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1/22【全日本】芦野宣言「一発で取り返す」 中嶋は「自分に勝つため」闘魂スタイルに磨き 三冠戦会見

 1・27八王子大会の三冠ヘビー級選手権試合へ向けた会見が22日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・中嶋勝彦が「自分に勝つため」に闘魂スタイルに磨きをかけていることを告白。復帰から約1ヵ月で至宝ベルトに挑戦する芦野祥太郎は「俺が出るしかない。一発で取り返す」と全日本の至宝奪還を誓った。

 1・3後楽園大会で中嶋がWWE・NXTからの刺客チャーリー・デンプシーを退け、三冠王座2度目の防衛に成功。試合後、芦野が挑戦を表明し、1・27八王子大会での三冠戦が決まった。

 12・31代々木大会で復帰したばかりの芦野は自ら動いて三冠挑戦権を早くも手にした。「復帰してまだ時間は経ってないんですが、俺が出るしかないという状況になった」と覚悟を決めての出陣で、「中嶋勝彦を完膚なきまでに叩きのめして、一発で全日本プロレスに三冠のベルトを必ず取り戻したい」と至宝奪還と初戴冠を誓っている。

 「戦い自体はレスラーとして認めてる部分はもちろんありますけど、それ以外の言動、そこは納得できることは全くないので、闘魂スタイルと言っていますが、それもなんだかよくわかりません」と王者・中嶋に疑問を抱く芦野は「このベルトを持ってるから発言権を与えてしまうし、注目される。俺が引っぺがして、そのままフェードアウトしてもらって。全日本参戦しなくていいんでね」と闘魂スタイル追放も描いた。

 迎え撃つ中嶋は今、自分を見つめ直している最中だ。というのも1・14後楽園大会で大森北斗との最強タッグ優勝チームで世界タッグ王座に挑戦したものの斉藤ブラザーズに敗戦。しかも自らがレイに敗れた。これが昨年11月の参戦以来、初めて全日本所属選手に喫した黒星。中嶋は「王道スタイルに負けたことに凄く自分自身、恥ずかしいことだと思ってるよ。闘魂スタイルと名乗ってる以上はね」と噛みしめた。

 そこで中嶋は「ベルトを預かってもらって、ずっと闘魂スタイルを磨いているよ」と鍛錬の日々を重ねていることを明かした。すべては「自分に勝つため」で、この日もロードワークでたっぷり汗を流し、そのまま会見に臨んだ。「素晴らしい選手だし、強いと思うよ」と芦野を認めてはいるが、今、中嶋にとって最重要なのは己との戦い。「俺が今動いてるのは芦野に勝つためじゃない。自分に勝つだめだ。寝る間も惜しんでやってるぐらいだ。家にも帰らなくていいかなって感じだね。それぐらい俺には時間が足んないよ」と焦燥感をのぞかせた中嶋は「闘魂スタイルを磨いてる最中だし、まず自分を取り戻す」とV3戦へ向けて誓った。

【会見の模様】

▼芦野「復帰してまだ時間は経ってないんですが、もう俺が出るしかないという状況になったので、中嶋勝彦の三冠に挑戦して一発で取り返してやろうと思ってます。全日本プロレスに三冠のベルトを、そして俺自身、初の三冠。八王子、全日本プロレスファンの皆様、期待していてください」

▼中嶋「14日に王道スタイルに負けて、15日、勝手かもしれないけどベルトを預かってもらって、ずっと闘魂スタイルを磨いているよ。自分に勝つために、時間が惜しいぐらいだよ。もう次はいつだ? あと何日だ? 5日か? もっと欲しいよ。それぐらい俺は自分で追い込んでいるよ。今回、挑戦者が芦野。また勝手に会社が決めたけど、別にいいよ。今、この時間も俺には惜しいぐらいだ。三冠戦ある。別に芦野は素晴らしい選手だし、強いと思うよ。でも俺が今動いてるのは芦野に勝つためじゃない。自分に勝つだめだ。寝る間も惜しんでやってるぐらいだ。家にも帰らなくていいかなって感じだね。それぐらい俺には時間が足んないよ」

――今日の姿からお見掛けするとロードワークの途中だった?

▼中嶋「走ってきたよ」

――会見に来る間の時間も惜しんで?

▼中嶋「うん、さっきもそこでトレーニングしてたし」

――仕上がり具合は?

▼中嶋「だから時間が足んないって」

――「自分に勝つため」と言うのは世界タッグ戦の結果が大きい?

▼中嶋「うん。王道スタイルに負けたことに凄く自分自身、恥ずかしいことだと思ってるよ。闘魂スタイルと名乗ってる以上はね」

――対全日本所属選手で初の黒星となったが、どのように受け止めている?

▼中嶋「だから、さっきも言った通り恥ずかしいよ。王道に負けたのがね」

――三冠戦でそういったものを払しょくして闘魂スタイルを高めていく?

▼中嶋「そうだね。闘魂スタイルを磨いてる最中だし、まず自分を取り戻す」

――三冠王者・中嶋選手の戦いぶりを見てきて感じているものは?

▼芦野「戦い自体はレスラーとして認めてる部分はもちろんありますけど、それ以外の言動、そこは納得できることは全くないので。闘魂スタイルと言っていますが、それも何だかよくわかりませんし。試合になれば俺は一発で勝ちますから。時間がないと言ってますけど、プロはね、トレーニングの時間と休養と全部作ってますから。家に帰んないで走ってるんだったら、それでいいんじゃないですか。俺は家に帰って奥さんと過ごしてるんで。それもいい休養なんで。戦いはオンとオフなんで。それぞれのアプローチは違うと思いますが、俺はリングで中嶋勝彦を完膚なきまでに叩きのめして、全日本プロレスに三冠のベルトを必ず取り戻したいと思ってます」

――中嶋選手とはWRESTLE-1時代に対戦しているが、あの時の悔しさをぶつける思いはある?

▼芦野「あれはあれで悔しい敗戦ではあったんですけど、プロレスラーは負けから始まりますから。負けて自分磨きしてるのだったら、勝っても自分磨きすればいい。そういうことでしょ。しかも俺はあの時より成長してるんで。全日本プロレスの芦野祥太郎ですよ。そこは全く違うものと思って見ていただければいいなと思ってます」

――具体的にどんなことに取り組んでいる?

▼中嶋「トレーニングがすべてだよ。だから時間がないんだ」

――時間がない中で見据えている目標は?

▼中嶋「今はとりあえず王道に負けた自分自身への恥だよね。それもあって闘魂を磨く、闘魂スタイルを磨く。今その段階であって、まずは自分探しかな。その先に何があるのかね。それは行ってみなきゃわかんないよ」

――闘魂スタイルを前面に押し出して戦っているが、王道スタイルより上だと知らしめたい?

▼中嶋「知らしめたい? 現に今、全日本プロレス最高峰の地位にいるのは俺だけどね。別に知らしめたいっていうつもりはないかな。ただ結果、今俺が上にいるっていうだけですよ。俺はもっと上を目指さなきゃいけないけどね」

――「全日本に闘魂スタイルはいらない」と発言していたが、中嶋選手が全日本?

▼芦野「全力で引きずりおろさなきゃいけないなというふうに思ってますね。このベルトを持ってるから発言権を与えてしまうし、注目度も与えてしまう。俺が引っぺがせば、それもなくなりますから。そのままフェードアウトしてもらって。全日本にもう参戦しなくていいんでね。俺がこれを獲れば、闘魂スタイルというよくわからないものもなくなるんじゃないですかね」

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