3/31【NOAH】聖地沸騰…ワグナーJr.がGHCヘビー熱闘初防衛 ジェイクの返り咲き阻止
『STAR NAVIGATION 2024』後楽園ホール(2024年3月31日)
GHCヘビー級選手権試合 ○イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vsジェイク・リー×
GHCヘビー史上初のメキシコ人王者ワグナーJr.が、返り咲きを狙ったジェイクと激突。聖地・後楽園に“重低音ストンピング"が何度も響く激闘を制して価値ある初防衛を果たした。
生粋のルチャドールとして初めてGHCヘビーを巻いた王者が、初防衛戦から最大級の難敵を迎えた。約5ヶ月ぶりの返り咲きを狙ったジェイクは、序盤からまさかのティヘラを繰り出し、戦前に話していた「エッセンス」の一端をみせつけると、腕攻めで主導権。ワグナーJr.もトペ・スイシーダなどで反撃に出たものの、ジェイクはステップアップ式ムーンサルトを発射直前でFBSで撃ち抜く離れ業をみせた。
その後もチョークスラムやジャイアントキリングで大型ルチャドールの王者をフィジカルで追い込んだジェイクは、こん身のランニングニーリフトをズバリ。必死にジェイクの足に組み付いてのドラゴンスクリューで追撃を阻んだワグナーJr.も、飛びヒザ蹴りからのワグナードライバーで突き刺したが、3カウントは入らず場内は“重低音ストンピング"に包まれた。
負けじとジェイクもパワーボムをリバースして右ハイキックを発射。ビッグブーツ2連発からのバックドロップで投げつけるや、必殺のFBSを狙う。
ところがワグナーJr.もカウンターのトラースキックで迎撃するや、2発目のワグナードライバーでグサリ。さらにはジェイクばりの照準ポーズから、おきて破りの逆FBSで顔面を射抜くと、3発目のワグナードライバーで突き刺す。ジェイクもかろうじて肩を上げ、場内は再び重低音ストンピングに包まれたものの、最後はステップアップ式のムーンサルトプレスをワグナーJr.が完璧に決め、大合唱とともに3カウントが数えられた。
ジェイクの返り咲きを阻止したワグナーJr.がGHCヘビー級王座初防衛に成功。ワグナーコールのなかでマイクを握ったワグナーJr.は「ビバ!?」「メヒコ!」のコール&レスポンスで場内をひとつにすると、スペイン語で「ムチャス、グラシアス(※とてもありがとう)」と何度も感謝し、1338人の観衆も拍手と喝采で異国の王者を称えた。
初防衛戦で超難敵を破ったうえで、余韻を残す激闘も展開。初のメキシコ人GHC王者による舵取りが、価値ある一歩とともに始まった。
【ワグナーJr.の話】「メキシコ人として初めてGHCヘビー級のベルトを巻いて、思い入れのある、由緒ある後楽園ホールという会場で初めての防衛をすることができました。この会場は私の家です。皆さんは私の仲間です。そして、皆さんは私のことをリスペクトしてくれています。ビバ・メヒコ、ビバ・ハポン、ビバ・NOAH」
※ジェイクはノーコメント