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11/7【全日本】土井が王者リンダマンからの指名に含み、岩本4年ぶり出場へ「全員5分以内でぶっ倒す」 『Jr.BATTLE OF GLORY 2023』会見

 『Jr.BATTLE OF GLORY 2023』へ向けた会見が7日、東京・ホテルメトロポリタンエドモント飯田橋で行われ、リーグ戦出場8選手が出席。土井成樹が世界ジュニアヘビー級王者エル・リンダマンからの指名に「俺と彼が交われる、交わる可能性があるリングは全日本」と含み。4年ぶりの出場となる岩本煌史は「全員5分以内でぶっ倒したい」と予告した。

 2年連続で世界最強タッグ決定リーグ戦との併催となるジュニアヘビー級リーグ戦。開幕が5日後に迫ったこの日、出場選手が出席しての会見が行われた。

 今年から全日本に参戦するようになった土井はその総決算といえる戦いとなる。2・19後楽園大会で青柳亮生を破って世界ジュニア王座初戴冠を果たしたものの、5・29後楽園大会で亮生に雪辱を許し、陥落した。ただ、その返り咲きのための挑戦者決定戦とするつもりはない。「これはオールジャパンで活躍してるジュニアの選手でトップを決めるリーグ戦。このリーグ戦の優勝者が実質チャンピオンみたいなもんやろ」とリーグ戦とベルトの違いを強調した土井は「その中で優勝するのは俺やろ」と言い切った。

 世界ジュニア王者・リンダマンは11・5札幌大会でジョナサン・グレシャムを退け、4度目の防衛に成功。「確実にJr.BATTLE OF GLORYは土井成樹が上がってくる。その土井成樹としっかりタイトルマッチ、シングルマッチで白黒つけるっていうのがプロレスファン、夢があるんじゃないか」と優勝者・土井とのタイトルマッチを描いていた。DRAGONGATE時代から旧知の間柄にある後輩からの事実上の指名に土井は「彼の過去の俺との関係性を考えたら、面白いとか興味深いとか、禁断の扉みたいな感じで言われてるけど、はっきり言ってオールジャパンのファンからしたらどっちゃでもええやろ。誰が興味あんねんって感じやろ」と全日本ファンの心情を気遣いつつ、「ただ、一つ言えることは俺と彼が交われる、交わる可能性があるリングは全日本」と含みを持たせた。

 2017年、2019年と2度の優勝経験を誇る岩本は4年ぶりの出場となる。9・8代々木大会から古巣・全日本に参戦するようになってから初の栄冠獲りの機会を得た。この2ヵ月間、“ゼンニチ新時代"ジュニア勢との戦いを重ねてきたが、「これが全日本ジュニアの強さだとか、象徴だとかいうのを感じなかったんですよね。俺はゼンニチ新時代っていう名の現実逃避にしか見えてない」と変わらず評価は厳しい。だからこそ土井、阿部史典、佐藤光留とのフリー対決に照準。「今回は10分1本勝負という時間のくくりになってるんですけど、時間が短いとか、いろんなところからそういう声が聞こえますけど、全員5分以内でぶっ倒したいと思います」と予告した。

 昨年覇者・亮生は鈴木鼓太郎(2014年、2015年)に次ぐ史上二人目の連覇を狙う。7・2後楽園大会でリンダマンに世界ジュニア王座を奪われてから4ヵ月が経過。「ベルトを落としてから目に見える実績がないので、ここをしっかり獲って、ベルトに向かいたい」と誓った亮生は「青柳亮生が2連続優勝し、自分が流出させた世界ジュニアのベルトをしっかり回収したい」と連覇の勢いそのままに至宝奪還へと突き進む構えをみせた。


【会見の模様】

▼井上凌「去年、このリーグ戦に初めて出場して、スタイルもこのリーグ戦から変えて試合に臨んだものの、1勝はしたものの、ここにいる4人には勝てず、ふがいない結果を残してしまいました。ですけど、しっかり今年こそは心意気を変えて、この6選手ですか。しっかり全員ぶっ潰して堂々と優勝をしたいと思います。そのうえで全日本プロレスのジュニア戦線、最前線に乗りたいと思います。よろしくお願いします」

▼光留「シングルリーグ優勝経験ゼロ、新時代にも旧時代にも選ばれませんでした。佐藤光留です。だいたい年齢とか時代とか世代とか持ち出すヤツって、ほぼ99%詐欺師なので、そういう人間にはなりたくないなと思ってフリーでずっとやってきました。このリーグ戦も後ろ盾一切なし、自分の力で全員ひねりぶ潰して、最後に立ってるのは佐藤光留だけという状況で優勝したいと思います」

▼ライジングHAYATO「Jr.BATTLE OF GLORY優勝するのは俺だよ。って言ってもまだ俺は全日本に来てから何かで優勝したことも、チャンピオンになったことも…いや、入る前から、参戦して修業した時からないよね。でも、そろそろそういう時期なんじゃないかな。名実ともに俺が優勝してもいいんじゃないかな。もちろん、1試合1試合、全力で頑張る。俺が全力を出せば勝手に優勝すると思ってる。初戦は佐藤光留かな。いっつも『全然、痛くない』って言ってるけど、今回は痛みで絶叫させたいね。俺のチョップは痛いよ」

▼阿部「普段プロレスをやっていて、あまりヘビーとかジュニアとかくくりなくやってますけど、この全日本プロレスに上がると全日本ジュニアというカテゴリーに入るので、その中でしっかり力を見せて全員をひねり潰したうえで、最後に立っているのは阿部史典です」

▼田村男児「前回は準優勝で終わってしまった。あんまりうれしい結果じゃないです。もちろん優勝目指して頑張りたいです。その中で1試合1試合、僕にしかできない試合でみんなを盛り上げたいと思います。熱い試合を、魂を揺さぶられるような熱い試合を見せていけたらいいなと思っています」

▼岩本「岩本です。このJr.BATTLE OF GLORYにエントリーするのがおそらく4年ぶりということなんですけど、今回は10分1本勝負という時間のくくりになってるんですけど、時間が短いとか、いろんなところからそういう声が聞こえますけど、全員5分以内でぶっ倒したいと思います」

▼土井「なんかこのリーグ戦は世界ジュニアの挑戦者決定リーグ戦みたいになってるけど、それは違うやろ。これはオールジャパンが決めた、オールジャパンが選んだ、今オールジャパンで活躍しているジュニアの選手、そのトップを決めるリーグ戦。このリーグ戦の優勝者が実質チャンピオンみたいなもんやろ。その中でこのリーグ戦優勝するのは俺やろ。ってな感じで」

▼亮生「前年度優勝者の青柳亮生です。今回も前回と同様に世界最強タッグ決定リーグ戦と、このリーグ戦が同時進行ということで、もちろんジュニアとヘビーというところも意識して戦いたいと思ってますけど、そこを意識できないほどの強敵や帰ってきた強敵もいますので、そこを乗り越えて青柳亮生が2連続優勝し、自分が流出させた世界ジュニアのベルトをしっかり回収したいと思います。よろしくお願いします」

――史上二人目の連覇がかかるが記録は意識する?

▼亮生「正直連覇は意識してないですけど、ベルトを落としてから目に見える実績がないので、ここをしっかり獲って、ベルトに向かいたいと思います」

――出場選手の中で意識するのは?

▼亮生「もちろん土井成樹選手、阿部史典選手もそうですが、帰ってきた岩本煌史というのを僕は意識します」

――9・8代々木大会以来、全日ジュニア勢と戦ってきたが、その中で感じていることは?

▼岩本「最初、代々木参戦するにあたって、ゼンニチ新時代を感じていきますと言ったんですけど、そのゼンニチ新時代というのを感じたというよりは、これが全日本ジュニアの強さだとか、象徴だとかいうのを感じなかったんですよね。だから俺はゼンニチ新時代っていう名の現実逃避にしか見えてないです」

――2度目の優勝を果たした2019年以来4年ぶりの出場になるが意識するところは?

▼岩本「まず、いつから誰かが提唱しないと、このJr.BATTLE OF GLORYが開催されなくなったのかがまず第一の疑問ですね。過去を持ち出すのは申し訳ないですけど、自分がいた時は当たり前のように開催されてたし、周りも凄いメンツだったし。今回注目度が上がってるのもフリーの選手が上がってるから注目されてるんじゃないかなと思うんで。フリーの選手と当たるところを自分は楽しみにしています」

――このリーグ戦に初出場するにあたってどんな思いがある?

▼土井「タッグのBATTLE OF GLORYで残念な結果に終わったから、これはシングルで優勝してチャレンジしようかなと」

――世界ジュニア王者エル・リンダマン選手が土井選手との対戦を希望していたが?

▼土井「俺と現世界ジュニアチャンピオン、彼の過去の俺との関係性を考えたら、面白いとか興味深いとか、禁断の扉みたいな感じで言われてるけど、はっきり言ってオールジャパンのファンからしたらどっちゃでもええやろ。誰が興味あんねんって感じやろ。ただ、一つ言えることは、俺と彼が交われる、交わる可能性があるリングは全日本プロレス」

――全日本に参戦してから期間が経った中でまだ勲章を獲れていないが、今回のリーグ戦にかける思いは?

▼阿部「デビューしてすぐ全日本プロレス、上がらせてもらってから自分も経験があってここまでこれたので、全日本プロレス、その中でも世界ジュニアであり、青木さんの姿を見てるので、思い入れは強いですし。岩本さんと世界ジュニアをかけて後楽園ホールのリングで戦えた思い入れも強いですけど、やっぱり勝ってないので、どうしたっていい思い出ではないなという状態なので、今の自分の力と実力だったら、このリーグ戦でも必ず優勝できると思っているので、今が時なのかなと思ってます」

――そうそうたるメンバーの中で一番の武器となるのは?

▼井上「今ちょっと僕がやってるキックとか、たまに使う関節技とかもそうですけど、このリーグ戦に向けて、一人ひとりいろいろ対策を練ってるので。それは深くは語れないですけど、楽しみにしていて下さい」

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