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8/19【NOAH】初シングル…拳王が鈴木と激戦フルタイム 首位キープも悔しさあらわ

『N-1 VICTORY 2022』後楽園ホール(2022年8月19日)
Aブロック公式戦 △拳王vs鈴木秀樹△

 拳王が初シングルとなった鈴木と激戦フルタイムドロー。Aブロック首位をキープしたものの、決着がつけられなかったことに悔しさをあらわにした。

 GHCヘビー級王者として3年ぶり3度目のN-1制覇を狙う拳王はここまで3勝1敗で、ブロック首位を死守している。第5戦は2勝1敗となる鈴木と注目のシングル初対決。試合は拳王の奇襲から始まった。

 距離を取って探り合う中、いきなり延髄斬りを見舞った拳王は、蹴暴から早くもPFSを投下。あわや秒殺決着かと場内はどよめいたが、鈴木は場外に転落して難を逃れる。

 その後も拳王は脇腹攻めで主導権。打撃戦になっても、サポーターの巻かれた鈴木の左ヒザをローキックで射抜いた。だが、鈴木がエルボーからエルボースマッシュに切り換えた刹那、ドラゴンスープレックスでぶん投げると、必殺のダブルアームスープレックスがさく裂。今度は拳王が間一髪でキックアウトし、場外に逃れた。

 鈴木は雪崩式ダブルアームスープレックスやダブルアームで投げた状態で極める変型羽根折り固めなど奥の手を惜しげもなく繰り出すが、ロイヤルストレッチだけは拳王が防いで抵抗。逆にアンクルホールドに絡め取って押し返す。残り5分となると、拳王のビンタ、鈴木のエルボーが何発も交錯。互いにフラフラになりながらも、意地になって打ち合った。

 残り時間が1分を切ると、拳王は胴絞めスリーパーに絡め取るが、鈴木は背後に押さえ込んで必死の反攻。拳王が再び絞め落とそうとしたところで、無情にも時間切れ引き分けのゴングが打ち鳴らされた。

 打撃戦でも、スープレックス合戦でも、関節技合戦でも相譲らず、注目の初シングルは時間切れ引き分けドローに。拳王は3勝1敗1分となり、首位をキープしたものの、ぶ然とした表情でさっさとリングを降りると、鉄柵を蹴り飛ばして悔しさを爆発させた。

 「引き分けなんて俺は望んでねえんだよ。おい、引き分け? ダメでしょ、3カウントじゃなきゃ。引き分け!? ダメでしょ、KOじゃなきゃ」と吐き捨てた拳王は「客のクソヤローどもも、30分やったら、そりゃ『いい試合しました』って言われるのは当然だよ。それがプロレスか? 長い試合をすればいいってことじゃねえんだよ! おい、30分引き分けでいい試合でした? そう言われるに決まってんだろ」と“熱戦"扱いされることにすら苛立ちを見せた。

 そこに鈴木が「引き分けなんだから仲良くやろうよ」と現れると、拳王は「客の承認欲求ばっかり望んで試合してんじゃねえぞ!」と言い放って控え室へ。一方の鈴木も「引き分けなんて望んでいる人誰もいないでしょう」と悔しさをにじませていた。

 たとえ悔いの残る試合があっても、リーグ戦の激闘は続いていく。拳王の次戦は8・27名古屋大会、鈴木の次戦は明日8・20後楽園大会で、ともにアンソニー・グリーンと対戦する。

【試合後の拳王、鈴木】

▼拳王「おい、なんだよ? リーグ戦、俺はあいつを倒すためにいってたんだ。引き分けなんかな、望んでねえんだよ。リーグ戦? 引き分け? こんだけ長いリーグ戦大切かもしれない。だがな、引き分けなんて俺は望んでねえんだよ。おい、引き分け? ダメでしょ、3カウントじゃなきゃ。引き分け!? ダメでしょ、KOじゃなきゃ。おい、鈴木。引き分け狙って試合してんのか? 引き分け多いな。引き分けだったらな、客のクソヤローどもも、30分やったら、そりゃ『いい試合しました』って言われるのは当然だよ。それがプロレスか? 長い試合をすればいいってことじゃねえんだよ! おい、30分引き分けでいい試合でした? そう言われるに決まってんだろ。30分、誰でもノアに上がっているプロレスラーだったら、そのぐらい体力あるんだよ」

※ここで鈴木がコメントスペースに現れると

▼鈴木「引き分けだから仲良くやろうよ」

▼拳王「引き分け? なんだよ、オメー。元気だな」

▼鈴木「引き分けなんだから仲良くやろうよ」

▼拳王「なんだよ、お前?」

▼鈴木「一緒に。チャンピオンだろ?」

▼拳王「客の承認欲求ばっかり望んで試合してんじゃねえぞ!」

※拳王が去っていく

▼鈴木「なんでそんなピンポイントで当てるんだよ! 当たってんじゃないかよ! 仲良くなれると思ったのに」

――拳王選手は「引き分けなんて望んでない」と言っていたが、戦ってみてどうだった?

▼鈴木「引き分けなんて望んでいる人誰もいないでしょう? 当たり前の話ですよ」

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