10/7【NOAH】GHC奪取へ藤田完勝、王者・清宮に野獣が再“マーキング" 荘厳「炎のファイター」締め
『STAR NAVIGATION 2022』東京・後楽園ホール(2022年10月7日)
○藤田和之&鈴木秀樹vs清宮海斗&稲村愛輝×
10・30有明アリーナ大会でのGHCヘビー級王座挑戦を控える藤田が、王者・清宮の眼前で完勝。師アントニオ猪木さん死去直後の一戦となったものの、“野獣"を貫き、王者・清宮に再び“マーキング"を繰り広げた。
9・25名古屋大会でGHCヘビー級王座に返り咲いた清宮が「乗り越えるべき壁」として藤田を指名。今春新型コロナ感染で王座を返上していた藤田としては、約半年ぶり返り咲きに臨むことになったものの、このタイミングではからずも師・アントニオ猪木さんが亡くなった。
師を亡くして最初の試合は、後楽園メインを飾った前哨戦第1ラウンド。IGF出身でもある鈴木とコンビを組んでのタッグマッチに臨んだものの、いつも通りの殺気で清宮に襲いかかり、ひるまずに応戦してくる若き王者に満足げな笑みすら浮かべた。
中盤すぎにも再び火花を散らし、ジャンピングニーやジャーマンを浴びても目をギラつかせながらことごとく立ち上がる“怪物"っぷりを発揮。清宮も譲らずにノーステップ式シャイニングウィザードをクリーンヒットさせてみせたものの、最後は続く稲村を猛烈な左右の張り手で問答無用に黙らせるや、巨体を野獣ボムで叩きつけ、清宮の眼前で3カウントを奪ってみせた。
野獣ファイトで第1ラウンドに完勝。試合後には再び、清宮に抱きついて体臭をこすりつける“マーキング"行為を繰り広げた。
そしてマイクは握らず、『炎のファイター(オーケストラバージョン)』が荘厳に流れる中で幕。引き上げてきた藤田は「強いヤツが上に行くんだよ。ベルト俺がもらったよ」と強調したが、猪木さんに関する質問が飛ぶと「「知るか、バカ!」と一喝して控室へ。あえて触れぬことで師への思いの深さが逆に際立つなか、野獣を貫いて若き王者の血肉を喰らいにかかる。
【試合後の藤田&鈴木】
▼藤田「質問は? ない? ないなら帰るよ。見ての通りだよ。何の支障もないよ。強いヤツが上に行くんだよ。それだけだよ。何かある? ないよな。何もない。いつでもやってやるよ。ベルト俺がもらったよ」
――猪木さんが亡くなって……
▼藤田「知るか、バカ!」
※藤田が去っていくと
▼鈴木「ですって。怒りですよ、怒り」
【清宮の話】「何なんだよ! 意味わかんねえしよ! メチャクチャ…メチャクチャだよ、あんなの。チキショー。すげぇパワーだし。でも、あんな怪物みたいのを倒さないと、俺たちのプロレス創れないんすよ! クソ!」