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2/14【全日本】永田との三冠戦を自身の転機に 宮原が2・19後楽園へ胸中激白 「自分を一回ぶち壊したい」

 三冠ヘビー級王者・宮原健斗が2・19後楽園大会における永田裕志との5度目の防衛戦へ向けて胸中を激白。この一戦を機に「自分を一回ぶち壊したい」と自らに変化をもたらすつもりの最高男は、“ゼンニチ新時代"の本格化を見据えて全日本所属勢に奮起を促した。

 昨年9・18日本武道館大会における6度目の三冠戴冠以来、宮原はここまで4度の防衛を重ねてきた。V5戦の相手はダブルグランドスラム(新日本、全日本、NOAHのシングル王座、シングルリーグ戦制覇)の偉業がかかる新日本・永田。昨年6月の参戦から8ヵ月で12年8ヵ月ぶり3度目の全日本の至宝への挑戦を果たす。

 昨年8月の王道トーナメント準決勝で永田と対決している宮原は、この8ヵ月間の戦いぶりを目の当たりにし、「まだフルで全てをさらけ出してないような気がする」との印象を抱いている。確かに昨年6月の参戦以来、永田がタイトル戦線に絡むのは今回が初めてで、王道トーナメント、安齊勇馬デビュー戦などシングルマッチで戦う機会も数えるほどしかなかった。その中で宮原は「永田裕志が全日本プロレスに上がって、いまいちパッとしないのは本人のせいでしょうからね」と言い放った。

 一方で「新日本プロレスっぽいですよね。戦い方とかファイトスタイル、気持ち、感情を表に出すっていう。まだそのプライドがあるなっていうのは垣間見えますよね」とも感じている。それを実感させられたのが2・4八王子大会での「なかなかいい試合だったじゃえねえか」との発言。「メチャクチャ腹立ちました」という宮原は「上から目線で言うのはいいんですけど、じゃあ、あなたはそれに伴ってるんですか? ファンはそういう目線で見てるんですか?」と疑問を投げかけ、「お前はただ出てるだけでいいのか? その世代にまだ意地があるのかっていうのはその人たちにかかってますよね。永田裕志はその日どうなのかってこと」と注文を付けた。

 そして2・19後楽園大会の三冠戦を宮原は自身の転機とするつもりでいる。“満場一致で最高の男"として、全日本のエースの座を不動のものとしているが、実はここ数年、「自分自身マンネリじゃないけど、宮原健斗はこういうものだっていうのを自分でも守りすぎたかな」との思いを抱き続けてきた。確かに宮原はファンの存在を人一倍、強く意識し、会場に集まったファンを満足させて帰ってもらうことを主眼に置いてきたが、「最近では何かジレンマだったんですよね。もちろんプロレスラーとしてはそれも必要なんでしょうけど、それが100%になってた」と心境が変化してきた。

 そこで「個人として突き抜ける」を2023年のテーマに定めた宮原は「宮原健斗のちょっとしたイメージというか、固まりきったものをぶち壊したい」と決意した。その第一歩となるのが永田との三冠戦。「もうちょっと刺激的なものを…自分自身がこのヤローと思うまま動いてもいいのかな」と言うように、これからは何よりも自我を最優先するつもりで、「新たな自分と出会いたい。そういうのがこの一戦からスタートする気がしてますね」と見据えた。

 また、「全日本プロレスを盛り上げるっていうことが自分自身の実力を上にいくための弊害になってた」とも感じている。これまでエースとして全日本を支えてきたが、「今まで何となく宮原がまとめるだろうみたいな暗黙の了解みたいなものがあったけど、僕は知りませんよ」とのスタンスを明確に。そこには全日本勢の奮起を促す意味合いもある。

 2・4八王子大会では本隊勢が自己主張し、団結したばかり。そのタイミングで自らに変化をもたらすことで、全日本に刺激を与えるつもりだ。「僕が好き勝手やることによって、全日本プロレスの所属選手は責任を負わなきゃいけない部分が出てくるわけですよ。今まで宮原がやってきた部分が。それを自分たちどうするんだよ?ってこと」と投げかけた宮原は、「僕に100%任せなくてもいいんですから。僕が出たがりなだけで。お前らもどんどん出たがりになればいいよ」と提案。それが自ら提唱する“ゼンニチ新時代"の本格化につながるはずと考え、「俺が個人に走ることによって、他のレスラーはどう動いてくるのか。それが19日の楽しみな部分でもある」と期待を込めた。

 「2023年は僕の中で宮原健斗ここにありというのをいろんなところで見せなきゃいけないなっていうのを感じてますし。そのためにもぶち壊す一戦ですね。僕の中で宮原健斗はまだまだこんなもんじゃねぇっていうのを常に思ってリングに上がってるんで」。そう話した宮原は永田戦を足がかりに、自らと全日本に“変化"をもたらす。


【宮原健斗インタビュー】
――2・19後楽園大会での永田裕志選手との三冠戦が迫ってきた。昨年6月から全日本に参戦している永田選手の戦いぶりをどのように見ている?

▼宮原「何かまだフルで全てをさらけ出してないような気がしますけどね。昔の映像を見ていると。ただ、そのフルで戦っている映像が古すぎて、正直、参考になるものがないんですよね。10年ぐらい前ですよね? フルにしっかり戦ってる映像っていうのは。だから正直、王道トーナメントでも何かイマイチそこまでかみ合わないまま終わった感じがしましたね」

――その後に決勝を控えていることもあり、お互いが全てをぶつけ合った感はなかった。

▼宮原「確かにそういうシチュエーションでしたからね。ただ、掘り下げてこれ以上あるのかな?っていうこともあの試合で感じましたね」

――永田選手は2016年にNEVER無差別級王者になっているが、それ以降、シングルでの大勝負となると、もしかしたら今回の三冠戦が久々かもしれない。

▼宮原「だから、そういう姿を新日本プロレスファンは見たいんじゃないですかね。と勝手に僕は思ってますけどね」

――NOAHで小島聡選手が活躍していることもあって、永田選手に期待する新日本ファンも多いかもしれない。

▼宮原「どうしてもそれは被る部分もあるでしょうからね。その世代にまだ意地があるのかっていうのはその人たちにかかってますよね。永田裕志はその日どうなのかってことですよね」

――永田選手とは若手時代に対戦経験があるが、最前線で活躍していた当時の印象というのは?

▼宮原「ミスターIWGPっていわれるぐらいなんで、おそらく時代を作った人なんでしょうね。その印象はありますけどね。何十年ごとにトップ選手が変わる中で一時代を作った人なんだろうなと思いますけど、2個前ぐらいですよね、世代的に。別にファンじゃなかったんで、あまり見てはなかったんですよね、正直プロレスファンの頃は。でも新日本プロレスっぽいですよね。戦い方とかファイトスタイル、気持ち、感情を表に出すっていう。まだそのプライドがあるなっていうのは垣間見えますよね。全日本に上がってからの発言だとか。(2・4)八王子でも『なかなかいい試合だったよ』ってマイクで言ってましたけど、これは新日本っぽいなって。僕もかつて師匠(佐々木健介)がそういうふうな雰囲気を持った人だったんで、これは何歳になっても捨ててないんだなっていうのはありましたね」

――昔から言われる“攻めの新日本"みたいな?

▼宮原「それは感じます。やっぱりあの一言に。まだまだ認めない自分がいるんだなって。そういう気持ちがあるからこそ挑戦するんだろうなと思いますけどね。ただメチャクチャ腹立ちましたけどね、純粋に。何でお前がそんな上からやねん?っていう。上から目線で言うのはいいんですけど、じゃあ、あなたはそれに伴ってるんですか? ファンはそういう目線で見てるんですか?ということなんですよね、僕が一番気にしてるのは。言うのはいいんですよ。過去の自分の財産でその発言がまだ認められる部分はあると思うんですけど、現実的に新日本プロレスファンとかが何かを感じるのかなというのは疑問に思いましたけどね。あの発言は」

――現在進行形で見せていれば違うと?

▼宮原「あなたはちょいちょい上から目線で言ってるような発言してますけど、それに伴ってんのか?ってことですよ。全日本で安齊選手を引っ張るって言葉もありましたけど、安齊選手にとっては重荷だったんじゃないかなと僕は逆に思ってますよ。あの人がパートナーじゃなかったら最強タッグももっと上、いい成績を残してたかもしれない。それぐらい永田選手にはまだそういう頑固さが残ってるんだなというのが全日本に上がってからの一番の印象ですね」

――気持ち的にまだまだ引いてないと?

▼宮原「うん、引いてないと思いますよ。僕のことを心の底でどう思ってるか。言ってないこともたくさんあると思いますよ。それは感じますよ。あのマイクでわかりましたから。『なかなかいい試合だったよ』って。まぁ、そこは大目に見ましたけどね」

――まだまだ青二才ぐらいに思っていそうだが?

▼宮原「それがある一部のファンにばれてる気がするんですよ。何かこう、いまいちフィットしてない、永田裕志が何をしたいんだっていうものに対して、永田裕志は気づいてんのかっていうことですよね。ある一部のファンが。ファンはいろいろいるんでしょうから、それは一部でしょうけど。俺はこのままでいいのか?って逆に言いたいですよね。せっかく全日本プロレスでチャンスがあるわけだから、チャンスをつかんでるわけですからね。ただ、八王子での発言に彼の性格が出てますよ。素が。あぁ、きたなって思いましたね」

――全日本ファンからの反応も拒絶に近いものを感じる。

▼宮原「全日本ファンから好かれてない理由はただ一つですよ。華がないからですよ、僕から言わせればね。華っていうのは人間味ですから。暗黒期のチャンピオンでしょ? 永田裕志の考え方っていうより、華がないから周りを煌びやかにする影響力がないと僕は思ってますよ。周りに広げる力はないと思いますよ。永田裕志個人は凄い実績があるんでしょうけどね。だから、そういう意地をみせるのかなと思いますけどね」

――多くの実績を残してきた永田選手を倒して三冠を防衛することによって、今までにないプラスアルファが宮原選手にもありそうだが?

▼宮原「だから今回、僕は永田裕志と、古臭い新日本プロレスファンと戦うつもりなんですよ。よくわからない幻想みたいな感じですよね。『永田最強だろ』みたいな。僕はそういうものと戦いたいんですよ、今回。じゃあ本当に(今の永田を)見てんのかよ? お前っていう。そういう層とも戦いたいなと思ってるんで、お前らまとめてかかってこいっていう感じですね。近年、僕のプロレスキャリアの中で、ここ2、3年、若い選手を引っ張り上げる作業をしてきたんで。今年はもうそれをやめたんで。個人として対永田裕志、オールドファン、新日本プロレスファンと戦おうと思ってますから。それが今回、何か新しい自分と出会える気がしてますけどね」

――新日本のファンも永田選手と同じようなスタンスかもしれない。宮原健斗なんか認めないみたいな。

▼宮原「そういうスタンスだと思います。SNSで一発ポンと投稿したら、やはりその反応がまさに永田裕志っぽかったですからね。やっぱりファンも似るんだなと。凄いですよ。コメントに華がないというか。だから面白くなってきてるなっていう感覚はありますね。まだまだ言い続けますよ。だから19日、どんな気持ちで当日を迎えるのかなっていう。本当に新日本プロレスのミスターIWGPと言われた頃のファンを引き連れてもらわないと、こっちは戦いがいがないですからね」

――図式としては対抗戦となるだけに…

▼宮原「本当にそのつもりですよ。永田裕志が全日本プロレスに上がって、いまいちパッとしないのは本人のせいでしょうからね。誰のせいでもなく。お前はただ出てるだけでいいのか?と。この試合でどんな姿が見られるのか、その時応援してたファンの皆さんは期待してるでしょうね」

――外敵との三冠戦、しかも元新日本のエースとの対決でいい刺激になる部分はある?

▼宮原「それはありますね。自分自身マンネリじゃないけど、宮原健斗はこういうものだっていうのを自分でも守りすぎたかなっていうのがここ2、3年あったんですよ。宮原健斗はこうだよねっていうのを自分で達成するっていうか。2023年は一回ぶち壊したいですよね。宮原健斗のちょっとしたイメージというか、固まりきったものをぶち壊したいっていうのがあるんで。僕はこの一戦から何かそういうもの、新たな自分と出会いたい。そういうのがこの一戦からスタートする気がしてますね」

――新しい宮原健斗像が今回の三冠戦をきっかけに始まると?

▼宮原「はい、そのつもりですよ。この一戦からそう思ってますね。自分を一回ぶち壊したいんですよね。僕はまだまだこれからですからね。全日本プロレスを盛り上げるっていうことが自分自身の実力を上にいくものに弊害になってたというか。個人としてやることがまだいっぱいあるんで。そういうものに気づいたかなというのが2023年ですね」

――これまで当たり前のように全日本の看板を背負ったことで、無意識のうちに自分を押し殺すところがあったのかもしれない?

▼宮原「そうですね。発する言葉でもこう言ったら、こう伝わっちゃうかなというのがやっぱりどうしてもあるじゃないですか。でもプロレスだよなと思ってですね最近。自分が気にしてることって凄ぇちっちゃいことかもしれないなっていうのを思って。それが最近、自分の心の中で思ってたことなんですよ。初めて言いますけど。そういうのをぶち壊す一戦目としては最高の相手なんじゃないかなと思います」

――全日本ファン以外のプロレスファンも注目する一戦になりそうで、宮原健斗をより広くアピールするチャンスかもしれない。

▼宮原「2023年は僕の中で宮原健斗ここにありというのをいろんなところで見せなきゃいけないなっていうのを感じてますし。そのためにもぶち壊す一戦ですね。僕の中で宮原健斗はまだまだこんなもんじゃねぇっていうのを常に思ってリングに上がってるんで。そのシチュエーションは凄く整ってるタイトルマッチだなと思いますね。声援ありですから、健斗コールと永田コールどっちが上回るか。昔、永田コールが起こってる映像は見たことあるんですね。それをまた再びできるのかな?っていう疑問はありますけどね。相手次第でしょうね」

――新日本ファンがたくさん足を運ばないと、その状況は生まれない。

▼宮原「それは永田裕志の仕事でしょう。僕は会見でも言いましたからね。19日までどうするか、あなた次第だぞって。このコメントを見て永田裕志がどう思うかですよ」

――2・4八王子大会で青柳選手の呼びかけで本隊とNEXTREAMが全日本を盛り上げるために団結したが、その流れを受けての三冠戦というのも今後につながる何かが生まれるかもしれない。

▼宮原「あの八王子のあとの流れも宮原健斗をぶち壊すというのと凄く近くて。現状をぶち壊して、そこからもう一回創り上げるものがあった方が面白くなるんじゃないかなとは思ってたんで。そこが自分と全日本プロレスがリンクしてるなっていうのは感じますね。一回、凝り固まったものをぶち壊した方がいいのかなというのはありますね。プロレスラーたる者、小さく収まるんじゃねぇよっていうのを自分に言い聞かせて、八王子のあとはああいう流れになりましたけどね」

――最近の宮原選手を見ていると、ファンが求める宮原健斗像に忠実に応えようとしているように感じた。

▼宮原「そうですね。やっぱり僕自身も最近では何かジレンマだったんですよね。もちろんプロレスラーとしてはそれも必要なんでしょうけど、それが100%になってたというか。そういう部分があって、自分をぶち壊したいってところにつながっていったんじゃないかなって。もちろん応援してくれるファンのおかげというのはあるんですけど」

――プロレスファン、宮原ファンの期待に応えるのはもちろんだが、宮原選手自身のファイトや発言でファンを引っ張っていくのが理想といえるかもしれない。

▼宮原「そういう意味でこの2023年、この日からぶち壊すというのが僕のテーマなんで。僕は想像を超えていきたいですよね。もうちょっと刺激的なものを…自分自身がこのヤローと思うまま動いてもいいのかなと。そういうのは思ってますね。今は本気で」

――これから新しいものを打ち出していく中で、逆に俺がやることならファンはついてくるだろうという自信もあるのでは?

▼宮原「もちろんあります。例えば僕が好き勝手やることによって、他の全日本のレスラーはお前ら責任持てよって。そういう気持ちですよ。だから2・4の試合後の動きもそういうことですよね。あなたたちも全日本プロレスファンが求めてることを全面的にやれよと。僕がもしかして2月19日からいろいろぶち壊していく中で、全日本プロレスの所属選手は責任を負わなきゃいけない部分が出てくるわけですよ。今まで宮原がやってきた部分が。それを自分たちどうするんだよ?ってことですよ」

――新しい時代がというなら、今まで俺が背負ってきたことをやれるのか?と。

▼宮原「まさにそうですよ。言葉で言うのは簡単なんですよ。なんだかんだ僕はメインイベント締めてきてますから。そういう意味では自分次第ですからね。どうなるのか。何かを待つのか? お前らはというのも言いたいですね。誰かが言うのを待つのか、会社が言うものを待つのか。レスラーなら自分が思ったことを言って、そこからどうするか考えればいいだろっていうのがありますね。小さく収まんじゃねぇ、全日本レスラーズっていうのもこもってますよ、このプロレスの日には。プロレスっていうのは何でもありなわけですから」

――自分で言ったことに責任を持てるかどうかだと?

▼宮原「知らねぇよ、そんな尻拭いしねぇぞっていう形で僕は2月19日から行こうと思ってるんで。逆にそこを楽しみにしてますよ。今まで何となく宮原がまとめるだろうみたいな暗黙の了解みたいなものがあったけど、僕は知りませんよと。この19日から。永田と新日本ファンを倒す、木っ端みじんにしようと思ってるんで。俺はまとめるつもりはないぞと。このインタビューを見て、他のレスラーはどう思うか。そんなのヒールだろうがベビーだろうが関係ないわけですから。逆に僕がそう思うことによって、第二次の何かそういうものが起きそうな気もしていて。そこも楽しみにしてるというか、そこが刺激的になりそうな気がしてるんですよ。絶対そう思ってるレスラーいますから。僕に100%任せなくてもいいんですから。僕が出たがりなだけで。お前らもどんどん出たがりになればいいよっていう。それは僕が19日からぶち壊すことによって、団体としても何かいろんな変化が起きそうな気がしてますね」

――主張、行動するのは選手の自由だと?

▼宮原「そうですよ。自由ですから。本当にそう思います。時代を変えるだとか、いろいろ言いますけど、あとは自分次第ですからね。そこが楽しみですよね。僕は個人として突き抜けるのが2023年のテーマなんで、俺が個人に走ることによって、他のレスラーはどう動いてくるのか。それが19日の楽しみな部分でもあるんですよね」

――ゼンニチ新時代は2・19後楽園大会から本格的に始まりそうな予感がする。

▼宮原「そう思います。最初、ゼンニチ新時代って言葉が先行してたけど、まさかこういう展開になるとは、これがゼンニチ新時代だなって。僕は常に新しい世代に対してゼンニチ新時代って言ってきたわけじゃないんですよ。今の全日本プロレスがゼンニチ新時代だと思って言ったんで。八王子で石川修司がリングに上がってきて、年齢のことを言ってたんですけど、僕マイクで『年齢なんて関係ねぇだろ』と言ったけど、その通りですよ。年齢のせいにするのか? キャリアのせいにするのか? リングに上がったら誰にでもチャンスがあるわけじゃないですか。安齊選手と井上選手もアピールしたし、今の全日本プロレスはチャンスがありますからね。それを会社が何か言うまで待つのか、対戦カードによってお前ら左右されるのかと。リングに立っちゃえば自己主張なんていくらでもできますから。これが僕が考えるゼンニチ新時代なんですよね。そう思ってますよ」

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