。もう何年ぶりかにそういう感覚を味わってちょっと陶酔してみたい」と高ぶりを隠せない。それは「今までの自分の形が秋山と向かい合った時にはたぶんなくなるんじゃないか」、「あまりきれいな形の決まったプロレスはできないんじゃないか」との予感があるからだ。かつてそんな感覚を味わった戦いが95年10・9東京ドーム大会の安生洋二戦だったという。戦況次第であの時のような殺伐とした戦いに発展する可能性も想定している長州は「自分の形が秋山とぶつかって崩れた時は徹底していきますよ」と言い切った。
一方、秋山にとって長州の存在は「大学ではおいそれと話せる立場じゃない」と言うほど雲の上の存在だった。それがデビュー26年目にして初対決が実現。秋山は「リングに上がったら先輩後輩関係なく、僕なりのプロレスを長州さんにぶつけて、長州さんから勝ちたい」と直接勝利を予告した。長州発言を受けて「徹底的にやると言うんであれば、徹底的にいきたい」と宣言した秋山は「もしかしたら長州さんが考える、形を崩したものができるのは俺だけかもしれないっていう自信はある」と豪語してみせた。
パートナーもそれぞれ関本大介&ヨシタツ、橋本大地&黒潮“イケメン"二郎と豪華そのもの。長州と秋山のみならず、どの顔合わせも注目される一戦となりそうだ。そしてセミファイナルでも藤波辰爾&丸藤正道&芦野祥太郎と鷹木信悟&土肥孝司&清宮海斗が激突する豪華6人タッグマッチが実現する。
☆7/10(火)東京・後楽園ホール『POWER HALL 2018-Battle of another dimension-』17:30開場、18:30開始
▼セミファイナル A NEW ENCOUNTER
清宮海斗
土肥孝司
鷹木信悟
vs
芦野祥太郎
丸藤正道
藤波辰爾
▼メインイベント JOIN THE REVOLUTION II
黒潮“イケメン"二郎
橋本大地
秋山準
vs
ヨシタツ
関本大介
長州力
【会見の模様】
▼藤波のコメント「長州もすごいカードを組んだね。相手チームの鷹木選手は先日の山梨でタッグで闘ったけど、体力も気力もみなぎっているね。土肥選手、清宮選手も若くてパワーがあって、POWER HALLの大会名にふさわしい3人だね。こちらのパートナーの丸藤選手は言うことなしの信頼できる選手だし、芦野選手もW-1で今、一番勢いがある選手だと聞いているから、自分が足を引っ張らないように、頑張ります」
▼丸藤のコメント「前回に続いて長州力さんのプロデュース興行に出場できることを光栄に思います。今回は藤波さん、芦野とのタッグですが、約束通り鷹木と対戦できることを楽しみにしています。ただ、長州さんも『プロとして個々アピールして欲しい』と言われてましたし、自分自身デビュー20周年の今年はワガママに行くと宣言した以上、どこのリングでもそれを貫き通すのみ。ここでも一番目立ってやろうと思っています」
▼清宮「こんにちは。プロレスリング・ノアの清宮海斗です。この特別な空間の中で自分をしっかりアピールしていきたいと思います。よろしくお願いします」
▼土肥「WRESTLE-1の土肥孝司です。このような大会に出られることを光栄に思います。リング上では自分らしい戦いを見せたいと思います」
▼鷹木「前回のPOWER HALLで丸藤さんとタッグを組みまして、やっぱり丸藤さんとは組むより戦う方がいいなって一方的にコメントしたんですが、こうしてまたPOWER HALLで対戦を組んでいただいたんで。丸藤さんとは先月、全日本プロレスさんのチャンピオン・カーニバルで決勝でやりたいですねって話をしてたら、流れてしまったんで。藤波さんとはまさに今週の日曜日に対戦したばかりで、また続きをやりたいなと思ってたんで。隣にいる芦野選手とは初めて対戦するんですが、去年の9月に文体の試合、上からしっかり見てたんですけど、一番乗りに乗っているというか、一番ストイックだなと思ったんで、対戦したらどんな化学反応が起こるかと非常に楽しみにしています。自分なりのインパクトをしっかり残したいと思います」
▼芦野「WRESTLE-1所属の芦野祥太郎です。このような大会に呼んでいただいて、とても光栄に思っています。藤波さん、丸藤さんと組んで鷹木選手と戦えるというのはとても興奮しております。WRESTLE-1ここにありというのを皆様に届けたいと思っております。皆様、ぜひご来場よろしくお願いいたします」
▼関本のコメント「大日本プロレスの関本大介です。今回メインイベントに出場させて頂きますこと、とても光栄に存じます。錚々たるレスラーの中で闘うこと、想像しただけで武者震いがします。しかし、試合させて頂くからには、一意奮闘で勝ちを獲りに行きます。関本大介ここにありというプロレスで後楽園ホールに大日魂を轟かせます」
【大地のコメント】「今回このパワーホールに参戦させて頂いてとても光栄です。このカードのメンバーとは敵味方関係なく全員と闘ったことがあり、自分の成長を魅せられる良い機会だと思っています! 胸を借りる気は全くありません。一生懸命頑張ります!」
▼イケメン「WRESTLE-1の黒潮“イケメン"二郎です。素晴らしい対戦カードに入れていただき、ありがとうございます。さっき控室で長州さん、とても話しかけられないようなオーラ。とても緊張して今も何を言いたいかわからないですけど、リングの上は関係ないんで、長州力の首を持ってWRESTLE-1に帰りたいと思います。フィニッシュ」
▼秋山「全日本プロレスの秋山準です。ここに来て長州さんと試合できる、リングで向かい合えると思ってなかったんで、非常に光栄に思っています。ただ、リングに上がったら先輩後輩関係なく、僕なりのプロレスを長州さんにぶつけて、長州さんから勝ちたいと思います。よろしくお願いします」
▼ヨシタツ「ワールドフェイマス、ヨシタツです。このたびはメインイベントで長州さんのタッグパートナーに指名していただいて、本当に光栄に思っています。相手には以前組んだイケメン選手がいるんで、それも楽しみですし、今、参戦させていただいている全日本プロレスの社長・秋山さんがいて、先日のチャンピオン・カーニバルで自分、秋山さんに負けてるんで、ここで一矢報いたいなと思います。あと長州さんと組ませていただくのは2007年以来11年ぶりなんで、この11年間、自分がいかに成長したかを長州さんにみていただきたいなと思います。よろしくお願いします」
▼長州「もう久しぶりに高揚してますね。久しぶりにこう…何て言うのかな。なぜこんなに今、記者会見なんですけど、久しぶりに高揚してますね。たぶんリングに上がって6人タッグなんですけど、いろんなものを背負ってる秋山の顔を見ながら何て言うんだろうな。どのぐらいのものを彼が今、背負ってるのか。それは見た目だけのものなのか、まぁ、アレですね。今回のこのリングの中、たぶん俺自身は今までもう40年近くやってきた部分の中でその中のひとつに、これぞプロレスっていうものをそこで加えられるのか、自分の中に。そういうことを考えてもたぶん形、今までの自分の形が秋山と向かい合った時にはたぶんなくなるんじゃないかなっていう。自分の形、スタイルっていうものは40年もやってると身に染みついてるもんなんだけど、それが久しぶりに崩れるから高揚してるのか。記者会見でもやっぱり顔を見るだけでも何となく今までにない、出せなかった、もう出せないと決めつけてた自分がこの記者会見でこういうことを言えるのかなっていう部分で、このカードに対しては感謝してます。一生懸命やりたいと思います。できればこれぞプロレスなんだっていう度外視したものの形を作ってやろうと。それができないのか、させてくれないのか。まぁ自分なりに力いっぱい出してぶつけてみたいですね。本当に高揚してますよ。今はこれぐらいですね。これぐらいのことしか言えないですけど、だんだんこの大会が近づくにつれて、たぶんもっと高揚感を上げていきたいですね。そして自分もそのリングに上がった時にどういう状態でぶつかれるのか。あまりきれいな形の決まったプロレスはできないんじゃないかなって思うような感じですね、今は。まぁ頑張ります。一生懸命(笑)」
――専修大学レスリング部出身の共通項があるが、お互いの印象は?
▼秋山「いや、もうかなり上の大先輩なんで、僕ら学生の頃に教えに来ていただいた、レスリング時代はそのイメージ。プロレスラーはジャンボさん、長州さんだったり。でもそちらの方の印象が強くて、大学ではおいそれと話せる立場じゃないですね」
▼長州「何か秋山のそれが本心かどうかわからないですけど、まだここに来て、さん付けしたら何か拍子抜けしちゃうんですけど。さっきまでみんな控室ではやっぱり自分の意見を持ったような気がするんだけど、ここにきてさん付けは。まずは一歩前に出たかなっていう、自分のスタンスが。どういうものを秋山が今、背負ってるのか、みてみたいですね。みてみたいし、感じてみたいですよ。僕から秋山の印象? それは過去にさかのぼれば意志が弱い、のような後輩に見えましたね。でも彼が務まるのかな、全日本に入って、というのがまずありましたね。プロレスを本当にやりたかったか、全日本がどうのこうのじゃなくて、なぜ新日本に声をかけなかったのか。そこのところは彼が言うか言わないかわからないですけど、そこで長州力に対して、何かを察して自分は自分だっていうもので全日本に行ったのかなと。だから僕はそのへんからつながってるから、彼の今の状態、大変苦労してると思うんですけど、どういうものをこいつが背負ってリングに上がってくるのか、そういうものを考えながら。でもひとつだけ言えるのは、リングの中でたぶんぶつかった時、形がなくなるような、久々そんな感覚ですね。そういうところですね」
――ここまでプロの世界で接点がなかった秋山選手と今やりたいと思った理由は?
▼長州「もしこのプロデュースしてる部分で、彼しかいないですよ。反対にマスコミにこういう選手がいますよってちょっとヒントでもほしいなっていう部分はありますけどね。第2回のこの形でなったら秋山しかいないでしょ。あと諏訪魔。そのへんですね。たぶんわかんないですよ(笑)」
――リングでぶつかった時に形がなくなるかもしれないとのことだが、以前にそういう感覚を持った試合はあった?
▼長州「それはまだ自分がコンディションとか、自分が十分作れた時の形でいえば、30年、40年やってる中ではやっぱりその形を、それでも形は崩れなかったんですけど、やっぱりドームの安生(洋二)ですかね。お互いに面子をかけてやるっていう。流れがないですよね、あの試合は。だから秋山の試合は彼はどういうふうに考えるかわからないですけど、僕もはっきりわかんないですよ。彼と初めて組んだ時にどういう状態になるのかというのが。やっぱり僕は流れがないようなスタイルでやってきてるけど、流れがあるんですよ自分には。選手個々そうですけどね。みんな個々の持ち味っていうのがあると思うんだけど、これが崩れるのか、崩れないのか。自分でも…そういうところがあります。どういう具合になるのかっていうのがありますね。でも崩れた時は徹底していきますよ。徹底っていう言葉というか、自分の形が秋山とぶつかって崩れた時は、形はないでしょうね、自分の。それはもちろんチームに、パートナーに勝つ方向を選びますけど、形はたぶんそこまでいってみたいっていう久しぶり、もう何年ぶりかにそういう感覚を味わって、ちょっと陶酔してみたいですね。ファンの人から見たらウソだろ? えっ?っていうふうになるかもわからない。こんなに秋山、秋山って言っちゃうと、これに参戦してくれる選手たちみんな個々キャラありますし、一生懸命頑張ってくれると思いますよ。現在ここにいるのは本当にプロのレスラーですよね。前回もそう言ったんですけど、オチがあまりにひどすぎたっていうのが自分自身ある。そういうことですよ。あまり僕ばっかり聞かないで」
――この大会のオファーをもらった時に感じたこと、長州さんの発言を聞いてどう思う?
▼秋山「カード決まった時は、ホントだったらもっともっと前にやりたかったなというのがありますけど、でも、こういう機会も本当にこれからまたあるかどうかわからないんで、ぜひという気持ちでした。今、長州さんの言葉を聞いて、徹底的にやると言うんであれば、徹底的にいきたいと思うし、俺がさんを付けてるからって、誰に対しても僕はちゃんと紳士的にさんを付けますから。ただ、リング上では皆さんご存知のように、さん付けたからって、そんな感じでやってるわけじゃないし、リング上では徹底的にいかせてもらうし、もしかしたら長州さんが考える、形を崩したものができるのは俺だけかもしれないっていう自信はあるし。受けるという気持ちはないですけど徹底的に。今思いました」
――ヨシタツ選手、イケメン選手は長州選手と秋山選手に注目が集まる中、どうやって存在をアピールする?
▼イケメン「僕は凄く楽しみだったんですけど、長州さんは完全にノーマークというか。その長州さんに最終的に何を残せるかが僕の戦いだと思ってますので、フィニッシュ」
▼ヨシタツ「自分は新日本プロレスでもやってきてますし、WWEでもやってきましたし、今、全日本プロレスで全日本のスタイルを吸収しているつもりで、いろんなスタイルが自分はできると思っているので。それはこの6人のメンバーにできるのは自分ひとりなんで、そういうところで存在感をみせられればというふうに思います」
――イケメン選手についての認識はある?
▼長州「彼も無視は全くしてないですよ。6人でやるわけですからね。だから僕自身は秋山に対して自分の形がなくなるというものじゃなくて、その試合のもの自体、形がなくなっていくんじゃないかなと、そういうものを含めてますよ、6人で。あくまでも秋山一人っていうものを目指したら、それはもうちょっとおかしなことになる。彼と交えた時にどういう感情になるのかっていう、それはこの黒潮二郎さんですか。二郎君。一生懸命、胸を出すとかそんなものないですからね、イチ選手として自分なりに対応していきます」
――前回も踏まえてどんなものをお客さんに提供したい?
▼長州「やっぱり団体じゃないですからね。やっぱりある程度、自分の意向が入って選手に声をかけるという。みんなやっぱりプロのレスラーだとは思いますよ。前回が何かみんな同情論でものを言ってる。周りが多かったんだけど、その試合の結果に同情論はいらないと思うんですよ。たぶん何十年もそういうスタンスでやってきてるし、いくら時代が変わったとはいえ、同情されてまでリングに上がりたくもねぇし、うん。だからって俺を見習えとも思ってもいねぇ。やっぱり僕は僕ですよ。ただ、ここに並ぶとやっぱり秋山、長州ってなっちゃうし。自分の試合だけを一生懸命考えれば6人、そのリングに上がる人間に対しては、その崩れた時にみんなどういう状態になるのかというのも見てみたいですね。感じてみたいというか、自分自身。それが成立するのか、リングの中で。今までこんな成立の仕方があるのかっていう。それは自分ではわかんないですよ。とにかく最後に頑張ります。一生懸命。力を振り絞って頑張ります」