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2/7【全日本】中嶋がIGFからの警告書受けて謝罪、2・20三冠V4戦へ斉藤ブラザーズとの1対2ハンディ戦要求

 2・20後楽園大会の三冠ヘビー級選手権試合へ向けた会見が7日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・中嶋勝彦、挑戦者・斉藤レイが出席。猪木元気工場(IGF)から警告書が届いたことを明かし、謝罪した中嶋は「そもそも負けたのは斉藤ブラザーズなんだよ。「一人じゃなくて二人で来いよ」と三冠史上初の1対2ハンディキャップマッチを要求した。

 三冠王者に君臨する中嶋は1・27八王子大会で芦野祥太郎を退け、3度目の防衛に成功した。試合後、1・14後楽園大会における世界タッグ戦(斉藤ジュン&レイvs中嶋&大森北斗)で中嶋にピンフォール勝ちを収めているレイが挑戦を表明。デビュー2年8ヵ月で至宝ベルト初挑戦のチャンスを得た。

 V4戦となる中嶋は異例の要求を突きつけた。確かに世界タッグ戦での敗北は三冠王者に君臨して以来、初めて全日本所属選手に喫した黒星。「あの日、負けたのは斉藤ブラザーズであって、彼だけじゃないから。レイだけじゃない」と強調した中嶋は「俺はその負けた時から二人に、斉藤ブラザーズに勝つために寝る間も惜しんでトレーニングしてるんだ。だからレイ、一人じゃなくて二人で来いよ」と1対2ハンディ戦を要求した。

 三冠王座は今年4月に創設35周年を迎える。その長い歴史上でタイトルマッチが1対2ハンディ戦で行われたことはもちろん一度もない。中嶋の目的はあくまでも斉藤ブラザーズへのリベンジだが、本当に実現すれば結果的に歴史を塗り替えることになる。当然、レイは「俺一人で十分だ、お前なんか」と拒絶したが、中嶋は聞く耳を持たず「王者の意向はどうなんですか? 全日本プロレスさん」と団体側に変更を迫った。

 そして中嶋は会見中、IGFから警告書が届いたことを明かした。IGFは故・アントニオ猪木さんの権利関係を管理しており、中嶋が“闘魂"の2文字を使用していること、12・31代々木大会のリング上で「1、2、3、ダー」を披露したことに抗議してきたという。その警告書をおもむろに取り出した中嶋は「大みそか、全日本のリングに上がって勢い余って、確かに『1、2、3、ダー』をやってしまったので、本当にそのことに関しては猪木元気工場様、この場をお借りして謝罪したいと思います」と頭を下げて謝意を示した。

 一方で「自分は“闘魂"と一度も言ったことがないです。そして“猪木さん"ということも僕の口から一度も言ったことがないです」と強調。「自分が思い描いた俺の生き様、闘魂スタイルを今後、使っちゃいけないと言われて凄く困惑してるんだけど…レイ、どうしたらいいの?」となぜかレイに問いかけ、次期挑戦者を困惑させていた。


【会見の模様】

▼レイ「おい、いいか。この中嶋勝彦はこの俺と、この全日本プロレスをこいつはナメている。前にも言った通り、こいつが闘魂だ何だと言おうが、そんなこと俺はどうだっていい。だが、この全日本プロレスに来てから、こいつが好き勝手にやってる、この現状は気に食わねえ。この俺が必ず、必ずこいつをぶっ倒して、この三冠ベルトを奪い返してやるぜ。楽しみにしてろ!」

▼中嶋「っていうかさ、何でレイ一人なの? 俺はあの日、負けてから…そもそも負けたのは斉藤ブラザーズなんだよ。俺はその負けた時から二人に、斉藤ブラザーズに勝つために寝る間も惜しんでトレーニングしてるんだ。だからレイ、一人じゃなくて二人で来いよ。俺はずっと言ってるじゃないか。王道スタイルvs闘魂スタイルだ。あ、そうだ。(カバンから封筒を取り出して)そうそう、これこれこれ。そうだ。何か俺、警告書っていうのが届いて。猪木元気工場から。内容は1、2、3、ダーと闘魂。猪木元気工場様が商標登録、権利を持ってるということで警告をいただいたんですけども。確かに年末大みそか、『ボンバイエに染める』と言って大みそか、全日本のリングに上がって勢い余って、確かに『1、2、3、ダー』をやってしまったので、本当にそのことに関しては猪木元気工場様、この場をお借りして謝罪したいと思います。改めて『1、2、3、ダー』とリング上で言ってしまったこと、申し訳ありませんでした(と頭を下げる) あと闘魂というものに関してなんですけど、自分は闘魂と一度も言ったことがないです。そして『猪木さん』ということも僕の口から一度も言ったことがないです。自分が思い描いた闘魂スタイル、俺の生き様、闘魂スタイルを今後、使っちゃいけないと言われて凄く困惑してるんだけど…レイ、どうしたらいいの?」

▼レイ「わけわかんねえことペラペラ言いやがって」

▼中嶋「いや、警告されてて。どう思う? どうしたらいい?」

▼レイ「もういいだろ。次いけ、次」

――三冠戦は二人相手でないとやりたくない?

▼中嶋「俺はずっと言ってる。あの日、負けたのは斉藤ブラザーズであって、彼だけじゃないから。レイだけじゃない。俺はその二人に、斉藤ブラザーズに勝つためにずっとトレーニングをしてる。さっき言った通りだね。だから二人で来てくれよと」

――三冠史上ハンディキャップマッチで行われたことはないが、それも変える?

▼中嶋「それはちょっとごめん、わかんなかった。ただ、俺の照準というか意識は今、斉藤ブラザーズだから」

――闘魂スタイルはこれからも貫く?

▼中嶋「今言った通りであって、個人に送られてきたものだし、プライベートなことなので、今はこれ以上は言えないけど。もしかしたら時が経てば言える時が来るかもしれないね」

――世界タッグ戦で中嶋選手に直接勝利したことで三冠戦へ向けて手応えは?

▼レイ「俺はもう勝つつもりしかねえ。こいつが俺とジュンと一緒にやりてえってんなら。なんだ、ビビってんのか? 俺一人でやるっていうのを」

▼中嶋「いや、二人で俺はやりたいって言ってる。なんで一人になってビビるんだ?」

▼レイ「一人じゃ勝てねえからやりてえんだろ? 俺一人で十分だ、お前なんか」

▼中嶋「俺は斉藤ブラザーズに負けたから、斉藤ブラザーズに勝ちたい。イコール二人で来いって言ってる。(取材陣に向かって)分かりますよね? みんな分かってるよ」

▼レイ「お前、ナメてんのか?」

▼中嶋「ナメてない」

▼レイ「わけわかんねえことずっと言いやがって。タッグだろうが、俺が最後お前を俺のこの手でぶっ倒してんだから俺の挑戦受けろって言ってんだ。それだけで十分だろ」

▼中嶋「ということみたいです。王者の意向はどうなんですか? 全日本プロレスさん」

――前回の会見は練習からスエット姿できたが今日の服装のテーマは?

▼中嶋「テーマはもちろん正装だよ、正装」

――リング上のスタイルそのものは変わらない?

▼中嶋「スタイルは変わらない? スタイルも何も俺はずっとリング上は何もというか変わらず。見てくれてますか?」

――レイ選手は勝てば史上最短での5冠王者となるが、記録は意識する?

▼レイ「いいんじゃねえか」

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