プロレス/格闘技DX

　『エボリューション』が現地時間14日、ジョージア州アトランタで行われ、イヨ・スカイがリア・リプリーと激闘を繰り広げたものの、マネー権を行使したナオミに敗れ、女子世界王座から陥落した。

　イヨは今年3月にリアを破って女子世界王座を戴冠。3・31ロウ(両者反則)、4・20レッスルマニア(ビアンカ・ベレアとのトリプルスレット戦でイヨがビアンカに勝利)とベルトをかけて対決してきた。そして女子のみの大会となったこの日、NXT時代からのライバル関係にある二人がメインで頂点を争った。

　一進一退の先手争いが続いた中、イヨがトンボを切って幻惑すると、ドロップキックで先制。トペ狙いはエルボーで阻止されてもラ・ケブラーダを放った。アストロシザース、クロスフェースと攻勢を続けたイヨは、619からのヘッドシザースで飛びついてリアをエプロンに突き刺した。

　エプロンでの攻防はリアがヒザ蹴りで制し、バリケードや鉄階段に叩きつける荒々しい攻撃で反撃。腰攻めで劣勢に追い込まれたイヨだったが、飛びつきスイングDDT、その場飛びフットスタンプ、顔面蹴り、ジャーマンの猛攻で巻き返す。さらにトペスイシーダ、ミサイルキックと飛び技を連発し、串刺しランニングダブルニーもぶち込んだ。

　ムーンサルトは不発に終わったものの、イヨは一進一退の読み合いからリバースフランケンシュタイナーで突き刺した。すかさずムーンサルトを狙ってコーナーに上がったものの、リアが阻止してレーザーズエッジを敢行。シットダウンパワーボムで豪快に叩きつける。リップタイドはイヨがスリーパーで切り返し、スワンダイブ式ミサイルキックを放ったものの、リアが回避してレフェリーに誤爆してしまった。

　構わずリアがヘッドバットを叩き込み、リップタイドを爆発させたが、レフェリーは昏倒したままで3カウントは入らずイヨは命拾い。それでもリアはレーザーズエッジで追い討ちをかけ、場外に転落したイヨをフロントハイキックでバリケード外に吹き飛ばす。客席になだれ込んでヘッドバットを叩き込むなど暴行を続けた。

　イヨも機材ボックス上でのパワーボムを阻止。ボックス上からのプランチャを敢行して度肝を抜いた。さらにサンセットフリップパワーボムでリアを床に叩きつけ、リングに戻すとムーンサルトプレスを発射したが、リアも3カウントを許さず。雪崩式リップタイドを狙ったが、イヨはスパニッシュフライで叩き落とした。

　両者が倒れ込んだ中、ここで今年の女子マネー・イン・ザ・バンク覇者・ナオミが現れた。マネー権を行使するキャッシュインでトリプルスレット戦に持ち込んだナオミはブリーフケースでイヨを殴打し、リアを鉄柱に叩きつけて排除。イヨにハリウッドスタープレスを発射した。不意打ちを食らったイヨは返せず3カウントを聞いた。

　イヨが戴冠から半年で女子世界王座から陥落。満を持してマネー権を行使したナオミが新王者となった。

　『エボリューション』の模様は日本国内ではABEMAにて生放映された。