5/15【NOAH】桜庭が“フットロック"で王者・杉浦から一本 杉浦&藤田撃破でナショナル奪取へ弾み
『ALL OUT ATTACK 2021』東京・後楽園ホール(2021年5月15日)
○桜庭和志&村上和成vs藤田和之&杉浦貴×
桜庭がフットロックでナショナル王者・杉浦から一本勝ち。杉浦&藤田の強力タッグ撃破で、ベルト奪取に弾みを付けた。
ナショナル王者・杉浦が藤田と、次期挑戦者・桜庭が村上と組んで、豪華杉浦軍対決が実現。熱戦となったが、桜庭が得意の関節技で結果を出した。
序盤から2人は緊張感溢れるグラウンド戦で火花を散らす。桜庭は村上の援護を受けて、交互にミドルキックを連発すると、しつこくフェイスロックに捕獲するなどして試合をリードした。藤田が試合を立て直すと、杉浦も猛攻に転じるが、桜庭は冷静に対処。雪崩式ブレーンバスター狙いをアームロックで切り返すと、左腕めがけて一点集中攻撃へ。何度も関節技に絡め取った。
意地の杉浦も藤田と交互にこん身のエルボーを乱射して、桜庭を人間サンドバックにすると、一気に五輪予選スラムで勝負に出る。が、読んだ桜庭は左腕に絡みつき、グラウンドに引きずり込む。腕ひしぎに持ち込めないとみるや、足関節に転じ、両足の自由を奪った状態からアキレス腱を極める桜庭いわく“フットロック"で鮮やかに一本勝ちを奪った。
杉浦を切れ味鋭い関節技で仕留めて、ベルト奪取に弾みをつけた桜庭だが、「やっぱり村上さんが杉浦さんの体力を削ってくれた部分もあるんで。これが1対1になるとわからないんで。股の下に手を入れられると、すぐに持ち上げられそうな感じがして。怖いですね」と直接肌を合わせたことで、改めて杉浦の強さを感じ取ったようだ。
杉浦は4・29名古屋大会での藤田戦で、壮絶な打撃戦を制したうえでベルト奪取を果たしたが、桜庭は「前回、藤田と張り合いしたじゃないですか。僕はあんなことやったら、やられるんで、僕はもう全部かわして、自分のペースに持ち込むようにできればいいなと」とそれには付き合わない構え。
5・30大田区大会で予定されていたナショナル王座戦は一旦白紙となったが、5・31後楽園大会での実現が濃厚に。桜庭は当日も“IQレスラー"ぶりを発揮し、今日と同じように華麗な一本勝ちを狙いにいくつもりだ。
【試合後の桜庭&村上】
▼桜庭「村上さん、真面目にちゃんとやらないと。反則はダメ」
▼村上「(内モモを叩くと)汗でスベっただけだから」
▼桜庭「でも、あの2人は前回のポスターあるじゃないですか。怪獣2人がいると思うとキツい。結構キツかった。結構疲れた」
――最後は杉浦選手に一本勝ちしたが?
▼桜庭「あれはやっぱり村上さんが杉浦さんの体力を削ってくれた部分もあるんで。これが1対1になるとわからないんで。股の下に手を入れられると、すぐに持ち上げられそうな感じがして。怖いですね。村上さんのキャラも怖いけど」
▼村上「仲間です」
――タイトルマッチはいつ行われるか未定だが、杉浦戦に向けての秘策は?
▼桜庭「特には。前回、藤田と張り合いしたじゃないですか。僕はあんなことやったら、やられるんで、僕はもう全部かわして、自分のペースに持ち込むようにできればいいなと。これが向こうのペースになってしまえば、たぶんやられるんですけど」
――今日の終盤みたいな流れはよかった?
▼桜庭「流れはよかったですね。持たれそうになったけど、エスケープっていうか、ロープがあるんで。違うロープの使い方を(村上が)しましたよね。僕にはやれないようなロープの使い方で。いろいろと作戦は考えてます」
――最後の決め技は?
▼桜庭「あれはアキレス」
――両方の足をアキレス腱固めで極めた?
▼桜庭「違います。サドルロックして、ヒザ十字を狙おうと思ったんですけど、反対の足が出てきたから、そのまま。曲がっている足のほうは極まってないです。アキレスが極まっています」
――あのの形自体に技名はない?
▼桜庭「極まった形はフットロックです」
▼村上「わかりやすいやつを」
▼桜庭「わかりやすいやつをやると、やっぱパワーで勝てないんですよ。十字とかも切れないし」
▼村上「もっと追い込めばよかったですね」