飯野雄貴 ▼DDTvsNOAH対抗戦 稲村愛輝 清宮海斗 vs 上野勇希 竹下幸之介 【合同練習後の清宮、稲村、宮脇、岡田】 ――今日は普段通りの練習を見せていただいた感じ? ▼清宮「そうですね。普段通りですね」 ――対抗戦に出場するメンバーで一緒に練習して気持ちが高まるものがあったのでは? ▼清宮「いつもこのメンバーで練習してるんですけど、サイバーフェスというのがあって、そこに向けて各々の気持ちが今あるんで、練習も気持ちが入ってると思いますし。そういうキリっとしたものを感じますね」 ▼稲村「もちろん全員の気合っていうのが日に日に高まってますし、あとは対抗戦というより、僕と清宮さんは特にあの試合で未来を切り開く。そういう気持ちでやってますので。僕にしろ、清宮さんにしろ、相手にしろ、各々が一つの目標に向かって毎日毎日ホント全力で120%練習し続けてると思うんで。それが6月6日、スーパーアリーナでパーンとぶつかったときに凄いものを見せられるんじゃないかなって思ってます」 ――宮脇選手と岡田選手は対抗戦に加え、第1試合という重要な役割を担うことになるが? ▼宮脇「ノアvsDDTで、清宮さんと稲村の試合もあるんですけど、第1試合、僕たちの試合はもっと会場に火をつけるようなバチバチの試合をみせたいと思います。絶対に負けられないです」 ▼岡田「第1試合なんですけど、メインイベントの清宮さんと稲村の試合もノアの選手が上がるんですけど、第1試合でもメインよりも見てるお客さんの気持ちが上がっていくような試合ができるように、ノアを代表して僕と宮脇さんで第1試合が一番盛り上がる試合にできるように気合入れて頑張ります」 ――清宮選手は精神的な迷いもあって、スランプに陥っている感が否めないが、これを引きずったままサイバーフェスを迎えるわけにいかない。 ▼清宮「もちろん引きずるつもりはないですけど、それは今こうやって練習とか日々の生活の中でサイバーフェスというものを常に頭に入れながら一つ一つ動いてるんで。それっていうのは絶対無駄にはならないと思うし、こうやって何気ないことから、普段のことから殺気みたいなものを出して、命がけでやっていれば、やっぱ何か変わるんじゃないかなと思ってるんで。それを絶対にサイバーフェスで俺は見せたいと思ってます」 ――流血戦が続いてきたが、吹っ切れるきっかけになるかもしれない? ▼清宮「きっかけにしなきゃ、しないといけないとかじゃなくて、これは絶対きっかけになる。そういう気持ちでやってます」 ――竹下選手から「熱量が足りない」という厳しい言葉も投げかけられたが? ▼清宮「互いの気持ちのぶつけ合いだと思ってるんで。団体対抗戦といってますけど、僕は個人個人の気持ちをぶつけ合えばいいと思ってるんで、そこは絶対に負けないですね。ここで負けたら次にもつながらないと思うし、ここは通過点だけど、俺たちが何かを生み出すことによって次につながるんだって。そういう気持ちがありますから」 ――お互い団体における立場が似ていて比較されるが、当日の試合でも竹下選手を意識する? ▼清宮「うーん、どうなんですかね。今、自分との戦いがあるんで。いろんな戦いがあって、どこを自分がやっていくかは、このあとサイバーフェスまでの間で決めていこうと思います」 ――サイバーフェスの大舞台を光を見出す第一歩にしたいところだが? ▼清宮「ホントそうですね。今までこういう経験もなかったですし、サイバーフェスというのは自分の中で過去を振り返った時に、あの試合があったなってなるような印象に残る試合にしたいと思います」 ――稲村選手は清宮選手と竹下選手の図式が注目されている中、食ってやろうという気持ちはある? ▼稲村「そういわれてるっていうのは全く僕は意識してなくて、僕、今回のカードの4人の中でキャリアが一番下ですし。そんな自分がこの二人のタッグ力とかも当然ですけど、一番下の僕が本当に頑張らないと、このカード、戦い自体がダメになってしまうんじゃないか、意味がなくなってしまうんじゃないかというのを凄く感じていて。一番キャリアが下だからこそ、そこから底上げ、このカード全体の質っていうものを底上げしたいなとずっと思っていて。だから清宮さんと竹下さんが注目されてるとか、僕がそこを食ってやろうとかっていう気持ちよりは、僕自身が精いっぱい戦って、このカード全体に意味を持たせたいという考えが強いですね。そうすれば自然と僕の強さだったり、存在感だったりをはっきり示せると思うんで。このカードが決まったときからずっとその気持ちがあります」 ――ノアの看板を背負っての第1試合でプレッシャーはある? ▼宮脇「プレッシャーは特に僕は感じてないですね。日々やってることが間違いではなかったと僕は思ってるんで、プレッシャーは全然なくて、それをぶつけるだけです。もともと強さというものを求めてノアに入門して、ノアでデビューして試合してるんで、それが間違いじゃなかったというのをぶつけるだけです」 ▼岡田「プレッシャーはあるんですけど、それ以上に僕は今まで外で試合することがほとんどなかったので。ノアで試合する時は上の人にやられてやられて、初勝利だって矢野からしかない状態で。本当に先輩にずっとボコボコにされ続けてきただけだったので、同じぐらいのキャリアの若手の人と試合できるっていうのはプレッシャー以上に楽しみでありますね。練習量とか質とか教えられてきたことっていうのは自信を持ってるんで、それをぶつけてどこまでできるのか自分でも楽しみにしています」 ――大舞台で勝てば存在感を示せるだけに、お二人の間でも競争になりそうだが? ▼宮脇「岡田もヘビー級で、相手の飯野選手もヘビー級ですけど、ジュニアの僕とDDTの選手も全然チャンスあると思ってるんで、ガンガンやっていきたいと思います」 ▼岡田「飯野さん、向こうでタイトル挑戦されたりもしてるし、キャリアも僕より上なんで、そこに向かっていきたいなというのもありますし、中村さんも僕とキャリア一緒ぐらいで、先輩の丸藤さんあたりが(DDTの)試合に出られるときにセコンドとかで行って何度かDDTの試合を生で見させてもらってるんですけど、いい動きする選手だなと思ってたんで、そこも楽しみですね」 ――各々の主張もありつつ、普段通りの練習をやって全員の気持ちを確かめ合えたのでは? ▼清宮「これがノアの練習なんで。日々気持ちを俺たちは確かめ合ってるんで。試合になったときだって、こういう練習が絶対出ると思うんで。そこはみんなもってると思いますけど、やっぱり自信もって、俺たちは絶対負けないんだって自信をもって挑めると思います」" /> 飯野雄貴 ▼DDTvsNOAH対抗戦 稲村愛輝 清宮海斗 vs 上野勇希 竹下幸之介 【合同練習後の清宮、稲村、宮脇、岡田】 ――今日は普段通りの練習を見せていただいた感じ? ▼清宮「そうですね。普段通りですね」 ――対抗戦に出場するメンバーで一緒に練習して気持ちが高まるものがあったのでは? ▼清宮「いつもこのメンバーで練習してるんですけど、サイバーフェスというのがあって、そこに向けて各々の気持ちが今あるんで、練習も気持ちが入ってると思いますし。そういうキリっとしたものを感じますね」 ▼稲村「もちろん全員の気合っていうのが日に日に高まってますし、あとは対抗戦というより、僕と清宮さんは特にあの試合で未来を切り開く。そういう気持ちでやってますので。僕にしろ、清宮さんにしろ、相手にしろ、各々が一つの目標に向かって毎日毎日ホント全力で120%練習し続けてると思うんで。それが6月6日、スーパーアリーナでパーンとぶつかったときに凄いものを見せられるんじゃないかなって思ってます」 ――宮脇選手と岡田選手は対抗戦に加え、第1試合という重要な役割を担うことになるが? ▼宮脇「ノアvsDDTで、清宮さんと稲村の試合もあるんですけど、第1試合、僕たちの試合はもっと会場に火をつけるようなバチバチの試合をみせたいと思います。絶対に負けられないです」 ▼岡田「第1試合なんですけど、メインイベントの清宮さんと稲村の試合もノアの選手が上がるんですけど、第1試合でもメインよりも見てるお客さんの気持ちが上がっていくような試合ができるように、ノアを代表して僕と宮脇さんで第1試合が一番盛り上がる試合にできるように気合入れて頑張ります」 ――清宮選手は精神的な迷いもあって、スランプに陥っている感が否めないが、これを引きずったままサイバーフェスを迎えるわけにいかない。 ▼清宮「もちろん引きずるつもりはないですけど、それは今こうやって練習とか日々の生活の中でサイバーフェスというものを常に頭に入れながら一つ一つ動いてるんで。それっていうのは絶対無駄にはならないと思うし、こうやって何気ないことから、普段のことから殺気みたいなものを出して、命がけでやっていれば、やっぱ何か変わるんじゃないかなと思ってるんで。それを絶対にサイバーフェスで俺は見せたいと思ってます」 ――流血戦が続いてきたが、吹っ切れるきっかけになるかもしれない? ▼清宮「きっかけにしなきゃ、しないといけないとかじゃなくて、これは絶対きっかけになる。そういう気持ちでやってます」 ――竹下選手から「熱量が足りない」という厳しい言葉も投げかけられたが? ▼清宮「互いの気持ちのぶつけ合いだと思ってるんで。団体対抗戦といってますけど、僕は個人個人の気持ちをぶつけ合えばいいと思ってるんで、そこは絶対に負けないですね。ここで負けたら次にもつながらないと思うし、ここは通過点だけど、俺たちが何かを生み出すことによって次につながるんだって。そういう気持ちがありますから」 ――お互い団体における立場が似ていて比較されるが、当日の試合でも竹下選手を意識する? ▼清宮「うーん、どうなんですかね。今、自分との戦いがあるんで。いろんな戦いがあって、どこを自分がやっていくかは、このあとサイバーフェスまでの間で決めていこうと思います」 ――サイバーフェスの大舞台を光を見出す第一歩にしたいところだが? ▼清宮「ホントそうですね。今までこういう経験もなかったですし、サイバーフェスというのは自分の中で過去を振り返った時に、あの試合があったなってなるような印象に残る試合にしたいと思います」 ――稲村選手は清宮選手と竹下選手の図式が注目されている中、食ってやろうという気持ちはある? ▼稲村「そういわれてるっていうのは全く僕は意識してなくて、僕、今回のカードの4人の中でキャリアが一番下ですし。そんな自分がこの二人のタッグ力とかも当然ですけど、一番下の僕が本当に頑張らないと、このカード、戦い自体がダメになってしまうんじゃないか、意味がなくなってしまうんじゃないかというのを凄く感じていて。一番キャリアが下だからこそ、そこから底上げ、このカード全体の質っていうものを底上げしたいなとずっと思っていて。だから清宮さんと竹下さんが注目されてるとか、僕がそこを食ってやろうとかっていう気持ちよりは、僕自身が精いっぱい戦って、このカード全体に意味を持たせたいという考えが強いですね。そうすれば自然と僕の強さだったり、存在感だったりをはっきり示せると思うんで。このカードが決まったときからずっとその気持ちがあります」 ――ノアの看板を背負っての第1試合でプレッシャーはある? ▼宮脇「プレッシャーは特に僕は感じてないですね。日々やってることが間違いではなかったと僕は思ってるんで、プレッシャーは全然なくて、それをぶつけるだけです。もともと強さというものを求めてノアに入門して、ノアでデビューして試合してるんで、それが間違いじゃなかったというのをぶつけるだけです」 ▼岡田「プレッシャーはあるんですけど、それ以上に僕は今まで外で試合することがほとんどなかったので。ノアで試合する時は上の人にやられてやられて、初勝利だって矢野からしかない状態で。本当に先輩にずっとボコボコにされ続けてきただけだったので、同じぐらいのキャリアの若手の人と試合できるっていうのはプレッシャー以上に楽しみでありますね。練習量とか質とか教えられてきたことっていうのは自信を持ってるんで、それをぶつけてどこまでできるのか自分でも楽しみにしています」 ――大舞台で勝てば存在感を示せるだけに、お二人の間でも競争になりそうだが? ▼宮脇「岡田もヘビー級で、相手の飯野選手もヘビー級ですけど、ジュニアの僕とDDTの選手も全然チャンスあると思ってるんで、ガンガンやっていきたいと思います」 ▼岡田「飯野さん、向こうでタイトル挑戦されたりもしてるし、キャリアも僕より上なんで、そこに向かっていきたいなというのもありますし、中村さんも僕とキャリア一緒ぐらいで、先輩の丸藤さんあたりが(DDTの)試合に出られるときにセコンドとかで行って何度かDDTの試合を生で見させてもらってるんですけど、いい動きする選手だなと思ってたんで、そこも楽しみですね」 ――各々の主張もありつつ、普段通りの練習をやって全員の気持ちを確かめ合えたのでは? ▼清宮「これがノアの練習なんで。日々気持ちを俺たちは確かめ合ってるんで。試合になったときだって、こういう練習が絶対出ると思うんで。そこはみんなもってると思いますけど、やっぱり自信もって、俺たちは絶対負けないんだって自信をもって挑めると思います」" />
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6・6さいたまスーパーアリーナ大会『CyberFight Festival 2021』でDDTとの対抗戦に出陣する清宮海斗&稲村愛輝、宮脇純太&岡田欣也がノア道場で普段通りの合同練習を披露。清宮はこの大舞台で苦悩を払しょくするつもりで、「ここで負けたら次にもつながらないと思うし、ここは通過点だけど、俺たちが何かを生み出すことによって次につながる」と未来を切り開く第一歩とする構えをみせた。
9日後のサイバーフェスでノアの新世代戦士たちがDDTとの対抗戦に出陣。清宮&稲村が竹下幸之介&上野勇希、宮脇&岡田が矢野安崇とのトリオで飯野雄貴&中村圭吾&小嶋斗偉とそれぞれ激突する。この日、矢野を除く4人が公開練習に臨んだ。内容は普段、道場で行っている合同練習そのまま。そこには「これがノアの練習。日々気持ちを俺たちは確かめ合ってるんで。試合になったときだって、こういう練習が絶対出る」(清宮)との自信がある。
4人はマット運動やブリッジなどで体をほぐしたあと、プッシュアップ、スクワットなどをみっちりとこなした。そして仕上げは試合形式のスパーリング。サイバーフェスへ向けた気持ちを確かめ合うように清宮と稲村、清宮と宮脇、清宮と岡田、稲村と宮脇、稲村と岡田、宮脇と岡田と全ての組み合わせでぶつかり合った。
スパーリングだけに腕や足を取ったりと基本技を主体とした攻防をみせたが、時間の経過とともにヒートアップ。中でも清宮と稲村の顔合わせが目を引いた。稲村がショルダータックルをぶちかませば、清宮はドロップキックで応戦。額を押しつけ合ってにらみ合うと打撃戦を繰り広げ、その激しさを物語るように、清宮の額の傷が開いたようでばんそうこうに血がにじんだ。
3時間に及んだ合同練習を終え、清宮は「いつもこのメンバーで練習してるんですけど、サイバーフェスというのがあって、そこに向けて各々の気持ちが今あるんで、練習も気持ちが入ってると思いますし。そういうキリっとしたものを感じますね」と対抗戦へ向けて上々の仕上がりを実感している。
唯一の不安材料は清宮の精神面だ。3月のGHC戦で武藤敬司に敗れて以来、結果が出ないスランプ状態。5・22横浜のNOSAWA論外戦、5・23新潟の丸藤正道&杉浦貴戦と2大会連続で大流血に追い込まれ、「どうしていいか分からない…」と苦悩をさらに深めた。
サイバーフェスが刻一刻と迫る中、このまま対抗戦を迎えるわけにはいかない。練習に没頭している間は苦悩がウソのように一心不乱に汗を流した。答えが出ない状況が続いているが、「こうやって練習とか日々の生活の中でサイバーフェスというものを常に頭に入れながら一つ一つ動いてるんで。それっていうのは絶対無駄にはならないと思うし、こうやって何気ないことから、普段のことから殺気みたいなものを出して、命がけでやっていれば、やっぱ何か変わるんじゃないか」と光を見いだせると信じている。
当然、DDTとの対抗戦もそのきっかけの一つとするつもりだ。対竹下&上野戦を「互いの気持ちのぶつけ合い」と定めた清宮は「そこは絶対に負けない」と豪語。「今までこういう経験もなかった」と言うように、キャリアにおいて最大級の挫折を味わっているが、だからこそ、サイバーフェスという大舞台で現状打破を図るのみで、「しなきゃ、しないといけないとかじゃなくて、これは絶対きっかけになる。そういう気持ちでやってます」と苦悩を払しょくするつもり。それには対抗戦に勝利することが絶対条件で、「ここで負けたら次にもつながらないと思うし、ここは通過点だけど、俺たちが何かを生み出すことによって次につながる」と未来を創る第一歩を踏み出す構えをみせた。
清宮に前向きさが戻りつつあるのは何よりの好材料。パートナーとなるのが進境著しい稲村だ。清宮と竹下の図式に注目が集まる中、「対抗戦というより、あの試合で未来を切り開く。そういう気持ち」とテーマを設定。4人の中でキャリア最年少とあって、「一番下の僕が本当に頑張らないと、このカード、戦い自体がダメになってしまうんじゃないか、意味がなくなってしまうんじゃないか」と自らをキーマンと考えている。
GHCヘビー、KO-D無差別の両タイトルマッチが並んだ中、それらを上回るインパクトを残すことができれば、“未来"への足がかりとなる。「僕にしろ、清宮さんにしろ、相手にしろ、各々が一つの目標に向かって毎日毎日ホント全力で120%練習し続けてると思うんで。それが6月6日、スーパーアリーナでパーンとぶつかったときに凄いものを見せられるんじゃないか」と確信する稲村は「僕自身が精いっぱい戦って、このカード全体に意味を持たせたいという考えが強いですね。そうすれば自然と僕の強さだったり、存在感だったりをはっきり示せると思う」と自らが対抗戦に熱をもたらすことを描いた。
宮脇と岡田は第1試合に登場。対DDTに加え、大会の火付け役という役割を担う。当然、二人も承知の上で「清宮さんと稲村の試合もあるんですけど、第1試合、僕たちの試合はもっと会場に火をつけるようなバチバチの試合をみせたいと思います。絶対に負けられないです」(宮脇)、「第1試合でもメインよりも見てるお客さんの気持ちが上がっていくような試合ができるように、ノアを代表して僕と宮脇さんで第1試合が一番盛り上がる試合にできるように気合入れて頑張ります」(岡田)と口を揃えた。
二人の自信を裏打ちするのは、ノアで重ねてきた鍛錬と試合経験だ。宮脇が「もともと強さというものを求めてノアに入門して、ノアでデビューして試合してるんで、それが間違いじゃなかったというのをぶつけるだけ」と言い切れば、岡田も「今まで外で試合することがほとんどなかったので、同じぐらいのキャリアの若手の人と試合できるっていうのはプレッシャー以上に楽しみでありますね。練習量とか質とか教えられてきたことっていうのは自信を持ってるんで、それをぶつけてどこまでできるのか自分でも楽しみ」と高ぶるばかりだ。
「みんなもってると思いますけど、やっぱり自信もって、俺たちは絶対負けないんだって自信をもって挑める」。清宮がそう確信するように、各々のテーマを胸に4人の対DDTへ向けた出撃態勢は出来上がりつつある。
☆6/6(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ『CyberFight Festival 2021』12:00開場、14:00開始
▼オープニングマッチ DDTvsNOAH対抗戦
矢野安崇
岡田欣也
宮脇純太
vs
小嶋斗偉
中村圭吾
飯野雄貴
▼DDTvsNOAH対抗戦
稲村愛輝
清宮海斗
vs
上野勇希
竹下幸之介
【合同練習後の清宮、稲村、宮脇、岡田】
――今日は普段通りの練習を見せていただいた感じ?
▼清宮「そうですね。普段通りですね」
――対抗戦に出場するメンバーで一緒に練習して気持ちが高まるものがあったのでは?
▼清宮「いつもこのメンバーで練習してるんですけど、サイバーフェスというのがあって、そこに向けて各々の気持ちが今あるんで、練習も気持ちが入ってると思いますし。そういうキリっとしたものを感じますね」
▼稲村「もちろん全員の気合っていうのが日に日に高まってますし、あとは対抗戦というより、僕と清宮さんは特にあの試合で未来を切り開く。そういう気持ちでやってますので。僕にしろ、清宮さんにしろ、相手にしろ、各々が一つの目標に向かって毎日毎日ホント全力で120%練習し続けてると思うんで。それが6月6日、スーパーアリーナでパーンとぶつかったときに凄いものを見せられるんじゃないかなって思ってます」
――宮脇選手と岡田選手は対抗戦に加え、第1試合という重要な役割を担うことになるが?
▼宮脇「ノアvsDDTで、清宮さんと稲村の試合もあるんですけど、第1試合、僕たちの試合はもっと会場に火をつけるようなバチバチの試合をみせたいと思います。絶対に負けられないです」
▼岡田「第1試合なんですけど、メインイベントの清宮さんと稲村の試合もノアの選手が上がるんですけど、第1試合でもメインよりも見てるお客さんの気持ちが上がっていくような試合ができるように、ノアを代表して僕と宮脇さんで第1試合が一番盛り上がる試合にできるように気合入れて頑張ります」
――清宮選手は精神的な迷いもあって、スランプに陥っている感が否めないが、これを引きずったままサイバーフェスを迎えるわけにいかない。
▼清宮「もちろん引きずるつもりはないですけど、それは今こうやって練習とか日々の生活の中でサイバーフェスというものを常に頭に入れながら一つ一つ動いてるんで。それっていうのは絶対無駄にはならないと思うし、こうやって何気ないことから、普段のことから殺気みたいなものを出して、命がけでやっていれば、やっぱ何か変わるんじゃないかなと思ってるんで。それを絶対にサイバーフェスで俺は見せたいと思ってます」
――流血戦が続いてきたが、吹っ切れるきっかけになるかもしれない?
▼清宮「きっかけにしなきゃ、しないといけないとかじゃなくて、これは絶対きっかけになる。そういう気持ちでやってます」
――竹下選手から「熱量が足りない」という厳しい言葉も投げかけられたが?
▼清宮「互いの気持ちのぶつけ合いだと思ってるんで。団体対抗戦といってますけど、僕は個人個人の気持ちをぶつけ合えばいいと思ってるんで、そこは絶対に負けないですね。ここで負けたら次にもつながらないと思うし、ここは通過点だけど、俺たちが何かを生み出すことによって次につながるんだって。そういう気持ちがありますから」
――お互い団体における立場が似ていて比較されるが、当日の試合でも竹下選手を意識する?
▼清宮「うーん、どうなんですかね。今、自分との戦いがあるんで。いろんな戦いがあって、どこを自分がやっていくかは、このあとサイバーフェスまでの間で決めていこうと思います」
――サイバーフェスの大舞台を光を見出す第一歩にしたいところだが?
▼清宮「ホントそうですね。今までこういう経験もなかったですし、サイバーフェスというのは自分の中で過去を振り返った時に、あの試合があったなってなるような印象に残る試合にしたいと思います」
――稲村選手は清宮選手と竹下選手の図式が注目されている中、食ってやろうという気持ちはある?
▼稲村「そういわれてるっていうのは全く僕は意識してなくて、僕、今回のカードの4人の中でキャリアが一番下ですし。そんな自分がこの二人のタッグ力とかも当然ですけど、一番下の僕が本当に頑張らないと、このカード、戦い自体がダメになってしまうんじゃないか、意味がなくなってしまうんじゃないかというのを凄く感じていて。一番キャリアが下だからこそ、そこから底上げ、このカード全体の質っていうものを底上げしたいなとずっと思っていて。だから清宮さんと竹下さんが注目されてるとか、僕がそこを食ってやろうとかっていう気持ちよりは、僕自身が精いっぱい戦って、このカード全体に意味を持たせたいという考えが強いですね。そうすれば自然と僕の強さだったり、存在感だったりをはっきり示せると思うんで。このカードが決まったときからずっとその気持ちがあります」
――ノアの看板を背負っての第1試合でプレッシャーはある?
▼宮脇「プレッシャーは特に僕は感じてないですね。日々やってることが間違いではなかったと僕は思ってるんで、プレッシャーは全然なくて、それをぶつけるだけです。もともと強さというものを求めてノアに入門して、ノアでデビューして試合してるんで、それが間違いじゃなかったというのをぶつけるだけです」
▼岡田「プレッシャーはあるんですけど、それ以上に僕は今まで外で試合することがほとんどなかったので。ノアで試合する時は上の人にやられてやられて、初勝利だって矢野からしかない状態で。本当に先輩にずっとボコボコにされ続けてきただけだったので、同じぐらいのキャリアの若手の人と試合できるっていうのはプレッシャー以上に楽しみでありますね。練習量とか質とか教えられてきたことっていうのは自信を持ってるんで、それをぶつけてどこまでできるのか自分でも楽しみにしています」
――大舞台で勝てば存在感を示せるだけに、お二人の間でも競争になりそうだが?
▼宮脇「岡田もヘビー級で、相手の飯野選手もヘビー級ですけど、ジュニアの僕とDDTの選手も全然チャンスあると思ってるんで、ガンガンやっていきたいと思います」
▼岡田「飯野さん、向こうでタイトル挑戦されたりもしてるし、キャリアも僕より上なんで、そこに向かっていきたいなというのもありますし、中村さんも僕とキャリア一緒ぐらいで、先輩の丸藤さんあたりが(DDTの)試合に出られるときにセコンドとかで行って何度かDDTの試合を生で見させてもらってるんですけど、いい動きする選手だなと思ってたんで、そこも楽しみですね」
――各々の主張もありつつ、普段通りの練習をやって全員の気持ちを確かめ合えたのでは?
▼清宮「これがノアの練習なんで。日々気持ちを俺たちは確かめ合ってるんで。試合になったときだって、こういう練習が絶対出ると思うんで。そこはみんなもってると思いますけど、やっぱり自信もって、俺たちは絶対負けないんだって自信をもって挑めると思います」
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