【全日本】Evolutionが決起集会 諏訪魔が新加入・田村に期待「ベルト獲ることを目指してもらいたい」 2020/7/17
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諏訪魔、佐藤光留、田村男児のEvolutionが17日、神奈川・横浜市の全日本道場で決起集会。田村加入を機に新ロゴも完成し、再出発を図ることになったEvolution。光留を田村の「世話人」に任命した諏訪魔は「しっかりした地力をつけてもらったうえで個性を発揮してもらってベルト獲ることを目指してもらいたい」と田村に期待を込めた。 7・13新木場大会での興行再開と同時にEvolutionに転機が訪れた。岡田佑介が脱退を表明し、入れ替わるようにあすなろ杯に優勝した田村がEvolution入りをアピール。諏訪魔も加入を認めた。 この日、Evolutionメンバーの3人が全日本道場で決起集会を行った。再出発に際し、新ロゴも完成。「ちょうど田村がEvolutionに入ったのをきっかけにまた生まれ変わる、進化する」との意味合いを込めてのもので、「アルティメットファイヤー」と名付けられた。その新ロゴをあしらった新Tシャツも7・25後楽園大会で発売される。 新メンバーとなった田村は明日7・18千葉大会で初陣を迎え、光留と組んで優馬&亮生の青柳兄弟と対戦する。当然、諏訪魔と光留の期待も大きい。諏訪魔から「田村の世話人」に任命された光留は「今このご時世も含めて、閉塞感を突き破る人間を全日本プロレスのファンの人も、全日本プロレスも、僕らもやっぱ求めてるし、そこはブレークスルー、飛び出してほしい」と希望し、バックアップを約束。諏訪魔もかつての野村直矢に続き、岡田も去ったばかりとあって「田村との出会いというかね、Evolutionでの縁も長く続けば」と希望。「新人の域は出たっていう気持ちでやってもらいたいし、腹立つことあれば、思うことあれば何でも言って、波風立てる方がEvolutionは許されるんで」と自己主張を求めたうえで、「しっかりした地力をつけてもらったうえで個性を発揮してもらってベルト獲ることを目指してもらいたい」とエールを送った。 「しっかりプロレスに向き合ってもらいたいな」と言う諏訪魔の教育方針は自ずと厳しくなる。同じユニットに属すると対戦する機会がなくなる傾向にあるが、諏訪魔は「こいつ育てるんであればね、月イチなり身内のシングルマッチ組んでもらいたい」と全日本側にリクエスト。「こういう、みんなに愛される天然のタイプはね、応援されるのはいいんだけど、常日頃、叩かれたうえで愛されなきゃいけない」と考える諏訪魔は、「そこで自分の地力というのが現時点でこうなんだとわかった方がいい」と直接戦うことで田村を着実に底上げしていくつもり。7・23新潟大会ではタッグ対決(諏訪魔&光留vs石川&田村)が組まれており、さっそく今の田村を直接確かめる構えで、「何もなかったらボコボコにして終わるだけだし。楽しみ」と話した。 口下手なところもあって、時にはしどろもどろになった田村だが、先輩二人からの叱咤激励に応えないわけにはいかない。「これからはEvolutionとしてもっと上にいって、どんどん暴れていきます」と誓ってみせ、「Evolutionしていくぞオイッ!」と親指を突き上げて決起集会を締めた。 【諏訪魔、光留、田村の話】 ▼諏訪魔「これから田村男児Evolution入りの発表とかね、所信表明じゃないんだけど、やってみようかなと思って今日集まりました。先日だな、Evolution入りしてくれた田村男児からひと言あいさつがあるんで、よろしくお願いします」 ▼田村「Evolution入りをしました田村男児です。これからはEvolutionとしてもっと上にいって、どんどん暴れていきます。よろしくお願いします」 ▼諏訪魔「終わり?(苦笑) いいよ、男はそんな言葉多くなくてもいいんだよ」 ▼光留「逆にびっくりした。もっと、てめぇこのヤローでくるかと思った。EvolutionのTシャツ着て。そしたら今日から新しく会社に来ました派遣の田村です、みたいな感じだったからびっくりした。まぁ試合で爆発してくれること、そこだけですから」 ▼諏訪魔「そうだね。もう新人の域は出たっていう気持ちでやってもらいたいし、腹立つことあれば、思うことあれば何でも言って、波風立てる方がEvolutionは許されるんで。腹立つ奴いる?」 ▼田村「腹立つ奴? いないです」 ▼諏訪魔「ふざけんなよ」 ▼光留「これからこういうのが続くからな(笑)」 ▼諏訪魔「俺から田村男児に求めることはね、当然試合は厳しくやってもらいたいし、たぶん俺も佐藤もわがまま言う時あるんでね。わけわからないことをやるかもしれない。それに対応する力も持ってもらいたいし。そういう力を持ってもらわないと逆にこっちがやりにくくなるし。そういうしっかりした地力をつけてもらったうえで個性を発揮してもらってベルト獲ることを目指してもらいたいなと思いますね」 ▼光留「若手から脱出してEvolutionに入ったっていうきっかけの奴はみんな志半ばでいなくなってるというのがあるんですけど(笑)」 ▼諏訪魔「(笑)」 ▼光留「男児にはなし崩し的に流されるんじゃなくて、あすなろ杯っていう横一線のリーグ戦をぶち破って、ブレークスルーして、今ここにEvolutionに来てくれたっていう事実があるんで。体格的には今はジュニアの体格かもしれないけど、そんなことに捉われずに、全日本プロレスのモンスターが集うヘビー級の中にいって、もう諏訪魔だろうがゼウスだろうが石川修司だろうが、ぶん投げて、新たに閉塞感をブレークスルーする選手になってほしいと思うんで、そのためのアドバイスはもちろんやっていきますし、一緒に戦っていく同志だと思ってますので期待はしてますから。ただ、ウチはダメになりかけたら上からのプレッシャー厳しいですから(笑) 引き上げることはないですから、それは覚悟してほしいですね。ブレークスルーしてほしいですね」 ▼諏訪魔「いいこと言ってくれるよ、佐藤は。田村男児の世話人として佐藤光留を任命するよ」 ▼光留「だから、その話聞いてから毎日、諏訪魔さんの嫌なとこ、ダメなとこ、嫌いなところ、ずっとローリングしてるから。凄いことになるよ(笑)」 ▼諏訪魔「いいの? 佐藤で」 ▼田村「はい、大丈夫です」 ▼諏訪魔「嫌なの?」 ▼光留「(苦笑)」 ▼田村「いえ…」 ▼諏訪魔「平気?」 ▼田村「はい」 ▼光留「一日5千キロカロリーをね」 ▼諏訪魔「食わされるね」 ▼光留「昨日、家で僕、体でかくなったみたいで入らなかった服持ってきたんですよ。男児にあげようと思って持ってきたら、男児も入らなかったです(笑) もう規格外」 ▼諏訪魔「それはいいね。頼もしいね」 ▼光留「120キロ、130キロになって、場外に逃げそうな諏訪魔のパンツ引っ張ってほしいですね」 ▼諏訪魔「あと1点なんだけど、田村にいろんなところで相手とやり合うと思うんだけどね。相手は外だけじゃなく、こいつ育てるんであればね、月イチなり身内のシングルマッチ組んでもらいたいなと思う。それ今までなかったんだ。出ていった奴らとね。そういうところで地力をわからせたうえで引っ張り上げるっていうことが大事だと思うんでね。佐藤なり、俺なり、石川選手もだな。シングルやるのがいいと思うんだよね。どこの会場でもいい。そこで自分の地力というのが現時点でこうなんだとわかった方がいい。それは俺からの全日本プロレスに対しての提案ですね」 ――これからEvolutionの戦力にならないといけないが決意のほどは? ▼田村「Evolution入りを決めてからピシッとしないといけないなというのがあるんですけどね。まだこんな感じなんで(苦笑)」 ▼諏訪魔「何? こんなって」 ▼田村「自分が…」 ▼光留「あすなろ杯の試合、男児ちゃんの試合全部みましたけど、あんな試合してる人間とは思えないぐらい謙虚ですね(笑)」 ▼諏訪魔「何で謙虚なんだよ、お前よ? まぁ、いいか」 ▼光留「今までいなかったですからね、Evolutionに謙虚な奴は(笑)」 ▼諏訪魔「いねぇな」 ▼光留「試合じゃ遠慮しないと思うんで、ここぐらいは」 ▼諏訪魔「そうか。リング降りたら謙虚でもいいよ。それと俺から1点、このTシャツみてもわかるように、Evolutionの新ロゴだね。アルティメットファイヤーパターンTシャツ。発売になりました」 ▼光留「なったんですか?」 ▼諏訪魔「え? なります。ごめん。7月25日からね、後楽園大会から発売になります。アルティメットファイヤーロゴ。覚えといて」 ▼田村「はい」 ▼諏訪魔「白と黒、両方出るんでしょ? Evolutionのロゴっていうのもまた歴史があり、これで3作目なんだよね。3代目なんでね。ちょうど田村がEvolutionに入ったのをきっかけにまた生まれ変わる、進化する。そういう意味でのこのタイミングなんで、そのへんも皆さんにわかってもらってEvolutionを応援していただけたらなと思います。どう?」 ▼田村「はい」 ▼諏訪魔「何だ、お前。事故起こすよ」 ▼光留「自損事故だ。諏訪魔さんは人身事故だけど、今のは完全に自損事故だぞ」 ▼諏訪魔「怖いなぁ」 ▼光留「いやいや、こういう新しい色を取り入れたってことで」 ▼諏訪魔「でも、これでEvolutionも平均年齢、一気に下がったからね。俺ら若いよ。気持ちが若くなるな、俺らな」 ▼光留「えぇ?」 ▼諏訪魔「頑張るしかねぇな」 ▼光留「30代がいないってなかなかですね。いくつ今?」 ▼田村「21です」 ▼光留「21の次に若いのが40ですからね(苦笑)」 ▼諏訪魔「そうだね。佐藤も40だからな」 ▼光留「まぁ、でも見えないでしょ。Evolution見た人たちが、こいつら中年集団に見える? 見えないから。他のチーム、オッサンの集まり、風呂上がりのオッサンの集まりみたいな。どことは言わないけど。そういう意味じゃ進化し続けてるから年齢は関係ないです」 ▼諏訪魔「大丈夫?」 ▼田村「はい」 ▼光留「何か言えよ」 ▼諏訪魔「田村男児が最後に決めポーズをするんで」 ▼田村「決めポーズ?」 ▼諏訪魔「ないか」 ▼田村「一発ギャグで」 ▼光留「一発ギャグって斬新すぎるな」 ▼諏訪魔「いいよ」 ▼田村「いきます。(クラウチングスタートから両手を前に出して)よーい…トング!」 ▼諏訪魔「トング?」 ▼光留「これはあれですね。ちょっと再教育ですね(笑)」 ▼諏訪魔「ふざけんな。世話人の責任だよ」 ▼光留「今のはホントにちょっとだけ責任を本当に感じました」 ▼諏訪魔「鳥肌立ったよ(笑)」 ▼光留「今までのEvolutionにはない…」 ▼諏訪魔「ないな。意外にやれよって言ったらやるタイプだな。飲みの席みたいになってきたな」 ▼光留「ウチはプロレス界のキング・オブ・コント」 ▼諏訪魔「俺は狙ってできないよ」 ▼光留「けど、彼はR-1でいきますから、プロレス界の。楽しみだなぁ」 ▼諏訪魔「お前、凄いよ。度胸を感じたよ」 ▼光留「明日? 初陣」 ▼田村「明日、初陣です」 ▼光留「俺もEvolutionの最初、千葉だったからさ。負けちゃったけど。未だに覚えてる。頑張ろう明日」 ▼田村「はい!」 ▼諏訪魔「最後、ポーズ何かないの?」 ▼光留「(親指を突き上げて)Evolutionはこうやっとけば大丈夫だから。最後オイッ!て」 ▼田村「な、何て…?」 ▼光留「Evolutionしていくぞオイッ!だな。大きい声でいこう」 ▼田村「Evolutionしていくぞオイッ!」 【諏訪魔、光留、田村の話】(決起集会後) ――田村選手がEvolution入りしてプラスとマイナスどちらが大きい? ▼諏訪魔「プラスしかないんじゃないの。岡田がいなくなり、田村が入るっていうね。不思議なもんだけどね、より一層若返ったわけだからさ。今、若い血がほしいんだよね、俺ら。エキスが。だからみんなにメリットあると思うんだよね。お互いにね」 ▼光留「プラスかどうかは(田村の)これから次第ですよね。言うても岡田も去年、後楽園のメインだったり、タッグリーグも優勝したりとか、いろいろあったんで、いきなりそれと同じものを求めちゃいけないんだろうけど、今このご時世も含めて、閉塞感を突き破る人間を全日本プロレスのファンの人も、全日本プロレスも、僕らもやっぱ求めてるし、そこは飛び出してほしいですね。ホント、ブレークスルーですね」 ――田村選手は改めてEvolutionに入りたいと思った理由は? ▼田村「上を目指したいというのがあって、一番ピシッとできるというか…」 ▼光留「礼儀正しいからな」 ▼田村「ピシッとしてるイメージがあって、入りたいなと思いました」 ――同じレスリング出身の諏訪魔選手の存在も大きい? ▼田村「はい、大きいですね。光留さんもレスリングもやってたんで」 ――当面の目標は? ▼田村「ベルトを獲る気持ちでこれからもやっていきます」 ▼諏訪魔「腹立つ奴とかいないの? むかつく奴とかさ。そういうの殴りにいったりとかした方がいいよ。いない? そういうの」 ▼田村「むかつく奴? 誰ですかね…」 ▼光留「別にいないんだったら、いないでいいじゃん」 ▼田村「いないです」 ▼諏訪魔「バカ、基本吹っかけた方がいいんだぞ。何見てんだ、てめぇこのヤロー。そこから始まればいいんだよ」 ▼光留「補足じゃないですけど、あすなろ杯って4人だったわけじゃないですか。その中で優勝したっていうことで、おめでとうムードがあるけど、このあと男児がEvolutionでどんどん上にいって、あれ倒して、これ倒してってなったら、絶対に足を引っ張る奴、男児の首を狙ってくる奴もいるし、そのやり方が必ずしもきれいなやり方じゃない。そうすると男児の中で怒りが生まれたりとかすると思うんで。諏訪魔さんはそれこそ団体ごと切り開いてきたわけですから。たまにプラ柵も投げるけど(笑) けど、その意思がEvolutionの根幹だと思うんで。ないならないでいいし、ただ、強くなることだけは忘れないでくれ。掟じゃないけど、それなくなったら他のユニットと変わらないから。ウチにしかないから」 ▼田村「はい」 ▼諏訪魔「あすなろ杯優勝だからね。エリートだな。エリートが来ちゃったよ」 ▼光留「(笑) いました? 今まで」 ▼諏訪魔「いねぇよ。雑草ばっかしだよ」 ▼光留「諏訪魔さん、どっちかと言うとエリート扱いだったのに、自ら線路を脱線していったじゃないですか(笑)」 ▼諏訪魔「そうだね」 ▼光留「ジョーもEvolution時代は別にエリートじゃなかったし、僕なんかもそうだし、青木さんだって決してエリート街道じゃなかったし」 ▼諏訪魔「ひねくれてきたからね」 ▼光留「そういう意味じゃ今までになかった」 ▼諏訪魔「いないタイプだよ、お前」 ▼田村「はい…(そのまま無言)」 ▼諏訪魔「調子狂うな」 ▼光留「新しい」 ▼諏訪魔「そうだね。世代が違うからね」 ▼光留「無理に合わせなくても」 ▼諏訪魔「さすが佐藤。世話人は違うな」 ▼光留「ただ、試合はクオリティーが求められますからね。足引っ張るんじゃなくて、逆に試合終わった後に『諏訪魔、てめぇのせいで負けた』とタンカきるぐらいの活躍をしてほしいですね」 ▼田村「はい」 ▼光留「結構Evolution試合後ありますからね。反省会が」 ▼諏訪魔「あるよ」 ▼光留「反省会という名の責任のなすりつけ合いが」 ▼諏訪魔「グチグチあるからね。気になったことは言っちゃうよね」 ▼光留「見たことあるだろ? 諏訪魔さんがメインで6人タッグ負けたあと『あぁ、負けた、負けた』って言いながら帰っていくの(笑)」 ▼田村「はい」 ▼諏訪魔「もっとちゃんとしてるけどな俺」 ▼光留「何がほしいの? ベルト。まずはとかじゃなくて何がほしい?」 ▼田村「まだジュニアなんで、やっぱり…」 ▼光留「ジュニアほしいの?」 ▼田村「いや…階級はまだジュニアなんで」 ▼光留「全部ほしいのね?」 ▼田村「はい」 ▼諏訪魔「頑張って」 ▼光留「ベルト今たくさん持ってる人が隣にいるわけじゃない。この人倒せば一気に5本手に入るよ」 ▼諏訪魔「いきなし俺にくんなよ。終わっちゃうよ話がよ」 ▼光留「ジュニアって言われてもさ、一応その先頭にいる私が。かといってヨシタツと絡むのもちょっとめんどくさいしな」 ▼田村「GAORAですか。ヨシタツさんは凄いとこいってますね」 ▼光留「見たいですよね諏訪魔さん? アジアを持ってる男児を」 ▼諏訪魔「見たいね。ベルトをいっぱい持ってる男児を見てみたいし、あすなろを獲った男児を見たからね。もっと違うのも見てみたいと思いますね」 ――諏訪魔&田村組、佐藤&田村組どちらでもアジアタッグを狙えそうだが? ▼光留「どっちと組みたい? アジア獲るならどっち?」 ▼田村「アジアですか。難しいですね」 ▼光留「ちなみに俺、今まで3回アジア獲ってるからね。名前は言わないけど、諏訪魔って奴は一回も獲ったことないから」 ▼諏訪魔「何だよ?」 ▼田村「どっちですかね。どっちもですね」 ▼諏訪魔「何だよ、お前。どっちつかずだな」 ▼光留「煮え切らないイケメンか、お前は」 ▼諏訪魔「煮え切らねぇな」 ▼光留「よく、こんな感じであすなろ杯勝ったな、お前」 ▼田村「すいません。何か獲っちゃったみたいで。あの時は変わりましたね」 ▼諏訪魔「『これが現実だ』って言ってたじゃねぇか、お前」 ▼田村「何かちょっとヒールっぽかったですね」 ▼光留「試合で弾けてブレークスルーしないと、ああいうことはできないんだな」 ▼諏訪魔「こういう、みんなに愛される天然のタイプはね、応援されるのはいいんだけど、常日頃、叩かれたうえで愛されなきゃいけないと思うんだよね。叩かれる奴が必要なんだよ。岡田なんてもっとボコボコにしてりゃよかったって思うんだよ」 ▼光留「(笑) いや、結構してましたよ」 ▼諏訪魔「いねぇんだから、あいつをボコボコにする奴が。今なら引っぱたいてやっていったら、ちゃんと一人前になるよ」 ▼光留「諏訪魔さんはレジェンドレスラーから『廃業するぞ』って言われたんだから」 ▼諏訪魔「まだ生き残ってるじゃん。佐藤とこんな一緒に歩むとは思わなかったな俺も。不思議だよね」 ▼光留「不思議です」 ▼諏訪魔「田村との出会いというかね、Evolutionでの縁も長く続けばいいと思うよ。辞める奴多いから。しっかりプロレスに向き合ってもらいたいな。何があってもプロレスの道にちゃんとまい進する。練習にしっかり出る。トレーニングしたうえでいろんなことやった方がいいよ」 ▼田村「はい」 ▼光留「諏訪魔さんは練習してもプラ柵しか投げてないじゃないですかって? お前、そんなことここで言うなよ」 ▼諏訪魔「その前にいろんな血のにじむ努力があるんだよ。基本的なことを何千、何万とやったうえでのプラ柵を投げるだから。何もできねぇのがプラ柵投げてるだけじゃねぇんだ。わかる?」 ▼田村「わかりました」 ▼光留「(笑) 爆笑会見してる場合じゃないんですよ。(田村は)さっきから何もしゃべらないじゃないですか」 ▼諏訪魔「久々だな。こうやって佐藤がこんな絶好調になってるのを見るのは」 ▼光留「暗かったからね、最近負けてばっかりで」 ▼諏訪魔「佐藤がここまでしゃべることなかったよ。最近こうやって。何年ぶりだよ。岡田が入って以来なかったね。たぶんね」 ▼光留「あいつ…やめた奴のことはいいや。このままじゃ男児のコメントよりやめた奴の批判の方が多くなるから。体重何キロ?」 ▼田村「今ですか? 88とか」 ▼光留「88? 一番痩せてた頃80ぐらい?」 ▼田村「きってましたね」 ▼光留「きってたよな。何キロぐらいが理想?」 ▼田村「100キロいきたいですね」 ▼光留「100なんてすぐだぞ。諏訪魔さん120ぐらいあるでしょ?」 ▼諏訪魔「うん」 ▼光留「やっぱ20キロ差はでかいよ」 ▼田村「120ですね。目指したいです」 ▼光留「石川さんなんて…」 ▼諏訪魔「140だよ。今痩せようとしてるけど」 ▼光留「夢があるな。男児が120キロになって石川修司を持ち上げてさ、バーンって投げるのが」 ▼田村「投げてみたいですね」 ▼光留「(突然)好きな食べ物は?」 ▼田村「好きな食べ物? 納豆です」 ▼諏訪魔「そういうの言った方がいいよ!」 ▼光留「休日遊びに行くところは?」 ▼田村「休日遊びに行くところ?」 ▼光留「ちゃんと空気読んで茨城の潮来市のあやめ園とか言えよ」 ▼田村「(しばし考えてから)田んぼとかですかね」 ▼諏訪魔「田んぼ? 田んぼで何するの?」 ▼田村「みんなで遊ぶんです」 ▼光留「台風来た時のおじいちゃんじゃないんだから」 ▼諏訪魔「田んぼで何するの?」 ▼田村「田んぼじゃないです」 ▼諏訪魔「田んぼって言ったじゃねぇかよ! どこだよ?」 ▼田村「よく、おじいちゃんと釣りに行ってましたね」 ▼光留「おじいちゃんを釣りに行ったんじゃないよね? おじいちゃんとだよね? ビックリした。おじいちゃんを釣りに行ったのかと思った」 ▼諏訪魔「マイペースだな」 ▼光留「まぁまぁ、それでいいんじゃないですか。野村のコメント力アップ事件あったじゃないですか? (田村に)知ってる? 野村が試合後のコメントがボソボソ普通すぎて何言ってるかわかんないから、Evolution集合LINEで佐藤光留と口喧嘩して鍛えるっていうのがあったんだよ」 ▼田村「はい」 ▼光留「で、俺が『てめぇ、このヤロー!』って急に野村に吹っかけたの。あいつ返信、凄ぇ遅いんだよ。20分後ぐらいに一言『何だ、このヤロー』って返ってきたんだよ。で、言い合ってるうちに『おめぇ、マジで偏差値2ぐらいしかねぇだろ』って言ったら、『40あるわ』ってきたんだよ(笑) その瞬間に諏訪魔さんと青木さんに『はい、かいさーん』って(笑) 野村は何のことかわかってない。偏差値40あるわって言ったの」 ▼田村「40?」 ▼光留「40ってまぁまぁ低い数字だよ。名前書いて合格できるぐらいの」 ▼田村「いやぁ、凄いですね、野村さんも」 ▼光留「いろんなエピソードがあるけどね。いいエピソード作って紙面飾っていってくれ」 ▼田村「はい、頑張ります」 ▼諏訪魔「お前、好きなように言えよ。何かないの? 訴えたいこととか。ないか」 ▼光留「だって今Evolution…石川さんも7割ぐらいEvolutionで、世界タッグと三冠があって…」 ▼諏訪魔「GAORAだって狙ったらいいんじゃないの?」 ▼光留「Evolutionにいるってことは近いところにいるわけだから」 ▼田村「そういう環境にあるってことですね」 ▼光留「GAORA、赤をブルーに変えないとダメですね。赤は飽きたよ」 ▼諏訪魔「変えろよ、お前」 ▼光留「青に変えて肩にかけてトラクターに乗って田んぼ行こうぜ」 ▼田村「夢ありますね。吉幾三みたいで」 ▼諏訪魔「(7・23)新潟で当たるんだよね」 ▼光留「そうだ。佐藤光留&諏訪魔組? よかった。(田村に向かって)応援するから、その時は」 ▼田村「全力でいくんで」 ▼光留「石川さんと二人で応援するから3人で諏訪魔倒そう」 ▼田村「はい」 ▼諏訪魔「(二人のやり取りを無視して)いいと思うよね、いきなしこういうカードが組まれるというのは。出だし、いい滑り出しができるように、大ケガしないように頑張った方がいいよ」 ▼田村「全力でやっていきます」 ――直接戦って今の田村選手の力、気持ちを感じたい? ▼諏訪魔「そうだね。何もなかったらボコボコにして終わるだけだし。何が見えるのか楽しみではありますよね」 ▼光留「明日に、千葉に向けてのアレはないの? 明日誰だっけ?」 ▼田村「青柳兄弟とやります」 ▼光留「青柳弟って(あすなろ杯で)3戦全敗だったよね?」 ▼田村「3戦全敗です」 ▼光留「やっぱ格の違いっつうのをさ…」 ▼諏訪魔「(さえぎって)あすなろの奴らはホントこき下ろした方がいいよ」 ▼光留「差をつけないとダメだ。ブレークスルーしないと」 ▼田村「はい」 ▼諏訪魔「お前はベビーなのか、ヒールなのかどっちなんだ?」 ▼田村「どっちなんですかね」 ▼光留「アンニュイだな、お前は。1個だけどうしようと思ったんですけど、これからタッグを組む機会が増えそうじゃないですか。で、青木さんとは変態自衛隊っていう、青木さんはずっと最後までアレしてくんなかったけど、タッグチーム名があったんですけど、男児と組んだら変態ダンになっちゃうんですよ」 ▼諏訪魔「(笑)」 ▼光留「しかも表記が変態男児ですからね。これは変態自衛隊もビックリの(苦笑) ホントかたくなにこれはEvolutionだと言い張らないと、変態男児になっちゃうんで。ブレるというか飲み込まれてしまうんじゃないかなと思うんで」 ▼田村「(笑) 面白いですね」 ▼光留「面白いって肯定するな。田村?変態"男児に名前変えるか?」 ▼諏訪魔「名前DANとかにすれば?」 ▼光留「かっこよくないですか田村男児って」 ▼諏訪魔「ダンはいいけど男児じゃん」 ▼光留「だってウチ、諏訪魔さんもそうだけど、僕も実は偽名じゃないですか」 ▼諏訪魔「あ、偽名だね」 ▼光留「諏訪間幸平と佐藤弘明よ、本名」 ▼諏訪魔「二重人格でいいんじゃない?」 ▼光留「いやいやいや」 ▼諏訪魔「お前、何?」 ▼田村「田村男児です」 ▼諏訪魔「え?」 ▼田村「え?」 ▼光留「いいじゃん、田村男児で。カッコいいじゃないですか」 ▼諏訪魔「そうなの? 田村男児なの?」 ▼田村「だ、田村男児です」 ▼諏訪魔「ザ? 何だよ? ザって(笑)」 ▼田村「いや、田村男児です」 ▼諏訪魔「ザ・田村男児にする?(笑) いいな、お前。いいこと言うな、お前。いいじゃん、ザ・田村男児で」 ▼田村「ザ・田村男児ですか…いや…」 ▼光留「パトリオット以来ですね」 ▼諏訪魔「(笑)」 ▼光留「ジ・イーグルに続く」 ▼諏訪魔「面白いな(笑)」 ▼田村「追い追い…はい」 ▼諏訪魔「ザ・田村男児が今生まれたからね」 ▼光留「こういう謎の座談会的なものが何か生まれるのがEvolution特有のね」 ▼諏訪魔「よかったな、お前リングネームできてな。いいタイミングで変われよ」 ▼田村「はい、わかりました」
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諏訪魔、佐藤光留、田村男児のEvolutionが17日、神奈川・横浜市の全日本道場で決起集会。田村加入を機に新ロゴも完成し、再出発を図ることになったEvolution。光留を田村の「世話人」に任命した諏訪魔は「しっかりした地力をつけてもらったうえで個性を発揮してもらってベルト獲ることを目指してもらいたい」と田村に期待を込めた。
7・13新木場大会での興行再開と同時にEvolutionに転機が訪れた。岡田佑介が脱退を表明し、入れ替わるようにあすなろ杯に優勝した田村がEvolution入りをアピール。諏訪魔も加入を認めた。
この日、Evolutionメンバーの3人が全日本道場で決起集会を行った。再出発に際し、新ロゴも完成。「ちょうど田村がEvolutionに入ったのをきっかけにまた生まれ変わる、進化する」との意味合いを込めてのもので、「アルティメットファイヤー」と名付けられた。その新ロゴをあしらった新Tシャツも7・25後楽園大会で発売される。
新メンバーとなった田村は明日7・18千葉大会で初陣を迎え、光留と組んで優馬&亮生の青柳兄弟と対戦する。当然、諏訪魔と光留の期待も大きい。諏訪魔から「田村の世話人」に任命された光留は「今このご時世も含めて、閉塞感を突き破る人間を全日本プロレスのファンの人も、全日本プロレスも、僕らもやっぱ求めてるし、そこはブレークスルー、飛び出してほしい」と希望し、バックアップを約束。諏訪魔もかつての野村直矢に続き、岡田も去ったばかりとあって「田村との出会いというかね、Evolutionでの縁も長く続けば」と希望。「新人の域は出たっていう気持ちでやってもらいたいし、腹立つことあれば、思うことあれば何でも言って、波風立てる方がEvolutionは許されるんで」と自己主張を求めたうえで、「しっかりした地力をつけてもらったうえで個性を発揮してもらってベルト獲ることを目指してもらいたい」とエールを送った。
「しっかりプロレスに向き合ってもらいたいな」と言う諏訪魔の教育方針は自ずと厳しくなる。同じユニットに属すると対戦する機会がなくなる傾向にあるが、諏訪魔は「こいつ育てるんであればね、月イチなり身内のシングルマッチ組んでもらいたい」と全日本側にリクエスト。「こういう、みんなに愛される天然のタイプはね、応援されるのはいいんだけど、常日頃、叩かれたうえで愛されなきゃいけない」と考える諏訪魔は、「そこで自分の地力というのが現時点でこうなんだとわかった方がいい」と直接戦うことで田村を着実に底上げしていくつもり。7・23新潟大会ではタッグ対決(諏訪魔&光留vs石川&田村)が組まれており、さっそく今の田村を直接確かめる構えで、「何もなかったらボコボコにして終わるだけだし。楽しみ」と話した。
口下手なところもあって、時にはしどろもどろになった田村だが、先輩二人からの叱咤激励に応えないわけにはいかない。「これからはEvolutionとしてもっと上にいって、どんどん暴れていきます」と誓ってみせ、「Evolutionしていくぞオイッ!」と親指を突き上げて決起集会を締めた。
【諏訪魔、光留、田村の話】
▼諏訪魔「これから田村男児Evolution入りの発表とかね、所信表明じゃないんだけど、やってみようかなと思って今日集まりました。先日だな、Evolution入りしてくれた田村男児からひと言あいさつがあるんで、よろしくお願いします」
▼田村「Evolution入りをしました田村男児です。これからはEvolutionとしてもっと上にいって、どんどん暴れていきます。よろしくお願いします」
▼諏訪魔「終わり?(苦笑) いいよ、男はそんな言葉多くなくてもいいんだよ」
▼光留「逆にびっくりした。もっと、てめぇこのヤローでくるかと思った。EvolutionのTシャツ着て。そしたら今日から新しく会社に来ました派遣の田村です、みたいな感じだったからびっくりした。まぁ試合で爆発してくれること、そこだけですから」
▼諏訪魔「そうだね。もう新人の域は出たっていう気持ちでやってもらいたいし、腹立つことあれば、思うことあれば何でも言って、波風立てる方がEvolutionは許されるんで。腹立つ奴いる?」
▼田村「腹立つ奴? いないです」
▼諏訪魔「ふざけんなよ」
▼光留「これからこういうのが続くからな(笑)」
▼諏訪魔「俺から田村男児に求めることはね、当然試合は厳しくやってもらいたいし、たぶん俺も佐藤もわがまま言う時あるんでね。わけわからないことをやるかもしれない。それに対応する力も持ってもらいたいし。そういう力を持ってもらわないと逆にこっちがやりにくくなるし。そういうしっかりした地力をつけてもらったうえで個性を発揮してもらってベルト獲ることを目指してもらいたいなと思いますね」
▼光留「若手から脱出してEvolutionに入ったっていうきっかけの奴はみんな志半ばでいなくなってるというのがあるんですけど(笑)」
▼諏訪魔「(笑)」
▼光留「男児にはなし崩し的に流されるんじゃなくて、あすなろ杯っていう横一線のリーグ戦をぶち破って、ブレークスルーして、今ここにEvolutionに来てくれたっていう事実があるんで。体格的には今はジュニアの体格かもしれないけど、そんなことに捉われずに、全日本プロレスのモンスターが集うヘビー級の中にいって、もう諏訪魔だろうがゼウスだろうが石川修司だろうが、ぶん投げて、新たに閉塞感をブレークスルーする選手になってほしいと思うんで、そのためのアドバイスはもちろんやっていきますし、一緒に戦っていく同志だと思ってますので期待はしてますから。ただ、ウチはダメになりかけたら上からのプレッシャー厳しいですから(笑) 引き上げることはないですから、それは覚悟してほしいですね。ブレークスルーしてほしいですね」
▼諏訪魔「いいこと言ってくれるよ、佐藤は。田村男児の世話人として佐藤光留を任命するよ」
▼光留「だから、その話聞いてから毎日、諏訪魔さんの嫌なとこ、ダメなとこ、嫌いなところ、ずっとローリングしてるから。凄いことになるよ(笑)」
▼諏訪魔「いいの? 佐藤で」
▼田村「はい、大丈夫です」
▼諏訪魔「嫌なの?」
▼光留「(苦笑)」
▼田村「いえ…」
▼諏訪魔「平気?」
▼田村「はい」
▼光留「一日5千キロカロリーをね」
▼諏訪魔「食わされるね」
▼光留「昨日、家で僕、体でかくなったみたいで入らなかった服持ってきたんですよ。男児にあげようと思って持ってきたら、男児も入らなかったです(笑) もう規格外」
▼諏訪魔「それはいいね。頼もしいね」
▼光留「120キロ、130キロになって、場外に逃げそうな諏訪魔のパンツ引っ張ってほしいですね」
▼諏訪魔「あと1点なんだけど、田村にいろんなところで相手とやり合うと思うんだけどね。相手は外だけじゃなく、こいつ育てるんであればね、月イチなり身内のシングルマッチ組んでもらいたいなと思う。それ今までなかったんだ。出ていった奴らとね。そういうところで地力をわからせたうえで引っ張り上げるっていうことが大事だと思うんでね。佐藤なり、俺なり、石川選手もだな。シングルやるのがいいと思うんだよね。どこの会場でもいい。そこで自分の地力というのが現時点でこうなんだとわかった方がいい。それは俺からの全日本プロレスに対しての提案ですね」
――これからEvolutionの戦力にならないといけないが決意のほどは?
▼田村「Evolution入りを決めてからピシッとしないといけないなというのがあるんですけどね。まだこんな感じなんで(苦笑)」
▼諏訪魔「何? こんなって」
▼田村「自分が…」
▼光留「あすなろ杯の試合、男児ちゃんの試合全部みましたけど、あんな試合してる人間とは思えないぐらい謙虚ですね(笑)」
▼諏訪魔「何で謙虚なんだよ、お前よ? まぁ、いいか」
▼光留「今までいなかったですからね、Evolutionに謙虚な奴は(笑)」
▼諏訪魔「いねぇな」
▼光留「試合じゃ遠慮しないと思うんで、ここぐらいは」
▼諏訪魔「そうか。リング降りたら謙虚でもいいよ。それと俺から1点、このTシャツみてもわかるように、Evolutionの新ロゴだね。アルティメットファイヤーパターンTシャツ。発売になりました」
▼光留「なったんですか?」
▼諏訪魔「え? なります。ごめん。7月25日からね、後楽園大会から発売になります。アルティメットファイヤーロゴ。覚えといて」
▼田村「はい」
▼諏訪魔「白と黒、両方出るんでしょ? Evolutionのロゴっていうのもまた歴史があり、これで3作目なんだよね。3代目なんでね。ちょうど田村がEvolutionに入ったのをきっかけにまた生まれ変わる、進化する。そういう意味でのこのタイミングなんで、そのへんも皆さんにわかってもらってEvolutionを応援していただけたらなと思います。どう?」
▼田村「はい」
▼諏訪魔「何だ、お前。事故起こすよ」
▼光留「自損事故だ。諏訪魔さんは人身事故だけど、今のは完全に自損事故だぞ」
▼諏訪魔「怖いなぁ」
▼光留「いやいや、こういう新しい色を取り入れたってことで」
▼諏訪魔「でも、これでEvolutionも平均年齢、一気に下がったからね。俺ら若いよ。気持ちが若くなるな、俺らな」
▼光留「えぇ?」
▼諏訪魔「頑張るしかねぇな」
▼光留「30代がいないってなかなかですね。いくつ今?」
▼田村「21です」
▼光留「21の次に若いのが40ですからね(苦笑)」
▼諏訪魔「そうだね。佐藤も40だからな」
▼光留「まぁ、でも見えないでしょ。Evolution見た人たちが、こいつら中年集団に見える? 見えないから。他のチーム、オッサンの集まり、風呂上がりのオッサンの集まりみたいな。どことは言わないけど。そういう意味じゃ進化し続けてるから年齢は関係ないです」
▼諏訪魔「大丈夫?」
▼田村「はい」
▼光留「何か言えよ」
▼諏訪魔「田村男児が最後に決めポーズをするんで」
▼田村「決めポーズ?」
▼諏訪魔「ないか」
▼田村「一発ギャグで」
▼光留「一発ギャグって斬新すぎるな」
▼諏訪魔「いいよ」
▼田村「いきます。(クラウチングスタートから両手を前に出して)よーい…トング!」
▼諏訪魔「トング?」
▼光留「これはあれですね。ちょっと再教育ですね(笑)」
▼諏訪魔「ふざけんな。世話人の責任だよ」
▼光留「今のはホントにちょっとだけ責任を本当に感じました」
▼諏訪魔「鳥肌立ったよ(笑)」
▼光留「今までのEvolutionにはない…」
▼諏訪魔「ないな。意外にやれよって言ったらやるタイプだな。飲みの席みたいになってきたな」
▼光留「ウチはプロレス界のキング・オブ・コント」
▼諏訪魔「俺は狙ってできないよ」
▼光留「けど、彼はR-1でいきますから、プロレス界の。楽しみだなぁ」
▼諏訪魔「お前、凄いよ。度胸を感じたよ」
▼光留「明日? 初陣」
▼田村「明日、初陣です」
▼光留「俺もEvolutionの最初、千葉だったからさ。負けちゃったけど。未だに覚えてる。頑張ろう明日」
▼田村「はい!」
▼諏訪魔「最後、ポーズ何かないの?」
▼光留「(親指を突き上げて)Evolutionはこうやっとけば大丈夫だから。最後オイッ!て」
▼田村「な、何て…?」
▼光留「Evolutionしていくぞオイッ!だな。大きい声でいこう」
▼田村「Evolutionしていくぞオイッ!」
【諏訪魔、光留、田村の話】(決起集会後)
――田村選手がEvolution入りしてプラスとマイナスどちらが大きい?
▼諏訪魔「プラスしかないんじゃないの。岡田がいなくなり、田村が入るっていうね。不思議なもんだけどね、より一層若返ったわけだからさ。今、若い血がほしいんだよね、俺ら。エキスが。だからみんなにメリットあると思うんだよね。お互いにね」
▼光留「プラスかどうかは(田村の)これから次第ですよね。言うても岡田も去年、後楽園のメインだったり、タッグリーグも優勝したりとか、いろいろあったんで、いきなりそれと同じものを求めちゃいけないんだろうけど、今このご時世も含めて、閉塞感を突き破る人間を全日本プロレスのファンの人も、全日本プロレスも、僕らもやっぱ求めてるし、そこは飛び出してほしいですね。ホント、ブレークスルーですね」
――田村選手は改めてEvolutionに入りたいと思った理由は?
▼田村「上を目指したいというのがあって、一番ピシッとできるというか…」
▼光留「礼儀正しいからな」
▼田村「ピシッとしてるイメージがあって、入りたいなと思いました」
――同じレスリング出身の諏訪魔選手の存在も大きい?
▼田村「はい、大きいですね。光留さんもレスリングもやってたんで」
――当面の目標は?
▼田村「ベルトを獲る気持ちでこれからもやっていきます」
▼諏訪魔「腹立つ奴とかいないの? むかつく奴とかさ。そういうの殴りにいったりとかした方がいいよ。いない? そういうの」
▼田村「むかつく奴? 誰ですかね…」
▼光留「別にいないんだったら、いないでいいじゃん」
▼田村「いないです」
▼諏訪魔「バカ、基本吹っかけた方がいいんだぞ。何見てんだ、てめぇこのヤロー。そこから始まればいいんだよ」
▼光留「補足じゃないですけど、あすなろ杯って4人だったわけじゃないですか。その中で優勝したっていうことで、おめでとうムードがあるけど、このあと男児がEvolutionでどんどん上にいって、あれ倒して、これ倒してってなったら、絶対に足を引っ張る奴、男児の首を狙ってくる奴もいるし、そのやり方が必ずしもきれいなやり方じゃない。そうすると男児の中で怒りが生まれたりとかすると思うんで。諏訪魔さんはそれこそ団体ごと切り開いてきたわけですから。たまにプラ柵も投げるけど(笑) けど、その意思がEvolutionの根幹だと思うんで。ないならないでいいし、ただ、強くなることだけは忘れないでくれ。掟じゃないけど、それなくなったら他のユニットと変わらないから。ウチにしかないから」
▼田村「はい」
▼諏訪魔「あすなろ杯優勝だからね。エリートだな。エリートが来ちゃったよ」
▼光留「(笑) いました? 今まで」
▼諏訪魔「いねぇよ。雑草ばっかしだよ」
▼光留「諏訪魔さん、どっちかと言うとエリート扱いだったのに、自ら線路を脱線していったじゃないですか(笑)」
▼諏訪魔「そうだね」
▼光留「ジョーもEvolution時代は別にエリートじゃなかったし、僕なんかもそうだし、青木さんだって決してエリート街道じゃなかったし」
▼諏訪魔「ひねくれてきたからね」
▼光留「そういう意味じゃ今までになかった」
▼諏訪魔「いないタイプだよ、お前」
▼田村「はい…(そのまま無言)」
▼諏訪魔「調子狂うな」
▼光留「新しい」
▼諏訪魔「そうだね。世代が違うからね」
▼光留「無理に合わせなくても」
▼諏訪魔「さすが佐藤。世話人は違うな」
▼光留「ただ、試合はクオリティーが求められますからね。足引っ張るんじゃなくて、逆に試合終わった後に『諏訪魔、てめぇのせいで負けた』とタンカきるぐらいの活躍をしてほしいですね」
▼田村「はい」
▼光留「結構Evolution試合後ありますからね。反省会が」
▼諏訪魔「あるよ」
▼光留「反省会という名の責任のなすりつけ合いが」
▼諏訪魔「グチグチあるからね。気になったことは言っちゃうよね」
▼光留「見たことあるだろ? 諏訪魔さんがメインで6人タッグ負けたあと『あぁ、負けた、負けた』って言いながら帰っていくの(笑)」
▼田村「はい」
▼諏訪魔「もっとちゃんとしてるけどな俺」
▼光留「何がほしいの? ベルト。まずはとかじゃなくて何がほしい?」
▼田村「まだジュニアなんで、やっぱり…」
▼光留「ジュニアほしいの?」
▼田村「いや…階級はまだジュニアなんで」
▼光留「全部ほしいのね?」
▼田村「はい」
▼諏訪魔「頑張って」
▼光留「ベルト今たくさん持ってる人が隣にいるわけじゃない。この人倒せば一気に5本手に入るよ」
▼諏訪魔「いきなし俺にくんなよ。終わっちゃうよ話がよ」
▼光留「ジュニアって言われてもさ、一応その先頭にいる私が。かといってヨシタツと絡むのもちょっとめんどくさいしな」
▼田村「GAORAですか。ヨシタツさんは凄いとこいってますね」
▼光留「見たいですよね諏訪魔さん? アジアを持ってる男児を」
▼諏訪魔「見たいね。ベルトをいっぱい持ってる男児を見てみたいし、あすなろを獲った男児を見たからね。もっと違うのも見てみたいと思いますね」
――諏訪魔&田村組、佐藤&田村組どちらでもアジアタッグを狙えそうだが?
▼光留「どっちと組みたい? アジア獲るならどっち?」
▼田村「アジアですか。難しいですね」
▼光留「ちなみに俺、今まで3回アジア獲ってるからね。名前は言わないけど、諏訪魔って奴は一回も獲ったことないから」
▼諏訪魔「何だよ?」
▼田村「どっちですかね。どっちもですね」
▼諏訪魔「何だよ、お前。どっちつかずだな」
▼光留「煮え切らないイケメンか、お前は」
▼諏訪魔「煮え切らねぇな」
▼光留「よく、こんな感じであすなろ杯勝ったな、お前」
▼田村「すいません。何か獲っちゃったみたいで。あの時は変わりましたね」
▼諏訪魔「『これが現実だ』って言ってたじゃねぇか、お前」
▼田村「何かちょっとヒールっぽかったですね」
▼光留「試合で弾けてブレークスルーしないと、ああいうことはできないんだな」
▼諏訪魔「こういう、みんなに愛される天然のタイプはね、応援されるのはいいんだけど、常日頃、叩かれたうえで愛されなきゃいけないと思うんだよね。叩かれる奴が必要なんだよ。岡田なんてもっとボコボコにしてりゃよかったって思うんだよ」
▼光留「(笑) いや、結構してましたよ」
▼諏訪魔「いねぇんだから、あいつをボコボコにする奴が。今なら引っぱたいてやっていったら、ちゃんと一人前になるよ」
▼光留「諏訪魔さんはレジェンドレスラーから『廃業するぞ』って言われたんだから」
▼諏訪魔「まだ生き残ってるじゃん。佐藤とこんな一緒に歩むとは思わなかったな俺も。不思議だよね」
▼光留「不思議です」
▼諏訪魔「田村との出会いというかね、Evolutionでの縁も長く続けばいいと思うよ。辞める奴多いから。しっかりプロレスに向き合ってもらいたいな。何があってもプロレスの道にちゃんとまい進する。練習にしっかり出る。トレーニングしたうえでいろんなことやった方がいいよ」
▼田村「はい」
▼光留「諏訪魔さんは練習してもプラ柵しか投げてないじゃないですかって? お前、そんなことここで言うなよ」
▼諏訪魔「その前にいろんな血のにじむ努力があるんだよ。基本的なことを何千、何万とやったうえでのプラ柵を投げるだから。何もできねぇのがプラ柵投げてるだけじゃねぇんだ。わかる?」
▼田村「わかりました」
▼光留「(笑) 爆笑会見してる場合じゃないんですよ。(田村は)さっきから何もしゃべらないじゃないですか」
▼諏訪魔「久々だな。こうやって佐藤がこんな絶好調になってるのを見るのは」
▼光留「暗かったからね、最近負けてばっかりで」
▼諏訪魔「佐藤がここまでしゃべることなかったよ。最近こうやって。何年ぶりだよ。岡田が入って以来なかったね。たぶんね」
▼光留「あいつ…やめた奴のことはいいや。このままじゃ男児のコメントよりやめた奴の批判の方が多くなるから。体重何キロ?」
▼田村「今ですか? 88とか」
▼光留「88? 一番痩せてた頃80ぐらい?」
▼田村「きってましたね」
▼光留「きってたよな。何キロぐらいが理想?」
▼田村「100キロいきたいですね」
▼光留「100なんてすぐだぞ。諏訪魔さん120ぐらいあるでしょ?」
▼諏訪魔「うん」
▼光留「やっぱ20キロ差はでかいよ」
▼田村「120ですね。目指したいです」
▼光留「石川さんなんて…」
▼諏訪魔「140だよ。今痩せようとしてるけど」
▼光留「夢があるな。男児が120キロになって石川修司を持ち上げてさ、バーンって投げるのが」
▼田村「投げてみたいですね」
▼光留「(突然)好きな食べ物は?」
▼田村「好きな食べ物? 納豆です」
▼諏訪魔「そういうの言った方がいいよ!」
▼光留「休日遊びに行くところは?」
▼田村「休日遊びに行くところ?」
▼光留「ちゃんと空気読んで茨城の潮来市のあやめ園とか言えよ」
▼田村「(しばし考えてから)田んぼとかですかね」
▼諏訪魔「田んぼ? 田んぼで何するの?」
▼田村「みんなで遊ぶんです」
▼光留「台風来た時のおじいちゃんじゃないんだから」
▼諏訪魔「田んぼで何するの?」
▼田村「田んぼじゃないです」
▼諏訪魔「田んぼって言ったじゃねぇかよ! どこだよ?」
▼田村「よく、おじいちゃんと釣りに行ってましたね」
▼光留「おじいちゃんを釣りに行ったんじゃないよね? おじいちゃんとだよね? ビックリした。おじいちゃんを釣りに行ったのかと思った」
▼諏訪魔「マイペースだな」
▼光留「まぁまぁ、それでいいんじゃないですか。野村のコメント力アップ事件あったじゃないですか? (田村に)知ってる? 野村が試合後のコメントがボソボソ普通すぎて何言ってるかわかんないから、Evolution集合LINEで佐藤光留と口喧嘩して鍛えるっていうのがあったんだよ」
▼田村「はい」
▼光留「で、俺が『てめぇ、このヤロー!』って急に野村に吹っかけたの。あいつ返信、凄ぇ遅いんだよ。20分後ぐらいに一言『何だ、このヤロー』って返ってきたんだよ。で、言い合ってるうちに『おめぇ、マジで偏差値2ぐらいしかねぇだろ』って言ったら、『40あるわ』ってきたんだよ(笑) その瞬間に諏訪魔さんと青木さんに『はい、かいさーん』って(笑) 野村は何のことかわかってない。偏差値40あるわって言ったの」
▼田村「40?」
▼光留「40ってまぁまぁ低い数字だよ。名前書いて合格できるぐらいの」
▼田村「いやぁ、凄いですね、野村さんも」
▼光留「いろんなエピソードがあるけどね。いいエピソード作って紙面飾っていってくれ」
▼田村「はい、頑張ります」
▼諏訪魔「お前、好きなように言えよ。何かないの? 訴えたいこととか。ないか」
▼光留「だって今Evolution…石川さんも7割ぐらいEvolutionで、世界タッグと三冠があって…」
▼諏訪魔「GAORAだって狙ったらいいんじゃないの?」
▼光留「Evolutionにいるってことは近いところにいるわけだから」
▼田村「そういう環境にあるってことですね」
▼光留「GAORA、赤をブルーに変えないとダメですね。赤は飽きたよ」
▼諏訪魔「変えろよ、お前」
▼光留「青に変えて肩にかけてトラクターに乗って田んぼ行こうぜ」
▼田村「夢ありますね。吉幾三みたいで」
▼諏訪魔「(7・23)新潟で当たるんだよね」
▼光留「そうだ。佐藤光留&諏訪魔組? よかった。(田村に向かって)応援するから、その時は」
▼田村「全力でいくんで」
▼光留「石川さんと二人で応援するから3人で諏訪魔倒そう」
▼田村「はい」
▼諏訪魔「(二人のやり取りを無視して)いいと思うよね、いきなしこういうカードが組まれるというのは。出だし、いい滑り出しができるように、大ケガしないように頑張った方がいいよ」
▼田村「全力でやっていきます」
――直接戦って今の田村選手の力、気持ちを感じたい?
▼諏訪魔「そうだね。何もなかったらボコボコにして終わるだけだし。何が見えるのか楽しみではありますよね」
▼光留「明日に、千葉に向けてのアレはないの? 明日誰だっけ?」
▼田村「青柳兄弟とやります」
▼光留「青柳弟って(あすなろ杯で)3戦全敗だったよね?」
▼田村「3戦全敗です」
▼光留「やっぱ格の違いっつうのをさ…」
▼諏訪魔「(さえぎって)あすなろの奴らはホントこき下ろした方がいいよ」
▼光留「差をつけないとダメだ。ブレークスルーしないと」
▼田村「はい」
▼諏訪魔「お前はベビーなのか、ヒールなのかどっちなんだ?」
▼田村「どっちなんですかね」
▼光留「アンニュイだな、お前は。1個だけどうしようと思ったんですけど、これからタッグを組む機会が増えそうじゃないですか。で、青木さんとは変態自衛隊っていう、青木さんはずっと最後までアレしてくんなかったけど、タッグチーム名があったんですけど、男児と組んだら変態ダンになっちゃうんですよ」
▼諏訪魔「(笑)」
▼光留「しかも表記が変態男児ですからね。これは変態自衛隊もビックリの(苦笑) ホントかたくなにこれはEvolutionだと言い張らないと、変態男児になっちゃうんで。ブレるというか飲み込まれてしまうんじゃないかなと思うんで」
▼田村「(笑) 面白いですね」
▼光留「面白いって肯定するな。田村?変態"男児に名前変えるか?」
▼諏訪魔「名前DANとかにすれば?」
▼光留「かっこよくないですか田村男児って」
▼諏訪魔「ダンはいいけど男児じゃん」
▼光留「だってウチ、諏訪魔さんもそうだけど、僕も実は偽名じゃないですか」
▼諏訪魔「あ、偽名だね」
▼光留「諏訪間幸平と佐藤弘明よ、本名」
▼諏訪魔「二重人格でいいんじゃない?」
▼光留「いやいやいや」
▼諏訪魔「お前、何?」
▼田村「田村男児です」
▼諏訪魔「え?」
▼田村「え?」
▼光留「いいじゃん、田村男児で。カッコいいじゃないですか」
▼諏訪魔「そうなの? 田村男児なの?」
▼田村「だ、田村男児です」
▼諏訪魔「ザ? 何だよ? ザって(笑)」
▼田村「いや、田村男児です」
▼諏訪魔「ザ・田村男児にする?(笑) いいな、お前。いいこと言うな、お前。いいじゃん、ザ・田村男児で」
▼田村「ザ・田村男児ですか…いや…」
▼光留「パトリオット以来ですね」
▼諏訪魔「(笑)」
▼光留「ジ・イーグルに続く」
▼諏訪魔「面白いな(笑)」
▼田村「追い追い…はい」
▼諏訪魔「ザ・田村男児が今生まれたからね」
▼光留「こういう謎の座談会的なものが何か生まれるのがEvolution特有のね」
▼諏訪魔「よかったな、お前リングネームできてな。いいタイミングで変われよ」
▼田村「はい、わかりました」
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★5冠王・諏訪魔が「脱・秋山」宣言 「新しい全日本を作っていかなきゃいけない時期」