10/14【全日本】ジェイクとの新世代対決は激闘ドロー 野村「悔しい」
『2018旗揚げ記念シリーズ』長野・キッセイ文化ホール(中ホール/松本市)(2018年10月14日)
△野村直矢vsジェイク・リー△
野村とジェイクの新世代対決は熱戦の末、痛み分けに終わった。
この日のセミファイナルで好カードが組まれた。アジアタッグ王者・野村とSweeperリーダー・ジェイクの一騎打ちだ。かつて二人は世界タッグ王者にも君臨したことがあるが、今は敵対する立場。久々となる一騎打ちが実現した。
試合はライバル意識むき出しの熱戦となった。先手を取ったのは野村。執ようなヘッドロックで絞め上げ、ランニングエルボーでジェイクを場外に叩き落とすと、エプロンからのダイビングエルボーを敢行した。もちろんジェイクも譲らない。お返しとばかりにフロントハイキックで場外に蹴落とし、ニーリフトをこれでもかと連打。リングに戻ってもランニングローキックで蹴り飛ばし、胴締めスリーパーで絞め上げるなど主導権を握った。
終盤になると両者の意地の張り合いはさらに熱を帯びた。ジェイクが串刺しフロントハイキック、ジャンピングDDTの連続攻撃に出れば、バックドロップをヘッドロックホイップで切り返した野村は追尾式ジャンピングエルボー、スピアーで徹底抗戦。エルボー合戦で火花を散らし、野村が連打で押し込めば、ジェイクはミドルキック連打でやり返す。野村がジャーマンで投げれば、ジェイクもすぐさまジャーマンで逆襲したが、野村がスピアーをさく裂させると、フロッグスプラッシュを発射した。
続くマキシマムはジェイクが食い止め、ドクターボムを豪快に爆発。野村が狙ったスピアーをニーリフトで撃墜すると、ジャイアントキリングで勝機を作ったが、野村も3カウント寸前にキックアウト。なおもジャイアントキリングを狙って突っ込んだジェイクをキャッチし、マキシマムを爆発させた。
今度は野村の勝機だったが、ダメージが色濃くカバーにいけず。両者がダウンカウント8で起き上がると、またもエルボー合戦で意地をぶつけ合う。すでに両者ともフラフラの状態。それでも野村が浴びせ倒すようなエルボーを叩き込むと、ジェイクはフロントハイキックで応戦。ついに両者が倒れ込み、ダウカウント10が数えられても立ち上がれず、両者KOの裁定が下された。
新世代対決は両者とも譲らずドロー。決着はつかなかったものの、全日本の未来を予感させるような激闘だった。試合後、両者ともセコンドの肩を借りて退場。ジェイクはノーコメントだったが、「今日は絶対勝つ気持ちでいました」という野村は「悔しい! その一言です」と悔しさを爆発させていた。
【野村の話】「今日は絶対勝つ気持ちでいました。悔しい! その一言です」
※ジェイクはノーコメント