12/28【NOAH】“杉浦軍”村上和成インタビュー 「アレルギー大歓迎」「骨のあるヤツ探したい」
杉浦軍の一員として約10年ぶりのノア来襲が決まった村上和成。あす(29日)の杉浦軍興行・後楽園ホール大会で、そのベールを脱ぐ。
過去にも何度かノアを混乱の渦に巻き込んだ男が再び動き出した。
何よりノア参戦ばかりか、試合自体が久々。決まっていた試合もコロナ禍で流れた。溜まりに溜まった“平成のテロリスト"としてのうっ憤は暴発寸前。仲間への手出しすら否定せず、ノアファンの『村上アレルギー』も大歓迎。“本能全解放"へ臨戦態勢の村上に話を聞いた――。
【村上和成インタビュー】
――26日のノア金剛興行に現れて、29日の杉浦軍興行で久々のノア参戦が決まった
▼村上「NOSAWA(論外)からの話で29日に試合ができるってことでウズウズしてたんだけど、その前にNOSAWAから電話がかかってきて『26日も空いてますか〜? 面白いことしませんか〜?』って言うから、こっちも何となくピンと来て『おう、乗るよ』って。で、言われた通りに後楽園ホールに来てみたら、ノアの会場だった」
――ノアだから来たワケではないと?
▼村上「そうだね。ただ『面白いことしませんか?』って言われて来てみたら、よく知る顔の僕ちゃんたち(中嶋&北宮)がいて(笑)」
――中嶋と北宮の古巣・健介オフィス、DIAMOND RINGに論外と組んで上がっていた時期もある
▼村上「うん。なんか頑張ってツッパッてるみたいで『大きくなったなぁ』と微笑ましい気持ちになった」
――では“杉浦軍"に入った自覚もなかったと?
▼村上「俺は楽しく暴れられれば基本それでいい。それ(杉浦軍入り)も後から知って『別に構わんよ』って。NOSAWAも俺がどういう場所で暴れるのが好きか知ってるはずだから、そこに俺を着陸させてくれたのかなって。まぁ昔(新日本で)魔界倶楽部に入ってた時も、目的が同じなだけで、個々バラバラだったから」
――今回もリーダーは杉浦貴、メンバーは桜庭和志、藤田和之、ケンドー・カシン、鈴木秀樹など…といった構成になっている
▼村上「アクが強いね(笑) まとまるワケないでしょ! でもリングに求めてるものが同じであれば、勝手に同じ方向を向いていくでしょう。とりあえず俺は自分の思うがままに、本能がままに暴れるだけ。その時の状況によっては、仲間であっても手が出ちゃうかもね」
――ノア参戦自体は10年ぶりとなる
▼村上「この間行ってみた感じでは、もう“三沢さんの匂い"が、ほぼほぼ無いのかな…っていうのが第一印象。たまたま目の前にきた二人が、あの僕ちゃんたち(中嶋&北宮)だったから、余計にそう思ったのかもしれないけど。あと昔のノアのファンからは『村上アレルギー』をビンビンに感じたけど、この前入っていった時は拍手されて。俺としては、それが一番の驚きだったかな。コロナ禍で拍手しかできないのかもしれないけど、ブーイングがダメなら地団駄でも踏んどけって」
――拍子抜けした部分もあったと
▼村上「そうだね。でも、見方を変えたら“刺激"を求めてるのかもしれないよね。お前らもようやく俺という刺激が欲しくなったか!?って」
――自身もなかなか試合ができない日々が続いていただけに、そのうっ憤を爆発させたい?
▼村上「『ここだったのか!』って感じだね。別の場所で今年3月に試合が決まってたんだけど、それがコロナ禍で飛んで。自分的には『ここだ!』と思っていても、いろんな理由で結局コトが動かないっていうのは、『今やるべきじゃないよ』って導かれたものだと思うんで。だから『ここだったか!』って。俺の中での目標は『年内に必ず試合をしてやる』だったから、最後の最後に来たんで『あぁ、コレだったんだな』っていう。暮れに盆と正月が一気に来て、プレゼントをもらった気分。俺も俺でプレゼントをもらいに行くよ」
――相手にはそれだけの覚悟をしとけと?
▼村上「もちろん。多分、お前たちが思ってる範ちゅうじゃ済まねえぞ? 『こんくらいだろう』ってテメーのものさしでモノを考えてると、痛い目見るよ?」
――試合形式は金剛相手の7対7のイリミネーションマッチとなる
▼村上「昔、魔界倶楽部の時によくやってた試合形式だから、ルールくらいは知ってるけど、基本俺は気の向くまま、本能のままに暴れるのみ! まぁ中嶋と北宮は触ったことがあるけど、他のヤツを見たら触ったことないヤツばっかりなんで。俺のことを動画とかで見たことはあるんだろうけど、それと“実際に俺に触ること"は全然違うぞ?って。『うわぁ…もう関わりたくないな』って思うぐらいにしてやるから」
――この一戦だけではなく、その先も見据えている?
▼村上「うん、相手が逃げなければ。ヤツら次第かな。俺は来る者拒まず。売られてなくても喧嘩は買うんだから、売られた喧嘩は当然買う」
――今のノアで気になる存在というのはいる?
▼村上「目隠しされて、突然ポンとリングに落とされたような状態だからね。誰がなんなのか分かってないから、とりあえず目に入ったヤツをのしていって、『こいつ骨あるな』『もっと、やってやりてえな』って思えるヤツを探したいね」
――改めてノアファンに言いたいことがあれば…
▼村上「俺のイメージだと、ノアファンはとてもノアに対する愛が深い。俺みたいな外様には『クソ喰らえ』ってアレルギーが凄い。それを味わいに来た部分もあっから、今は声が出せなくても、必死に拍手で相手を応援するなり、体全体を使って俺への拒絶反応を示すなりしてくれ。ノアファンの皆さん、せいぜい期待してますよぉ?」