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11/15【NOAH/インタビュー】GHC挑戦へ征矢「生き様みせる」 藤波とのタッグ結成には「複雑な思い」も

 来年1・2有明アリーナ大会で拳王のGHCヘビー級王座に挑む征矢学。NOAH参戦3年で、ついにGHCヘビー級王座に初挑戦する。

 しかも相手は“特別な存在"である拳王で、舞台は年間屈指の年初ビッグマッチ。レスラー人生を懸けた大一番に臨む。

 今春の金剛解散では大粒の涙を流したが、そこから生まれ変わって快進撃を続けた。夏のN-1では優勝決定戦進出こそ逃したものの、公式戦最終日のメインを征矢コールで染めた。秋にはマサ北宮、稲葉大樹と決起の共闘戦線も張って勢いを継続。プライベートでは結婚も公表し、Youtubeチャンネルも開始するなど、公私ともに充実するタイミングでのGHCヘビー初挑戦となる。

 現在は拳王との前哨戦真っ只中。レスラー人生の転機を迎えつつある征矢に、改めて現在の心境を聞いた――。


【征矢学インタビュー】

――まずGHCヘビー挑戦に向けた率直な思いというのは?

▼征矢「この前の拳王とジェイクのタイトルマッチ。どちらが勝っても挑戦するつもりだったんですけど、やっぱり拳王が勝ってベルトを獲った。そこで自分を衝き動かすものが大きかったですね」

――やはり拳王は特別な存在?

▼征矢「このNOAHに来てから同じ方向を向いてやってきた同志だと思ってますんで。ただ、金剛が解散した今、今度は自分が一番になりたい。その気持ちが強くなった」

――改めて金剛解散が自分の意識を変える大きなきっかけになった?

▼征矢「そうですね。“金剛の征矢学"から征矢学に。NOAHに来たからには一番になりたい。頂点に立ちたいって気持ちがより一層強まりましたね」

――その意識で臨んだN-1では、直前のランブル戦優勝、初戦で中嶋勝彦撃破、最後まで優勝争いに絡む活躍…と、充実ぶりが際立った

▼征矢「N-1に関しては去年悔しい思いをしてたんで。限られたメンバーしか出られないレベルが高いリーグ戦。そこに去年エントリーできなかった。その悔しい思いも、爆発する原動力になったと思います」

――潮崎豪との優勝戦進出者決定戦では、敗れても場内が征矢コールで染まって、ファンからの支持の高まりも感じさせました

▼征矢「ありがたかったですよ。何よりのパワーにはなりましたけど、決勝に行けなかったワケですから。あれだけ声援をもらっても、うれしさより悔しさのほうが強かったですよ、正直な話。『あぁ、俺が決勝行かなきゃいけなかったな』って思いましたし」

――とはいえN-1後も勢いは継続。今度はマサ北宮、稲葉大樹と共闘戦線を張るという行動も起こした

▼征矢「ユニットではないですけど、北宮、稲葉からも『今のこの位置から這い上がってやろう、この位置から抜け出したい』っていう同じ意志を感じたんで。だからこそ彼らとシェイクハンドした。のし上がっていきたい。今、NOAHでその気持ちが一番強い3人だと思いますよ」

――この3人でNOAHにどんな変化をもたらしたい?

▼征矢「“今までとは違うもの"を見せていかないと、NOAHの進化にもつながらないですから。俺ら3人がしっかりとした形を残して、それをお客さんに認めてもらえる存在にならないと組んだ意味がない。だから…これからのNOAHが上がるかどうかは俺たちにかかってる。そう思ってます」

――そしてNOAH参戦3年で、ついにGHCヘビー初挑戦となる

▼征矢「やっぱりNOAH最高峰のベルトですから。そこに挑戦するには、実績も人気も力量も行動力もないといけない。でも『今の自分だったら行けるんじゃないかな?』っていう自信とともに、『今、自分が行かなきゃダメだ!』って思ったんで」

――名だたる選手が巻いてきたベルトでもある

▼征矢「NOAHを創り上げてきた先輩方が巻いてきたベルト。まだまだ、その先輩方の足元にもおよばないかもしれない。でも、いつかそこにたどり着いて、追い越してやろう。その気持ちは強く持ってます」

――しかも初挑戦の舞台は年間屈指の大舞台となる1・2有明アリーナとなった

▼征矢「チャンピオンが“1月2日"と自らの口で言ったんで。舞台というよりも、拳王とGHCヘビーを懸けて戦うことができる。自分にとっては、そのことが何より重い。確かに舞台は大きいですけど、そこを考えちゃうと萎縮しちゃうんで、自分の性格上。拳王が持ってるGHCのベルトを俺が巻きたい。その欲求だけを考えていきたいと思ってます」

――2024年一発目の試合でもある

▼征矢「もちろん。ここで拳王相手にGHCヘビーを獲ることができれば、2024年は自分の年…征矢学の年としてスタートさせることができると思ってます」

――とはいえ有明アリーナまでまだまだ時間がある、前哨戦も多い

▼征矢「もう闘いは始まってると思ってますし、相手は拳王。タイトルマッチに向けた“仕掛け"という面でも長けてますから。そこでも勝負していきたいなと思ってます。そのうえで結果にもこだわって。いくら何かを言ったところで、結果が伴わないと説得力がないですから」

――12・2横浜武道館では藤波さんと組んで、拳王&人生組と戦う師弟タッグ同士での豪華前哨戦も決まった

▼征矢「自分のなかでは、ちょっと…複雑な心境があって。組んでいただける藤波さんには、この業界に入った時にご迷惑をかけてしまった部分があって。自分のなかでの心残りがあるので、このカードをOKしてくれた藤波さんには感謝したいと思います」

――無我でデビューしたものの、若手時代に全日本に電撃移籍した過去がある

▼征矢「実は不義理をしてしまってから、リングでお会いするのは初めてなんですよ。ただ、もう15年も経つので、あの時の自分じゃないってところを見せられたら。僕をこのプロレス界に産んでくれたのは藤波さんなので。その感謝の気持ちだけは忘れないできましたから」

――結婚も発表して人の親にもなった

▼征矢「やっぱり“責任感"が生まれたな、とは自分でも思いますね。私生活だけじゃなくてリング上も。すべてにおいて。だからこそリング上は勢い良く行かなきゃいけないのかなって、これも良い刺激になったと思います」

――公私ともに追い風が吹いた年となった

▼征矢「でも自分のなかでは、もうひと風吹かせないと意味がない。むしろ今のこの状況で満足してたら終わると思ってるんで。今はもう1・2の有明のことしか日々考えてないですよ。すべてにおいて全力でやっていきたい」

――今年一騎打ちで勝った新日本のSANADA選手はIWGP王者として突っ走っている。大みそかや1・4には各団体のタイトルマッチも控えていて、比較される向きもあるかもしれない

▼征矢「同じ年末年始のビッグマッチでのタイトルマッチ。確かに俺にはすごい技術や、華や、蹴りの凄さみたいなものは無いのかもしれない。ただ、俺は生き様をみせますよ。感情含めて、俺のなかのすべてをリング上で出しますよ。そしてGHCの闘いが一番だったと思わせますから」

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