10/7【NOAH】ナショナル戦「船木vs桜庭」は“3カウントなし"特別ルールで激突へ
『STAR NAVIGATION 2022』東京・後楽園ホール(2022年10月7日)
○中嶋勝彦&拳王&船木誠勝&征矢学vs小島聡&丸藤正道&桜庭和志&杉浦貴×
10・30有明アリーナ大会のGHCナショナル王座戦「(王者)船木vs桜庭(挑戦者)」に向けて、船木が3カウントなし、KO、ギブアップのみの完全決着ルールを要求。桜庭も同意し、特別ルールで行われることが決定的となった。
9・30新潟大会でマサ北宮を破って5度目の防衛を果たした船木を、突如して会場に姿を現した桜庭が襲撃。スリーパーで絞め落として挑戦表明をぶち上げると、船木も受諾し、10・30有明大会でのタイトルマッチが決定した。2007年大みそか『Dynamite!!』以来、約15年ぶりの一騎打ちに向けて、この日、両者は前哨戦第1ラウンドで激突した。
のっけから対峙した船木と桜庭はスリリングなグラウンド戦を展開。船木が足関節を狙えば、桜庭も猪木-アリポジションから何度も踏みつけを狙い、ポジションが下になっても腕ひしぎ十字固めを仕掛けていく。場内は緊張感に包まれ、観客は固唾を呑んで見守った。
中盤でも対峙すると、今度はアグレッシブな関節技合戦で火花。桜庭が腕ひしぎ十字固めを仕掛ければ、船木も腕ひしぎに、船木がアンクルホールドを仕掛ければ、桜庭がアンクルホールドに……と一歩も引かずにし烈な極め合いを繰り広げた。
最後は中嶋が杉浦を下して金剛軍の勝利となったが、その際も試合そっちのけで場外で関節技合戦を展開。やり足りないとばかりに、船木はGHCタッグ王座挑戦をアピールした拳王&中嶋を遮るようにマイクを持つと、「桜庭、俺たちの試合で3カウントなしで、KO、ギブアップだけ、完全決着だ」と要求した。桜庭は「やります。お願いします」と即諾し、特別ルールでの対戦が決定的となった。
15年前の一騎打ちは船木の現役復帰戦。総合ルールで戦い、桜庭が1ラウンドで一本負けを喫しているだけに、船木のリベンジに懸ける思いは強い。「やっぱり今までいろんな選手とやりましたけども、一味違うなと再確認させられました。こっちの打撃でKOか、桜庭のサブミッションでギブアップ、もしくは落とされるかもしれない。そのルールでいいと。3カウントとか、場外カウントなしで、それでちょっと今回は勝負したいと思います」と特別ルールを求めた真意を説明した。
10・16福岡大会でも前哨戦が控えているが、「かなり進化しているなと思いました。いろんな若い選手とたぶんやっているんでしょう。そういう意味で、自分の知らない入り方とか、そういうのもたくさんやってました。その辺はもう1回だけ体で知っておきたいです。そのうえで有明で勝負します」と船木。さらなる研究を重ねて、万全の状態で有明決戦を迎える構えだ。
【試合後の船木】
▼船木「久しぶりに試合そっちのけでたくさん桜庭と絡んでしまいましたけど、やっぱり今までいろんな選手とやりましたけども、一味違うなと再確認させられました。こっちの打撃でKOか、桜庭のサブミッションでギブアップ、もしくは落とされるかもしれない。そのルールでいいと。3カウントとか、場外カウントなしで、それでちょっと今回は勝負したいと思います」
――勝利の決め手はどこになると思う?
▼船木「もう1回だけ福岡で試合がありますんで。だいぶ関節技が進化してましたので、もうちょっとだけ調べたいですね。じゃないと、なかなか簡単には捕まらないと思いました。そのぐらいこの何年間、4年…8年ぐらいですかね。かなり進化しているなと思いました。いろんな若い選手とたぶんやっているんでしょう。そういう意味で、自分の知らない入り方とか、そういうのもたくさんやってました。その辺はもう1回だけ体で知っておきたいです。そのうえで有明で勝負します」