【全日本】10・12行田・世界タッグ戦がアンドレザ・ジャイアントパンダ対戦権争奪戦に 斉藤ブラザーズ対戦希望に北斗が待った 2024/10/10 14:00

 10・12行田大会での世界タッグ選手権試合へ向けた会見が10日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・斉藤ブラザーズ(斉藤ジュン&レイ)、挑戦者・大森北斗&羆嵐が出席。この一戦が10・30釧路大会に参戦するアンドレザ・ジャイアントパンダとの対戦権争奪戦となることが浮上した。

 9・22後楽園大会における6人タッグマッチで北斗がジュンにピンフォール勝ちを収め、世界タッグ挑戦を表明。羆嵐をパートナーに指名し、行田大会での挑戦が決まった。

 北斗は行田大会のプロモーションに訪れた際、行田市の老若男女にアンケートを実施したという。質問は「埼玉県民の皆さん、どれだけ斉藤ブラザーズを知っていますか?」、「羆嵐を知っていますか? 知っていませんか?」というもの。前者が「知らない96%、知っている4%」、後者が「もちろん40%、大ファンです27%、県民の誇りだ20%、知らない12.5%、大嫌いクソ0.5%」という結果が出たという。さらに行田市の女子高生100人に「好きなプロレスラー」を問うたところ、羆嵐が54票で1位になったという。

 斉藤ブラザーズはプロレス界のみならず、 「タクシーめしリターンズ」への出演によって宮城県内で圧倒的な知名度を誇る。データの信ぴょう性は定かでないが、北斗は「お前ら埼玉県民にはそこらへんの一般人と何ら変わらない。ただのでかいオッサン二人だ!」と断定。しかも自らプロモーションに訪れた会場にもかかわらず、アクセスの不便さをアピールして「行田にお前らのファンは一人も来ない」と決めつけ、「完全アウェーの中でこの大森北斗と羆嵐を倒すことができるかな? 楽しみにしておけ、DOOM」と挑発した。

 だが、アメリカでの秘密特訓から帰国したばかりの斉藤ブラザーズは動じない。「とにかく今の俺の頭の中はこいつにやり返すことしかない」と北斗への雪辱を見据えるジュンは「よりパワーアップした俺たちは誰にも止めることはできないだろう。DOOM」と豪語。先の王道トーナメントで羆嵐に勝利しているレイは「この二人はタッグなら俺たちに勝てるんじゃねえかと自信をもってやってきたみてえだが、ハッキリ言ってやるよ。それは大きな間違いだ。タッグとして最強の俺たち斉藤ブラザーズ、お前らには絶対に負けることはねえ」と言い切った。

 そして、斉藤ブラザーズには今、興味を惹かれている存在がいる。10・30釧路大会への参戦が決まったアンドレザだ。身長3メートルの大熊猫で、これが全日本初登場となる。二人はSNS上でアンドレザに興味を示し、この日もレイが「なかなかでかくてかわいらしいじゃねえか。俺はパンダも大好きだから、ぜひ俺たち斉藤ブラザーズがリング上で…」と対戦希望を口にしようとした。

 すると北斗が「アンドレザ・ジャイアントパンダに勝てるわけないだろ? お前らみたいなチビが。何ならよ、アンドレザ・ジャイアントパンダ、あのプリティーな見た目、誰かに似てると思わないか? 羆嵐だよ。アンドレザ・ジャイアントパンダと戦うのはな、俺たち北斗軍だ」と待った。「このベルトと一緒にアンドレザ・ジャイアントパンダと戦う権利をかけるか?」と迫ると、ジュンも「まあ勝つのは俺たちだからな。いいんじゃないか。じゃあ勝った方がパンダとやろうじゃないか」と受けて立った。

 ともにベルト総獲りを描く斉藤ブラザーズと北斗軍。タッグの至宝ベルト、そして北の大地での対アンドレザをかけて雌雄を決することになりそうだ。


【会見の模様】

▼羆嵐「はあああああー!!」


▼北斗「我々、第100代世界タッグチャンピオンになるべく、このたび世界タッグのベルトに挑戦させていただくことになりました。しかしですね、相手は今やプロレス界トップクラスと言っても過言ではない、あの斉藤ブラザーズ。今までもかなりの強豪相手に防衛してきたんじゃないのか? お前らが思う他のタッグチームより、お前らの優れてる点、なんだと思う? 俺はよくわかっているぞ。まずは斉藤ジュンから」

▼ジュン「そんなものは腹の底から出てくる自信に決まっている」

▼北斗「違います。レイ、なんだと思う? お前らが他のタッグより優れている点」

▼レイ「そりゃあ俺たちのでかさとパワーと…」

▼北斗「知名度です。斉藤ブラザーズ、今プロレス界屈指の知名度を誇っています。確かに宮城ではお前ら街を歩くだけで声をかけられるらしいな。しかし、この前、俺は行田に行って、この足で直々に調査してきた。埼玉県民の皆さん、どれだけ斉藤ブラザーズを知っていますか? アンケート結果こちら。知らない96%。斉藤ブラザーズを知っている4%だ。埼玉県民はお前らのことなんかまったく知らないんだ。しかし、この俺の横にいる埼玉出身のスーパースター・羆嵐。埼玉県民に聞いた羆嵐知っていますか? 知っていませんか? アンケート結果こちら! 約80%以上の人が羆嵐さんのことを知っていました。これ僕が直々に調査したので確実な情報です。もちろんが40%、大ファンです27%、県民の誇りだっていう人が20%います。この羆嵐さん、埼玉でも圧倒的知名度を誇っています。知らないが12.5%、大嫌いクソが0.5%。少し嫌われているところもあるんですが、さらにさらに聞いた、埼玉県の皆さんに聞きました。すいません、行田市の女子高生に聞きました。好きなプロレスラーランキング1位はこちら! 54票で羆嵐です!!」

▼羆嵐「お前、この写真…これ、やばいやつです」

▼レイ「それ酒飲んで、ぶっ倒れてる時のやつじゃねえか」

▼北斗「酒飲みすぎてちょっとDOOMされちゃってるというかね」

▼羆嵐「中野新橋…ああ、余計なことは言わない。いろいろあった」

▼北斗「このデータを見てもわかるだろ? 斉藤ブラザーズ、お前ら埼玉県民にはそこらへんの一般人と何ら変わらない。ただのでかいオッサン二人だ! じゃあ、そんな時、お前らは何を考えるか? 自分たちのことを知ってるファンをたくさん会場の行田グリーンアリーナに呼ぼうとするんじゃないか? 来てくれるなんて思ってないか? 残念。お前らは行田をナメている。まずはこちら。東京駅から行田の会場に行く最短ルートをグーグルマップで調べました。結果こちら! はい、もうたどりつきません。最速で行っても2時間かかります。最後に30分近く歩かされます。お前らのファンは東京からこの行田にたどり着くことはできない。さらにさらに反対側、仙台からお前らのファンが行田に駆けつける可能性を調べました。仙台駅から行田にたどり着く最短ルート、はい、こちら。最短で2時間半。もうちょっと楽なルートを選ぶと3時間超えます。なんならさらに最後に30分近く歩かされるということです」

▼レイ「お前、それ行田ディスってないか?」

▼北斗「お前ら、何なら日本中で人気あるかもしれないけどな。行田は限りなく海外に等しい」

▼ジュン「行田はな、田んぼアートが…」

▼北斗「それは俺も行った! わざわざ行きました。ただ、車がなければとてもとても行けません。会場や駅や田んぼアートを回ることは車なしで行けません。このデータに基づいて頭がいい斉藤ジュン、お前ならわかるだろ? 行田にお前らのファンは一人も来ない。完全アウェーの中でこの大森北斗と羆嵐を倒すことができるかな? 楽しみにしておけ、DOOM」

※質疑応答に移ろうとすると

▼レイ「俺たちまだ何も言ってねえぞ」

▼北斗「忘れられてんじゃねえか」

▼ジュン「飲むあんこアンバサダーの斉藤ブラザーズ…」

▼北斗「宣伝じゃねえか!」

▼ジュン「兄の斉藤ジュンだ。先日の9月22日、後楽園大会でこの俺、斉藤ジュンが隣に座っているモジャモジャの大森北斗に直接獲られてしまって世界タッグが正式に決まってしまったわけだが、とにかく今の俺の頭の中はこいつにやり返すことしかない。勝って世界タッグのベルトをこいつの目の前でちらつかせて笑ってやるよ。それから、ついさっき俺たち斉藤ブラザーズはアメリカから秘密のトレーニングを終えて帰ってきたんだが、よりパワーアップした俺たちは誰にも止めることはできないだろう。DOOM」

▼レイ「飲むあんこアンバサダー、斉藤ブラザーズの弟・斉藤レイだ」

▼北斗「俺たちの分はないのか? 俺たちの飲むあんこないのか? おいしそうだな」

▼ジュン「いや、あるぞ」

▼北斗「もらっていいか?」

▼ジュン「くれって言うんだったら」

▼北斗「ありがとう」

▼レイ「これ、羆嵐にも」

▼羆嵐「あ、すいません。ありがとうございます」

▼レイ「今回、北斗軍のこの二人が俺たちに挑戦表明してきて、世界タッグの防衛戦をやることになったわけだが、いいか。俺は北斗軍のサイラス、そして、ここにいる羆嵐にしっかりと勝っている。この二人はタッグなら俺たちに勝てるんじゃねえかと自信をもってやってきたみてえだが、ハッキリ言ってやるよ。それは大きな間違いだ。タッグとして最強の俺たち斉藤ブラザーズ、お前らには絶対に負けることはねえ。今後の北海道のシリーズ、そして最強タッグに向けて、いい弾みをつけてやるぜ。ボッコボコにぶっ倒してやるぜ。楽しみにしてろ!」

――北斗選手からデータをもとに不利になるといわれたが?

▼ジュン「そもそも俺はあのデータをあんまり信じていないな。どうやって調査したんだ? 直接、歩いて街の人に聞いたのか?」

▼北斗「わざわざ行田に行ったんだ俺は。そして田んぼアート、会場にも回った。たくさんの子どもたちや女子高生、さらに大人たちがいて、その一人一人にアンケートを取ったんだ。あのデータは間違いない。普通のアンケートなら、こんなに正確なデータは出ないだろ。羆嵐には圧倒的な知名度が埼玉にはある」

▼レイ「じゃあ今回で俺たちの知名度100%になるな」

▼ジュン「ああ」

▼北斗「埼玉ナメるなよ。そんなに早くお前らのデータは埼玉にはいかない」

――そのデータの答えが信ぴょう性に欠けるが?

▼北斗「いろんな意見があったんですけど、簡潔にまとめた結果なんで。お前らバカでもわかるようにやってやったんだよ。100人に聞いたんだぞ。女子高生。54票は圧倒的だ。埼玉県に羆嵐は完全に根付いている。ああいう行田みてえな場所にもな。当日、圧倒的なファンの数が訪れるぞ。お前ら囲まれるんだぞ。敵にな。覚悟しとけよ。今までとは違うぞ」

――レイ選手、今日はビールを飲まない?

▼レイ「さっきジュンが言った通り、俺たち斉藤ブラザーズ、アメリカから帰ってきて、まだ時差ボケが激しくてな。体調面を考えたら酒はやめておこうということにしたんだが、そこは飲むあんこアンバサダーの俺たち斉藤ブラザーズ。やっぱりこの飲むあんこでしっかり体調管理して。そういう感じだ」

――10・30釧路大会にアンドレザ・ジャイアントパンダ選手の参戦が決まり、二人はSNSで興味津々だったが?

▼レイ「アンドレザ・ジャイアントパンダ、なかなかでかくてかわいらしいじゃねえか。何メートルあるんだ? 2メートル以上ある? 3メートル? なかなかでけえな。俺はパンダも大好きだから、ぜひ俺たち斉藤ブラザーズがリング上で…」

▼北斗「おい、待て待て待て待て待て。アンドレザ・ジャイアントパンダに勝てるわけないだろ? お前らみたいなチビが。何ならよ、アンドレザ・ジャイアントパンダ、あのプリティーな見た目、誰かに似てると思わないか? 羆嵐だよ。アンドレザ・ジャイアントパンダと戦うのはな、俺たち北斗軍だ。見ろ、このパンダっぷりを。わかるだろ」

▼レイ「どっちかというと邦画に出てきそうな殺し屋みたいな感じだな」

▼北斗「面白いこと言うじゃねえか(笑)」

▼羆嵐「いじられたな」

▼北斗「まあ、いいや。このベルトと一緒にかけるか? アンドレザ・ジャイアントパンダと戦う権利をかけるか? このベルトと一緒に。やれるか? かけれるか?」

▼ジュン「まあ勝つのは俺たちだからな。いいんじゃないか。じゃあ勝った方がパンダとやろうじゃないか」

▼北斗「おいおい、言ったな。お前らはな、このベルトとパンダへの挑戦権を失うことになる。覚悟しておけ」