4/17【新日本】石井がラッシュとSTRONGタッグ王座に緊急挑戦も敗戦 NEVER6人タッグ王者デスペの指名に含みも「とことんやってやる」
『Collision in Philadelphia』が現地時間16日、アメリカ・ペンシルバニア州フィラデルフィアの2300 Arenaで行われ、棚橋弘至の欠場などに伴うカード変更によって石井智宏がリオ・ラッシュと組んでSTRONG無差別級タッグ王者オージー・オープン(マーク・デイビス&カイル・フレッチャー)に緊急挑戦。ベルト獲りを逸した石井はNEVER無差別級6人タッグ王者エル・デスペラードからの指名に含みを持たせつつ、「おめぇの気持ちが折れるまで、とことんやってやる」との意向を示した。
この日のメインイベントは当初、棚橋&石井&ラッシュとデイビス&フレッチャー&TJPが激突する6人タッグマッチが組まれていたが、棚橋が前日のワシントン大会で脇腹を負傷して緊急欠場。TJPもフライトトラブルによって欠場を余儀なくされ、急きょ石井&ラッシュがオージー・オープンに挑戦するSTRONGタッグ王座戦にカード変更となった。
ワシントン大会で同王座を戴冠し、IWGPタッグ王座も併せて2冠王となったオージー・オープンは一夜明けての初防衛戦。緊急挑戦となった石井は体格差をものともせずデイビスに逆水平やショルダータックルを叩き込んで正面突破を図った。パートナーのラッシュも空中殺法で躍動。石井がバックドロップでフレッチャーをぶん投げるなど攻め立てたが、ラッシュが王者組の合体技AussKOの餌食となってしまった。
それでも石井がデイビス相手にラリアット合戦、逆水平合戦を展開。石井のジャーマン、ラッシュのスイングDDT、石井のスライディングエルボー、ラッシュのカーテンコールと息もつかせぬ連続攻撃を浴びせたが、石井がフレッチャーのツームストンパイルドライバーで撃退されると、孤立したラッシュがサンドイッチラリアットからのコリオリスに沈んだ。
緊急挑戦となった石井だが、STRONGタッグ王座奪取ならず。「今日の敗因は間違いなく俺だな。俺が足引っ張った。リオに悪いことしたな」と反省の弁を述べた。
石井は前夜のワシントン大会でデスペラードとタッグ対決。鈴木みのる&成田蓮とのSTRONG STYLEトリオでNEVER6人タッグ王座を保持するデスペラードは5・3福岡国際大会でオカダ・カズチカ&X&XXとの防衛戦を控え、「上を目指すんだったら、やっぱあの人には勝たなきゃな。俺があんたに勝つまでとことんやって下さい。交換条件というと卑怯なんだけど、こういう人にこそタイトルって挑戦していただきたい」と石井を挑戦者の一人に指名していた。
そしてオカダの要請に棚橋が呼応し、ドリームタッグ&XXによる挑戦が決定的な状況に。これを受けて石井は「昨日、オカダが棚橋を指名した時点でそれはなしだ。俺はな、本隊とは組みたくねぇんだよ」と前置きし、「このまま棚橋の欠場が長引けばお前の望み通り、俺が立候補してやるよ。だけど、このまま棚橋が行くなら答えはノーだ」との意向を示した。
ただし、デスペラードの思いには応えるつもり。「次のシリーズ、何回も俺と当たんだろ。だったらよ、そこで俺に勝ち狙ってこいよ」と投げかけた石井は「おめぇが勝つまでとことん付き合ってくれっつぅんだろ? おい、その答えはな、イエスだ。おめぇのな、気持ちが折れるまでな、とことんやってやる」とベルトを抜きに徹底抗戦の構えを見せていた。
【石井の話】「あぁ、クッソー! 今日の敗因は間違いなく俺だな。俺が足引っ張った。リオに悪いことしたな、うん。まぁ、またリオとタイミング合えば2人で組んでもいいよ。もちろんYOHの次だけどな、俺は。それからデスペラード。何か俺にNEVER6人入って欲しいらしいな。だけど昨日、オカダが棚橋を指名した時点でそれはなしだ。俺はな、本隊とは組みたくねぇんだよ。他のCHAOSの連中はいろんなタイミングで、関係で組んでるかもしんねぇけど、俺にはそれがねぇんだ。だから組む必要も理由もねぇんだ。なぁ? ま、このまま棚橋の欠場が長引けばお前の望み通り、俺が立候補してやるよ。だけど、このまま棚橋が行くなら答えはノーだ。でもお前、次のシリーズ、何回も俺と当たんだろ。だったらよ、そこで俺に勝ち狙ってこいよ、なぁ? 昨日した悔しい思い、情けねぇ思い、怒りを俺にぶつけてこいよ。タイトルマッチじゃなくてもな、いくらでもチャンスがあんだ、なあ? 俺に本気で勝ちてぇって思ってんだったらな、いつだろうが、どこでだとか、そんなもんは関係ねぇんだよ、なぁ? おめぇが勝つまでとことん付き合ってくれっつぅんだろ? おい、その答えはな、イエスだ。とことんやってやるよ。おめぇのな、気持ちが折れるまでな、とことんやってやるから、そのつもりでいろ」