【WWE】ロリンズが11年ぶり2度目のMITBラダー戦優勝 シコアはファトゥ反旗で勝機逸す 2025/6/8

 『マネー・イン・ザ・バンク』が現地時間7日、カリフォルニア州ロサンゼルスで行われ、セス“フリーキン"ロリンズが11年ぶり2度目のマネー・イン・ザ・バンク(MITB)ラダー戦制覇。ソロ・シコアとジェイコブ・ファトゥは仲間割れ

 MITBラダー戦は頭上に吊るされたブリーフケースを獲得した選手が勝者となり、いつでもどこでも王座に挑戦できるキャッシュインの権利を手にする。今年はロリンズ、LAナイト、ソロ・シコア、アンドラデ、ペンタ、エル・グランデ・アメリカーノの6人が出場した。

 2014年覇者のロリンズは前日のスマックダウンで仲間のブロンソン・リード、ブロン・ブレイカーとともにナイト、アンドラデ&ペンタを無差別襲撃。「明日、俺がすべてを手に入れる。絶対的権力で支配する」と予告していた。

 アンドラデがトペコンヒーロ、ペンタがコーナー最上段からのプランチャと場外ダイブ連弾で幕を開けると、ラダーを利した攻撃による激しい攻防が展開された。ロリンズがペディグリーでペンタ、シコアがサモアンスパイクでナイトを蹴散らすと、両者が対峙。激しい殴り合いからシコアがトラースキックを見舞ったが、サモアンスパイクを回避したロリンズはトラースキックを連発し、ラダーで腹部を殴打。シコアをラダーに激突させると、カーブストンプを叩き込んだ。

 ロリンズが息を吹き返したものの、アメリカーノがジャーマンでぶん投げた。なおもアメリカーノはナイト、シコアをジャーマンで次々に投げる大立ち回り。巨大ラダーを投入すると、自らの首に引っかけて回転し、ロリンズらをなで斬り。巨大ラダーを登った。ペンタが追いかけてアメリカーノを叩き落とすと、ロリンズが登ってきても返り討ち。するとアメリカーノがコーナーに立てかけてあったラダーを倒してペンタのいるラダーに到達。凶器入りヘッドバットで叩き落とした。


 アメリカーノがナイトのバックドロップでラダー上から叩き落とされると、ロリンズ以外の全員が倒れ込んだ。すかさずロリンズがラダーを登ると、アンドラデが足をふらつかせながらも追いかけて叩き落とした。そこへシコア、ナイト&ペンタが次々にやってきて妨害。その間、ロリンズの指令を受けたリードとブレイカーが現れた。ブレイカーがスピアーでアメリカーノをねじ伏せ、リードはペンタにパワーボムを敢行。さらにブレイカーがナイトにリングサイド全力疾走式スピアーを叩き込み、リードはツナミでアンドラデに急降下した。

 ロリンズが勝機を迎えたが、ここでファトゥとJCマテオが現れた。ファトゥ&マテオとリード&ブレイカーの乱闘に突入。ブレイカーが場外でのスピアーでマテオを返り討ちにし、ファトゥはポップアップサモアンドロップでリードの巨体を叩きつけ、トペスイシーダで突っ込んだ。シコアをリングに入れたファトゥはラダーをセット。シコアはファトゥを抱きしめて感謝すると、ラダーを登ってブリーフケースに手をかけた。

 だが、ファトゥは足をつかんで妨害。シコアを引きずり下ろしてトラースキックを見舞うと、マイティムーンサルトを投下した。二人は険悪ムードが続いていたが、前日のスマックダウンでシコアがマテオに向かって「あいつは頭が悪い」などと陰口を叩いていた姿をファトゥは目撃していた。ついに堪忍袋の緒が切れたか決別を行動で示した形。ファトゥはロックボトムでシコアをラダーに叩きつけてKOした。

 このスキにロリンズがリングに飛び込み、巨大ラダーをセットした。ナイトがローリングラリアットを叩き込み、BFTの構えを見せたが、阻止したロリンズはカーブストンプをさく裂。巨大ラダーを一気に登ると、ブリーフケースを手にして勝利を決めた。

 ロリンズが11年ぶり2度目のMITBラダー戦制覇。キャッシュイン権を獲得し、「支配」へ向けて前進した形となった。

 『マネー・イン・ザ・バンク』の模様は日本国内ではABEMAにて放映された。