4/20【全日本】岡林がディランと激闘ドロー 3失点も「気持ちいい戦いができた」

『2019 Champion Carnival』北海道・ホテルエミシア札幌(新札幌)(2019年4月20日)
「2019 Champion Carnival」Aブロック公式戦=△岡林裕二vsディラン・ジェイムス△

　岡林が激闘の末にディランと時間切れドロー。3失点となったものの、「ディラン・ジェイムスと気持ちいい戦いができた」と充実感をのぞかせた。

　優勝候補の一人である岡林はここまで2勝1敗と白星先行。4戦目となったこの日、ヤマ場といえるディラン戦を迎えた。

　試合は激しい肉弾戦の様相を呈した。手四つによる力比べで互いに譲らず。タックル合戦で何度も正面衝突。これをディランが競り勝つと、両者は場外での逆水平合戦で真っ向から火花を散らす。互角の打ち合いとなったが、ディランが鉄柱攻撃で優位に立った。

　ここから岡林は劣勢に。戦場がリングに戻っても逆水平合戦に持ち込んだが、ディランに圧倒されてしまう。それでもスピアーで豪快になぎ倒し、串刺しラリアット、ブレーンバスターで攻め立てたものの、またも逆水平合戦でディランに打ち負けてしまう。それでも連打で押し返した岡林はアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げて見せ場を作った。

　その後も両者はラリアットの打ち合い、逆水平合戦でしのぎを削る。両者の胸は真っ赤で、気づけばディランの右目が腫れ、出血もみられる。エンドレスに続く打ち合いに終止符を打つべくディランがショートレンジラリアットでねじ伏せれば、岡林はラリアットで場外に叩き落とし、場外での逆水平合戦をこん身のラリアットで制してみせた。

　ここからは消耗戦。ゴーレムスプラッシュを阻止したディランがブレーンバスター、パワーボムの大技攻勢で流れを作り、胴締めスリーパーで消耗させれば、チョークスラムを食い止めた岡林はラリアットの打ち合いを制し、ゴーレムスプラッシュを発射。ダメージの影響でカバーに入れず、勝機を逃すと、今度はディランがラリアットを叩き込み、逆エビ固めで絞め上げた。

　残り時間が少なくなった中、両者は最後まで逆水平、ラリアットを打ち合う真っ向勝負を展開。岡林がSTFで絞め上げたものの、ディランが耐え抜いて時間切れを告げるゴングが鳴らされた。

　両者の激闘は30分では足りず痛み分け。勝ち点1を分け合った。「凄いなパワーがホンマに。ホンマに凄い。悔しいな」と唇をかんだが岡林だが、納得のいく戦いができたようで、「ドローだけど、ディラン・ジェイムスと気持ちいい戦いができた」と充実感をのぞかせた。

　これで岡林は2勝1敗1分で勝ち点5。4戦を消化して3失点となった。残る公式戦は4試合で後半戦へと突入する。次戦は明日4・21札幌大会。相手はゼウスでヤマ場が続く岡林は「結果は結果なんでしょうがない。もう次ですね。次につなげます」と気持ちを切り替えて誓った。一方、ディランは3勝2敗1分で勝ち点7。5失点を喫し、あとがなくなってきた。公式戦は残り2試合で、次戦は4・23仙台大会の石川戦となる。

【岡林の話】「あぁ、クソ…。凄いなパワーがホンマに。ホンマに凄い。悔しいな。悔しいけど、これが結果やから。ドロー。ドローだけど、ディラン・ジェイムスと気持ちいい戦いができた。悔しいけどね。あぁ、クソ。もう結果は結果なんでしょうがない。もう次ですね。次につなげます。ありがとうございました」