【全日本】MUSASHI体調不良で欠席も 吉岡「お互い限界を超えたタイトルマッチを」 3・29大田区・世界ジュニア戦会見 2025/3/26

 3・29大田区大会の世界ジュニアヘビー級選手権試合「MUSASHIvs吉岡世起」へ向けた会見が26日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。

 世界ジュニア王者・MUSASHIは3・9後楽園大会で初挑戦となった立花誠吾を退け、2度目の防衛に成功。試合後、パートナーの吉岡が挑戦を表明し、むーちゃんせーちゃん対決によるV3戦が決まった。

 この日、タイトルマッチへ向けた会見が行われたが、王者・MUSASHIが体調不良のため緊急欠席。それでも吉岡とのLINEによるやり取りでリモート出席する形に。「自分にとっても、むーちゃんせーちゃんにとっても非常に意味がある一戦になると思います」、「むーちゃんとせーちゃんにしかできない戦いをしよう」といったメッセージを伝えてきた。

 対する吉岡はかつて2013年に練習生として短期間ながら全日本に在籍したこともある。だからこそ世界ジュニアのベルトは「心のどっかにずっと片隅にあった」というように特別な思い入れがある。しかも王者はパートナーのMUSASHI。「最高の相棒・むーちゃんと世界ジュニア、最高の舞台・大田区、最高のシチュエーションでタイトルマッチできるので、獲って最高の世界ジュニア戴冠劇にしたい」と誓った。

 MUSASHIは「リング上で満足いくまでお互いの気持ちを確かめ合いたい」と希望しているが、吉岡も同じ思いだ。「体調不良は心配ですけど、しっかり治してきてほしいですね。不完全なままのむーちゃんからベルトを獲っても、僕にとって意味がそんなないので」と完全復調を求めたうえで、「全日本で見せたことないMUSASHIがいると思うんですよ。僕はそこを引き出して、お互い限界を超えたところでのタイトルマッチをやったうえで勝ってベルトを獲ることで、自分自身もそうですし、むーちゃんせーちゃんとしてもワンランク上に上がれるかなと思ってます」と見据えた。

【会見の模様】

▼吉岡「最高の相棒・むーちゃんと世界ジュニア、最高の舞台・大田区、最高のシチュエーションでタイトルマッチできるので、獲って最高の世界ジュニア戴冠劇にしたいと思います」

※MUSASHIが体調不良で欠席と告げられると

▼吉岡「ふざけんなよ。何だ? それ。昨日さ、Twitterでさ、『わかってるよね』ってコスチュームちゃんと用意してきてんだよ。わかってるよねって違う方に取ったのか? 新しいパターンか? 俺の方が恥かかされた感じになってるじゃないですか。さっきむーちゃんからLINEきてさ、結構な長文だな。送られてきてるんで読みますよ。『せーちゃんとは昨年からむーちゃんせーちゃんとしてタッグを組んでるわけですが、タッグを結成してからの期間は長くないですが、アジアタッグ、世界最強タッグリーグ戦に出場してヘビー級相手に戦い抜きましたし、初の凱旋試合、地元・岩手での試合もむーちゃんせーちゃんとして二人で戦って、内容の濃い経験ができてますし、せーちゃんは今のMUSASHIにとってなくてはならない存在です。そんなせーちゃんとタッグを組みながらも、せーちゃんと戦いたい、いつかシングルで戦う日が来るんだろうなと思ってました。その初シングルが世界ジュニアをかけたタイトルマッチ。さらに言えば大田区総合体育館は昨年、自分が初めて世界ジュニアに挑戦して敗れた会場で、今度は自分がチャンピオンとして防衛戦を行う。そして対角にはせーちゃんと、最高のシチュエーションで戦えることをうれしく思います。このタイトルマッチは自分にとっても、むーちゃんせーちゃんにとっても非常に意味がある一戦になると思います。リング上で満足いくまでお互いの気持ちを確かめ合いたいなと思います。ただ、パートナーといえども、やはり負けたくないのでチャンピオンとしての強さをしっかりせーちゃんに刻み込みたいと思います。追伸 YouTube配信をご覧の皆様、せーちゃん、タイトルマッチ前の大事な記者会見を欠席してしまい申し訳ありません。タイトルマッチまでには体調を整えます。最後に。せーちゃん代読ありがとう。それでは大田区で』。何か辱めを受けてる気がしますけど。何すか? これ。質疑応答あれば僕がLINEして、返信を待ってもらって代読しますので、ちょっと時間がかかりますが、よろしくお願いします」

――世界ジュニアへの思いはどんなものがある?

▼吉岡「僕は2013年に一度、全日本プロレスに練習生として入団して、別の団体でデビューしたのち練習生として再デビューを目指してたんですど、いろいろあって僕は団体を離れてしまったんで。その時の決断に後悔はないけど、ずっと思い続けてたベルト。やっぱり全日本プロレスの世界ジュニアっていうのは心のどっかにずっと片隅にあったベルトなので、思い入れは人一倍あります」

――思い入れのあるベルトをかけてパートナーのMUSASHI選手と戦うが、どんなテーマを持って臨む?

▼吉岡「むーちゃんの体調不良は心配ですけど、しっかり治してきてほしいですね。不完全なままのむーちゃんからベルトを獲っても、僕にとって意味がそんなないので。完全なむーちゃん、MUSASHI選手、全日本で見せたことないMUSASHIがいると思うんですよ。僕はそこを引き出して、お互い限界を超えたところでのタイトルマッチをやったうえで勝ってベルトを獲ることで、自分自身もそうですし、むーちゃんせーちゃんとしてもワンランク上に上がれるかなと思ってます」

――どんな思いを持って吉岡選手と戦う?

▼吉岡「(MUSASHIあてのLINEを送ると、しばししてから)既読が付きました。少々お待ちください。これなんの時間?(苦笑) 先にMUSASHIさんの質問を何個か受け付けて送って、その間に私が答えます。っていうのはどう?」

――むーちゃんせーちゃん対決を制することでMUSASHI選手、むーちゃんせーちゃんにどんなプラスが働くと思う?

▼吉岡「一つ目の質問に返信がありました。『むーちゃんとせーちゃんにしかできない戦いをしよう』。合ってます? 質問に対する答え。大丈夫か? 僕が言うのもなんですけど、天然なところがあるから、ちゃんと答えが返ってくるか俺が心配なんですけど(苦笑) 二つ目の質問も既読がついたので返信を待ちます。何します?(苦笑) 練習生時代の思い出? 吉岡世起は2008年の10月にレッスルゲートっていう広島県福山市の団体でデビューしてるんです。そこの指導者は元みちのくプロレスのHANZOさん。そこでデビューして、大学に通いながらやってて。デビューして何年目だろう。4年目ぐらいで全日本プロレスの地方の大会に参戦した時に、その当時いたカズ(・ハヤシ)さん、近藤(修司)さんに気に入られて、何回か呼ばれることがあって。そしたら大学卒業の時にプロレス一本でやりたいなと言う気持ちがあって、それをHANZOさんに相談して、HANZOさんからカズさんに話がいってたんですけど、武藤(敬司)さんから『ウチに来い』っていう話をもらって、大学卒業して、そのまま上京して2013年5月に全日本プロレスの練習生として入団して、再デビューを目指すという形で、経緯で入団しております。その2ヵ月後に分裂騒動が起き、出ていった武藤さん、近藤さんたちについていって、僕はWRESTLE-1で再デビューしたという経緯がございます。師匠が元みちのくのHANZOさんということで、そこはある意味、むーちゃんと共通点というか、近いものがあるのかもしれないです。そんなこんなでむーちゃんから2通目の返信が来ました。『どんなプラスになるかは戦ってみないとわからない。自分自身も試合後にお互いがどんな感情になってるか楽しみです』。だそうです。大丈夫?(苦笑)」