2/10【全日本】連覇へ岩本が決意表明「全日ジュニアを筆頭に立って引っ張っていく」、初出場・藤田「一番華のある自分が全勝優勝」 『Jr.BATTLE OF GLORY』直前公開会見
『Jr.BATTLE OF GLORY』(13日開幕)の直前公開会見が10日、埼玉・ホームセンターセキチュー上尾店で行われ、近藤修司を除くリーグ戦出場11選手が出席。前年度覇者・岩本煌史が「全日本ジュニアをもっと面白くしていくために、自分が筆頭に立って引っ張っていきたい」と連覇にかける決意を表明。初出場となる藤田峰雄は「全選手の興奮した体から出る白い熱いエナジーを自分のパワーに変えて全勝優勝したい」と誓った。
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今年もジュニアヘビー級リーグ戦の季節がやってきた。全12選手が出場しての2ブロック制で、各ブロックの1位選手が最終戦の2・25大阪大会で優勝決定戦を争う。実力者揃いとあって星取り争いが激化するのは確実だ。この日、行われた公開会見には欠席となった近藤を除く出場11選手が出席。3日後の開幕へ向けて意気込みを語った。
Aブロックにエントリーした世界ジュニア王者・青木は2016年以来2年ぶり2度目の優勝を狙う。王者としての出場だが、あくまでもリーグ戦は別物と考え、この日ベルトを持参しなかった。会見でも言っていたように、マークしているのは初戦の2・13後楽園大会で当たる近藤。欠席となった近藤から「開幕戦の青木戦はこの何年俺がレスラーとしてたまってきたものを全て吐き出す。お前もこの何年でたまってきたものを全てを吐き出す気持ちで来い」と通告され、「僕はもともと試合についてはそのつもりなので。もちろん自分の全ては出すつもりです」とキッパリ。「近藤選手の全ても、じゃあ今まで出してこなかったのかなと思うと出してきてほしいなと。僕はそれを受けてしっかり勝つだけなんで望むところ」と気合を入れた。
前年度覇者・岩本はBブロックにエントリー。鈴木鼓太郎以来、史上二人目となる連覇を狙う。リーグ戦を前に1・25新木場、2・3横浜文体と2度のタッグ対決で近藤と遺恨を深めてきたが、当の本人は欠席。「このリーグ戦のメンバーが初めて全員揃う場だったと思うので。お客さんに申し訳ないことしてるな、失礼な奴だなと思ってます」と非難した岩本は「この時点でもう結構差はついてるんじゃないですかね。ここに来ないってことは」と豪語。青木、佐藤の2強時代に風穴を開けるためにも、連覇を成し遂げるのみで、「全日本ジュニアをもっと面白くしていくために、自分が筆頭に立って引っ張っていきたい」との覚悟を口にした。
注目されるのは初出場となる藤田。現在、チンコプロレスを主宰しているが、全日マット初参戦を果たす今回、「ジュニアヘビー級のリーグ戦ということで、こんなかっこいい人たちのジュニアを触れるってことで、今から非常に興奮しております」と燃えに燃えている。「別に否定するわけじゃないんですけど、地味な選手が多い」というのが全日ジュニアの印象で、「その中でチンコプロレスの自分が一番華を持った選手だと思ってるんで。このジュニアのリーグ戦の中で自分が一番華を見せた上で必ず優勝したい」、「全選手の興奮した体から出る白い熱いエナジーを自分のパワーに変えて全勝優勝したい」とぶち上げていた。
☆『Jr.BATTLE OF GLORY』
[出場選手]
▼Aブロック
・青木篤志(5年連続5度目の出場/2016年優勝/現世界ジュニアヘビー級王者)
・近藤修司(初出場)
・岡田佑介(初出場)
・丸山敦(2年連続2度目の出場)
・高尾蒼馬(2年ぶり4度目の出場)
・佐藤恵一(初出場)
▼Bブロック
・岩本煌史(2年連続2度目の出場/2017年優勝)
・中島洋平(2年連続3度目の出場)
・TAJIRI(初出場)
・佐藤光留(5年連続5度目の出場)
・鈴木鼓太郎(3年ぶり3度目の出場/2014年、2015年優勝)
・藤田峰雄(初出場)
[試合形式および得点方法]
・全12名参加、A、B2ブロック制によるリーグ戦を2/13後楽園ホール大会〜2/25大阪大会の9大会にてリーグ戦30試合を行い、優勝決定戦は2/25大阪大会にてAブロック1位vsBブロック1位の勝者で行う
・ブロック内で2人以上が同点の場合は、優勝戦進出決定戦を行う
・公式リーグ戦は全て、PWFルールによる20分1本勝負。優勝決定戦は時間無制限1本勝負で行う
・勝ち2点、負け0点、時間切れ引き分け1点、両者反則・両者リングアウト・無効試合は0点
[公式戦日程]
☆2/13(火)後楽園
▼Aブロック
青木vs近藤
岡田vs恵一
▼Bブロック
岩本vs佐藤
中島vs鼓太郎
☆2/14(水)伊勢崎
▼Aブロック
丸山vs高尾
▼Bブロック
岩本vs鼓太郎
TAJIRIvs藤田
☆2/17(土)熊本
▼Aブロック
岡田vs高尾
丸山vs恵一
▼Bブロック
中島vs佐藤
☆2/18(日)博多
▼Aブロック
青木vs丸山
高尾vs恵一
▼Bブロック
岩本vs中島
TAJIRIvs佐藤
☆2/19(月)大分
▼Aブロック
近藤vs恵一
▼Bブロック
TAJIRIvs鼓太郎
中島vs藤田
☆2/20(火)宮崎
▼Aブロック
青木vs恵一
近藤vs岡田
▼Bブロック
岩本vs藤田
☆2/22(木)福山
▼Aブロック
青木vs岡田
▼Bブロック
中島vsTAJIRI
鼓太郎vs藤田
☆2/23(金)岡山
▼Aブロック
近藤vs高尾
岡田vs丸山
▼Bブロック
佐藤vs藤田
☆2/25(日)大阪
▼Aブロック
青木vs高尾
近藤vs丸山
▼Bブロック
岩本vsTAJIRI
佐藤vs鼓太郎
▼優勝決定戦
Aブロック1位vsBブロック1位
【会見の模様】
▼青木「今、自分は世界ジュニアのチャンピオンではあるんですが、このリーグ戦はリーグ戦として、あえてチャンピオンベルトは持ってきませんでした。なので今年はこのリーグを優勝してちゃんとこのトロフィーを自分が獲れるように精一杯試合をしていきたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします」
▼高尾「このリーグ戦、皆さん気づいてないかもしれないんですが、実は自分、2年ぶり4度目の出場になります。実は常連の選手なんです。このリーグ戦、優勝どころか決勝も出たことないので、今年こそ出て優勝したいと思います。よろしくお願いします」
▼恵一「まさか自分がまたこの全日本プロレスのジュニアのリーグ戦に出れるとは思っていませんでした。皆さんも置いていきたい過去があると思います。僕は一度も未来を悲観したことはありません。お世辞抜きで全日本のジュニアは一番凄い選手が集まっていると思います。13日の後楽園から各地で熱戦が繰り広げられます。全30試合予選があります。その一発目、後楽園。僕と岡田選手の公式戦から始まります。ぜひプロレスを生で観にきてください」
▼岡田「全日本プロレス、Evolutionの岡田です。昨年のJr.TAG BATTLE OF GLORYの時にも言ったんですけど、自分はまだ初勝利も挙げてないのに、こういった大会にエントリーさせていただいたってことは本当に光栄に思ってますけど、やっぱり結果が出てないので、本当に次がないっていうふうに思ってますので、必ずこのジュニアリーグで結果残せるように。そして僕はこの今日いるメンバーの中で唯一の全日本プロレスの生え抜きの選手なんで、絶対結果残したいと思います。よろしくお願いします」
▼丸山「全日本プロレス外様の丸山です。私あの3回目になるんですけど、全日本プロレスでまだ一度もみせたことのないスタイル、私持ってますので。その中から達人スタイルを選んで今回は挑もうと思います。達人ですから、私から仕掛けることはありません。その代わりAブロックの選手全員の必殺技、これにカウンターが取れます。それに私、先ほど右足を引きずって入場いたしましたが、特に悪くもありません。どっちかというと左の方が悪いです。もう戦いは始まってるんで、ここからウソとホントのことを混ぜて、皆さんをだましていきたいと思います。セキチューってホームセンター、僕一番好きですよ。これホントですよ。これホントですけど、僕の右足は痛めてません」
▼近藤のコメント「全日本プロレスを去って何年、この何年の間に俺の何が、全日本の何が変わったのかを確かめに来た。そして今一度俺自身のレスラーとしての存在意義を確かめたい。前哨戦を戦って言えることは全員敵だ。俺は死ぬ気で挑むから死ぬ気で来ないやつはただただ潰す。開幕戦の青木戦はこの何年俺がレスラーとしてたまってきたものを全て吐き出す。お前もこの何年でたまってきたものを全てを吐き出す気持ちで来い」
▼岩本「2017年Jr.BATTLE OF GLORY優勝者の岩本煌史です。連覇の可能性がこのメンバーの中では自分しかないので、もちろん狙うは連覇ですし、全日本ジュニアをもっと面白くしていくために、自分が筆頭に立って引っ張っていきたいと思います」
▼TAJIRI「全然関係ない話なんですけど、今日の朝、嫁さんに『洗面所の水回り掃除しろ』って言われて激落ちくんを渡されたんですよ。今日は激落ちくんに縁があるなって思って。それはいいんですけど、これジュニアのリーグ戦ってことで、何か僕にとってこのメンツ見渡してみると、ジュニアとは体型のことじゃなくて年齢がジュニアの人がいっぱいいるなって。若い世代ですよね。僕、最年長者、一番オッサンなんで、ジュニアのリーグ戦の中で、若い人がいっぱいいる中で、最年長者としてどういう存在感を示せるか、そういう勝負になるなと思っております」
▼中島「今年のJr.BATTLE OF GLORY、素晴らしいメンバーが揃ったと思ってます。そしてその中でもBブロックは特に性格悪そうなメンバーが集まったと思います。これで気兼ねなく、いつものうっ憤、憎しみをぶつけて、しっかり決勝に進出して、そして優勝を。このトロフィーを今年は持って帰りたいと思います」
▼藤田「チンコプロレス代表の藤田峰雄です。ジュニアヘビー級のリーグ戦ということで、こんなかっこいい人たちのジュニアを触れるってことで、今から非常に興奮しております。今、皆さんのコメント聞いてね。自分も凄い今から興奮してますのでね。全選手の興奮した体から出る白い熱いエナジーを自分のパワーに変えて全勝優勝したいと思います」
▼鼓太郎「Jr.BATTLE OF GLORY第1回、第2回連覇している鈴木鼓太郎です。どうしたら盛り上がるか自分なりに考えたんですけど、やっぱり反発の多い俺がBブロックに出て優勝する。そういうことによっていろんなものが生まれてくるんじゃないかなと思ってます。ぜひ楽しみにしていてください」
▼佐藤「前年度、そして前々年度準優勝者の佐藤光留です。このヘビー級の全日本プロレスにおいて、今年のリーグ戦は良くも悪くもパンチの利いたメンツが揃ったなと思っております。優勝候補はたくさんいると思うんですが、一番今、追い風が吹いているのは開幕戦で当たる前年度優勝者・岩本煌史だと思ってます。自分の開幕戦の相手です。自分は残念ながら追い風が吹く星の元には生まれなかった。この18年、それをずっと感じてきました。どうしたらいいか先人の言葉を借りて言えば、自分で風を吹かせること、自分で高めること、これも技術のうち。思い切り蹴って、今年こそ優勝したいと思います」
――欠席となった近藤選手と初戦で当たるが、「全てを吐き出せ」と言われたことについて?
▼青木「全てを吐き出すって、僕はもともと試合についてはそのつもりなので。もちろん自分の全ては出すつもりです。近藤選手の全ても、じゃあ今まで出してこなかったのかなと思うと出してきてほしいなと。僕はそれを受けてしっかり勝つだけなんで望むところです」
――近藤選手と2度対戦して遺恨を深めてきたが、コメントに岩本選手の名前が出てきていません。欠席したことも含め近藤選手に対する感情は?
▼岩本「まぁこの時点でもう結構差はついてるんじゃないですかね。ここに来ないってことは。たぶんジュニアがこのリーグ戦のメンバーが初めて全員揃う場だったと思うので。お客さんに申し訳ないことしてるな、失礼な奴だなと思ってます。僕は所属同士の決勝を望んでるので別に名前出なくても大丈夫です」
――佐藤選手と鼓太郎選手は何度も乱闘を繰り広げてきたが、相手に対する悪感情がある?
▼佐藤「いい感情を持って人殴ることないんで。このリーグ戦出る以上は全員同じテンションで蹴飛ばそうと思ってます。どうしても打撃とか関節技っていうのは気持ちが入ってしまうものなので。やっぱり一番嫌いな奴には一番強い蹴りが打てるんじゃないかなと思って。それ含めて楽しみにしてます。こいつ蹴落として上にいってやろうっていう気持ちしかないんで。頑張ります」
▼鼓太郎「その一番強い蹴りを全て受けきって俺は勝とうと思います」
――これまで敗れ続けてきたが、岡田選手にとって恵一選手と当たる初戦が一番大きな試合になるのでは?
▼岡田「やっぱり自分の大事なところでいつもこいつには負けてて、本当に自分自身、歯がゆいですし情けないと思っているんで。でも後楽園の開幕戦でとにかく気持ちいつも以上にぶつけて。いつも以上にというか、いつもどおりのガムシャラな感じでいっても絶対にいつもの二の舞だと思うんで、自分のテーマとしてハートは熱く気持ちはしっかり持っておきたいと思います」
――勝ち続けてきたとあって恵一選手にすれば岡田選手は眼中にない?
▼恵一「いや、眼中にないと言ったらウソになりますけど、過去のアレは置いておいて、岡田選手が僕に突っかかってくれたから僕もここにいれたんじゃないかなと思うんで。勝ち負けはいいんですけど、岡田君にはこれだけ多くの全日本のファンがついてるけど、僕には何があるかって、彼にはないスター性の顔がありますから。大丈夫です。ありがとうございます」
――高尾選手は久しぶりの全日本ジュニア参戦となるが、離れていた間、どのように映っていた?
▼高尾「しばらく出てなかったので。最近、全日本プロレスさんの情報を仕入れると、みんないがみ合ってるイメージが凄くありまして。自分、いがみ合うの好きじゃないので、何か知らない間にこういうリングになってるんだなと思ったんですけど。ただ、いろんな自分が出てない頃の強い、凄い選手たちがいっぱいいる。そういうのを見てるので、このリーグ戦、近藤さんとか鈴木鼓太郎さんとか出てますし。ただ、自分がこのブロックで怖いなと思うのが丸山さん。達人とは試合したことないので、そこがちょっと怖いですけど、頑張ります」
――藤田選手は初出場となるが全日本ジュニアの印象は?
▼藤田「全日本ジュニアの印象ですね。明るく楽しく激しくなんですけど、ちょっと最近、全日本のジュニアみてたんですけど、何となく…別に否定するわけじゃないんですけど、地味な選手が多いなという印象を感じまして。その中でチンコプロレスの自分が一番華を持った選手だと思ってるんで。このジュニアのリーグ戦の中で自分が一番華を見せた上で必ず優勝したいと思います」