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6/10【全日本】世界ジュニア挑戦の実績作りへ 岩本がTAJIRIとの8月Jr.タッグリーグ戦出場を熱望

 岩本煌史が10日、世界ジュニアヘビー級王座挑戦への実績作りを見据え、TAJIRIと組んでの『Jr.TAG BATTLE OF GLORY』出場を熱望した。

 前日の9日、岩本は自身のツイッターで「8月のJr.タッグリーグ 世界Jr.を狙う俺からしたらこのJr.タッグリーグも絶対に落とせないし、絶対に欲しい 先日始動したばかりのチームで組むとなると佐藤恵一だろう ただ、彼には役不足かもしれないし、俺としても一つ心残りがある…」と発言していた。真意を問うべく本人を直撃すると、意中のパートナーはTAJIRIだった。

 『Jr.TAG BATTLE OF GLORY』は8月開催で、まだ2ヶ月先のこと。今からアピールした岩本には考えがあった。一番の理由は世界ジュニア挑戦を実現させるための実績作りだ。4月シリーズ中に「イチからもう一回、土台をしっかり作り直して、作り上げて、やっと完成した時に僕は磐石の状態で挑戦しにいきたい」と発言していたが、その間、岩本は「ずっと自分の中で精度を上げるために1試合1試合大切に戦ってきました」という。6・5有明大会ではジェイク・リーらとの新ユニット結成も宣言し、「自分のいるべき場所も固まって、やっと個人の目標を持って戦いに臨めるところまできた」と出撃体勢が整ったことを強調した。

 となれば、あとは世界ジュニア挑戦にふさわしい実績を残すのみだ。そこで岩本が見据えているのが8月開催のジュニアタッグリーグ戦。昨年は岡田佑介と組んで出場したものの優勝戦線に届かず。「出るからには獲りにいきたいので、獲れるべき相手と組みたい」と言い切った岩本はTAJIRIと組んでの出場を熱望した。

 TAJIRIとは2月のジュニアリーグ戦で対戦後に意気投合。これまで5・12那覇、5・31新木場と2度タッグを結成している。「学ぶべきものが凄く多くて、得られるものも凄く多い」とTAJIRIに敬意を表した岩本は、「お互い組みたいと言ってたけど、なかなか組まれず、組まれてもヘビー級相手ということで、なかなかしっくりくるというか手応えはあったんですけど、なかなか結果が結びついてこなかったんで。だったらもう一回組んで一番いい結果を出したい」と熱望した。

 TAJIRIも自身のツイッターで「8月にJrタッグリーグがあるとか。フリーのオレは参加するかどうかも知らないが、もし出るなら組みたい選手はただひとり。ていうか彼以外と組んで出ることに意味なんか見い出せなさそう。だけどここ最近の流れからそうはいかない予感もする。誰に言っているのか本人にはきっとわかると思うが」と発言。岩本のことを指しているのは間違いなさそうだ。二人の思いは同じといえ、岩本は「全日本プロレスとPWFにゆだねるだけ」と正式決定を求めた。

 「ユニットも始まったんで、ひとつのケジメじゃないけど、TAJIRIさんとのタッグで自分は臨みたいと強く思いました」。そう話した岩本はジュニアタッグリーグ戦優勝をもってTAJIRIとのタッグに区切りをつけるつもりのようだ。確かにユニットに属しながらTAJIRIとのタッグを継続するのは難しい部分も出てきそう。ひと夏限りのかげろうとなってしまうかもしれないが、岩本は尊敬するTAJIRIとのタッグで勲章を手にし、世界ジュニア挑戦の切符もつかみ取る構えだ。

【岩本の話】
――以前、世界ジュニア挑戦へ向けて「もう一回、土台をしっかり作り直して、作り上げて、やっと完成した時に磐石の状態で挑戦したい」と発言していたが?

▼岩本「ずっと自分の中で精度を上げるために1試合1試合大切に戦ってきました。あとディファでユニットの始動宣言をしたので、自分のいるべき場所も固まって、やっと個人の目標を持って戦いに臨めるところまできたので、戦えるという体勢が整ったかなと思ってます」

――となるとあとは結果を出す必要があるが、挑戦を実現させるためのプランは?

▼岩本「そうですね。やっぱり結果が一番大事ですよね。次の挑戦の中島選手だったりとか、その前に挑戦した丸山選手だったりに自分は全然劣ってるつもりはないし、負けるとも思ってないし、実際ジュニアリーグで中島選手に勝ってる。そこはリセットしたとしても挑戦する資格は自信がありますよ。やっぱり全てにおいて結果が重要になってきますし、去年のタッグリーグは自分も全く望んでなかったし、寝耳に水の岡田と組まされ、その時点で優勝できる可能性はお客さんから見ても期待値は低かったでしょうし、他のタッグチームを見ても、どっちでも獲れるようなチームがほとんどだったんで。獲る可能性があるのは僕だけという状態だったので、やっぱりそういう状況じゃ結果というのを出すのは難しかった。出るからには獲りにいきたいので、獲れるべき相手と組みたいと思っていろいろ考えさせてもらいました」

――その獲れるべき相手というのは?

▼岩本「TAJIRIさんですね。ユニットを始動して同じユニットの佐藤恵一がパートナーであることが自然だと思うんですけど、自分も去年のジュニアリーグ優勝したあと、これといった結果を全然残せてなくて、今年のジュニアリーグも決勝までいって外敵の近藤修司に負けてる。自分も結果がほしくて必死の状態なので、佐藤恵一に頑張ってはもらいたいんですけど、自分のこと以外に佐藤恵一も見てあげるほど今の自分に余裕はないし、必死なので。やっぱり何としても優勝を狙いたいのがあるし、あとはジュニアリーグをきっかけにTAJIRIさんと意気投合してお互い組みたいと言ってたけど、なかなか組まれず、組まれてもヘビー級相手ということで、なかなかしっくりくるというか手応えはあったんですけど、なかなか結果が結びついてこなかったんで。だったらもう一回組んで一番いい結果を出したいなと。ユニットも始まったんで、ひとつのケジメじゃないけど、TAJIRIさんとのタッグで自分は臨みたいと強く思いました」

――では出場が叶ったとしても、TAJIRIとのタッグはこれっきりになるかもしれない?

▼岩本「タッグがそれっきりというか終わったとしても、僕自身がTAJIRIさんを尊敬するっていう気持ちはタッグが解消されたとしても、そこは絶対に変わらない部分であるのは間違いないですね」

――それだけ岩本選手の中でTAJIRIの存在は大きい?

▼岩本「そうですね。近くにいてもそうですし、みていてもそうですし、話をしていてもそうなんですけど、学ぶべきものが凄く多くて、得られるものも凄く多いので。それはタッグじゃないにしても、尊敬の念はずっと変わらないと思います。あとは僕らのタッグリーグ出場が認められるのか、全日本プロレスとPWFにゆだねるだけですね」

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