【全日本】返り咲きへ宮原が青柳に“愛"のプレゼント、ギクシャク諏訪魔&鈴木に本田&安齊呆れ顔 世界タッグ決定戦会見 2024/2/14 15:00

 2・25京都大会の世界タッグ王座決定戦へ向けた会見が14日、都内で行われ、宮原健斗&青柳優馬、2・23岡山大会で進出チーム決定戦を争う諏訪魔&鈴木秀樹、本田竜輝&安齊勇馬が出席した。

 斉藤レイが「右肩関節脱臼」による欠場のため、斉藤ブラザーズが世界タッグ王座を返上。宮原&青柳の挑戦が予定されていた2・25京都大会で新王者決定戦が行われることになった。

 その前に2・23岡山大会で出場権をかけて諏訪魔&鈴木と本田&安齊が激突する。昨年暮れの最強タッグからタッグを結成してきた諏訪魔&鈴木はこれを突破すれば世界タッグ初挑戦となるが、やはり二人は会見でもかみ合わず。鈴木が「バカと普通の人。自分が普通の人ですけどね」と自己紹介すると、諏訪魔が意気込みを語ろうとしたところに割って入った。仕切り直しで諏訪魔が再び話そうとしても、「何が言いたいんだよ!要点をまとめなさいよ。バカだと言えど全世界にさらしたらダメ」と水を差してしまう。

 2・20後楽園大会での一騎打ちも控えていることも影響しているかもしれない。鈴木いわく「バカ決定戦」で「あんたの不戦勝」と相変わらず諏訪魔をバカ呼ばわり。それでも諏訪魔は「分かり合えるか大事な試合だから。これでベルト獲れるか獲れないか決まる」と定め、後楽園大会の第1試合で行うことを要望した。

 New Periodは1・27八王子大会で斉藤ブラザーズに敗れ、ベルト獲りを逸したばかりだが、早期再挑戦を実現させる機会が巡ってきた。本田が「前回、八王子大会で俺たちはこの世界タッグのベルトを逃してるんだけど、まあこうやってチャンスが巡ってきた。今回は諏訪魔&鈴木秀樹から必ず本田竜輝&安齊勇馬が勝って駒を進めてやる」と誓えば、安齊は「俺のことをスカウトしてくれた諏訪魔選手から俺が勝利を取って決定戦に進出し、3度30分ドローしたビジネスタッグから勝利し、復帰した斉藤ブラザーズにリベンジして勝ちたい」と青写真を披露した。

 20代の二人はタイトルマッチの会見とは思えない諏訪魔と鈴木のやり取りにあきれ気味。本田が「バカバカしか言ってないからチームとして成り立ってない」と吐き捨てれば、安齊も「いい年こいたオッサンたちがバカバカ言い合って、キャピキャピして、本当に何を見せられてるのかな、何を聞かされてるのかなって感じですね」と冷ややかな視線を向けた。

 ビジネスタッグは相手を待つ立場。昨年10・9角田大会での陥落以来、4ヵ月ぶりの返り咲きがかかる。普段は対戦相手を徹底的に研究して臨むという宮原だが、今回は2日前に決まるとあって万全とは言えない。そこで「このバカコンビとNew Periodにないもの。この2組になくて俺らにあるもの」と考えた結果、導き出された答えが“愛"だった。この日はバレンタインデー。「俺はこの愛をパートナーの青綾木優馬選手にプレゼントする」と宣言すると、用意していたバレンタインチョコを青柳にプレゼント。受け取った青柳は手でハートマークを作ると、その場でチョコを食べ始め「俺はあんまりうまいと言わないので有名なのだが、これは本当にうまいな」と斉藤ジュンの声色を真似てまんざらでもない様子。宮原は「この愛っていうのはね、一つ付け加えると青柳選手だけではなくて、このビジネスタッグは全日本プロレスへの愛、世界タッグへの愛、向いてるベクトルは一緒」と強調し、「どちらのチームがこようが愛のビジネスタッグが必ず世界タッグチャンピオンになるぞ」と予告してみせた。

【会見の模様】

▼本田「今回、世界タッグ王座決定戦進出チーム決定戦ということで、前回、八王子大会で俺たちはこの世界タッグのベルトを逃してるんだけど、まあ、こうやってチャンスが巡ってきた。今回は諏訪魔&鈴木秀樹から必ず本田竜輝&安齊勇馬が勝って駒を進めてやる」

▼安齊「今、本田が言った通り、俺たちは八王子で世界タッグに挑みましたが、負けてしまい、本来、チャレンジャーの一番後ろの列に並び直すはずでしたが、斉藤レイ選手のケガによる欠場、そのうえベルト返上ということで、思わぬ展開、このように世界タッグ王座決定戦進出チーム決定戦というチャンスをつかむことができました。この得たチャンス必ず逃したくない。自分なりに一番最高の展開を考えましたが、23日、岡山で俺のことをスカウトしてくれた諏訪魔選手から俺が勝利を取って、世界タッグ決定戦に進出し、3度30分ドローしたビジネスタッグから俺たちNew Periodが勝ってベルトを手にし、その後、復帰した斉藤ブラザーズに俺たちがリベンジして勝ちたいと思います。そのためにもまず23日、岡山、勝ちたいと思います」

▼鈴木「(諏訪魔とマイクを奪い合うと)何でしたっけ? 決定戦? というバカみたいな流れの中、ここに我々バカと普通の人。私の方が普通ですね。こちら(諏訪魔)がバカ。バカバカしい私たちが流れに乗っかって馬鹿力を利用して勝ちたいと、そして最後ベルトを獲りたいと思います。ではバカにマイクを渡します」

▼諏訪魔「あのね、バカバカって、あんたがバカじゃない? 今回、世界タッグ決定戦となっちゃってるんだけど、俺ら一番オッサンが…若くはないよ。新時代じゃないからね」

▼鈴木「要点をまとめて」

▼諏訪魔「何言ってんだよ? (隣で笑う青柳に)おかしいかよ?」

▼鈴木「おかしいだろ」

▼諏訪魔「言いたいこと言わせて」

▼鈴木「全世界にバカを発表してるんだから」

▼諏訪魔「世界タッグの…」

▼鈴木「以上です!」

▼諏訪魔「おい、終わっちゃったよ」

▼鈴木「大丈夫、大丈夫、伝わった。大丈夫です」

▼宮原「全日本プロレス宮原健斗です。2月25日、京都大会で世界タッグ新王者決定戦が行われることが決定しました。僕、スーパースター宮原健斗は対戦相手が決定して、僕はその対戦相手を徹底的に調べ上げて対策を練ります。ただ、今回は諏訪魔&鈴木秀樹組、安齊勇馬&本田竜輝組か、どちらかわからない。ということは対策を練ることができない。そこで俺は考えました。このバカコンビとNew Periodにないもの。この2組になくて俺らにあるもの。それは愛です。もう一度言うぞ。この2組になくて俺らにあるもの、それは愛です。今日、何の日かわかるよな? そう、バレンタインデーだ。俺はこの愛をパートナーの青柳優馬選手に、この愛を贈ります.(バレンタインチョコを取り出して)俺の愛を受け取ってくれよ(と青柳に渡そうとする。そこに諏訪魔と鈴木が割って入る)諏訪魔、おら! お前はバレンタインにゆかりがないだろ? モテない人生なんだから。下がれコラ! 下がれコラ! お前らバレンタインにゆかりのないチームなんだ。下がれコラ! 座れコラ!」

▼鈴木「(先に座ると諏訪魔に向かって)座れコラ!」

▼宮原「改めて俺の愛を受け取ってくれ」

※チョコを受け取った青柳は手でハートマークを作る

▼宮原「ということで、どちらのチームがこようが愛のビジネスタッグが必ず世界タッグチャンピオンになるぞ」

▼青柳「青柳優馬です。またまた斉藤ブラザーズと戦い、このベルトを獲る予定でしたが、アクシデントは仕方のないことなので、我々ビジネスタッグが勝利し、斉藤レイが元気になって戻ってきた際には一番最初に挑戦権をあげようかなと思ってるんで。必ず京都という場所で世界タッグ戦をまたやりたいと思います。斉藤ブラザーズと。そして意気込みではないんですけど、諏訪魔&鈴木秀樹組には絶対に上がってきてほしくないなと思っているので」

▼鈴木「何でだよ?」

▼青柳「何か関わったらヤケドしかしなさそうなタッグチームなので。この二人が上がってこないようにジャイアント神様にお祈りしたいと思います」

※質疑応答の際、鈴木がマイクを手に

▼鈴木「青柳選手にお聞きします。ジャイアント神様って何ですか?」

▼青柳「ジャイアント神様ですか? ちょっと僕もあんまりよくわからないので、霊媒師の方にお願いして、ジャイアント神様をおろしてもらおうかなと思います」

――諏訪魔選手、先ほど話が途中で終わり、言いたいことがあると思うが?

▼諏訪魔「(鈴木に向かって)ホントに余計なこと言わないでよ。世界タッグ、斉藤レイがケガして返上という形になったんだけど、自分の記憶の中には世界タッグ、ケガして返上とか、ベルトがどうのこうのとか、いろいろあった時期を見てるんでね。そんな混乱というか、正常にしたいと思うんだけど。(青柳が隣でチョコを開封しているのを見て)うるさいっすね周りが。世界タッグ正常にしたい…」

▼鈴木「何が言いたいんだよ! 要点をまとめなさいよ。バカなんだから」

▼諏訪魔「それ俺かよ? いつも俺じゃないって言ってんじゃん。要点まとめろってさ。あんたがまとめさせないんでしょ」

▼鈴木「やんなさい。恥ずかしいから。バカだと言えど全世界にさらしたらダメなんですよ。後楽園ホールで我々バカ決定戦やるわけじゃないですか」

▼諏訪魔「ああ、やるよ」

▼鈴木「でもあなた不戦勝だよ、最初から」

▼諏訪魔「何で?」

▼鈴木「バカはあなただから」

▼諏訪魔「ああ(と納得しかけてから)…そんなことないよ。俺そこも楽しみにしてるんだよ」

▼鈴木「感動するような話しなくていいから」

▼諏訪魔「このやり取りは何なんだって謎なんだけど、まぁ、頑張りますよ」

※なおも諏訪魔と鈴木の口論が続き

▼宮原「MC進めて。付き合わなくていいよ。いいよ、マスコミの皆さんも進めて。バカだから。どうぞ、質問」

――宮原選手からもらった愛のチョコレートの感想は?

▼青柳「(斉藤ジュンの声色を真似て)俺はあんまりうまいと言わないので有名なのだが、これは本当にうまいな」

――宮原選手からの愛は伝わった?

▼青柳「はい」

▼宮原「この愛っていうのはね、ちょっと一つ付け加えると青柳選手だけへの愛じゃなくて、我々ビジネスタッグは全日本プロレス愛だとか、世界タッグへの愛、向いてるベクトルが一緒という愛も含まれてるんで、そこはしっかり書いていただけたらなと思いますね」

――New Periodはこういう大人たちを見てどう思う?

▼本田「まず端の諏訪魔&鈴木組、バカバカしか言ってないからチームとして成り立ってない。そして宮原健斗&青柳優馬組。今チョコレートを渡したのを見て、しょせんこの二人は自分らで言ってるように、これもビジネスだから。この二人には(安齊と肩を組んで)こうやって肩組んで仲良くすることもなく、偽りの愛で今まで生きてきてるんだ。お前ら、そこを絶対勘違いするなよ」

▼安齊「最初に僕がカッコつけてスカウトしてくれた諏訪魔選手と言ったのに、いい年こいたオッサンたちがバカバカ言い合って、キャピキャピして、本当に何を見せられてるのかな、何を聞かされてるのかなって感じですね。それとビジネスタッグに至ってはこういうイベント事の日だけ愛だの何だの言って、バレンタイン渡して仲がいいですよアピール、愛がありますよアピールっていうところがビジネスタッグって言われてる、言ってるゆえんなのかなと思いました」

――2・20後楽園大会でシングル対決を控えているが?

▼鈴木「以上です」

▼諏訪魔「これだけは言わせてよ。俺にとっては凄く大事な試合だと思うんだよ。分かり合うために。それによってはベルト獲れるか獲れないか決まってくると思うから。だから第1試合でやらせてもらいたい。それだけは言わせて。あんたが言ってたんだから」

▼鈴木「あんたじゃなくて.あなたでしょ。言い方がおかしい」

▼諏訪魔「あんたでいいの」

▼鈴木「これからはお互い優しい言葉使いましょうよ」

▼諏訪魔「はい。優しく。ちょっと待って言わせてあげて」

▼鈴木「諏訪魔をぶっ潰す」