12/28【NOAH】拳王の猛口撃に清宮「存在感消す」 元日GHCナショナル戦へ調印式
1・1日本武道館大会のGHCナショナル選手権試合「(王者)拳王vs清宮海斗(挑戦者)」に向けた調印式が28日、都内ホテルで開かれた。
前哨戦では両雄が襲撃&KO合戦を繰り広げ、激しく感情をぶつけ合ってきた。“新生ノア"をめぐって要所で何度も激突してきた拳王と清宮だが、この日の調印式でもまず“猛口撃"を浴びせたのはやはり拳王だった。
「1月1日といえば、いい夢が見たいだろ? 日本一縁起のいい初夢が見れるのは日本武道館だ。俺が清宮海斗を倒して日本一縁起のいい初夢を見せてやるからな。てめぇらクソヤローども、1月1日は東京都千代田区北の丸公園の日本武道館に集合だ」とカマしたうえで、改めて清宮の“温室育ち"を指摘。席上でも清宮の“目の奥"をじっと見つめたうえで、「こいつは会社からエサを与えられてんだ。着るものも与えられた。すべて会社に用意されてんだ。そりゃこんな死んだような目になんだよ。何度やっても結果は一緒だ」と切り捨てた。
それでもこの日の清宮は一切動じず。「前の俺だったら何も言い返せなかったんだよ。“自分がなかったな"とホントに思うよ。でも今は違うから。拳王の知ってる俺じゃないっていうのを今は自信もって言えるから」と身を乗り出しながら力説すると、「日本武道館、来年のノア、俺が持っていくためにも、この拳王の、団体、ノアでの存在感、それを消してでも俺がGHCナショナル獲ります」と言い切ってみせた。
今年はスランプを経験し、苦悩の日々を突き抜けて再び最前線に戻ってきた清宮。清宮の反論を聞いた拳王も「少しは成長したんじゃないのかなって今、思ったな」と不敵にほほえんだ。1月1日は誕生日でもある拳王がみせる赤い初夢が、苦悩を突き抜けた清宮の成長か。元日ナショナル戦のゴングは間もなく鳴る。
【会見の模様】
▼清宮「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。今年を振り返ってみると、かけがえのない経験を積んだ年だったなと思います。思いますが、悔しいけど、このノアの中心には立てなかった。拳王とは何度もやってきてますが、今までで最も過酷な戦いを制して、GHCナショナルのベルトを俺が獲ります。元日・日本武道館から俺の時間でノアを進めていきます」
▼拳王「1月1日といえば、いい夢が見たいだろ? 日本一縁起のいい初夢が見れるのは日本武道館だ。2022年1月1日、てめえらクソヤローども。縁起のいい夢を見せてやるよ。俺が清宮海斗を倒して日本一縁起のいい初夢を見せてやるからな。てめぇらクソヤローども、1月1日は東京都千代田区北の丸公園の日本武道館に集合だ」
――過去何度もキーになる場面で戦ってきて、今回はお互い感情的になっているように見受けられるが、過去の試合と心境はどう違う?
▼拳王「過去、何度も清宮とシングルで戦ってきた。その中で俺がこいつが一番強かったと思うのは、海外から帰ってきて俺とのGHCヘビー級選手権だ。そのときはな、こいつの目は……すごい殺伐としていた。まあ、動物で例えると野生のライオンのような目をしてた。だが、今の目を見てみろ。まったく目に力入ってないよな? なぜだかわかるか? こいつは会社からエサを与えられてんだ。着るものも与えられた。何もかも与えられて自分の力でやってねえんだよ。海外にいた6ヵ月は自分の力で、自分で強くなろう、自分でもっと上にいこう、自分で高めていこうとしてた。だが今はな、こいつすべて会社に用意されてんだ。そりゃこんな死んだような目になんだよ。まったく目に力入ってねえだろ。だからな、何度やっても結果は一緒だ。俺がこいつを倒して、1月1日てめえらにいい夢みせてやるよ」
▼清宮「今、拳王が言ったように何度もやってきましたよ。何度もやってきて、今みたいに何度も屈辱、俺は浴びてきた。でも、前の俺だったら何も言い返せなかったんだよ。それはね、自分がなかったなとホントに思うよ。でも今は違うから。拳王の知ってる俺じゃないっていうのを今は自信もって言えるから。日本武道館、来年のノア、俺が持っていくためにも、この拳王の、団体、ノアの存在感、それを消してでも俺がGHCナショナル獲ります」
――拳王選手、反論があれば?
▼拳王「少しは成長したんじゃないのかなって今、思ったな」
――先日、那須川天心と武尊の試合が決まり、SNSで反応していたが、清宮選手にとってどんな刺激になった?
▼清宮「まあホント世界見渡してもやっぱり同い年の、同世代の人たちが目立っている、先頭に立っている業界というのは会社としてどんどん大きくなってると思うんですよ。今ここに拳王が、相手がいて、別の話をするのも申し訳ないと思いますけど、それは同世代としてめちゃくちゃ刺激になってるんで。でも俺はプロレスというものに、どの業界にも負けない魅力がある自信があるんで、それを発信していこうかなと。それが日本武道館であると思います」
――負けられない思いが強いと思うが、そのために日本武道館で、そして来年に向けて、どんな姿を見せていく?
▼清宮「このプロレス業界自体が20代で活躍してるっていう選手がなかなかいない中で、そこを切り開いていく存在になっていこうと思います」