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12/29【NOAH/インタビュー】Eita「有明で爆発させるしかない」 元・友人、現・怨敵のダガと王座かけ“決着戦"へ

 1・2有明アリーナ大会でダガの持つGHCジュニア王座に挑戦するEita。

 フリーに転向した今年はノアジュニアにレギュラー参戦。HAYATAとのタッグも定着し、嘘か真かことあるごとに「ノアジュニアの顔」を主張しながら歩んできた一年でもあったが、一貫して抗争状態にあった相手がダガだった。

 メキシコ時代は同じ『PERROS DEL MAL』に属し、DRAGONGATE時代はタッグも組んだ旧知の仲。それが今年初頭、ダガがNOAH参戦を果たすと同時に裏切られ、今の今まで“決着"がつかぬ状況が続いてきた。

 小川良成とのSTINGERで増長を続けたダガは、年末にはHAYATAを破ってGHCジュニア王座初挑戦・初戴冠に成功。そこでEitaも名乗りを上げ、年初ビッグマッチでの激突が決まった。いわば王座を懸けてようやく実現する“決着戦"。約1年半ぶりのGHCジュニア返り咲きを目指すEitaに、その心境を聞いた――。


【Eitaインタビュー】

――まずダガ戦に向けた率直な思いは?

▼Eita「やっとちゃんとシングルマッチができる。しかも大舞台で。ありがたいっていうのも変かもしれないですけど、決着つけたいですね」

――ダガとEita選手の間には長い“歴史"がありそうですが、まず最初の出会いというのは?

▼Eita「僕がメキシコ遠征に行ってた頃なんで2012年ですね。今から11年前ですか。DTUって団体に上がってたんですけど、そこで良く試合をしてましたね」

――初めて会った時の印象は?

▼Eita「全然なかった。というのも最初の頃はシングルの6WAYとか7WAYが多くて、その中の一人にダガがいた…って感じだったんで。ただ、そこから不思議と多く当たるようになっていって、ようやく僕も『あ、面白いヤツいるな』って思うようになって」

――そして『PERROS DEL MAL』で共闘する形に…

▼Eita「先にダガが入って、僕はあとから入った。その時も仲は良かったですけど、そんなに『一緒にやっていこう!』みたいな感じではなかったですね。それこそ本家ペロスがデカすぎたんで、距離感はありましたね」

――では一気に距離感が縮まったのはDRAGONGATEでタッグを組むようになってから?

▼Eita「そうですね。離れてる時もSNSで結構やり取りしてたんで、そこから深くなっていって」

――やはり敵ながらダガは“特別な存在"だと

▼Eita「そうですね。僕のメキシコ遠征中の期間を知ってるレスラーもいないと思うんで。今、NOAHでもたくさんメキシカンがいますけど、ほとんど(期間が)かぶってない。唯一かぶってるのがダガ」

――それが今年初頭、NOAHにダガが来て、いきなり裏切られた

▼Eita「あれはショックでしたね…。要はあれ、裏で小川(良成)が糸引いてたんでしょ? 最初は良い感じでタッグ組んでたのに、いきなり掌(てのひら)返しみたいな感じで裏切られて。思えば2月の東京ドームの頃から話ができてた…ってことだから」

――確かに引きずっていた様子でしたが“ダガは敵だ"と認識が固まったのは?

▼Eita「その後にやった(5・21)神戸のシングルマッチ。それまでは迷ってる自分もいたんですけど、そこで『こいつ敵だ』って迷いが消えましたね」

――STINGER3人がかりの無法ファイトに敗れる屈辱的な敗戦でした

▼Eita「あの時は特にやりたい放題やってたからね。潰すのに必死だったんでしょうけど」

――改めてチャンピオンにまでなった今のダガをどう見る?

▼Eita「オールラウンダーですよね。昔から何でもできる選手だった。だからこそ、つかみにくい。ダガが(パートナーの)HAYATAさんに挑戦した時も、前哨戦を近くで見てたんですけど『嫌なことすんな…』と思ってました。アイツのやり口は知ってるんで」

――以前と比べてもどう猛性、ずる賢さ、パワーやテクニックも総合的に上がっている?

▼Eita「上がってますね。あとはアイツですよ、アイツ。小川。アイツが近くにいるから…」

――パワーアップしてしまったと…

▼Eita「そう。今まで持ってた力に小川の力がプラスされて、どんどんパーフェクトな感じになってきてますね」

――攻略する突破口は見えている?

▼Eita「うーん…前哨戦が無い状態なんで、もうやるしかないというか…」

――ダガは左ヒザを怪我しているようですが、12・2横浜武道館では杖をついて現れて騙し討ちされました

▼Eita「あれも涙ぐんで心揺さぶる感じで来たじゃないですか。ホント嫌でしたねえ…。リング上であんな風にやられて」

――うっ憤が溜まっている?

▼Eita「そうですね。ずっと、やり返せないままの状態が続いてるんで。今はアイツどうせ海外に逃げてんでしょ?」

――裏切られて以来、ガッチリとぶつかったことがないという…

▼Eita「うん、ずーっとアイツ遊んでますよ」

――だからこそどんな試合をして、どんな勝ち方をしたい?

▼Eita「やりたい放題やられてきたんで。裏切りがスタートで、そこからずーっと止まってるんで。前哨戦もなかったし、もう有明で爆発させるしかないですよね。持ってる感情を」

――そうそうたるカードが並ぶ大舞台で、長い付き合いのダガとのタイトルマッチでもあり、遺恨決着戦でもある一戦が実現します

▼Eita「2024年一発目のビッグマッチで、結構後ろのほうに組んでもらって、ありがたいですよね。それだけ会社も僕に期待してくれてるんだと思うんで」

――EitaさんとGHCのベルトといえば、会場入りの時も肌見放さず持っていたことが印象的ですが…

▼Eita「やっぱりベルトへの思い入れは強いですよ。歴史あるベルトですしね。僕がベルト落としてからちょっと錆びついてますもん」

――物理的にも汚れが目立つと?

▼Eita「目立つ! 光ってないもん」

――もうこれは夜な夜な磨くしかない

▼Eita「うん。ちょっとこれ、話ズレるかもしれないですけど、かつてGHCジュニアのベルトを持ってた時、ずっと磨いてたんですよ。あれって金色なんですね。磨きすぎて銀色になっちゃって(笑)」

――変色するまで磨いてしまったと

▼Eita「そうですね(笑) 気持ち入りすぎて」

――では来年一発目で改めてベルトを獲って、今回は磨きすぎに気をつけながらピカピカなベルトとともに…

▼Eita「そうですね、そのつもりでいます」

――今年は『NOAHジュニアの顔は俺だ』とも言ってきましたが、来年は名実ともにNOAHジュニアの顔になってスタートさせたい?

▼Eita「そうですね。正真正銘の。NOAHジュニアの顔って言ってもね、やっぱりベルトがないと初めて観るお客さんとか『口だけじゃん』ってなっちゃうんでね。トップに立ちますよ」

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