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8/24【全日本】三冠前哨戦幕開け 新技披露の野村が王者・宮原を再びピンフォール

『2019 SUMMER EXPLOSION』北海道・美幌町スポーツセンター(2019年8月24日)
○野村直矢&ゼウス&崔領二vsヨシタツ&青柳優馬&宮原健斗×

 三冠前哨戦が美幌の地で幕開け。新技「裏スピアー」を初公開した野村が王者・宮原から再びピンフォール勝ちをもぎ取ってみせた。

 8・17札幌大会で宮原から直接勝利を奪った野村が三冠挑戦を表明し、9・3後楽園で6ヵ月ぶり2度目となる挑戦を決めた。この日ようやく前哨戦が幕開け。野村はゼウス&崔とのトリオで、ヨシタツ&青柳と組んだ宮原と激突した。

 「一刻も早く、一つでもいいからタイトルマッチまでに宮原健斗に痛手を負わせたい」とフラストレーションを溜め込んでいた野村にとっては待ちに待った前哨戦。宮原しか目に入っていなかった。先発で対峙し、裏の読み合いを展開すると、場外戦で頭突きを食らっても、その後、エプロンに控える宮原にランニングエルボーで猛突進。場外に追いかけてお株を奪うヘッドバットでしっかりお返しした。

 そして終盤、フロッグスプラッシュを宮原に両ヒザで迎撃された野村は、青柳&ヨシタツの連続串刺し攻撃、ヨシタツのスイングDDTで動きを止められると、宮原の後頭部への串刺しブラックアウトを被弾。ジャーマン、正調ブラックアウトで攻め込まれたが、宮原が仕上げを狙ったシャットダウンは決めさせない。エルボー合戦になってもワンツーエルボー連打を浴びせ、カウンターの一撃で宮原の動きを止めた。そして起き上がろうとする宮原の背後からスピアーをぶちかますと、マキシマムを爆発させて3カウントを奪った。

 8・17札幌に続き、野村が再び宮原をピンフォール。申し分ない形で前哨戦先勝を決めた。しかも三冠戦へ向けて用意した新技の一つである裏スピアーを初公開。この一撃が勝利を呼び込んだ。「宮原健斗の弱点をみつけた」と豪語していたが、それは「チャンピオン、あいつはさ、アピールばっかりして後ろがら空きなんだよ」というもの。裏スピアーはそこを突いた新技で、初お披露目で手応えも十分。野村は「9月3日、あれ爆発しますよ。あれが勝負のポイントです。あれ出して完全に決めて、俺がKOしてやる」と吠えまくった。

 今シリーズ2度目の宮原狩りで野村の自信がさらに深まったのは言うまでもない。試合後のリング上では大の字の王者の眼前で「9月3日タイトルマッチでこいつ、宮原健斗の時代は終わり。これからは全日本プロレス、この俺、野村直矢に任せとけ!」と改めて宣言してみせた。前哨戦はまだ8・26紋別、8・28旭川、8・29函館と3戦あるが、9・3後楽園へ向けて野村の勢いは止まりそうにない。

【野村の話】「2回チャンピオン宮原健斗から直接、この野村直矢が獲ったぞ。今日、新しい技、後ろからのスピアー。チャンピオン、あいつはさ、アピールばっかりして後ろがら空きなんだよね。そこ目つけました。スキだらけ。あの裏スピアー、今日初めて出したけど、9月3日、あれ爆発しますよ。あれが勝負のポイントです。あれ出して完全に決めて、俺がKOしてやる」

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