12/9【全日本】無念準Vもジェイクが予告通りの宮原狩りで三冠挑戦名乗り
『2019世界最強タッグ決定リーグ戦』最終戦 東京・後楽園ホール(2019年12月9日)
「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦 ○ジェイク・リー&野村直矢vs青柳優馬&宮原健斗×
ジェイク&野村が青ちゃん健ちゃんを破って首位タイで公式戦全日程を終了。暴走大巨人に敗れ、準優勝に終わったものの、ジェイクは予告通り王者・宮原狩りをやってのけ、三冠ベルト早期再挑戦の名乗りを上げた。
勝ち点10をマークし、首位タイで最終戦を迎えたジェイク&野村。宮原&青柳との最終公式戦へ向けて、二人は口を揃えて宮原狩りを宣言。パートナー同士の競争も意識して臨んだ。
特にジェイクは宮原に猛アタックを仕掛けた。場外戦でフロントハイキックやエルボーを打ち込み、宮原の首をフェンスに引っかけて絞め上げた。
対する青ちゃん健ちゃんも他力本願とはいえ、優勝の可能性が残されている。特に青柳は宮原に視線を向け、無視された形とあってジェイク&野村への対抗意識をむき出し。ジェイクのお株を奪う一礼ポーズで挑発し、序盤から中盤に捕まっても、野村のノムラロック(仮)をしのぐと、フロッグスプラッシュをヒザで迎撃し、ジャーマンで投げ飛ばした。
そして序盤に激しい場外戦を展開したジェイクと宮原が対峙した。宮原が低空ドロップキック、顔面ドロップキックの連続攻撃に出れば、ジェイクもニーリフトですぐさま反撃。両軍が入り乱れる混戦模様の中、スリーパーで宮原を捕まえたジェイクは、ランニングローキックで蹴り飛ばした。
だが、宮原もブレーンバスターで逆襲。野村が飛び込んでもエルボー合戦で渡り合った青柳がトラースキックで蹴散らす。すかさず宮原が後頭部への串刺しブラックアウト、ジャーマン、正調ブラックアウトでたたみかける。シャットダウンを振りほどいたジェイクがドクターボムを敢行しても、バックドロップ、ジャイアントキリングがことごとく不発に終わり、回転足折り固めでニアフォールに追い込まれると、宮原のブラックアウト&青柳のトラースキックの同時発射で攻め込まれた。
ピンチを迎えたジェイクだったが、シャットダウンは投げられる寸前に後頭部による頭突きをぶち込んで食い止めた。それでも突っ込む宮原にカウンターのハイキックをさく裂。都合3発のハイキックで棒立ちとなった宮原に高角度バックドロップを爆発させて3カウントを奪った。
ジェイク&野村が6勝目を挙げ、勝ち点12で公式戦全日程を終了。同点首位となった暴走大巨人との優勝戦にもつれ込んだ。一日2試合目ながら激闘を繰り広げた末、公式戦に続いて暴走大巨人の軍門に下り、惜しくも準優勝に終わった。それでも2020年へ向けて、この二人への期待感をさらに高める内容だったのは間違いない。
しかもジェイクは予告通りに三冠王者・宮原を撃破。三冠ベルト早期再挑戦を決定的とした。ジェイクは「俺、三冠いかせてもらいますよ。そういう勝負でもあったはずだ」と宣言したジェイクに、野村も「直接チャンピオンから獲ったら文句言わねえ」と異論なし。この日、1・3後楽園大会での三冠戦開催が発表され、ここで10・24後楽園大会以来、約2ヵ月ぶり3度目となるジェイクの三冠挑戦が実現することになりそうだ。
【試合後のジェイク&野村】
▼野村「よっしゃー。これで優勝でしょ? 間違いないでしょ、俺たち」
▼ジェイク「効いたぞ、青柳&宮原。ただ、青ちゃん健ちゃん劇場は終わりだ。そして、勝負してたよな俺たち? 俺、三冠いかせてもらいますよ。そういう勝負でもあったはずだ。ただ、あんたがいなかったら、正直あの2人には勝てなかった。改めてサンキュー。まだまだ」
▼野村「直接チャンピオンから獲ったら文句言わねえし。ただ、俺たちはもっと大きい最強タッグ優勝というのを目指してるわけだから。今はそれだけ考えて突っ走っていきますよ。正直、悔しいですけどね」
【宮原の話】「申し訳ない…。申し訳ない…」
【試合後の青柳】
▼青柳「クソ! 最悪…。最悪ですね。ああ、勝ちたかった。クソ!」
――結果はともかく、会場の盛り上がりはシリーズを通して最高のものだったのでは?
▼青柳「それは選手じゃなくて、お客さんが盛り上げてくださったからだと思いますよ。そこは、僕らの力量だとか、そんなこと言い張るつもりはないです。お客さんが今シリーズ最後まで応援してくれたおかげで、自分が怪我なく、最後までできましたけど、やっぱり青柳優馬個人としては凄い悔しい気持ちでいっぱいです。本当に悔しいです」