【全日本】むーちゃんせーちゃんが「大人の色気」アピールも HAYATO&安齊アジアタッグ獲りへ手錠で繋がって「絆」協調 2024/10/10 14:00

 10・13沼津大会でのアジアタッグ選手権試合へ向けた会見が10日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・MUSASHI&吉岡世起、挑戦者・ライジングHAYATO&安齊勇馬が出席。HAYATO&安齊が手錠で繋がって「絆」を強調し、「大人の色気」をアピールするむーちゃんせーちゃんからの最古のベルト獲りを宣言した。

 世界ジュニア王座、三冠王座をそれぞれ失ったHAYATOと安齊がタッグ結成に合意し、アジアタッグ王座に照準。10・13沼津大会での挑戦が決まった。

 王者・MUSASHI&吉岡は5度目の防衛戦。吉岡は「人気もあって華もあってイケメンで、ベルトも持っていて実績のあるタッグ」とELPIDAコンビを認める一方で、「でも何が足りないかわかりますか? 大人の色気ですよ」と言い切った。

 挑戦者チームから「この二人が大人の色気というなら、僕は大人の色気いらないです」(安齊)、「よく大人の色気っていう言葉を使う人がいるけど、ただ年取ってるだけだからね」(HAYATO)と返答されたが、吉岡も「分かってないですね。大人の色気、ほっといても出るものではないので。むーちゃんせーちゃん、やっぱりプロレス界屈指のダンディズムで売ってるんで」と反論。シャツの胸元をはだけ、サングラスをかけて「ダンディズム」をアピールした。

 HAYATO&安齊は勝利すれば、ともにアジアタッグ初戴冠となる。「自分が三冠ベルトを巻いてる時、確実に輝いていたといえると思います。ただ、ベルトを落としてからの自分は、自分から見ても輝いてないし、試合に勝ったとしても何かモヤモヤが残る」と自己分析した安齊は「自分自身がもう一回輝きたいという思いでベルトを巻きたい」と意気込むばかり。HAYATOも「今ELPIDAで掲げてる全日本の伝統や固定概念を一度壊す。そのためにはやっぱり勲章が必要だから。俺たちの思想を叶えるための大事なキーとして使わせてもらうよ」と戴冠後を見据えた。

 そしてHAYATOは「シングルのベルトとはまた違った面白さ、強さ、美しさ。そういうものがあると思う。一人の強さよりも二人のチームワーク、絆が試されるのがタッグだと思うんだよね」と考え、手錠で自身と安齊の手首をつないで「俺たちの絆みせるよ」と宣言した。むーちゃんせーちゃんも負けてはいない。ヒモで小指と小指を繋いで対抗した。が、安齊は「大人の色気ワラって感じですね」とこき下ろし、HAYATOは「単純に物理的に考えて、あっちはただのヒモ、こっちは鎖だから。絆も当然こっちの方が強いよ」と強調した。


【会見の模様】

※MUSASHIが最後に会見場にやってきて、座っている吉岡に向かって

▼MUSASHI「なんで座ってんの?」

▼吉岡「なんで座ってんの?」

▼MUSASHI「見て。かっこいいじゃん、(HAYATOの)座り方。イスに座らないで机に座って。俺も座らないよ今日。何閉めてんの? これ(と吉岡のシャツのボタンを外す)」

▼吉岡「どういうこと? どうした?」

▼MUSASHI「いいじゃん、いいじゃん。ほら、見せて、見せて。しっかり見せて。ほら、かっこよく」

▼吉岡「かっこよく?」

▼MUSASHI「うん、かっこよく。OK」

▼HAYATO「安齊の提案でアジアタッグに挑戦するようになって、俺はすぐ了承したんだけど、今までずっと世界ジュニアっていう自分一人だけのベルトのために戦ってきた。安齊に提案されて今思ったら、俺は全日本プロレスでタッグのベルトを一度も獲ったことないんだよね。シングルのベルトとはまた違った面白さ、強さ、美しさ。そういうものがあると思う。一人の強さよりも二人のチームワーク、絆が試されるのがタッグだと思うんだよね。だから…(手錠で安齊と手首をつないで)俺たちの絆みせるよ」

▼吉岡「いや、渋谷のハロウィンで捕まった人やん。ハロウィンではしゃいで捕まった人やん」

▼MUSASHI「かっこいい、かっこいい」

▼安齊「自分が三冠ベルトを巻いてる時、確実に輝いていたといえると思います。ただ、ベルトを落としてからの自分は、自分から見ても輝いてないし、試合に勝ったとしても何かモヤモヤが残る、何か心が乾いてると思っていました。だからこそ僕はHAYATOさんと必ずアジアタッグを獲りたいと思います。先日の王道トーナメント決勝戦、ELPIDAの綾部蓮vs本田竜輝を見て、あの二人は確実に輝いてました。その試合を見て、だからこそアジアタッグを獲って、僕とHAYATOさんがこの全日本プロレスの一番上に、トップに立ちたいと思います」

▼吉岡「(手をつないで)やりづらそう」

▼MUSASHI「かっこいい」

▼吉岡「どうしたの?」

▼MUSASHI「チャンピオンのMUSASHIです。今回5度目の防衛戦ということで、5度目にして相手にヘビー級がいるんですけど、ヘビー級がいてもね、むーちゃんせーちゃんには関係ない。むーちゃんせーちゃん二人ならヘビー級にも勝てるっていうことを証明する戦いになると思います。そして、見てください。向こうからイケメン、イケメン、イケメン…イケメン。そうです。イケメン4人がそろいました。20代のイケメン、30代のイケメン…」

▼吉岡「自分で言っちゃう?」

▼MUSASHI「イケメンって言ってくれた。イケメン、イケメン、ちょっとイケメン、イケメンかもしれない。20代のイケメン、30代のイケメンがそろったということで、20代のイケメンvs30代のイケメン、どっちが強いかハッキリさせたいと思います。ねえ? せーちゃん」

▼吉岡「あ、OK。むーちゃん、今日そういう感じでいくのね。ちょっと待ってて」

※吉岡が一時退席

▼MUSASHI「ウチのイケメンがすいません」

※サングラスを手に戻ってきて

▼MUSASHI「おい、おい、何やってんの?」

▼吉岡「むーちゃん、どっち?」

▼MUSASHI「え、かっこいい。つけていいの? (サングラスを装着すると)イケメンになったんじゃない? もっと。かっこいい」

▼吉岡「相手チーム、人気もあって華もあってイケメンで、ベルトも持っていて実績のあるタッグ。でも何が足りないかわかりますか? 大人の色気ですよ。DOOM」

――王者組が大人の色気が足りないと指摘したが?

▼安齊「この二人が大人の色気というなら、僕は大人の色気いらないです」

▼HAYATO「何だろう。よく大人の色気っていう言葉を使う人がいるけど、ただ年取ってるだけだからね。それが色気だったら、俺らも自動的に色気が出るから。今はいらないかな」

――完全に否定されたが?

▼吉岡「分かってないですね。大人の色気、ほっといても出るものではないので。むーちゃんせーちゃん、やっぱりプロレス界屈指のダンディズムで売ってるんで…(記者に向かって)笑ったな?」

▼MUSASHI「鼻で笑われた。鼻で笑ってた」

▼吉岡「何で笑われたとこ押したの? え、俺何しゃべってたっけ?」

▼MUSASHI「ダンディズムの話」

▼吉岡「そう、何言おうとしたか忘れたんで。ダンディズムが大事です」

――MUSASHI選手とは世界ジュニアをかけて戦ったことがあるが、むーちゃんとなった今のMUSASHI選手をどのように感じている?

▼HAYATO「まあ、あの時とは本当に別人だよね。でも正直、今の方が生き生きしてるし、ホントMUSASHIからむーちゃんになった感じで、すごく楽しそうだなって思うけど、俺、リングとか会見でヘラヘラしてるヤツ嫌いなんだよね」

▼MUSASHI「ヘラヘラはしてないですけどね。これがむーちゃんせーちゃんなので、いろんなスタイルがあっていいんじゃないですか。それとね、ヘラヘラしてるって言われますけど、明るいだけがむーちゃんせーちゃんじゃないんで、厳しく激しいい部分も持ってるので。当日は明るい部分が多いのか、厳しい部分が多いのかわからないですけど、最後は最高の笑顔でセクシーに終わろうよ」

▼吉岡「OK。一つ聞きたいんだけどさ。会見に手錠を持ち込むのは実際どうなの? あと安齊君に聞きたいんだけど、血圧測ってる人みたいになってるけど、しゃべりづらくない? 今の気持ちはどうなの? それでいいの?」

▼安齊「繋がれちゃったんで、なんでも大丈夫です」

▼吉岡「繋がれちゃったって言ってるよ」

▼MUSASHI「繋がれたなら仕方ない」

▼吉岡「じゃあさ、向こうが繋がれたなら、俺らは自分の意志で。繋がれたじゃなくて二人で繋ぎ合っていこうよ」

▼MUSASHI「繋ぎ合う? 繋がろう。赤い糸で繋がろう」

▼吉岡「赤い糸ない?」

▼MUSASHI「どなたか赤い糸持っていらっしゃる方いらっしゃいませんか?」

※スタッフからパーカーを借り、ヒモを抜く

▼MUSASHI「いいじゃん、いいじゃん。強引にいくね、強引にいくね」

▼吉岡「これでいいじゃん」

▼MUSASHI「赤ではないけど」

▼吉岡「似てるからいいっしょ」

▼MUSASHI「小指ね、小指」

※小指と小指をヒモで結ぶ

▼MUSASHI「あ、繋がった。ほら、繋がった。いいじゃん、いいじゃん」

▼吉岡「繋がれたとかじゃなくて繋がってるから」

▼HAYATO「それ、糸っていうかヒモじゃない?」

▼MUSASHI「いいんだよ、細かい部分は」

▼吉岡「細かいとこ突っ込むのパンクじゃないよ。パンクが何かは知らないけど」

▼HAYATO「これがパンクだよ(と安齊とつながった手を見せる)」

▼吉岡「見た目的には逆なんだけど。捕まえた側と捕まった側なんだけど。(安齊は)刑事じゃん、だって見た目。イケメン若手刑事。ドラマとかに出てきそうじゃん。(HAYATOは)絶対、渋谷のハロウィンとかで捕まりそうじゃん」

▼HAYATO「安齊、なんか言ってやって」

▼安齊「質疑応答しましょうよ。もうヒモのくだりは終わったじゃないですか。また進めましょう、いい加減。大人なんだし」

▼吉岡「腕が痛くて早く終わらせたいんじゃん。まあいいか、安齊君がそう言うなら」

――挑戦者チームはベルトに対する思いはどんなものがある?

▼吉岡「早く終わらせてあげないとうっ血するよ」

▼HAYATO「アジアタッグも世界ジュニアに続いて何度も挑戦して何度も負けてるから、いつか獲ってやりたいという気持ちはもともとあったんだけど、今ELPIDAで掲げてる全日本の伝統や固定概念を一度壊す。そのためにはやっぱり勲章が必要だから。俺たちの思想を叶えるための大事なキーとして使わせてもらうよ」

▼安齊「僕はやっぱりアジアタッグ初挑戦ということで。タッグベルトも今まで巻いたことがなくて。なので単純にそれを達成したいというのもありますし、あとはやっぱり自分自身がもう一回輝きたいという思いでベルトを巻きたいです」

――大人の色気で売っている二人が負けじと繋がっているのを見てどう感じる?

▼安齊「大人の色気ワラって感じですね」

▼吉岡「若いなあ」

▼MUSASHI「ワラ使う?」

▼HAYATO「単純に物理的に考えて、あっちはただのヒモ、こっちは鎖だから。絆も当然こっちの方が強いよ」

▼MUSASHI「これ、ポールスミスのヒモですから。ただのヒモじゃない。ポール・スミス。ポール・スミス、ポール・スミス」