4/23【NOAH/連載企画】選手24人に聞いた ノアで最も「マイクアピール」がうまいのは? 『選手が選ぶ選手権』マイク部門
団体内で誰が最も「技巧派」か、「パワー」があるか、「マイク」がうまいか、はたまた「イケメン」か――。選手目線の“選手内評価"で各部門(10部門)のナンバーワンをあぶり出す特別連載『選手が決める選手権』が本日よりスタート。ノア編・第1回の今回は『マイクアピール部門』をお届けします。
※現在ノアに参戦する24選手(所属選手および3年以上参戦経験のあるフリー選手)に聞き取り調査を実施
【問】
団体内で「マイクアピールが巧み」だと思う選手と、その理由を教えてください。
◇第1位◇
拳王
11票/24選手中
☆「拳王」を選んだ選手の声
●清宮海斗
「最もあの人の“口撃"を受けてきた人間として。自分の嫌がるところを突いてくる」
●マサ北宮
「好き勝手言いながらも、聞き手の反応をみている。個人的には、マイクはそれが無いと成り立たないと思っている」
●谷口周平
「的を射た説得力がある」
●モハメド ヨネ
「伝え方もオリジナリティがある。自分の言葉で力強く自分らしく伝えている。“拳王ワールド"を持ってる」
●稲村愛輝
「金剛に入る前から、響くものがあると感じていた。ファンの言いたいことを言っていると感じる」
●鈴木鼓太郎
「クセが強い。好き嫌いが分かれそうだが、だからこそ印象が強いのかも。マイクは噛んだらダメ! マイクのことは俺に聞かないで」
●仁王
「言いたいことを的確に伝えている」
●タダスケ
「人を惹きつけてると感じる。“武道館に連れてく"発言は印象に残っている」
●岡田欣也
「あれだけ長くしゃべって、お客さんを引き込んで沸かせている姿をみて」
●井上雅央
「聞いてれば分かるでしょ」
●HAYATA
「しゃべっているのを良く見かける」
[寸評]
過半数に迫る圧倒的な選手内評価を得たのが反骨集団『金剛』を率いる拳王。
ファンを「クソヤローども」と呼びつつも、「武道館に連れていく」発言などファンの思いを代弁するマイクも特徴的だ。一方で田村潔司に「真剣勝負してください!」と叫ぶなど、刺激や話題を常に意識。
「金っっっ剛に……………ついてこい」など“溜め"と“間"でも惹き付ける拳王節は、無口でマイペースなHAYATAが「良く見かける」とつぶやくほど選手内でも敵味方問わず多くの評価を集めた。
◇第2位◇
マサ北宮
5票/24選手中
☆「マサ北宮」を選んだ選手の声
●拳王
「同じことばかり言って頭悪いと感じるヤツが多いなか、北宮はワードチョイスのセンスが良い。よく考えている」
●丸藤正道
「拳王は良くしゃべるし、杉浦さんのは深みがある。その中で北宮が雑学や理屈、知性を感じさせるマイクをする。敵としては嫌いだが、マイクは嫌いじゃない」
●小峠篤司
「納得感のあるパワーワードをぶち込んでくる。学も感じる。刺さる」
●宮脇純太
「上から目線のようで恐縮だが、出てくる単語のワードセンスが抜群で響いてくる」
●中嶋勝彦
「“大好き"なんで、彼のこと」
[寸評]
5選手が評価して2位につけたのはマサ北宮。
ビッグマッチなど目立つ舞台でマイクを持つことは少ないが、簡潔かつ男臭く、どこか“昭和"なワードセンスは、ほのかな知性も香らせる。
ファン目線だと少々意外かもしれないが、選手目線では堂々の2位。しかも『金剛』に属する二人が1位、2位を独占した形となった。
◇第3位◇
杉浦貴
3票/24選手中
☆「杉浦貴」を選んだ選手の声
●杉浦貴
「俺だな。試合内容とマイクはセット。内容がしょっぱくて、マイクが良くてもダメ。試合内容が良くないとマイクも響かない。前提として」
●原田大輔
「長くしゃべらずとも、お客さんの心に響くマイクをされてる。思いをストレートに伝えていると感じる」
●大原はじめ
「言葉巧み、口数が多い、言うことが面白い、テンポが良い…というのがマイクの評価軸なのかもしれないが、“一番お客さんの心に響いている"観点から。シンプルな言葉でお客さんの心を揺らすことが、実は一番凄いことではないかと思っている」
[寸評]
自薦も含む3選手が評価して第3位となったのは杉浦貴。
以前は笑いに寄せたマイクも多かったが、今は熱闘後に素直な思いと感謝の言葉でファンの心を揺らす。最近だと「ノアが続くためなら会社の犬にでもなんでもなる」発言が有名だが、実は対レスラーの“マイク合戦"も得意。いろいろと遠慮や忖度が無い“ぎりぎりアウト"なラインを突くため、かつてはあのKENTAが白旗を上げたこともある…。
次回のノア編・第2回は「盛り上げ上手」部門をお届けします。
※24選手すべての投票先と理由の一覧は、連載最後に「総集編」にて掲載予定です