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10/21【全日本】青柳が宮原との熱戦頂上決戦制して三冠V5達成 52年目の主役奪取を宣言

『#ajpw 旗揚げ記念シリーズ2023』後楽園ホール(2023年10月21日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○青柳優馬vs宮原健斗×

 青柳がエース・宮原との“頂上決戦"を制し、三冠ヘビー級王座V5を達成。「三冠チャンピオンとして、必ず2023年を駆け抜けます」と誓った。

 今年7月の初戴冠以来、4度の防衛を重ねてきた青柳。この日、宮原を迎え撃つV5戦を迎えた。青柳にとって宮原はデビュー戦の相手。エースとの“頂上決戦"を制し、「青柳時代」確立の第一歩とするべく大一番に臨んだ。

 首攻めでペースを握った青柳はエプロンでのロックスターバスターで大ダメージを与えたが、三冠返り咲きに執念を燃やす宮原も気持ちで引かず。長時間エンドゲームに捕まり、雪崩式ロックスターバスターも食らってしまうが、青柳の反転式ダイビングボディアタックをスタンディング式ブラックアウトで撃墜し、チャンスを掴んだ。ラリアットや二段式ジャーマンで王者を追い詰める。

 シャットダウンスープレックスを防いだ青柳は一気に巻き返し、THE FOOLを爆発させるが、宮原はギリギリでキックアウト。ブラックアウトを乱れ打ち、しつこく狙って、ついにシャットダウンスープレックスホールドがさく裂した。

 しかし、今度は青柳が執念で肩を上げる。後楽園が沸騰する中、宮原は再びシャットダウンを狙ったものの、振り払った青柳は先読み合戦を制してスピンキックをズバリ。ロックスターバスターで勝機をこじ開けると、粘る最高男をこの日2度目となるTHE FOOLで突き刺して、3カウントを奪った。

 青柳が30分近い大熱戦の末に宮原を退け、三冠王座5度目の防衛に成功。これが三冠戦における対宮原初勝利で、“青柳時代"確立へ向けて大きな一歩となった。中嶋勝彦の来場で場内が騒然となったものの、青柳は「三冠チャンピオンとして、必ず2023年を駆け抜けます」と宣言。「まだまだ半人前のチャンピオンでありますが、どうか僕に全日本プロレスを任せてもらえないでしょうか。皆さん、騙されたと思って僕についてきてください」と訴えた。

 この日、11・5札幌大会夜興行での三冠戦開催が決定。青柳は「次、挑戦しに来るのかわかりませんけど、どうせ地元の大森北斗あたりが来るだろう。誰が来ようと、この俺がこのベルトを守って、全日本プロレスの52周年目を盛り上げていきます」と誓ってみせた。


【青柳の話】「やりました。(肩を貸してくれた亮生に)やったよ、ブラザー。やったよ。ありがとうございました。なんとかV5達成しました。正直、不安しかなかったけど、なんとか宮原健斗を大事な舞台で超えることができました。そして、まだまだ今日が集大成じゃないぞ。青柳優馬の全日本プロレスは今日スタートラインを切った。7月にベルトを獲り、7月の末に防衛してからスタートラインを走り、そして8月の防衛戦でまたスタートに立ち、8月の王道トーナメントでまた後ろのほうに下がり、9月の防衛戦でまたスタートラインに立ち、9月末の防衛戦でまたスタートラインに立って、今日新たにスタートを切ることができた。青柳優馬が先頭に立つ全日本プロレスは今日また始まった。ということで、今後とも52周年目の青柳優馬をよろしくお願いします。次回は北海道で6度目の防衛戦か。最強タッグの前に防衛戦を組むなんて、全日本プロレスはよほどこの青柳優馬にベルトを持たせたくないようだな。こんな過密スケジュールで防衛戦ばっかりやらせやがって。やはり俺は高スペックな天才型だから、何でもこなすことができちゃうんだろうな。どうせ北海道は地元の大森北斗あたりが来るんだろう。チョチョイのチョイとやっつけて、今年の最強タッグもビジネスタッグで仕事納めといこうじゃないか」

【宮原の話】「青柳優馬、9年前ここでデビュー戦やって、9年後、青柳優馬にチャレンジして負けた。全日本プロレスの時代の波を感じてるよ。俺がこの全日本プロレスに上がり始めて、この宮原健斗一強時代があって、俺は1人でこの全日本プロレスを引っ張ってきたつもりだ。どんなレスラーがいようが関係ねえと思って、俺は1人で人気が出て、俺が1人輝けば、この団体はもっともっと上に行くと思ったからな。そして、その築き上げたものから若い選手も育ち、新たなタレントがたくさん育っている。今の状況、最高じゃねえか。負けたけれども、なんか清々しい気持ちだよ。ここから、ここからがこの俺、宮原健斗のプロレスラーとしての見せ所だろう。ここから俺がこのプロレス界で何をするか。ただ1つだけ言っておくぞ。俺は三冠ベルトを決して諦めたわけじゃねえからな。三冠戦線から退いたわけじゃねえからな。すぐにでもまた行ってやるからな、三冠戦線に」

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