プロレス/格闘技DX

　ロウが現地時間12日、ケンタッキー州ルイビルで行われ、セス・ロリンズ&ブロン・ブレイカーとCMパンク&サミ・ゼインのタッグ対決が5・24『サタデーナイト・メインイベント』で実現することになった。

　ロリンズは先週、世界ヘビー級王者ジェイ・ウーソに挑戦。CMパンクの乱入によって試合をぶち壊され、イスでめった打ちにされた。

　この日のオープニングにパンクが登場。故・サブゥーさんばりに天を指さし、哀悼の意を表してからリングに上がった。「この数週間、俺は心身を癒していた。だが、怒りだけは収まらねえ」と切り出したパンクはポール・ヘイマンの裏切りに怒りを爆発させ、「セス・ロリンズにもキレている。全員ぶちのめす」と宣言した。

　ヘイマンが現れると、パンクは「とっととリングに来て説明しろ。何を言ってもぶち殺すがな」と要求。ヘイマンが不敵な笑みを浮かべると、ブレイカーを伴ってロリンズが登場した。「こいつ(ヘイマン)がてめえを裏切ったって? ヘドが出る。こいつはお前をずっと信じていた。誰もお前を信じてなかったのにな」と吐き捨てたロリンズは「俺が信じたのは、てめえがカスだってことだ。てめえはゴミであり汚物だ。結果はどうだ? 俺が正しかった」とパンクを徹底的に罵倒。「俺は限界までお前を憎んだ。だが、俺の世界ヘビー級王座戦までも邪魔しやがって」と怒りをむき出しにした。

　するとパンクは「俺が生きている限り、お前は王者になれねえ」と断言。これがロリンズの怒りの導火線に完全に火をつけた。「そんなに被害者になりたいか? 悲劇の主人公になりたいか? 願いを叶えてやろう。遺言は書いたか?」と迫ったロリンズはブレイカーの胸を叩いて指令。リングに飛び込んだブレイカーはパンチ連打でパンクをねじ伏せた。パンクもフロントハイキックで応戦し、ロリンズにスピアーで突っ込むと、馬乗りになって殴りかかったが、ブレイカーが引き離し、ストンピングを連発した。

　そこへ先週、ロリンズ&ブレイカーと乱闘を展開したゼインが現れた。が、ブレイカーはフロントスープレックスでぶん投げて返り討ち。パンクを押さえつけると、ロリンズがヘイマンから受け取ったイスで殴りつけようとした。

　すると世界ヘビー級王者ジェイ・ウーソが飛び込んでトラースキックで阻止。ロリンズを殴りつける。ブレイカーが引き離すと、ロリンズと二人がかりで暴行したが、息を吹き返したパンクとゼインがイスを手に飛び込むと、二人はリングを降りた。

　5・24サタデーナイト・メインイベントでロリンズ&ブレイカーとパンク&ゼインが激突するタッグマッチが決まった。バックステージでロリンズは「ヤツは俺たちを追いつめたと思っている。俺たちに勝てると思っている。ヤツらは俺の本当の力を知らない」と豪語。「ブロン、行く前に一つ頼みがある」とブレイカーに耳打ちし、「楽しんでこい」と呼びかけて立ち去った。そしてブレイカーはジェイをバックステージで無法襲撃。次週、両者の一騎打ちがノンタイトル戦で行われることになった。

　今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。