【新日本】2年ぶりV2で「最高の歓喜」を再び 『BEST OF THE SUPER Jr.32』へ マスター・ワト インタビュー 2025/5/9
2023年覇者マスター・ワトは2年ぶりの『BEST OF THE SUPER Jr.』出場。YOHと組んでIWGPジュニアタッグ王座を戴冠したばかりで勢いに乗ったままジュニアの祭典を迎える。昨年は左ヒザ負傷のため不参加となったが、その悔しさを晴らすためにも「もう一度、最高の“歓喜"を味わいたい」と2度目の優勝を見据えている。その先に狙うはもちろんIWGPジュニアヘビー級王座。スーパージュニア開幕目前のワトに今の思いを聞いた。 【マスター・ワト インタビュー】 ――スーパージュニア開幕が目前に迫りました。まずスーパージュニアという大会自体に対するワト選手の思い入れをお聞かせください。 ▼ワト「スーパージュニアと言えば、僕が会場でプロレスを初めて見たのが新日本のスーパージュニアでした。小学校5年生だったんですけど、そこに自分が出ることになるなんてって思いますね。今回、出場する選手の誰よりもスーパージュニアに思い入れがあるのかなって思ってます。おととし優勝したということもそうなんですけど、新日本の興行の中で特別な大会なのかなと思ってます。今でも忘れられない思い出があるんです。場外乱闘で“リングのムササビ"AKIRAさんがヒザ元に飛んでくるっていうこともありましたね」 ――昨年は左ヒザ前十字靭帯断裂で欠場を余儀なくされました。連覇がかかっていただけに相当無念だったと思いますが、当時どんな心境でしたか? ▼ワト「前年度優勝者って言葉は絶対出てくるので、そこに出られなかったのが本当に悔しくて。技を受けてケガをしたとかだったら、あの技には気をつけようとかなるんですけど、誰かの技ではなく、自分でしたケガだったので、悔しい気持ちをぶつける場所がなくて…。試合を見てても悔しい気持ちが強くなるし、優勝戦が地元・大阪っていうのもありましたし。2024年のスーパージュニアは自分の中で違う感情が沸く大会だったので、誰が勝っても本当に悔しいし、つらい思いがありました。その悔しい思いを晴らす時が来たのかなと思ってます」 ――YOH選手とジュニアタッグ戴冠したばかりで追い風が吹いた状態でスーパージュニアを迎えますが、勢いは実感していますか? ▼ワト「もちろんジュニアタッグ獲ったってところは勢いしかないので、この風をYOHさんじゃなく、自分に吹かせたいと思ってます。決勝の舞台ではタッグパートナーでもあるYOHさんとやりたいと思っています。勝つのは自分ですが! そこは譲れないです」 ――1年前の悔しさをぶつける舞台でどんな戦いを見せたいですか? ▼ワト「自分自身、今までのスタイルを崩さすに、それにプラスアルファ、悔しい思いの感情をぶつけつつ、1試合1試合、集中して、俺はこうなるんだ、IWGPを獲るんだという思いを強く持って戦いたいと思います。そして、またもう一度、最高の“歓喜"を味わいたいなと思いますね。2年前、優勝した時に感じたファンのみんなが一緒に優勝を喜んでくれた、あの舞台が本当に最高だったので。今年もまたみんなで喜べるスーパージュニアにしたい。それが今のモチベーションですね」 ――自分を貫いたうえでですね? ▼ワト「はい。デスペ(エル・デスペラード)さんだったり、(高橋)ヒロムさんだったりっていうところに引っかからず、前に進んでいく自分を見せたいですね」 ――今の新日ジュニアはデスペラード選手、ヒロム選手の2強時代と言えると思いますが、その現状を打破するにはワト選手が優勝することが象徴的になるかもしれません。 ▼ワト「2強時代って本人たちは認めてないと思いますけど、そういった存在感がある中で、自分がもっと存在感を出していきたいなと思います」 ――これだけのメンバーで存在感を出すのは大変な作業になると思いますが、それをやってのける自信があると? ▼ワト「だからこそですね。こういうメンバーだからこそ、やりがいがあります。同じブロックにヒロムさんがいてっていうのがあるんで、そこを超えなければならないって。興行ではメインなので目指していきたいと思いますね」 ――同じAブロックで特に気になる選手はやはりヒロム選手ですか? ▼ワト「そうですね! あと他団体から来る選手も気にはなります。ニンジャ・マックだって凄いですし。何するかわからないですからね。試合を見て研究はしていきますけどね。そういった意味では藤田(晃生)、(フランシスコ・)アキラもそうですし、若い世代に負けずに突き抜けたいですね」 ――優勝すれば自ずとIWGPジュニア王座が視界に入ってきますが、当然狙っていきますよね? ▼ワト「優勝したからIWGPジュニアに挑戦できるというより、優勝者として挑戦しなければならない、優勝したんだったらIWGPジュニアのベルトを獲らなきゃいけないなという思いがありますね。おととし優勝してIWGPジュニアに挑戦した時は負けてしまったので、今年はやり遂げる年にしたいですね」 ――そのために、まずは優勝してファンと一緒に歓喜することがいい弾みになりそうですね? ▼ワト「みんなで喜びを分かち合いたい。それは強く思いますね。応援してくれる人がいるから今の自分がいるわけで、自分たちがいればお客さんも来てくれる。ジュニアだけじゃないですけど、もっと黄金時代を作りたいんで。スーパージュニアもIWGPジュニアを獲ることもそうですけど、そういったものきっかけになってほしいと思ってます」 ――スーパージュニア期間中にワト選手の試合を見て、かつてのワト少年のようにプロレスの虜になる人がいるかもしれませんね。 ▼ワト「そういう人たちを増やしていきたいです。『プロレスを見て元気になりました』とか、そういう報告を耳にするとうれしいので、自分もプロレスに勇気をもらったように、これからは自分がそのような存在になれたらと思います」
2023年覇者マスター・ワトは2年ぶりの『BEST OF THE SUPER Jr.』出場。YOHと組んでIWGPジュニアタッグ王座を戴冠したばかりで勢いに乗ったままジュニアの祭典を迎える。昨年は左ヒザ負傷のため不参加となったが、その悔しさを晴らすためにも「もう一度、最高の“歓喜"を味わいたい」と2度目の優勝を見据えている。その先に狙うはもちろんIWGPジュニアヘビー級王座。スーパージュニア開幕目前のワトに今の思いを聞いた。
【マスター・ワト インタビュー】
――スーパージュニア開幕が目前に迫りました。まずスーパージュニアという大会自体に対するワト選手の思い入れをお聞かせください。
▼ワト「スーパージュニアと言えば、僕が会場でプロレスを初めて見たのが新日本のスーパージュニアでした。小学校5年生だったんですけど、そこに自分が出ることになるなんてって思いますね。今回、出場する選手の誰よりもスーパージュニアに思い入れがあるのかなって思ってます。おととし優勝したということもそうなんですけど、新日本の興行の中で特別な大会なのかなと思ってます。今でも忘れられない思い出があるんです。場外乱闘で“リングのムササビ"AKIRAさんがヒザ元に飛んでくるっていうこともありましたね」
――昨年は左ヒザ前十字靭帯断裂で欠場を余儀なくされました。連覇がかかっていただけに相当無念だったと思いますが、当時どんな心境でしたか?
▼ワト「前年度優勝者って言葉は絶対出てくるので、そこに出られなかったのが本当に悔しくて。技を受けてケガをしたとかだったら、あの技には気をつけようとかなるんですけど、誰かの技ではなく、自分でしたケガだったので、悔しい気持ちをぶつける場所がなくて…。試合を見てても悔しい気持ちが強くなるし、優勝戦が地元・大阪っていうのもありましたし。2024年のスーパージュニアは自分の中で違う感情が沸く大会だったので、誰が勝っても本当に悔しいし、つらい思いがありました。その悔しい思いを晴らす時が来たのかなと思ってます」
――YOH選手とジュニアタッグ戴冠したばかりで追い風が吹いた状態でスーパージュニアを迎えますが、勢いは実感していますか?
▼ワト「もちろんジュニアタッグ獲ったってところは勢いしかないので、この風をYOHさんじゃなく、自分に吹かせたいと思ってます。決勝の舞台ではタッグパートナーでもあるYOHさんとやりたいと思っています。勝つのは自分ですが! そこは譲れないです」
――1年前の悔しさをぶつける舞台でどんな戦いを見せたいですか?
▼ワト「自分自身、今までのスタイルを崩さすに、それにプラスアルファ、悔しい思いの感情をぶつけつつ、1試合1試合、集中して、俺はこうなるんだ、IWGPを獲るんだという思いを強く持って戦いたいと思います。そして、またもう一度、最高の“歓喜"を味わいたいなと思いますね。2年前、優勝した時に感じたファンのみんなが一緒に優勝を喜んでくれた、あの舞台が本当に最高だったので。今年もまたみんなで喜べるスーパージュニアにしたい。それが今のモチベーションですね」
――自分を貫いたうえでですね?
▼ワト「はい。デスペ(エル・デスペラード)さんだったり、(高橋)ヒロムさんだったりっていうところに引っかからず、前に進んでいく自分を見せたいですね」
――今の新日ジュニアはデスペラード選手、ヒロム選手の2強時代と言えると思いますが、その現状を打破するにはワト選手が優勝することが象徴的になるかもしれません。
▼ワト「2強時代って本人たちは認めてないと思いますけど、そういった存在感がある中で、自分がもっと存在感を出していきたいなと思います」
――これだけのメンバーで存在感を出すのは大変な作業になると思いますが、それをやってのける自信があると?
▼ワト「だからこそですね。こういうメンバーだからこそ、やりがいがあります。同じブロックにヒロムさんがいてっていうのがあるんで、そこを超えなければならないって。興行ではメインなので目指していきたいと思いますね」
――同じAブロックで特に気になる選手はやはりヒロム選手ですか?
▼ワト「そうですね! あと他団体から来る選手も気にはなります。ニンジャ・マックだって凄いですし。何するかわからないですからね。試合を見て研究はしていきますけどね。そういった意味では藤田(晃生)、(フランシスコ・)アキラもそうですし、若い世代に負けずに突き抜けたいですね」
――優勝すれば自ずとIWGPジュニア王座が視界に入ってきますが、当然狙っていきますよね?
▼ワト「優勝したからIWGPジュニアに挑戦できるというより、優勝者として挑戦しなければならない、優勝したんだったらIWGPジュニアのベルトを獲らなきゃいけないなという思いがありますね。おととし優勝してIWGPジュニアに挑戦した時は負けてしまったので、今年はやり遂げる年にしたいですね」
――そのために、まずは優勝してファンと一緒に歓喜することがいい弾みになりそうですね?
▼ワト「みんなで喜びを分かち合いたい。それは強く思いますね。応援してくれる人がいるから今の自分がいるわけで、自分たちがいればお客さんも来てくれる。ジュニアだけじゃないですけど、もっと黄金時代を作りたいんで。スーパージュニアもIWGPジュニアを獲ることもそうですけど、そういったものきっかけになってほしいと思ってます」
――スーパージュニア期間中にワト選手の試合を見て、かつてのワト少年のようにプロレスの虜になる人がいるかもしれませんね。
▼ワト「そういう人たちを増やしていきたいです。『プロレスを見て元気になりました』とか、そういう報告を耳にするとうれしいので、自分もプロレスに勇気をもらったように、これからは自分がそのような存在になれたらと思います」
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