【WWE】ロリンズが世界ヘビー戦乱入のパンクに怒りの報復予告「お前が完治したら再欠場させてやる」 2024/7/9

 ロウが現地時間8日、カナダ・オンタリオ州オタワで行われ、セス“フリーキン"ロリンズが『マネー・イン・ザ・バンク』での世界ヘビー級王座獲りを妨害した形となったCMパンクへの怒りを爆発。「お前が完治したら、また腕をぶっ壊して欠場させてやるよ」とパンクのリング復帰後に即報復を遂げると予告した。

 ロリンズは2日前の7・7トロント大会『マネー・イン・ザ・バンク』で世界ヘビー級王者ダミアン・プリーストに挑戦。同大会でミスターMITBとなったドリュー・マッキンタイアが試合中にキャッシュインし、トリプルスレット戦に急きょ変更となった。そしてパンクが乱入し、マッキンタイアを襲撃。大ダメージを負ったマッキンタイアに王者・ダミアンが勝利し、ロリンズの返り咲きはならなかった。

 この日のオープニングにパンクが登場。2025年に引退すると発表したジョン・シーナに向けて「この先どうなるかわからないが、お前ともう一回ぐらいはやりたいぜ。これまでの貢献に感謝する」とメッセージを送った。

 地元シカゴで病院送りの屈辱を味わわされたパンクは2日前にマッキンタイアの王座獲りを妨害。「あいつをぶっ潰すのをどれだけ待ち望んだか。あいつに思い知らせてやった。因果応報ってやつをな。CMパンクに喧嘩を売ったら、それ相応の報いが待っているってことだ」と勝ち誇り、「てめえを二度と王者にさせねえ。ドリュー・マッキンタイアとはまだ終わっていない。これからだ。まだやり足りない」と続け、さらなる報いを受けさせる構えをみせた。

 だが、マッキンタイアはアダム・ピアースGMへの暴行によって謹慎中。自身も世界ヘビー戦への乱入によって2万5千ドルの罰金を科されたというパンクは「試合じゃなくてもいい。リング外でも駐車場でもいい。俺はドリュー・マッキンタイアをボコボコにする。だから(マッキンタイアの)謹慎を解いて欲しい」とピアースGMに向けてアピールした。

 そこへ現れたのがロリンズ。世界ヘビー戦の試合後もパンクと一触即発となっていたが、再び対峙。「ドリューがキャッシュインした。それは当然の権利だ。理解できる。理解できないことが一つある。お前がWWEに戻ってきた時にこれだけはするなって言ったよな? なぜ俺の邪魔をした? 俺の世界王座戦だぞ」と問い詰め、直接怒りをぶつけた。

 するとパンクは「ドリューは俺がぶっ潰してやる。お前ともめるつもりはない。俺はやるべきことをやっただけだ」と主張。「お前の邪魔をするつもりはなかった。怒りで周りが見えてなかった。ドリューしか見えてなかった」と弁解し、「邪魔したことは謝る。すまなかった」と謝罪した。が、次の瞬間、「やっぱりお前には謝罪したくない」と即前言撤回した。

 これにはロリンズも「何でもかんでもCMパンクを中心に回ってねえんだよ! てめえはPLEで首を突っ込む場所を間違えたんだ」と怒髪天。2日前の敗戦によってダミアンが王者でいる限り世界ヘビーに挑戦できなくなったのだから無理もない。「世界ヘビー級王者になることは俺にとって一大事だ。それをお前は俺から奪った。今度は俺がお前から奪う番だ」と宣言したロリンズは「周りがどうなってもドリュー・マッキンタイアとやりたいって言ったな。だったら俺がやらせねえよ。今ここでぶん殴ってもいいが、てめえのもろい体はまだ万全じゃないんだろ。お前が完治したら、ドリュー・マッキンタイアの名前を言う間もなく、また腕をぶっ壊して欠場させてやるよ。因果応報だ」と報復を予告した。

 上腕三頭筋断裂で1月から欠場しているパンクは3度にわたってマッキンタイアの世界ヘビー獲りを妨害。腕はすっかり回復しているものの、試合出場のゴーサインは出ていない。世界ヘビー返り咲きの機会が遠のいてしまったロリンズはパンクの戦列復帰と同時に制裁するつもりだ。

 一方、パンクはバックステージでピアースGMと対面。「問題なのは君がまだ完治していないことだ。君たち二人は試合を望んでいるが、私はドリューからエルボーを食らった。君のせいだ。もうやめるんだ」と釘を刺したピアースGMは「これからドリューに電話しようと思う。来週、会う約束をする予定だが、彼がちゃんと話せる状態だったら、試合のことを聞いてみる」と約束した。一方で「だが、君は来てはいけない。家でおとなしく待っていてくれ。君は場をかき乱すのも喧嘩を吹っかけるのも大好きだよな。また繰り返すようであれば、ドリューとの試合も、将来あるかもしれない王座戦もなしだ」とパンクに警告。「ドリューのことは俺に任せてくれ」と言い切ると、パンクも納得して引き下がった。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。