【NOAH】原田大輔が電撃引退、首負傷でドクターストップ 3・9後楽園で小峠と引退試合 2023/3/2
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NOAHジュニアのエース・原田大輔が2日、現役引退を表明した。首の負傷によるドクターストップが理由。3・9後楽園大会で小峠篤司を相手に引退試合(1分間のエキシビジョン)が行われることになった。 「首の負傷」で昨年8月末から約半年間に渡って欠場してきた原田だが、想像以上の重症だった。昨年8月の定期MRI検査で頸部へのダメージが見つかり、自覚症状がほぼ無いまま欠場生活に入った。ところが、「頚椎環軸椎(けいついかんじくつい)亜脱臼」と診断され、さらなる負荷で脊髄が圧迫された場合、麻痺や呼吸不全で命に関わりかねない重傷だと分かった。 それ以降、現役続行を目指して、さまざまな精密検査と多角的な検討が行われてきた。同時に治療と経過観察も継続してきたが、回復の兆しがみられなかった。このため今年に入って医療チームと原田本人が話し合いを持ち、引退のやむなきに至った。 原田は2日、武田有弘CyberFight取締役、NOAHの長濱健人トレーナーとともに都内ホテルで会見。経緯が説明されたうえで「僕自身、自覚症状が何もなくて、今回の引退を一番信じられてないと思ってます。やっぱり生きてこそだと思いますし、プロレスラーとしては生きていけないですけど、一人の人間としてまだまだ生きていかないといけない。今回の決断も生きるためにはこうするしかないんだなっていう思い」と時折唇を噛みながら語った。 引退セレモニーや10カウントは行われないが、原田本人の強い希望で3・9後楽園大会での引退試合(1分間のエキシビジョンマッチ)が決まった。家族と医療チームから「1分間のエキシビジョンなら」と承諾も得た。最後の相手には、デビュー戦の相手であり『桃の青春タッグ』でともに一時代を築いた盟友・小峠篤司を選んだ。 「2006年、大阪プロレスでデビューした時、その時の相手が小峠さんで、2013年、NOAHに入った時のデビュー戦も小峠さんで。今までいろいろありました本当に。原田、小峠ってニコイチで見られるのが嫌な時期もありましたし、二人で組んでNOAHに上がっていた時、海外に行った時、いろんな経験をしてきたので。正直NOAHの中で戦いたい選手はいっぱいいます。でも最後は小峠篤司かなと思いました。今回3月9日ですけども、仮に5年後、10年後、引退試合が先だったとしても最後の相手は小峠篤司って僕は選んでたと思います」と話した。 2006年8月5日に大阪プロレスでデビューし、2013年5月にNOAH入団。以降GHCジュニア王座を5度、GHCジュニアタッグ王座6度の戴冠を果たし、NOAHジュニアをエースとしてけん引し続けてきた。同時に“NOAHジュニア黄金期"の再来も目指し続けてきたが、志半ばでリングを去ることになる。 原田は「NOAHジュニアの凄さっていうのを彼らにも見せてほしいですし、僕はこれからは外から見るので、これからのNOAHジュニアにやっぱり期待はしたい」と託した。 あまりにも突然の引退。惜しむ声も続出しそうだ。 「残り1週間、プロレスラーとして残された時間を全力で全うしていきます。3月9日、後楽園ホール。最後の原田大輔のプロレスをドカーンと受け取ってください。17年間ありがとうございました!」。 引退ロードを歩み、東京ドームでリングを去った武藤敬司、NOSAWA論外とはあまりに対照的で唐突な最後だが、プロレスラー・原田大輔として身を削ってきた約17年間の証明を、聖地での1分間に刻みこむ。 【会見の模様】 ▼原田「昨年8月に自分の首に異常が見つかりました。それから半年、治療に専念するため欠場のほうをさせていただいておりました。来週3月9日、後楽園ホールで原田大輔は引退します。この半年間、医療チームの先生方の指導のもと、首の回復に向けて治療を行い、そしてNOAHの専属トレーナー・長濱先生の施術で首の改善に取り組んできました。半年経って回復の兆しというものがなくなり、ドクターストップという形で引退を決断いたしました。2006年に大阪プロレスでデビューして、2013年からプロレスリングNOAHに入団して、今までたくさんのレスラー、スタッフ、そして何よりもファンの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。17年間、本当にありがとうございました」 ▼長濱健人トレーナー「プロレスリング・ノアのトレーナーの長濱と申します。よろしくお願いいたします。僕の業務は選手のケガの管理、また試合前後のケアと、サポートになります。まず傷病名を言いますと、頚椎環軸椎亜脱臼(けいついかんじくついあだっきゅう)というものになります。頚椎の1番上の骨のことを環椎(かんつい)といい、頚椎の上から2番目の骨を軸椎(じくつい)といいます。その部分で亜脱臼をしているといった状態です。その部分で脊髄を圧迫すると命の危険性があります。原田選手は幸い症状は出ていませんが、このままプロレスを続けていく事は命に関わるという事で、今回の引退という選択肢になりました。原田選手の引退はとても残念に思いますが、今回の検診によって一人の命を守る事が出来たのだと思い、これからも注意深く選手たちをサポートしていきたいと思います」 ▼武田有弘CyberFight取締役「原田大輔選手の引退試合について発表します。3月9日、後楽園ホールにて原田大輔引退試合。1分エキシビションマッチ、原田大輔vs小峠篤司。ドクター立ち合いのもと開催させていただきます。原田選手の最後の試合となりますので、よろしくお願いします」 ――自覚症状はもともとあった? ▼原田「自覚症状というものは全くなくて、痛みだったり痺れ、首を動かしても何も痛みがない状態で、むしろずっと元気な状態です。ウェートトレーニングの方もずっとやっていて、今日も会見に来る前にウェートトレーニングをジムに行ってしてきたぐらい元気は元気です。トレーナーの長濱先生からもブリッジはした方がいい、柔軟性を高めるためにやった方がいいと言われてるのでブリッジもやってますし。僕自身、自覚症状が何もなくて、今回の引退を一番信じられてないと僕は思ってます」 ――どんな気持ちの葛藤があった? ▼原田「気持ちの葛藤ですか。葛藤……やっぱり……葛藤……やっぱり生きてこそだと思いますし、プロレスラーとしては生きていけないですけど、一人の人間としてまだまだ生きていかないといけないので、そういう部分で受け入れたっていう感じですかね」 ――受け入れるまでは時間がかかった? ▼原田「正直8月に見つかった時に引退っていう言葉は病院の先生からも言われていて、その時から少なからず受け入れてたので、今回の決断も生きるためにはこうするしかないんだなっていう思いでした」 ――スポーツ選手の引退は医師によって判断が分かれるケースもあると思うが、セカンドオピニオンも含めて納得のいく合意形成ができた? ▼長濱トレーナー「はい。納得しました。今回検診を行っていただいた牧田総合病院の朝本(俊司)先生を含めた複数名のドクターに協議していただいた上での決断になりますので、納得しています」 ――引退セレモニーは行う予定はある? ▼原田「それはないです。エキシビションという形ですけど引退試合をさせてもらえるので、僕はそれで終わりたいなと思ってます。テンカウントゴングもする予定はないです」 ――ファンが別れを告げる機会を設ける予定は? ▼原田「3月9日、当日サイン会という形になりますけど、立たせていただきますし、その先の3月19日、横浜武道館でもサイン会のほうをさせていただきますので、そこで皆さんに僕も直接『今までありがとうございました』って言葉はお伝えしたいですし、ぜひ来ていただきたいなと思ってます」 ――引退試合の相手に小峠選手を選んだ理由は? ▼原田「2006年、大阪プロレスでデビューした時、その時の相手が小峠さんで、2013年、NOAHに入った時のデビュー戦も小峠さんで。今までいろいろありました本当に。原田、小峠ってニコイチで見られるのが嫌な時期もありましたし、二人で組んでNOAHに上がっていた時、海外に行った時、いろんな経験をしてきたので。正直NOAHの中で戦いたい選手はいっぱいいます。でも最後は小峠篤司かなと思いました。今回3月9日ですけども、仮に5年後、10年後、引退試合が先だったとしても最後の相手は小峠篤司って僕は選んでたと思います」 ――NOAHジュニアに託したいもの、メッセージはある? ▼原田「やっぱ僕の思いっていうよりも、今戦ってる選手たちそれぞれが考えて見せてほしいなという思いが一番ですかね。僕の気持ちというよりも。9日のメインイベントで戦うAMAKUSAとHi69。NOAHジュニアの凄さっていうのを彼らにも見せてほしいですし、僕はこれからは外から見るので、これからのNOAHジュニアにやっぱり期待はしたいです」 ――引退後のビジョンはある? ▼原田「引退後のビジョンは…プロレスはすごく好きなんです。NOAHも好きです。だから周りの人をだまし込んでマスクマンでデビューしようかなって本気で考えました。全然笑えないですよね?(苦笑) それぐらい本当に僕はプロレスが好きで、残りたいっていう気持ちがあったんですけど、体が元気で動けるのにずっと中に携わってみていくっていうのは僕の気持ち的に持たないなって凄く感じました。武田さんやスタッフの方からコーチなり裏方として残る道を言ってくださったんですけど、一番は僕の気持ちが続かないなと思って、NOAHに残らないことを決めました」 ※武田取締役、長濱トレーナーが退席後 ▼原田「久々の会見でこのようなご報告しかできなかったことは本当に申し訳なく思っております。残り1週間、プロレスラーとして残された時間を全力で全うしていきます。3月9日、後楽園ホール。最後の原田大輔のプロレスをドカーンと受け取ってください。17年間ありがとうございました!」 【原田大輔選手引退に関するお知らせ】 プロレスリング・ノア所属・原田大輔選手は3月9日をもちまして現役を引退することとなりました。 定期的に実施しておりますMRI検査により、それまでに蓄積された頸部のダメージが見つかったため、昨年8月27日より試合を欠場、さまざまな角度から精密検査を行い、治療に専念しておりましたが、回復の兆しがみられず、これ以上試合によるダメージを受けた場合、今後の日常生活にも支障が出かねないとプロレスリング・ノア所属選手を医療的側面からバックアップしていただいている医療チームが判断したため、原田選手本人とも話し合った結果、引退という結論に至りました。 なお、3月9日後楽園ホール大会におきまして、引退試合となるエキシビジョンマッチを行います。 これは原田選手本人の強い意向を受け、原田選手のご家族にもご了承をいただいたうえで、医療チームも「エキシビジョンマッチ1分であれば」ということで承諾いただいたため実施するものといたしました。 最後までの応援をお願い申し上げます。 プロレスリング・ノア 【NOAH】3/9(木)東京・後楽園ホール『STAR NAVIGATION 2023』17:30開場、18:30開始 ◇第1試合◇ 小澤大嗣 矢野安崇 岡田欣也 vs 大原はじめ タダスケ 近藤修司 ◇第2試合◇ ランセロット エクストリーム・タイガー スペル・クレイジー vs アレハンドロ 吉岡世起 YO-HEY ◇第3試合◇ ▼原田大輔引退試合 エキシビジョンマッチ 小峠篤司 (1分間) 原田大輔 ◇第4試合◇ 谷口周平 望月成晃 丸藤正道 vs 鈴木秀樹 藤田和之 杉浦貴 ◇第5試合◇ 征矢学 中嶋勝彦 拳王 vs 稲村愛輝 稲葉大樹 マサ北宮 ◇第6試合◇ HAYATA vs Eita ◇第7試合◇ クリス・リッジウェイ vs 小川良成 ◇第8試合◇ アンソニー・グリーン ジェイク・リー vs 小峠篤司 清宮海斗 ◇第9試合◇ ▼GHCジュニアヘビー級選手権試合 [挑戦者] Hi69 vs AMAKUSA [第52代王者] ※AMAKUSA2度目の防衛戦
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NOAHジュニアのエース・原田大輔が2日、現役引退を表明した。首の負傷によるドクターストップが理由。3・9後楽園大会で小峠篤司を相手に引退試合(1分間のエキシビジョン)が行われることになった。
「首の負傷」で昨年8月末から約半年間に渡って欠場してきた原田だが、想像以上の重症だった。昨年8月の定期MRI検査で頸部へのダメージが見つかり、自覚症状がほぼ無いまま欠場生活に入った。ところが、「頚椎環軸椎(けいついかんじくつい)亜脱臼」と診断され、さらなる負荷で脊髄が圧迫された場合、麻痺や呼吸不全で命に関わりかねない重傷だと分かった。
それ以降、現役続行を目指して、さまざまな精密検査と多角的な検討が行われてきた。同時に治療と経過観察も継続してきたが、回復の兆しがみられなかった。このため今年に入って医療チームと原田本人が話し合いを持ち、引退のやむなきに至った。
原田は2日、武田有弘CyberFight取締役、NOAHの長濱健人トレーナーとともに都内ホテルで会見。経緯が説明されたうえで「僕自身、自覚症状が何もなくて、今回の引退を一番信じられてないと思ってます。やっぱり生きてこそだと思いますし、プロレスラーとしては生きていけないですけど、一人の人間としてまだまだ生きていかないといけない。今回の決断も生きるためにはこうするしかないんだなっていう思い」と時折唇を噛みながら語った。
引退セレモニーや10カウントは行われないが、原田本人の強い希望で3・9後楽園大会での引退試合(1分間のエキシビジョンマッチ)が決まった。家族と医療チームから「1分間のエキシビジョンなら」と承諾も得た。最後の相手には、デビュー戦の相手であり『桃の青春タッグ』でともに一時代を築いた盟友・小峠篤司を選んだ。
「2006年、大阪プロレスでデビューした時、その時の相手が小峠さんで、2013年、NOAHに入った時のデビュー戦も小峠さんで。今までいろいろありました本当に。原田、小峠ってニコイチで見られるのが嫌な時期もありましたし、二人で組んでNOAHに上がっていた時、海外に行った時、いろんな経験をしてきたので。正直NOAHの中で戦いたい選手はいっぱいいます。でも最後は小峠篤司かなと思いました。今回3月9日ですけども、仮に5年後、10年後、引退試合が先だったとしても最後の相手は小峠篤司って僕は選んでたと思います」と話した。
2006年8月5日に大阪プロレスでデビューし、2013年5月にNOAH入団。以降GHCジュニア王座を5度、GHCジュニアタッグ王座6度の戴冠を果たし、NOAHジュニアをエースとしてけん引し続けてきた。同時に“NOAHジュニア黄金期"の再来も目指し続けてきたが、志半ばでリングを去ることになる。
原田は「NOAHジュニアの凄さっていうのを彼らにも見せてほしいですし、僕はこれからは外から見るので、これからのNOAHジュニアにやっぱり期待はしたい」と託した。
あまりにも突然の引退。惜しむ声も続出しそうだ。
「残り1週間、プロレスラーとして残された時間を全力で全うしていきます。3月9日、後楽園ホール。最後の原田大輔のプロレスをドカーンと受け取ってください。17年間ありがとうございました!」。
引退ロードを歩み、東京ドームでリングを去った武藤敬司、NOSAWA論外とはあまりに対照的で唐突な最後だが、プロレスラー・原田大輔として身を削ってきた約17年間の証明を、聖地での1分間に刻みこむ。
【会見の模様】
▼原田「昨年8月に自分の首に異常が見つかりました。それから半年、治療に専念するため欠場のほうをさせていただいておりました。来週3月9日、後楽園ホールで原田大輔は引退します。この半年間、医療チームの先生方の指導のもと、首の回復に向けて治療を行い、そしてNOAHの専属トレーナー・長濱先生の施術で首の改善に取り組んできました。半年経って回復の兆しというものがなくなり、ドクターストップという形で引退を決断いたしました。2006年に大阪プロレスでデビューして、2013年からプロレスリングNOAHに入団して、今までたくさんのレスラー、スタッフ、そして何よりもファンの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。17年間、本当にありがとうございました」
▼長濱健人トレーナー「プロレスリング・ノアのトレーナーの長濱と申します。よろしくお願いいたします。僕の業務は選手のケガの管理、また試合前後のケアと、サポートになります。まず傷病名を言いますと、頚椎環軸椎亜脱臼(けいついかんじくついあだっきゅう)というものになります。頚椎の1番上の骨のことを環椎(かんつい)といい、頚椎の上から2番目の骨を軸椎(じくつい)といいます。その部分で亜脱臼をしているといった状態です。その部分で脊髄を圧迫すると命の危険性があります。原田選手は幸い症状は出ていませんが、このままプロレスを続けていく事は命に関わるという事で、今回の引退という選択肢になりました。原田選手の引退はとても残念に思いますが、今回の検診によって一人の命を守る事が出来たのだと思い、これからも注意深く選手たちをサポートしていきたいと思います」
▼武田有弘CyberFight取締役「原田大輔選手の引退試合について発表します。3月9日、後楽園ホールにて原田大輔引退試合。1分エキシビションマッチ、原田大輔vs小峠篤司。ドクター立ち合いのもと開催させていただきます。原田選手の最後の試合となりますので、よろしくお願いします」
――自覚症状はもともとあった?
▼原田「自覚症状というものは全くなくて、痛みだったり痺れ、首を動かしても何も痛みがない状態で、むしろずっと元気な状態です。ウェートトレーニングの方もずっとやっていて、今日も会見に来る前にウェートトレーニングをジムに行ってしてきたぐらい元気は元気です。トレーナーの長濱先生からもブリッジはした方がいい、柔軟性を高めるためにやった方がいいと言われてるのでブリッジもやってますし。僕自身、自覚症状が何もなくて、今回の引退を一番信じられてないと僕は思ってます」
――どんな気持ちの葛藤があった?
▼原田「気持ちの葛藤ですか。葛藤……やっぱり……葛藤……やっぱり生きてこそだと思いますし、プロレスラーとしては生きていけないですけど、一人の人間としてまだまだ生きていかないといけないので、そういう部分で受け入れたっていう感じですかね」
――受け入れるまでは時間がかかった?
▼原田「正直8月に見つかった時に引退っていう言葉は病院の先生からも言われていて、その時から少なからず受け入れてたので、今回の決断も生きるためにはこうするしかないんだなっていう思いでした」
――スポーツ選手の引退は医師によって判断が分かれるケースもあると思うが、セカンドオピニオンも含めて納得のいく合意形成ができた?
▼長濱トレーナー「はい。納得しました。今回検診を行っていただいた牧田総合病院の朝本(俊司)先生を含めた複数名のドクターに協議していただいた上での決断になりますので、納得しています」
――引退セレモニーは行う予定はある?
▼原田「それはないです。エキシビションという形ですけど引退試合をさせてもらえるので、僕はそれで終わりたいなと思ってます。テンカウントゴングもする予定はないです」
――ファンが別れを告げる機会を設ける予定は?
▼原田「3月9日、当日サイン会という形になりますけど、立たせていただきますし、その先の3月19日、横浜武道館でもサイン会のほうをさせていただきますので、そこで皆さんに僕も直接『今までありがとうございました』って言葉はお伝えしたいですし、ぜひ来ていただきたいなと思ってます」
――引退試合の相手に小峠選手を選んだ理由は?
▼原田「2006年、大阪プロレスでデビューした時、その時の相手が小峠さんで、2013年、NOAHに入った時のデビュー戦も小峠さんで。今までいろいろありました本当に。原田、小峠ってニコイチで見られるのが嫌な時期もありましたし、二人で組んでNOAHに上がっていた時、海外に行った時、いろんな経験をしてきたので。正直NOAHの中で戦いたい選手はいっぱいいます。でも最後は小峠篤司かなと思いました。今回3月9日ですけども、仮に5年後、10年後、引退試合が先だったとしても最後の相手は小峠篤司って僕は選んでたと思います」
――NOAHジュニアに託したいもの、メッセージはある?
▼原田「やっぱ僕の思いっていうよりも、今戦ってる選手たちそれぞれが考えて見せてほしいなという思いが一番ですかね。僕の気持ちというよりも。9日のメインイベントで戦うAMAKUSAとHi69。NOAHジュニアの凄さっていうのを彼らにも見せてほしいですし、僕はこれからは外から見るので、これからのNOAHジュニアにやっぱり期待はしたいです」
――引退後のビジョンはある?
▼原田「引退後のビジョンは…プロレスはすごく好きなんです。NOAHも好きです。だから周りの人をだまし込んでマスクマンでデビューしようかなって本気で考えました。全然笑えないですよね?(苦笑) それぐらい本当に僕はプロレスが好きで、残りたいっていう気持ちがあったんですけど、体が元気で動けるのにずっと中に携わってみていくっていうのは僕の気持ち的に持たないなって凄く感じました。武田さんやスタッフの方からコーチなり裏方として残る道を言ってくださったんですけど、一番は僕の気持ちが続かないなと思って、NOAHに残らないことを決めました」
※武田取締役、長濱トレーナーが退席後
▼原田「久々の会見でこのようなご報告しかできなかったことは本当に申し訳なく思っております。残り1週間、プロレスラーとして残された時間を全力で全うしていきます。3月9日、後楽園ホール。最後の原田大輔のプロレスをドカーンと受け取ってください。17年間ありがとうございました!」
【原田大輔選手引退に関するお知らせ】
プロレスリング・ノア所属・原田大輔選手は3月9日をもちまして現役を引退することとなりました。
定期的に実施しておりますMRI検査により、それまでに蓄積された頸部のダメージが見つかったため、昨年8月27日より試合を欠場、さまざまな角度から精密検査を行い、治療に専念しておりましたが、回復の兆しがみられず、これ以上試合によるダメージを受けた場合、今後の日常生活にも支障が出かねないとプロレスリング・ノア所属選手を医療的側面からバックアップしていただいている医療チームが判断したため、原田選手本人とも話し合った結果、引退という結論に至りました。
なお、3月9日後楽園ホール大会におきまして、引退試合となるエキシビジョンマッチを行います。
これは原田選手本人の強い意向を受け、原田選手のご家族にもご了承をいただいたうえで、医療チームも「エキシビジョンマッチ1分であれば」ということで承諾いただいたため実施するものといたしました。
最後までの応援をお願い申し上げます。
プロレスリング・ノア
【NOAH】3/9(木)東京・後楽園ホール『STAR NAVIGATION 2023』17:30開場、18:30開始
◇第1試合◇
小澤大嗣
矢野安崇
岡田欣也
vs
大原はじめ
タダスケ
近藤修司
◇第2試合◇
ランセロット
エクストリーム・タイガー
スペル・クレイジー
vs
アレハンドロ
吉岡世起
YO-HEY
◇第3試合◇
▼原田大輔引退試合 エキシビジョンマッチ
小峠篤司
(1分間)
原田大輔
◇第4試合◇
谷口周平
望月成晃
丸藤正道
vs
鈴木秀樹
藤田和之
杉浦貴
◇第5試合◇
征矢学
中嶋勝彦
拳王
vs
稲村愛輝
稲葉大樹
マサ北宮
◇第6試合◇
HAYATA
vs
Eita
◇第7試合◇
クリス・リッジウェイ
vs
小川良成
◇第8試合◇
アンソニー・グリーン
ジェイク・リー
vs
小峠篤司
清宮海斗
◇第9試合◇
▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
Hi69
vs
AMAKUSA
[第52代王者]
※AMAKUSA2度目の防衛戦
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