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5/12【全日本】宮原がジュンを熱戦撃破でCC5年ぶりV2 5・29後楽園で三冠挑戦へ王者・安齊に宣戦布告

『チャンピオン・カーニバル2024』横浜BUNTAI(2024年5月12日)
優勝決定戦 ○宮原健斗vs斉藤ジュン×

 宮原が新時代代表のジュンを熱戦の末に破り、チャンピオン・カーニバル制覇。5年ぶり2度目の優勝を飾った最高男は5・29後楽園大会での三冠挑戦を表明し、王者・安齊勇馬に宣戦布告した。

 4・18後楽園大会から始まった春の祭典もこの日が最終戦。Aブロックを首位通過した宮原と、Bブロックを勝ち上がったジュンが全日本初進出となった横浜BUNTAIを舞台に春の栄冠を争った。

 序盤から攻守が入れ替わる激闘が展開された。ジュンがフロントハイキックでコーナー上から場外に叩き落とせば、宮原は断崖式チョークスラムを阻止してエプロンパイルドライバーで逆襲。ジュンも意地のエルボー合戦で渡り合い、宮原がブレーンバスター合戦を制しても、スピアーでねじ伏せた。

 宮原もブラックアウトで応戦するもののジュンがチョークスラムで叩きつけて返り討ち。丸め込みを連発する宮原をジャックハマーで黙らせ、掟破りの逆ブラックアウトをグサリ。そしてサイコブレイクを爆発させた。

 決着ムードが場内に充満したが、宮原はギリギリで肩を挙げた。ブラックアウトを連射し、シャットダウンで徹底抗戦。ジュンがニアフォールで返してさらに熱が帯びると、サイコブレイクをことごとく阻止した宮原が再びシャットダウン・スープレックス・ホールドを爆発させて激闘に終止符を打った。

 宮原が激闘の末にジュンを破り、5年ぶり2度目のチャンピオン・カーニバル優勝を飾った。開幕前に「新時代を叩き潰す」と宣言し、その通りに新時代の一角であるジュンを撃破。最高男が次に狙うは当然、至宝・三冠ベルトだ。試合後の最高マイクで宮原は「俺にはやっぱり光り輝くものが似合うだろ。だったら、何が足りない? 何が足りないんだよ」としたうえで、実況席で解説を務めていた王者・安齊をリングに呼び込んで対峙。「チャンピオンには条件がいくつかある。見栄えがプロレスラーらしいこと、そして、ルックスがいいこと、そしてもう1つあるんだ。ベルトが似合わなきゃいけないんだよな。お前にはまだ早いな」と言い放ったうえで、「当たり前のように、そのベルトを巻かれてちゃ困るんだよ。新時代? 叩き潰したろうか、コラ!」と宣戦布告し、5・29後楽園大会を舞台に指定した。

 さらに宮原が「チャンピオンロードお疲れさん」と通告すると、安齊も「今、ベルトが似合ってないんだったら、5月29日、俺が宮原健斗に勝って、そこからが俺のチャンピオンロードだ」と呼応。覇者vs王者の頂上対決が5・29後楽園大会で決定的となった。

 春の栄冠を手にした宮原が昨年10・21後楽園大会で青柳に敗れて以来の三冠挑戦を果たす。再びエースvs新時代の図式となるが、「未来のエースだ? 未来なんて俺がいるうちはお前にはやってこねえぞ。俺がお前を叩き潰すからな」と断言した最高男は新時代のうねりを容赦なく粉砕し、頂点に返り咲く。

【宮原の話】「よっしゃあ。覇者だ、覇者。チャンピオン・カーニバル2024覇者だ。リング上で言った通り、どうやらプロレス界は新時代に移行したいらしいな。ただ、俺はリング上で言った通り、プロレス団体を超越した男だ。どこの団体がどうだとか関係ねえ。そして、究極言えば、全日本プロレスがどうとか、俺はそんなところに収まっているわけじゃない。全日本プロレス=宮原健斗=日本プロレス界だ。そう、チャンピオン・カーニバル優勝というものに浸る間もない。新時代の勢い。今日、決勝戦で当たった斉藤ジュンもそうだ。彼はキャリアで言えば、2年3年。ただよ、この場にいる人たちもわかると思うが、彼らにキャリアなんて、そういったプロレス界の常識は通用しない。それは見てわかる人たちにはわかるだろ。長らくプロレスを見ている人たちはわかるだろ。あの醸し出す雰囲気をな。それが今の時代の全日本プロレスには何人もいる。俺が叶えた、願った光景ではあるが、ただいざその場に自分がいると、やはりプロレスラーというものは上に誰かがいると倒したくなるもんだ。そして、いつ自分が忘れ去られてもおかしくない状況にいるということが、プロのレスリングだ。その状況が今の全日本プロレスにはある。この俺だって油断はできない。そう、俺は今日それを証明したつもりだ。格の違いを見せつけるつもりだったが、ギリギリの戦いになったね。さあ、チャンピオン・カーニバル優勝者。次は最年少記録保持者・安齋勇馬。お前はまだまだそんなプレッシャーを味わう必要はねえ。俺に任せろ。お前は間違いなく何十年にひとり…そう、そんな存在だ。それはわかるけどよ、俺はそれを当たり前に譲って、今の自分の位置を彼に譲る気なんてさらさらないからな。プロレスファンは優しいな。今日だってよ、安齋コール。それが今のプロレスファンなのかもしれないな。ただよ、俺はそんなのうのうと譲る気はこれっぽっちもねえからな。あいつ言っておくけど、マジで叩き潰すよ。俺がキャリアがどうとか関係ないよ。叩き潰すことが彼のためだとか、そんなのも関係ないよ。俺が叩き潰したいから叩き潰して、あのベルトを巻きたいから叩き潰す。5月29日だ。前哨戦なんか一切いらないだろ。未来のエースだ? 未来なんて俺がいるうちはお前にはやってこねえぞ。俺がお前を叩き潰すからな。まあ、今日のところは(トロフィーを叩くと)このチャンピオン・カーニバルに浸らせてくれよ。(トロフィーにキスすると)OK。写真撮ろうぜ」

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