【WWE】コーディが死闘ストリートファイト戦制して統一WWE王座返り咲き 電撃登場レスナーがF5葬でシーナに宣戦布告 2025/8/4

 『サマースラム』(2日目)が現地時間3日、ニュージャージー州イーストラザーフォードで行われ、コーディ・ローデスが死闘となったストリートファイト戦でジョン・シーナに雪辱を遂げ、4ヵ月ぶりに統一WWE王座に返り咲いた。試合後、ブロック・レスナーが電撃登場し、シーナをF5でKOして宣戦布告した。

 史上初の2連戦で開催された『サマースラム』のトリを務めるのが王者・シーナに前王者・コーディが挑む統一WWE王座戦。4月の『レッスルマニア41』以来、4ヵ月ぶりの再戦が真夏の祭典で実現した。コーディはキング・オブ・ザ・リング・トーナメントを制してこの日のリマッチを決定。「本物のジョン・シーナと戦いたい」と投げかけ、シーナも「目が覚めた」と脱ヒールを宣言していた。

 試合はコーディの要求を受け、反則裁定なしのストリートファイト戦で行われた。コーディにブーイング、シーナに大歓声が飛ぶ中、開始のゴング。二人は抱擁を交わすと、激しい殴り合いで幕を開け、コーディは鉄階段へのボディスラムを敢行すれば、シーナはコーナー上のコーディを場外に突き落とし、鉄階段を投げつける荒っぽい攻撃に出た。

 両者は正攻法でも一進一退。コーディがディザスターキック、高速パワースラムで攻め立てれば、シーナはフライングショルダー、プロトボム、ファイブナックルシャッフルと得意技を連発。アティテュードアジャストメントはコーディが阻止し、バイオニックエルボー、コーディカッターで反撃したが、場内はブーイング。シーナがアティテュードアジャストメントで逆襲して大歓声を起こしたが、コーディはかき消すようにムーンサルトアタック、ディザスターキックを立て続けに放ち、スーパーコーディカッターで追い討ちをかけた。

 さらにコーディがWWEでは禁止技となっているパイルドライバーで突き刺すと、シーナはグッタリ。それでも死力を振り絞ってのアティテュードアジャストメントで逆襲し、STFで絞め上げる。ロープに逃れたコーディを場外に追いかけ,マイクで殴打すると、サンセットフリップパワーボムを硬い床に敢行。実況席上でのアティテュードアジャストメントで隣の実況席に叩き落とした。

 シーナへの歓声が高まる中、コーディがクロスローズで逆襲したが、シーナはダイビングギロチンドロップ、アティテュードアジャストメントの猛攻で押し返す。不敵な笑みを浮かべたシーナはテーブルへのアティテュードアジャストメントを狙ったが、不発に終わる。それでも客席になだれ込んでの乱闘を展開し、鉄柵で殴打。コーディが鉄柵へのブレーンバスターで反撃しても、入場ゲート上でアティテュードアジャストメントを敢行した。

 リングに戻るとコーディはシーナをテーブルに投げつけ、クロスローズをさく裂。サードロープを緩めると、コーナー金具で殴りつけた。場内は大ブーイング。それでもコーディが再び金具で殴打した。3度目を阻止したシーナがSTFの体勢で首を絞め上げても、ロープで首を絞め返し、クロスローズを3連発。それでもシーナが肩を上げると、コーディは手段を選ばず。統一WWEベルトを手に殴りかかった。

 かいくぐったシーナはアティテュードアジャストメントを連発して挽回。ベルトを放り投げて正攻法を選ぶと、雪崩式アティテュードアジャストメントを敢行したが、コーディは3カウント寸前に返した。ならばとシーナはテーブルをセットし、再び雪崩式アティテュードアジャストメントを仕掛けたが、阻止したコーディが雪崩式コーディカッターでテーブル葬。シーナばりの敬礼ポーズで敬意を表したコーディがクロスローズでダメ押ししてようやく3カウントを奪った。

 コーディがシーナに雪辱を遂げ、4ヵ月ぶりの統一WWE王座返り咲き。試合後、シーナが託すようにベルトを渡し、コーディを抱き寄せると、耳元で語りかけた。そしてコーディの手を掲げ、握手を交わすと、今度はコーディがシーナの手を挙げて敬意を表してからリングを降りた。

 リングに残ったシーナに大歓声。「サンキュー・シーナ!」チャントの大合唱となり、シーナは会場中を見渡すと手を振って応えた。大団円と思われた中、聞き覚えのあるテーマ曲が鳴り、レスナーが電撃登場。リングに飛び込むとF5でシーナを叩きつけた。

 WWEのリングを離れていたレスナーだが、2012年4月にUFCからWWEに復帰した時と同じ状況を再現してシーナに宣戦布告。統一WWE王座から陥落したシーナはコーディとの抗争に区切りをつけたのもつかの間、引退を前にレスナーとの抗争が浮上した。

 『サマースラム』(2日目)の模様は日本国内ではABEMAにて放映された。