【全日本】初の外国人タッグ突破でHAYATO&安齊「世界で通用する証明を」、ベッキオ&エーグルは海外での防衛戦視野 2025/5/15

 5・18大田区大会のアジアタッグ選手権試合「ライジングHAYATO&安齊勇馬vsマイク・D・ベッキオ&エーグル・ブラン」へ向けた会見が15日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。

 5・11札幌大会における6人タッグマッチ(MUSASHI&HAYATO&斗猛矢vs芦野祥太郎&ザイオン&エーグル)でHAYATOがエーグルにピンフォール負け。HAYATO&安齊にベッキオ&エーグルが挑むアジアタッグ戦が決まった。

 ベッキオ&エーグルは勝てば全日マットにおける初のベルト戴冠。ベッキオが「俺たちはヨーロッパを制覇してきた。フランスもベルギーもドイツもUKも全てだ。今度は日本だ」と豪語すれば、エーグルも「このタイトルは俺たちにとって、ただのタイトルではない。これは俺たちの未来のロードそのものだ」とアジアタッグ獲りに自信満々だ。

 二人が勝利すれば、第78代王者・ブキャナン&リコ以来、実に25年ぶりの外国人コンビのアジアタッグ王者誕生となる。ベッキオは「もし獲ることができれば日本だけではなく世界でもベルトを守っていきたいと思っている。どのみち俺たちが獲ったらもっとグローバルなタイトルになるよ」と防衛ロードを見据えると、エーグルは「俺たちは国際的なレスラー、国際的なスター。タイトルを獲ってそれを証明したい」と口をそろえた。

 HAYATO&安齊は3・29大田区大会で大森北斗&吉田隆司を退けて以来、6度目の防衛戦。外国人タッグを迎え撃つのはこれが初となる。「俺たちとエーグル&ベッキオは国も言葉も肌の色も違う。けど、プロレスで繋がってる。何かいいなと思って。プロレスじゃなくても何かでみんなが繋がれば世界平和、そんなのが実現できるんじゃないか」と歓迎するHAYATOだが、当然借りは返すつもり。「負けて悔しいから倒すよ。しばらく争いがない平和な世界は無理そうだよ。あとアジアタッグは俺たち、そして日本のベルトだよ。アジアタッグはあげないよ」と返り討ちを宣言した。

 安齊はこの日、26歳の誕生日を迎えた。チャンピオン・カーニバルはBブロック敗退に終わったものの、アジアタッグ戦が緊急決定し、「僕の今年の春は終わったなと思っていたところに、こんな凄い二人からの挑戦表明。海外でも結果を残して、タッグとしてもシングルプレイヤーとしても素晴らしい選手と大田区で戦えることが素直にうれしいですし、ワクワクしております」と燃えており、挑戦者チームに「今日、誕生日を迎えて26歳になった安齊勇馬はメチャクチャ強いということを覚えておいて下さい」と通告。HAYATOが「自分にとっても、アジアタッグのタイトルについても、やっぱり世界に通用するって確信を持てるから、俺にとっても大事な一戦ではあるかな」と話すと、安齊も「世界で活躍しているっていう二人に勝つことで、間接的に僕らも世界で通用するってことの証明になる」と見据えた。

【会見の模様】

▼エーグル「ライジングHAYATO、安齊勇馬、この名誉あるタイトルであるアジアタッグ。今回の戦いを非常に楽しみにしている」

▼ベッキオ「お前たちがやってきたことは評価している。だが、俺たちもダテにヨーロッパを渡り歩いてきたわけではない。俺たちはあの大陸を全て制覇してきた。フランスもベルギーもドイツもUKもだ。そして今度は日本だ」

▼エーグル「全ての国、全ての大陸、そしてグローバル的に今度は世界を獲っていく。このタイトルは俺たちにとって、ただのタイトルではない。これは俺たちの未来のロードそのものだ」

▼ベッキオ「全ての時代、全ては全日本プロレスから始まる」

▼HAYATO「アジアタッグチャンピオンになって初めての外国人タッグチームが相手だね。北海道でエーグル・ブランに負けて、その夜、考えてたんだけど、俺たちとエーグル&ベッキオは国も言葉も肌の色も違う。けど、プロレスで繋がってる。何かいいなと思って。プロレスじゃなくても何かでみんなが繋がれば世界平和、そんなのが実現できるんじゃないかって思ってたんだけど、負けて悔しいから倒すよ。しばらく争いがない平和な世界は無理そうだよ。あとアジアタッグは俺たち、そして日本のベルトだよ。アジアタッグはあげないよ」

▼安齊「全日本プロレスの安齊勇馬です。チャンピオン・カーニバル2025、僕は優勝決定トーナメントは残れず、僕の今年の春は終わったなと思っていたところに、こんな凄い二人からの挑戦表明。さっき言ってたように海外でも結果を残して、タッグとしてもシングルプレイヤーとしても素晴らしい選手と大田区で戦えることが素直にうれしいですし、ワクワクしております。先ほどもフランス、ベルギーとかいろんな国を制覇してきたと言っていましたが、その国々にアジアタッグのベルトはなかったし、俺とHAYATOさんのタッグチームはなかった。日本には俺とHAYATOさんがいるんだぞってところを今回見せつけたいと思います。そして今日、誕生日を迎えて26歳になった安齊勇馬はメチャクチャ強いということを覚えておいて下さい」

――ベルトを獲ったら、どんな防衛戦をどこでやりたい?

▼ベッキオ「もちろん全日本と相談の上だが、もし獲ることができれば日本だけではなく世界でもベルトを守っていきたいと思っている。どのみち俺たちが獲ったらもっとグローバルなタイトルになるよ」

▼エーグル「俺たちは国際的なレスラー、国際的なスター。タイトルを獲ってそれを証明したい」

――意識する歴代外国人アジアタッグ王者はいる?

▼ベッキオ「HAYATO、安齊が今のチャンピオンなので、この二人以外はまったく何も考えていない。この二人を倒したうえでグローバル的に羽ばたいてみせたい」

▼エーグル「この二人しか見えていない。HAYATOと安齊を倒してから、そのあとどうするかだね」

――ベッキオ選手は後楽園大会での人気が凄かったが、今回もファンが応援をくれると思う?

▼ベッキオ「イエス。前回以上にね」

――挑戦者チームは全日本のファンからも支持されているが?

▼HAYATO「俺はあんまり声援ってものを気にしたことがないから、そんなに問題ないかな」

▼安齊「声援を受けてても、支持を受けてても最終的に勝つのは僕とHAYATOさんなので、特に気にしないです」

――初の外国人チャレンジャーを退けることで、これまでの防衛戦と違った変化が自分たちにもたらされる?

▼HAYATO「自分にとっても、アジアタッグのタイトルについても、やっぱり世界に通用するって確信を持てるから、俺にとっても大事な一戦ではあるかな」

▼安齊「世界で活躍しているっていう二人に勝つことで、間接的に僕らも世界で通用するってことの証明になると思うので。それは見えるなと思っていて。ただ、気負うといいこともないと思うので、いつも通り真面目にやって僕とHAYATOさんが勝つだけですね」