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8/1【NOAH】N-1へ征矢がサウナ特訓を披露 暑さ対策万全で「最初から最後まで同じ熱量で戦い抜く」

 征矢学が1日、東京・調布市の湯の森 深大湯で『N-1 VICTORY 2024』へ向けて公開練習。75℃のサウナ室での特訓を披露し、「最初から全力で飛ばしていきます。暑さと一緒。最初から最後まで同じ熱量で戦い抜いてやる」と悲願の初優勝へ向けて宣言した。

 8・4横浜武道館大会でのN-1開幕まであと3日。すでにリーグ戦へ向けて出場選手たちが意気込みを語り、自己主張してきたが、中でも熱さ全開なのが2年連続4度目の出場となる征矢。「今年のN-1にかける思いだ。みんなと違えんだよ。今年は何が何でも! N-1、この俺、征矢学が優勝してやるからな!!」などと吠えまくってきた。そこには「去年、決勝いけなかった自分に悔しい思いをしたのが一番大きいんで。今年はその分、何が何でもっていう気持ちがより一層強い」と今年にかける思いが込められている。

 リーグ戦は約1ヵ月間のロングラン。征矢が対戦相手と同様に大敵と定めているのが暑さだ。今月29日に6地点で気温が40℃を超えるなど、この夏、日本全国が酷暑に見舞われている。そこで征矢は「この時期にやるシングルリーグ戦ですから、やっぱり暑さとも戦っていかなきゃいけない。まず暑さを克服しないと、この戦いに関しては勝敗が大きく左右されるんじゃないか」と考え、2週間前からサウナ特訓に取り組んできた。

 開幕3日前となったこの日、征矢はその特訓の一端を披露した。場所は調布市内の入浴施設。75℃に温度設定されたサウナ室に入った征矢は、その中でスクワット、プッシュアップなどを一心不乱に行った。10数分後、サウナ室から出てきた征矢は水風呂でいったんクールダウン。再びサウナ室に入って腹筋、ジャンピングスクワットなどに取り組んだ。

 特訓に要した時間は30分以上。さすがに疲労困ぱいの様子だったが、征矢は爽快な表情だった。もともと暑さは苦手で、「こういう銭湯は好きなんで来たりするんですけど、だいたいサウナは5分、水風呂は15分。水風呂の方が長かったりしますね」と言うようにサウナは「大っ嫌い」だったが、「今、最大でも10分以上入っていられる」とある程度は暑さに慣れることができた。

 リーグ戦が長丁場だからこそ、暑さは大敵。そしてコンディション調整も勝敗のカギを握る。開幕を目前にして征矢は「こうやって体を絞って、食事を見直して食事制限をして、トレーニングも見直して、精神的にも自分の弱点を克服することもやってきてるんで。いつも以上にコンディションはバッチリですよ。過去最高じゃないですか」と言い切った。加えて暑さ対策に取り組んだことで長期戦を走り抜く手応えも得ることができた。

 征矢の初戦は8・4横浜武道館大会。昨年の準優勝者・拳王と激突する。いきなりのヤマ場といえる一戦となるが、征矢は「ヤマ場ですけど、最初から全力で飛ばしていきます。暑さと一緒です。心の中の温度はずっと同じ温度。その熱量を最初から最後まで70℃なら70℃。俺自身がその熱量で戦い抜いてやるよ」と宣言。コンディションと熱量を最高の状態に保ったまま走り抜ける覚悟を示した。

 「逆に暑さを味方につけてやりますよ。もっと熱くなれと。それ以上に自分の熱気で熱くしてやります」。そう宣言した征矢が悲願のN-1初制覇へ向けて熱さ全開で突き進む。


【征矢の話】

――このサウナ特訓はどのぐらい前から取り組んできた?

▼征矢「自分がエントリーして、だいたい2週間ぐらいですかね。もちろん対戦相手がいるんですけど、この時期にやるシングルリーグ戦ですから、やっぱり暑さとも戦っていかなきゃいけない。まず暑さを克服しないと、この戦いに関しては勝敗が大きく左右されるんじゃないかなと思ったんで。正直、サウナ大っ嫌いなんで。自分の中でこの暑さを克服できたら、このN-1、大きく勝利できるんじゃないかなと。そういう意味で取り組みました」

――効果は実感できている?

▼征矢「若干暑さに対応できるようになってきたんですけど、ただやっぱりサウナなんで。さすがに70度以上の暑さのところで試合をするわけじゃないので。そこは自分の中で限界ギリギリのところ、そのちょっと手前まで出てこないと。それこそ熱中症でリーグ戦に参加できなくなってしまう。そういうちょっとしたギャンブルじゃないですけど、危険性もありますけど、そこは自分に無理なくやってきました。その結果、多少なりともサウナが好きになったなと思える自分がいます」

――この暑さに慣れたのは他の選手より有利に働くところもありそうだが?

▼征矢「そうですね。逆に暑さを味方につけてやりますよ。もっと熱くなれと。それ以上に自分の熱気で熱くしてやります」

――暑さはもともと得意? それとも苦手?

▼征矢「先ほどサウナが大嫌いだと言ったんですけど、暑いのは本当に嫌いですね。ただ、こういう銭湯は好きなんで来たりするんですけど、だいたいサウナは5分、水風呂は15分。水風呂の方が長かったりしますね。それぐらいサウナがダメだったんですけど、今、最大でも10分以上入っていられるんで、そこは少しは成果が出たんじゃないかなと思ってます」

――精神面も鍛えられる?

▼征矢「そうですね。精神的にも鍛えられるのはあるんですけど、さっき言ったように暑さを克服することによって嫌いなものが好きになる。サウナ大嫌いが大好きになりましたね」

――長期欠場から復帰してN-1に出場するがコンディションは?

▼征矢「こうやって体を絞って、食事を見直して食事制限をして、トレーニングも見直して、精神的にも自分の弱点を克服することもやってきてるんで。いつも以上にコンディションはバッチリですよ。過去最高じゃないですか。そう自分は思ってます」

――初戦でいきなり拳王選手とのヤマ場を迎えるが?

▼征矢「そうですね。ヤマ場ですけど、最初から全力で飛ばしていきます。暑さと一緒です。心の中の温度はずっと同じ温度。その熱量を最初から最後まで70℃なら70℃。俺自身がその熱量で戦い抜いてやるよ。その覚悟で初戦から飛ばしていきます」

――各選手がN-1へ向けた意気込みを口にしている中、特に征矢選手から今年こその思いが伝わってくるが?

▼征矢「それは去年、決勝いけなかった自分に悔しい思いをしたのが一番大きいんで。今年はその分、何が何でもっていう気持ちがより一層強い。そういう気持ちです」

――サウナでは「ととのった」というが新境地みたいなものは開けた?

▼征矢「ととのいすぎて開きましたね。完璧に開きました。すべての血管、毛細血管、頭の感性、すべてが開きました」

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