【全日本】田村「体、魂でぶつけ合う」、阿部「どうしても欲しいベルトの一つ」 世界ジュニア戦会見 2024/2/14 15:00
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2・20後楽園大会の世界ジュニアヘビー級選手権試合「田村男児vs阿部史典」へ向けた会見が14日、都内で行われた。 1・27八王子大会で岩本煌史を退けた田村が世界ジュニア2度目の防衛に成功。次期挑戦者に阿部を指名し、V3戦が決まった。阿部には11・12後楽園大会におけるジュニアリーグ公式戦で敗れて以来の雪辱戦。リベンジロードが続くが、そこには「みんなが思ってるチャンピオンのイメージは“強さ"とか“象徴"なのかもしれないですけど、僕はチャンピオンでありながらチャレンジャーの姿勢でいたい。立ち向かっていく姿勢をみせていきたい」との強い思いも込められている。 いまだに自信は実感できないというものの、田村の真骨頂は武骨さ。「すべての試合、リスペクトと魂を込めてぶつけてるつもりでいる」という田村は「男なら言葉以上に体で、魂でぶつけ合う」とキッパリ。「ヘビーとジュニアがキッチリ分かれてるこの全日本で、ジュニアはジュニアで、僕と阿部選手にしかできない闘いを2月20日、後楽園ホールで見せたい」と自分が描くジュニアの戦いを誓った。 対する阿部は2021年1・24後楽園大会で第53代王者・岩本に挑んで以来、3年1ヵ月ぶりの世界ジュニア挑戦。「僕はレスラー人生において、あまり“ベルト"というものに重きを置いてない」と前置きしながらも、「その中でもどうしても手にとって腰に巻きたいベルトが何個かあって。そのひとつが世界ジュニア」と言い切った。 全日本に参戦するようになってから久しいが、その中で青木篤志、佐藤光留、岩本らが繰り広げてきた全日ジュニアの戦いをみてきた。その中で「自分のキャリアを通して近くで見続けてきた。尊敬すべき人たち…命をかけて、プロレスラー人生をかけて、人生をかけて名を上げようと思ってきたベルト。それを自分の養分にしたい。自分のモノにしたい」との思いを強くしてきた。だからこそ、「これは絶対に腰に巻きたいし、本当に世界を回ってみたいし、本当にこのジュニアのベルトが欲しい。それはもの凄く強く思ってますし、この重たそうな世界ジュニアのベルトをリュックに入れて駆け回りたいですよね。それが自分の夢ではある」と世界ジュニア初戴冠への執念を燃やした。 【会見の模様】 ▼阿部「今回のチャンピオンからの指名はX(旧ツイッター)で知りまして、すごく光栄なことだと思いました。それと同時に『ナメるなよ』と思ったのが正直なところです。今、田村選手の激しい“お礼参りシリーズ"がとてつもなく続いてると思うんですけど、光留選手を倒して、岩本選手を倒して、最後自分を倒すことで、男児にはジュニアの新しい時代を切り拓いていく…って思いがあるんでしょうけど、素直にナメるなよ!と思ってます。ただ、個人的な感想を言わせてもらうと、今の全日本プロレスって正直、ヘビーとジュニアの境目があって無いようなものだと思っていて。だって会見の場に体重計があるワケじゃないし。105キロ以下だからジュニア、105キロ以上だからヘビー…っていうのが、その場で分かるワケでもない。だから僕は普段、ジュニアだとかヘビーを気にして闘うことはなくて、基本相手の体格だったりとか、触感だったりとか、それで判断していくものだと思っているんですけど。ただ、その中でもおそらく世界で唯一、この全日本プロレスというのは、ヘビーとジュニアというものがしっかりと分かれている団体だと思っていて。そのプライドっていうのは全日本所属選手からも強く感じます。ヘビーにはヘビーのプライドがあって、ジュニアにはジュニアのプライドがある。デカい選手が多いなかでの、全日本ジュニアの選手のプライドとか心意気。僕もデビュー当時から上がっていますけど、それを強く感じてきました。(故)青木篤志さんが作ってきたものの延長線上に田村男児がいる。そしてジュニアは華やかな動きをすることが“わかりやすい"部分ではあるんですけど、田村選手は逆に逆手をとったストロングポイントというか、純粋にファイティングスピリッツをみせて、立ち向かう姿勢をみせて、細かい部分をみせて。華やかなものはないんだけど、ジュニア特有のものを無骨さでみせていくファイトスタイル。自分も共感できるところはあるので、このタイトルマッチはめちゃくちゃ楽しみにしているところです。ただ、本当にナメるなよ!と心の底から思ってます」 ▼田村「世界ジュニア王者の田村男児です。先ほど阿部選手が『ナメるなよ』って言ってたんですけど、僕はナメてるつもりはない。すべての試合、リスペクトと魂を込めてぶつけてるつもりでいるんで。やっぱりファイティングスピリッツが大切だと思うんで。そうですよね?」 ▼阿部「レスラーっていうのは立ち向かう姿勢をみせることだからね」 ▼田村「そうですよね。“ファイティングスピリッツ"(闘魂?)をやめちゃった人もいるんで、ファイティングスピリッツをみせていかないと」 ▼阿部「……(笑)」 ▼田村「魂をみせていかないと。男なら言葉以上に体で、魂でぶつけ合う。それが大切だと思うんで。ヘビーとジュニアがキッチリ分かれてるこの全日本で、ジュニアはジュニアで、僕と阿部選手にしかできない闘いを2月20日、後楽園ホールで見せたいと思います」 ――改めて世界ジュニアへの思いは ▼阿部「僕はレスラー人生において、あまり“ベルト"というものに重きを置いてない。そんな元も子もないレスラーなんですけど、その中でもどうしても手にとって腰に巻きたいベルトが何個かあって。そのひとつが世界ジュニア。これは絶対に腰に巻きたいし、本当に世界を回ってみたいし、本当にこのジュニアのベルトが欲しいし。それを創り上げてる人たちのことも、自分のキャリアを通して近くで見続けてきた。尊敬すべき人たち…命をかけて、プロレスラー人生をかけて、人生をかけて名を上げようと思ってきたベルト。それを自分の養分にしたい。自分のモノにしたい。それはもの凄く強く思ってますし、この重たそうな世界ジュニアのベルトをリュックに入れて駆け回りたいですよね。それが自分の夢ではあるので。このベルトに対する思いは所属選手以上に自分は持ってるんじゃないかなと思ってます」 ――ジュニアリーグで勝てない相手を指名してきたが、それを越えるたびに王者として成長する実感を感じてきた? ▼田村「光留さん、岩本さんとやっていくうちに、どんどん積み重ねていってる実感はあります。みんなが思ってるチャンピオンのイメージは“強さ"とか“象徴"なのかもしれないですけど、僕はチャンピオンでありながらチャレンジャーの姿勢でいたい。立ち向かっていく姿勢をみせていきたいと思ってるんで、チャレンジャーのつもりでやっていきたいなと思っています」 ――連敗できない逆境をはねのけて自信を得たい? ▼田村「自信あるか無いかでいえば正直ないんですけど…(笑) それは一発勝負なんで分からないですけど、それも全部跳ね除けてこそのチャンピオンだと思うんで」 ――チャンピオンとしてマイクは慣れてきた? ▼田村「マイクは正直慣れないですけどね…。口下手なんで、試合後のコメントもマイクでも、思ってることを言葉で飾ることができないんで。なので飾らない言葉を発していきたいなと思っています。このままっすね」 ――阿部選手からみた田村選手は全日本ジュニアの正当な系譜を継ぐ選手に見える? ▼阿部「青木さんの“いやらしい部分"というか…青木さんの“正当な部分"をしっかり受け継いでいたりとか、諏訪魔さんの色んな部分を受け継いでいたりとか。何ていうか…スタイル的には“右寄り"というか。男児はいろんな伝統というか系譜をごちゃ混ぜにして、我々が思ってる以上の毒を吐いてきたりだとか。僕も最近そうなんですけど、ある程度キャリアを経てきたら『これ以上はやめとこうかな』とか要領が良くなってしまうんですけど、それが良くも悪くもないんで。隣にいて脅威だなと思ってしまったりだとか。実は隣りにいて今『ちょっと突っかかってやろうかな』とかも思っていたんですけど、突っかかる要素が一つもないっていう…。あとキャリーも『ぐでたま』だったりだとか、そういうひょっこりしたところも意地汚いな…って。でもそれも考えてなくて、ナチュラルでやってるところがズルいなぁ…って見てましたけど。だから男児っていうのは、いろんな全日本プロレスの諸先輩方が大切に守ってきた要素、イズムが入ってきて、それを自分なりに成長させて、とんでもなくデンジャラスで。デンジャラスなんだけど『ぐでたま』とか好きな可愛げのある…ズルい存在だなって、今日隣にいて改めて思いましたね」
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2・20後楽園大会の世界ジュニアヘビー級選手権試合「田村男児vs阿部史典」へ向けた会見が14日、都内で行われた。
1・27八王子大会で岩本煌史を退けた田村が世界ジュニア2度目の防衛に成功。次期挑戦者に阿部を指名し、V3戦が決まった。阿部には11・12後楽園大会におけるジュニアリーグ公式戦で敗れて以来の雪辱戦。リベンジロードが続くが、そこには「みんなが思ってるチャンピオンのイメージは“強さ"とか“象徴"なのかもしれないですけど、僕はチャンピオンでありながらチャレンジャーの姿勢でいたい。立ち向かっていく姿勢をみせていきたい」との強い思いも込められている。
いまだに自信は実感できないというものの、田村の真骨頂は武骨さ。「すべての試合、リスペクトと魂を込めてぶつけてるつもりでいる」という田村は「男なら言葉以上に体で、魂でぶつけ合う」とキッパリ。「ヘビーとジュニアがキッチリ分かれてるこの全日本で、ジュニアはジュニアで、僕と阿部選手にしかできない闘いを2月20日、後楽園ホールで見せたい」と自分が描くジュニアの戦いを誓った。
対する阿部は2021年1・24後楽園大会で第53代王者・岩本に挑んで以来、3年1ヵ月ぶりの世界ジュニア挑戦。「僕はレスラー人生において、あまり“ベルト"というものに重きを置いてない」と前置きしながらも、「その中でもどうしても手にとって腰に巻きたいベルトが何個かあって。そのひとつが世界ジュニア」と言い切った。
全日本に参戦するようになってから久しいが、その中で青木篤志、佐藤光留、岩本らが繰り広げてきた全日ジュニアの戦いをみてきた。その中で「自分のキャリアを通して近くで見続けてきた。尊敬すべき人たち…命をかけて、プロレスラー人生をかけて、人生をかけて名を上げようと思ってきたベルト。それを自分の養分にしたい。自分のモノにしたい」との思いを強くしてきた。だからこそ、「これは絶対に腰に巻きたいし、本当に世界を回ってみたいし、本当にこのジュニアのベルトが欲しい。それはもの凄く強く思ってますし、この重たそうな世界ジュニアのベルトをリュックに入れて駆け回りたいですよね。それが自分の夢ではある」と世界ジュニア初戴冠への執念を燃やした。
【会見の模様】
▼阿部「今回のチャンピオンからの指名はX(旧ツイッター)で知りまして、すごく光栄なことだと思いました。それと同時に『ナメるなよ』と思ったのが正直なところです。今、田村選手の激しい“お礼参りシリーズ"がとてつもなく続いてると思うんですけど、光留選手を倒して、岩本選手を倒して、最後自分を倒すことで、男児にはジュニアの新しい時代を切り拓いていく…って思いがあるんでしょうけど、素直にナメるなよ!と思ってます。ただ、個人的な感想を言わせてもらうと、今の全日本プロレスって正直、ヘビーとジュニアの境目があって無いようなものだと思っていて。だって会見の場に体重計があるワケじゃないし。105キロ以下だからジュニア、105キロ以上だからヘビー…っていうのが、その場で分かるワケでもない。だから僕は普段、ジュニアだとかヘビーを気にして闘うことはなくて、基本相手の体格だったりとか、触感だったりとか、それで判断していくものだと思っているんですけど。ただ、その中でもおそらく世界で唯一、この全日本プロレスというのは、ヘビーとジュニアというものがしっかりと分かれている団体だと思っていて。そのプライドっていうのは全日本所属選手からも強く感じます。ヘビーにはヘビーのプライドがあって、ジュニアにはジュニアのプライドがある。デカい選手が多いなかでの、全日本ジュニアの選手のプライドとか心意気。僕もデビュー当時から上がっていますけど、それを強く感じてきました。(故)青木篤志さんが作ってきたものの延長線上に田村男児がいる。そしてジュニアは華やかな動きをすることが“わかりやすい"部分ではあるんですけど、田村選手は逆に逆手をとったストロングポイントというか、純粋にファイティングスピリッツをみせて、立ち向かう姿勢をみせて、細かい部分をみせて。華やかなものはないんだけど、ジュニア特有のものを無骨さでみせていくファイトスタイル。自分も共感できるところはあるので、このタイトルマッチはめちゃくちゃ楽しみにしているところです。ただ、本当にナメるなよ!と心の底から思ってます」
▼田村「世界ジュニア王者の田村男児です。先ほど阿部選手が『ナメるなよ』って言ってたんですけど、僕はナメてるつもりはない。すべての試合、リスペクトと魂を込めてぶつけてるつもりでいるんで。やっぱりファイティングスピリッツが大切だと思うんで。そうですよね?」
▼阿部「レスラーっていうのは立ち向かう姿勢をみせることだからね」
▼田村「そうですよね。“ファイティングスピリッツ"(闘魂?)をやめちゃった人もいるんで、ファイティングスピリッツをみせていかないと」
▼阿部「……(笑)」
▼田村「魂をみせていかないと。男なら言葉以上に体で、魂でぶつけ合う。それが大切だと思うんで。ヘビーとジュニアがキッチリ分かれてるこの全日本で、ジュニアはジュニアで、僕と阿部選手にしかできない闘いを2月20日、後楽園ホールで見せたいと思います」
――改めて世界ジュニアへの思いは
▼阿部「僕はレスラー人生において、あまり“ベルト"というものに重きを置いてない。そんな元も子もないレスラーなんですけど、その中でもどうしても手にとって腰に巻きたいベルトが何個かあって。そのひとつが世界ジュニア。これは絶対に腰に巻きたいし、本当に世界を回ってみたいし、本当にこのジュニアのベルトが欲しいし。それを創り上げてる人たちのことも、自分のキャリアを通して近くで見続けてきた。尊敬すべき人たち…命をかけて、プロレスラー人生をかけて、人生をかけて名を上げようと思ってきたベルト。それを自分の養分にしたい。自分のモノにしたい。それはもの凄く強く思ってますし、この重たそうな世界ジュニアのベルトをリュックに入れて駆け回りたいですよね。それが自分の夢ではあるので。このベルトに対する思いは所属選手以上に自分は持ってるんじゃないかなと思ってます」
――ジュニアリーグで勝てない相手を指名してきたが、それを越えるたびに王者として成長する実感を感じてきた?
▼田村「光留さん、岩本さんとやっていくうちに、どんどん積み重ねていってる実感はあります。みんなが思ってるチャンピオンのイメージは“強さ"とか“象徴"なのかもしれないですけど、僕はチャンピオンでありながらチャレンジャーの姿勢でいたい。立ち向かっていく姿勢をみせていきたいと思ってるんで、チャレンジャーのつもりでやっていきたいなと思っています」
――連敗できない逆境をはねのけて自信を得たい?
▼田村「自信あるか無いかでいえば正直ないんですけど…(笑) それは一発勝負なんで分からないですけど、それも全部跳ね除けてこそのチャンピオンだと思うんで」
――チャンピオンとしてマイクは慣れてきた?
▼田村「マイクは正直慣れないですけどね…。口下手なんで、試合後のコメントもマイクでも、思ってることを言葉で飾ることができないんで。なので飾らない言葉を発していきたいなと思っています。このままっすね」
――阿部選手からみた田村選手は全日本ジュニアの正当な系譜を継ぐ選手に見える?
▼阿部「青木さんの“いやらしい部分"というか…青木さんの“正当な部分"をしっかり受け継いでいたりとか、諏訪魔さんの色んな部分を受け継いでいたりとか。何ていうか…スタイル的には“右寄り"というか。男児はいろんな伝統というか系譜をごちゃ混ぜにして、我々が思ってる以上の毒を吐いてきたりだとか。僕も最近そうなんですけど、ある程度キャリアを経てきたら『これ以上はやめとこうかな』とか要領が良くなってしまうんですけど、それが良くも悪くもないんで。隣にいて脅威だなと思ってしまったりだとか。実は隣りにいて今『ちょっと突っかかってやろうかな』とかも思っていたんですけど、突っかかる要素が一つもないっていう…。あとキャリーも『ぐでたま』だったりだとか、そういうひょっこりしたところも意地汚いな…って。でもそれも考えてなくて、ナチュラルでやってるところがズルいなぁ…って見てましたけど。だから男児っていうのは、いろんな全日本プロレスの諸先輩方が大切に守ってきた要素、イズムが入ってきて、それを自分なりに成長させて、とんでもなくデンジャラスで。デンジャラスなんだけど『ぐでたま』とか好きな可愛げのある…ズルい存在だなって、今日隣にいて改めて思いましたね」
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