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4/7【新日本】ヒロムが足攻め対策で痛み止めも…イーグルスは戴冠後のプラン披露 「IWGPジュニアをメインでできるクオリティに」

 4・8両国大会の前日公開会見が7日、東京・全電通労働会館多目的ホールで行われ、IWGPジュニアヘビー級選手権試合へ向けて王者・高橋ヒロム、挑戦者ロビー・イーグルスが調印書にサイン。ヒロムはロン・ミラー・スペシャルを筆頭とする挑戦者の足攻め対策として痛み止めを打ったものの、当日には効果が切れることが判明。1年5ヵ月ぶりの返り咲きを狙うイーグルスは「チャンピオンになったら絶対にIWGPジュニアをメインでできるようなクオリティに持っていきたい」と戴冠後を見据えた。

 3・21長岡大会でリオ・ラッシュを退けたヒロムにTMDK入りしたイーグルスが「お前の次の相手は俺だ。このスナイパーが降伏させてやる」と挑戦を表明。両国大会でヒロムV3戦が決まった。

 気になるのが前哨戦でイーグルスに徹底的に攻撃され続けてきたヒロムの左足の状態。ところがこの日の会見にヒロムは平然とした表情で登場した。というのも会見前に病院で痛み止めの注射を打ってきたからだった。“鋼鉄の足を持つ男"を自称するヒロムだが、しっかり医療の力を借りていた。「現時点では正直、何も痛くないんですよ」とイーグルスに左足を見せつけたヒロムは「これが日本のお医者さんの力です。高橋ヒロムの力じゃないんですよ。鋼鉄の足でも何でもない。俺は嘘をついた」と開き直るように言い放った。

 だが、タイトルマッチ当日の明日になれば痛み止めの効果がなくなることに気が付いてしまった。「俺は何で今日、打ってしまったのかと。明日打てばよかったんじゃないか。明日タイトルマッチがあると先生に正直に言っていれば、明日打ってもらえたかもな。明日打ってもらえるのかな? 明日どれだけ痛いのかな? それはわかりません」と頭を抱えても後の祭り。それでもヒロムは「でも大丈夫ですよ。皆さんわかってるでしょう。俺はね、皆さんの声援があればあるほど強くなるんですよ」と断言。前回のラッシュ戦を通じて「機動力が必要」と気づかされて「足を出すっていうのはロビー相手に不利だと思うんですよ。でもね、俺はそれより機動力を大事にしたいなと思って、明日は短パンでいこうかなと」と宣言した。

 イーグルスは2021年11月に第90代王者から陥落以来、1年5ヵ月ぶり2度目の戴冠を狙う。王者時代の2021年9・5メットライフドーム大会ではヒロムを破っている。「お前は自分の足が鋼鉄になったとかホラを吹いているが、昨日、お前が足を引きずって歩いてるのを見たぞ」と指摘したイーグルスは「お前のTIME BOMB(左足の爆弾)が爆発するのは時間の問題だ。それは明日になる」と予告。TMDK入り早々にジュニアの頂点に返り咲くチャンスを得て「今はTMDKの一員として戦っている。ただの選手ではなく俺はチャンピオンとしてTMDKに関わっていきたい」と誓っている。

 IWGPジュニア返り咲きのあかつきに、イーグルスはジュニアの地位向上を目指すつもりだ。「何回やってもジュニアのタイトルマッチはセミで止まっているし、その現状を凄く不満に思っている」と現状を憂うからこそ、「チャンピオンになったら絶対にIWGPジュニアをメインでできるようなクオリティに持っていきたい」と誓うばかり。その先にオーストラリア人初となるスーパージュニア優勝も描いていた。


【会見の模様】
※イーグルス、ヒロムの順で入場。ヒロムはイーグルスを真似て「ヒロ! ヒロ! ヒロヒロヒロ!」と叫んでファンとコールアンドレスポンス。イーグルスが抗議すると「非常にソーリーね」と平謝りし、「マイ・オリジナル・ムーブ」と主張

▼イーグルス「今のプロレス界を見てみるとオーストラリア出身の選手が活躍していないという状況を見つける方が難しくて、それはもちろん明日の両国でも俺の活躍で証明されると思う。ヒロム、お前は4度スーパージュニアに優勝して5回もIWGPジュニアを巻いてレジェンドみたいなヤツだ。ただし、お前にはいつもケガが付きまとってきて、様々なケガを乗り越えて栄光を手にしてきた。ケガがなければIWGPのベルトを巻き続けたかもしれないという意見はもしかしたら正しいかもしれない。ただ、2019年、お前がケガから復帰して誰がお前をピンフォールしたか。そしてメットライフドームで誰がお前をタップアウトさせたか。それは俺、スナイパー・オブ・ザ・スカイ、ロビー・イーグルスだ。CHAOSは居心地のいいグループだったが、今はTMDKの一員として戦っている。ただの選手ではなく俺はチャンピオンとしてTMDKに関わっていきたいと思っている。今、歓声を送る状況が戻ってきたのはうれしいし、ファンも試合の一部となって声援を送ることで興奮しているのは間違いないと思う。お前は俺の掛け声をパクっているが、使うたびにオリジナルの発案者の俺にロイヤリティを払え。お前は自分の足が鋼鉄になったとかホラを吹いているが、昨日、お前が足を引きずって歩いてるのを見たぞ。お前のTIME BOMBが爆発するのは時間の問題だ。それは明日になる。アナタハ、フルク、ナッテイマス」

▼ヒロム「鋼鉄の足を持つ男・高橋ヒロムです。確かにね、昨日、痛めつけられました。そして鋼鉄といえど足が痛くなりすぎてしまったなと思ってね。今日ね、病院へ行ってきたんですよ。先ほど皆さんも見てわかった通り、普通に歩けてますよね。何でかわかりますか? 注射打っていただきました。注射を打った結果、ここまで回復するんだと。そう思っております。でもね、先生に聞いたのさ。『注射、何本も打っていいですか?』と。『いや、それはダメです。危ないです』と。俺は何で今日、打ってしまったのかと。明日打てばよかったんじゃないかと思ってます。『じゃあ先生、聞きますが、明日になったらこの足は痛くなるんですか?』『はい、痛くなります』と言われました。『じゃあ何のために打ったんでしょうか? 先生』『腫れを引かすためにはいいんじゃないですか』と言われました。『でも明日が大事なんです』『それは残念ですね』と言われてしまいました。今日タイトルマッチがあると言えばよかった。いや、明日タイトルマッチがあると先生に正直に言っていれば、明日打ってもらえたかもな。明日打ってもらえるのかな? 明日どれだけ痛いのかな? それはわかりません。でも俺は明日、この状態が続いてくれると信じてます。ということでね、今現時点では正直、何も痛くないんですよ。ほらロビー、見て。ほら」

▼イーグルス「スゴイ!」

▼ヒロム「これが日本のお医者さんの力です。高橋ヒロムの力じゃないんですよ。鋼鉄の足でも何でもない。俺は嘘をついた。明日になってみないとね、この痛みがどれだけになってるのかわかりません。でも大丈夫ですよ。皆さんわかってるでしょう? 俺はね、皆さんの声援があればあるほど強くなるんですよ。あとね、ロビー戦に関しては一つ。リオ・ラッシュともやってわかったんだけど、機動力が必要だなと。今は足痛くないんで動けます。明日になったらわかりません。久しぶりに短パンで試合しようかなと。でもね、足を出すっていうのはロビー相手に不利だと思うんですよ。でもね、俺はそれより機動力を大事にしたいなと思って、明日は短パンでいこうかなと。スーパー・メタリック・レフトレッグ。以上ヒロムでした」

――ヒロム選手のコメントを聞いて?

▼イーグルス「明日ここにいる全員がお前のために声援を送ると言っていたが、それは絶対間違っている。俺はSNS、Twitter、いろんなところで反応をチェックしているが、日本語だけでなく英語でもヒロムは古い、世代交代だ、次は絶対ロビーが勝つというという声ばかりだった。ヒロムは自分がジュニアのトップになって何をしてきたか。自分がジュニア王者に君臨したらこれからやりたいことを比べた時に、ヒロムはただ自分がリーダーになって何回も防衛していくことだけを見据えて戦っているように見えたが、自分はそうじゃない。俺はクオリティ、品質にこだわっていきたいと思っている。今現状としてジュニアとヘビーのベルトを比べた時、ジュニアの方が価値が高いと言えない現状があって。俺はそれを変えたいと思っていて、このジュニアのベルトをゴールドにしたいと考えている。何回やってもジュニアのタイトルマッチはセミで止まっているし、その現状を凄く不満に思っている。チャンピオンになったら絶対にIWGPジュニアをメインでできるようなクオリティに持っていきたいと思っている。そして30周年記念のスーパージュニアではオーストラリア人初の優勝を勝ち取りたいと思っているし、そのトロフィーと明日獲るIWGPジュニアのベルトをもってオーストラリアに凱旋して、いろんな強い相手とやりたいと思っているし、自分のもう一つのルーツであるフィリピンに行って試合をしたい。それだけじゃなくて世界中のいろんなところで試合をしてIWGPと新日本の価値を高めていきたい。お前はジュニアオールスターを開催し、いい評価を得たようだが、ユウタは参戦しなかったし、俺も出ていない。日本人ばかり集めてやったオールスターで自分の価値が高まると俺は思っていない。お前はおしゃべりをずっとしているが、ビビっているのはバレバレなんだ」

▼ヒロム「まあね、ロビーが言ったのは間違いではないですよ。だいたい俺も今まで言ってきたことではありますね。このベルトを金にしたいこと以外は。見ないようにしてるんだけど、SNSでそんなふうに言われてるのね? それはちょっとショックですね。古いとか言われてるんですね。新しいものにできるように最善の努力を尽くしたいと思います。ジュニアオールスターに関してはロビー・イーグルス来てほしかったね。ねえ? 会長。いろいろあるんですよ。交通費とか、交通費とかね。あと交通費とかね。交通費と交通費だな。いろいろあるんですよ。いろいろ大変なんですよ。そのへんは理解していただかいないとね。ねえ? 会長。交通費ってそんな簡単にポンとどうなるものでもないですからね。最大の敵は交通費ですね。どこでもドアとかあればね。テレビ朝日さんがどこでもドアを貸してくれれば、いろんな選手をバンバン入ってきたりできるんですけどね。そのへんは残念だなと思っております。僕も最多防衛するって大事なんですよ。ヒート選手で止まっちゃってるんでね。その防衛回数を塗り替えるのは今の新日本プロレスのジュニアの人間が塗り替えるのが大事なことだと思ってるんで、俺は目指して頑張ります。あとね、ロビー、俺の技をパクッてるんですよ。俺のオリジナル技のヒーロー・ミラー・スペシャルって技、パクってるでしょ。ロイヤリティよこせって言っておいてください」

▼イーグルス「(笑)ホントに?」

▼ヒロム「ホント。俺、そうだ。思い出したんですよ。俺、今、痛み止め打って足いい感じなんです。これね、逆に部分麻酔とか打ったら、このまま明日いくら攻められてももつんじゃないかと思ったんですよ会長。これははっきりと言った方がいいじゃないですか。これは反則になるんですかね? 部分麻酔打ったら全く痛くなくなって、最悪何かあっても大丈夫なんじゃないかなと思ったんですけど、どう思います? (菅林会長が無視すると)正々堂々戦うことを誓います」

※写真撮影時、イーグルスがヒロムの左足を軽く叩くと

▼ヒロム「ちょっと痛かったじゃねぇか」

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