【NOAH】狙うは「相乗効果」、半年ぶり復帰戦へ潮崎豪インタビュー OZAWA、KENTAにも言及 2025/8/6
8・11川崎大会で約半年ぶりに復帰する潮崎豪。 両ヒザの手術を含む“肉体のメンテナンス"のため、今年1月から欠場。7・19後楽園大会に現れて復帰を表明し、対戦表明してきた晴斗希相手の復帰戦が決まった。 『N-1 VICTORY 2025』(9・8後楽園から開幕)を見据えての復帰。昨年は開幕目前で無念のドクターストップがかかっただけに、今年こその思いは強い。 昨年10月のLIMIT BREAK品川大会での世界ヘビー級王座戦で潮崎に完敗を喫している晴斗希も、その後NOAHに定着。潮崎欠場中に進化を遂げてN-1出場を熱望し、潮崎への雪辱星を通行手形に初出場を狙っている。 そして川崎での潮崎復帰戦&N-1出場者決定戦「潮崎豪vs晴斗希」が決定。その晴斗希への問題提起や、欠場中に様変わりしたNOAHの印象、そしてN-1への思い。復帰戦を目前に控える“I AM NOAH"にその心境を聞いた。 【潮崎豪インタビュー】 ――今年1月から半年以上の欠場期間を経て、いよいよ復帰戦を迎えます。いまの心境は? ▼潮崎「割と、レスラーは、首の次が膝。そこを怪我したらちょっと怖いなというものがあって。ちゃんと動けるのかという不安は正直ありますけど、まあ、そこはね、担当医と自分自身を信じて、当日を迎えたい。試合をしてみて、不安っていうものを消したいなと」 ――欠場している間、NOAHにはOZAWA旋風などで新風景が広がった ▼潮崎「率直にそれは良いことだし、嬉しいことだと思ってますよ。今の試合のスタイルが、今のファンの人たちにウケている状況なんでしょうね。まあ、でも、そればかりではいけないんじゃないかな、というのも思うし。今のスタイルに俺は合わせるつもりはないし。今のファンの人たちが、そういった試合が好きなことはもちろん動かない事実なんですけど、やっぱり昔のようなNOAHを好きな方もいて。古くからの伝統のような試合を見せる自分が復帰することによって、相乗効果で団体をより大きくしていければ」 ――欠場中にKENTAもNOAHに再入団、11年半ぶりにGHCヘビー級王座を戴冠した ▼潮崎「11年半、それだけの期間があったとしても、なんだろう、GHCチャンピオンに返り咲くことができるというね。自分の中でKENTA選手っていうのは、やっぱり“今のNOAHではない"と思ってて。だからこそ、久しぶりに(KENTA選手の試合を)会場で見て、鳥肌が立つ瞬間があった。『NOAHのプロレスってこうだよな』ってものを感じましたね。拳王選手から獲ったっていう。KENTAここにあり、という瞬間を久しぶりに感じた気がします。ただ『お!やった』ってベルト獲った瞬間にそういう気持ちは出たんですけど『でも…』って悔しい気持ちへすぐ切り替わりました。 悔しい気持ちの方が最終的には勝ってましたね」 ――今年からNOAHを知ったファンの中には潮崎豪を見たことがない人もいるかもしれない ▼潮崎「俺のNOAHのスタイルっていうのを(今のファンは)未経験の方も多いはずなんで、そこは楽しみでもあります。ただね、今の試合のスタイルが、今のNOAHのブレイクのきっかけだったと思うし。でも俺はそれに合わせる気はない。もう自分は、闘いをやっていくだけなんで。自分なりのリング上での表現を今のNOAHに見せたい、ぶつけたいという思いがあります」 ――復帰戦の相手は晴斗希。かつて一騎打ちで破っているが、現在の印象は? ▼潮崎「彼とは一度『LIMIT BREAK』で世界ヘビーのタイトルマッチをやりましたけど『じゃあ、何のために俺と闘ったんだ?』っていう気持ちがあるんですよ。結果として俺が勝ちましたけど、それは何のためだったんだって。お前がNOAHに上がるためなの? 仲間を作りたいからなのか? NOAHに対して、晴斗希を売り込みたいのか? NOAHでトップを取りたいからなのか?っていうのが見えないと思うんです。仲間を作りに来たのかい?と。NOAHに闘いを、ケンカを売りにきたんじゃないのっていう、寂しい気持ちはありますね。もともと体もデカいし、身長もある。良いハートも持ってる。だからこそ、まず味方を作るとか、そういうのではなくて。GHG挑戦したいとか、俺はもっと上にいきたいとか。そういう気持ちがあるのかな…と最初は思ってたんですけど、それが今は見えない。そういう気持ちだったら、みんなお前から目離しちゃうよって。自分との試合で、まあ俺は復帰戦で上がるわけですけど、晴斗希選手のNOAHに上がる理由、このリングでどうしていきたいのかっていうのを、俺が見てみたい、感じてみたいというのもあります。常にそういう闘いに身を投じておけば、おのずとNOAHのトップの方に食い込んでいけると思うんで。自分がそうだったように、どの試合も『その日一番の闘いをしよう。その時その時の、どのメンバーの中でも一番になろう』というふうに考えて試合してたんでね」 ――このN-1出場権も懸けられた一戦となる ▼潮崎「自分が(7・19後楽園ホールの)リング上で復帰のあいさつをした時に『9月のN-1を見据えて』と言いましたが、復帰明けですぐN-1エントリーの機会が巡ってくるとは思ってなかったんで。自分としては調子を上げてN-1に臨みたいっていう気持ちはあって」 ――簡単に出られるものじゃないという認識があった? ▼潮崎「はい、そんな甘いもんじゃないと。ただ、自分が勝手にリング上でN-1を見据えて、と言ったので。晴斗希選手がバックステージに来てくれたからこそ、N-1というものがこんなにも早く見えたというか、掴みかかった状態なんで。晴斗希選手には感謝をしつつ、その感謝をNOAHの闘いというものでお返ししたいです」 ――改めて自身にとってN-1に出ることの意味とは? ▼潮崎「まず長い間欠場してた人間が出て、優勝できるような甘いものではないと思ってます。でも、甘いものではないからこそ、覚悟を持って試合ができる場所であるなっていう気持ちがあって。N-1という闘いの苦しさ、厳しさというものを、逆に欠場明けだからこそ体感したいと。優勝とか、そう思う前に、こうやって出場者決定戦があるわけですから、ふるいにかけられるという。N-1の厳しさというものを体感したいですね」 ――N-1の先にGHCも見据えている? ▼潮崎「N-1はN-1、GHCはGHCというふうに俺は思ってるんで。例年では、(N-1優勝からのGHC挑戦)そういうこともありましたけど、俺は、それはそれっていうふうに。分けて闘いを楽しんでもらいたいなという気持ちもあるんです。そういう楽しみ方もある、と思ってもらえたら嬉しいですかね」 ――“I am NOAH"潮崎豪の帰りをずっと待っていたファンのみなさまへメッセージをお願いします ▼潮崎「半年以上、思った以上に復帰に時間がかかって、心配をかけてしまったなという気持ちが強いんですけど。その分、大きく変わったNOAHのリング上に“闘い"というものを流し込む、そう思ってます。復帰戦も楽しみにしてほしいですけど、俺は久しぶりにリング上からみなさんに会えるのがすごい楽しみです。レスラー・潮崎豪に会いに来てほしいと思っています。復帰戦は、N-1出場者決定戦ということにもなりましたけど、まあ、シングルで復帰戦やるってこともなかなかないので。自分の今の力を自分自身が感じる闘いになると思うし、皆さんにも感じてもらえる闘いになるかと。意味のある闘いにしたいと思ってますんで、カルッツかわさき大会、みなさんよろしくお願いいたします!」
8・11川崎大会で約半年ぶりに復帰する潮崎豪。
両ヒザの手術を含む“肉体のメンテナンス"のため、今年1月から欠場。7・19後楽園大会に現れて復帰を表明し、対戦表明してきた晴斗希相手の復帰戦が決まった。
『N-1 VICTORY 2025』(9・8後楽園から開幕)を見据えての復帰。昨年は開幕目前で無念のドクターストップがかかっただけに、今年こその思いは強い。
昨年10月のLIMIT BREAK品川大会での世界ヘビー級王座戦で潮崎に完敗を喫している晴斗希も、その後NOAHに定着。潮崎欠場中に進化を遂げてN-1出場を熱望し、潮崎への雪辱星を通行手形に初出場を狙っている。
そして川崎での潮崎復帰戦&N-1出場者決定戦「潮崎豪vs晴斗希」が決定。その晴斗希への問題提起や、欠場中に様変わりしたNOAHの印象、そしてN-1への思い。復帰戦を目前に控える“I AM NOAH"にその心境を聞いた。
【潮崎豪インタビュー】
――今年1月から半年以上の欠場期間を経て、いよいよ復帰戦を迎えます。いまの心境は?
▼潮崎「割と、レスラーは、首の次が膝。そこを怪我したらちょっと怖いなというものがあって。ちゃんと動けるのかという不安は正直ありますけど、まあ、そこはね、担当医と自分自身を信じて、当日を迎えたい。試合をしてみて、不安っていうものを消したいなと」
――欠場している間、NOAHにはOZAWA旋風などで新風景が広がった
▼潮崎「率直にそれは良いことだし、嬉しいことだと思ってますよ。今の試合のスタイルが、今のファンの人たちにウケている状況なんでしょうね。まあ、でも、そればかりではいけないんじゃないかな、というのも思うし。今のスタイルに俺は合わせるつもりはないし。今のファンの人たちが、そういった試合が好きなことはもちろん動かない事実なんですけど、やっぱり昔のようなNOAHを好きな方もいて。古くからの伝統のような試合を見せる自分が復帰することによって、相乗効果で団体をより大きくしていければ」
――欠場中にKENTAもNOAHに再入団、11年半ぶりにGHCヘビー級王座を戴冠した
▼潮崎「11年半、それだけの期間があったとしても、なんだろう、GHCチャンピオンに返り咲くことができるというね。自分の中でKENTA選手っていうのは、やっぱり“今のNOAHではない"と思ってて。だからこそ、久しぶりに(KENTA選手の試合を)会場で見て、鳥肌が立つ瞬間があった。『NOAHのプロレスってこうだよな』ってものを感じましたね。拳王選手から獲ったっていう。KENTAここにあり、という瞬間を久しぶりに感じた気がします。ただ『お!やった』ってベルト獲った瞬間にそういう気持ちは出たんですけど『でも…』って悔しい気持ちへすぐ切り替わりました。 悔しい気持ちの方が最終的には勝ってましたね」
――今年からNOAHを知ったファンの中には潮崎豪を見たことがない人もいるかもしれない
▼潮崎「俺のNOAHのスタイルっていうのを(今のファンは)未経験の方も多いはずなんで、そこは楽しみでもあります。ただね、今の試合のスタイルが、今のNOAHのブレイクのきっかけだったと思うし。でも俺はそれに合わせる気はない。もう自分は、闘いをやっていくだけなんで。自分なりのリング上での表現を今のNOAHに見せたい、ぶつけたいという思いがあります」
――復帰戦の相手は晴斗希。かつて一騎打ちで破っているが、現在の印象は?
▼潮崎「彼とは一度『LIMIT BREAK』で世界ヘビーのタイトルマッチをやりましたけど『じゃあ、何のために俺と闘ったんだ?』っていう気持ちがあるんですよ。結果として俺が勝ちましたけど、それは何のためだったんだって。お前がNOAHに上がるためなの? 仲間を作りたいからなのか? NOAHに対して、晴斗希を売り込みたいのか? NOAHでトップを取りたいからなのか?っていうのが見えないと思うんです。仲間を作りに来たのかい?と。NOAHに闘いを、ケンカを売りにきたんじゃないのっていう、寂しい気持ちはありますね。もともと体もデカいし、身長もある。良いハートも持ってる。だからこそ、まず味方を作るとか、そういうのではなくて。GHG挑戦したいとか、俺はもっと上にいきたいとか。そういう気持ちがあるのかな…と最初は思ってたんですけど、それが今は見えない。そういう気持ちだったら、みんなお前から目離しちゃうよって。自分との試合で、まあ俺は復帰戦で上がるわけですけど、晴斗希選手のNOAHに上がる理由、このリングでどうしていきたいのかっていうのを、俺が見てみたい、感じてみたいというのもあります。常にそういう闘いに身を投じておけば、おのずとNOAHのトップの方に食い込んでいけると思うんで。自分がそうだったように、どの試合も『その日一番の闘いをしよう。その時その時の、どのメンバーの中でも一番になろう』というふうに考えて試合してたんでね」
――このN-1出場権も懸けられた一戦となる
▼潮崎「自分が(7・19後楽園ホールの)リング上で復帰のあいさつをした時に『9月のN-1を見据えて』と言いましたが、復帰明けですぐN-1エントリーの機会が巡ってくるとは思ってなかったんで。自分としては調子を上げてN-1に臨みたいっていう気持ちはあって」
――簡単に出られるものじゃないという認識があった?
▼潮崎「はい、そんな甘いもんじゃないと。ただ、自分が勝手にリング上でN-1を見据えて、と言ったので。晴斗希選手がバックステージに来てくれたからこそ、N-1というものがこんなにも早く見えたというか、掴みかかった状態なんで。晴斗希選手には感謝をしつつ、その感謝をNOAHの闘いというものでお返ししたいです」
――改めて自身にとってN-1に出ることの意味とは?
▼潮崎「まず長い間欠場してた人間が出て、優勝できるような甘いものではないと思ってます。でも、甘いものではないからこそ、覚悟を持って試合ができる場所であるなっていう気持ちがあって。N-1という闘いの苦しさ、厳しさというものを、逆に欠場明けだからこそ体感したいと。優勝とか、そう思う前に、こうやって出場者決定戦があるわけですから、ふるいにかけられるという。N-1の厳しさというものを体感したいですね」
――N-1の先にGHCも見据えている?
▼潮崎「N-1はN-1、GHCはGHCというふうに俺は思ってるんで。例年では、(N-1優勝からのGHC挑戦)そういうこともありましたけど、俺は、それはそれっていうふうに。分けて闘いを楽しんでもらいたいなという気持ちもあるんです。そういう楽しみ方もある、と思ってもらえたら嬉しいですかね」
――“I am NOAH"潮崎豪の帰りをずっと待っていたファンのみなさまへメッセージをお願いします
▼潮崎「半年以上、思った以上に復帰に時間がかかって、心配をかけてしまったなという気持ちが強いんですけど。その分、大きく変わったNOAHのリング上に“闘い"というものを流し込む、そう思ってます。復帰戦も楽しみにしてほしいですけど、俺は久しぶりにリング上からみなさんに会えるのがすごい楽しみです。レスラー・潮崎豪に会いに来てほしいと思っています。復帰戦は、N-1出場者決定戦ということにもなりましたけど、まあ、シングルで復帰戦やるってこともなかなかないので。自分の今の力を自分自身が感じる闘いになると思うし、皆さんにも感じてもらえる闘いになるかと。意味のある闘いにしたいと思ってますんで、カルッツかわさき大会、みなさんよろしくお願いいたします!」