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6/26【IGF】「新日本には絶対勝つ!」 高橋義生氏が“総合コーチ"に就任(写真あり)

 IGFは26日、元格闘家の高橋義生氏の“総合コーチ"就任を発表。高橋コーチはストロングスタイルと“道場論"の復活を掲げ、「新日本には絶対勝つ」と業界最大手に真っ向から挑戦状を叩きつけた。

 『IGF』シリーズの立ち上げに伴い、IGFファイターに総合格闘技(MMA)の手ほどきを行ってきた高橋氏だが、このほどIGF側の依頼でプロレスも含めた“総合コーチ"に就任。MMAのみならず、IGF道場での練習一切を取り仕切ることになった。

 昨年9月に現役を引退した高橋氏だが、現役時代は藤原組、パンクラス、PRIDE、SRC(戦極)などでファイターとして活躍する一方、藤田和之に総合格闘技のいろはを授けるなど優れたコーチとしても知られた。

 この日、東京・高円寺のIGF道場で会見した高橋コーチは「藤原組やパンクラスの時は、自分からは言ってないけど、知ってる人から“鬼"と呼ばれてた。最近まではアマチュアのジムでコーチをやってて、そこでは鬼になるわけにはいかなかったけど、ここでは鬼になる。バカばっかりだから、バカを相手にするには鬼にならないと。猪木さんからも『厳しくやってくれ』と言われてる」と、“鬼教官"復活を宣言した。

 高橋新コーチによる大方針は2つ。アントニオ猪木を源流とする“ストロングスタイル"と、いわゆる“道場論"の復活だ。

 現在はひとつの“キャラクター"としてすら扱われつつあるストロングスタイルだが、元来は“強さ"を基本大前提としたプロレスのあり方そのものを指す。高橋新コーチは「ちゃんとしたストロングスタイルが復活して欲しい。だから猪木さんや藤原さんやゴッチさんの昔の試合をみんなで見るビデオ研究会もやってる」と語った。

 徹底した“道場論"で肉体や技術だけでなく、精神もしごき抜く。「猪木イズム、ゴッチイズム、藤原イズムというものをしっかり伝えていかないといけない。そこで重要になってくるのが道場。MMAが流行してからは出稽古が主流になってるけど、やっぱり大事なのは道場。強くなるために、猪木さんの写真の前で血だらけ、汗だらけになって練習するのが基本。今の世の中じゃ、パワハラとか根性トレとか言われるんだろうけど、やってるトレーニングは非科学的なトレーニングばかり。道場来るヤツは面倒みるけど、道場来ないヤツは面倒みないと言ったら、みんな来るようになった」と高橋コーチは熱っぽく語った。

 すでに高橋コーチ自身も「素人同然もいるけど力は強い。こっちも鍛えないと壊される」とウエイトトレーニングを再開。「ワン・ビンなんかも体の大きさを生かしきれてないし、(橋本)大地に至っては体自体ができていない。まず体を作らないと。全員に対して同じ指導はしてない。それぞれの特性や状況をみて指導してる。日に日に成長してきて面白い。すぐ強くなる。みんな必死になってやってる」と手応えも語った。

 そのうえで目指すは“日本一"。「ストロングスタイルを見直さないと。ワケの分からないアメリカンプロレスをやっても新日本にはかなわないと思うし。でも、新日本には絶対勝つ!と思ってやってる」と業界最大手に真っ向から挑戦状を叩きつけた。“高橋体制"がどうIGFマットに変革をもたらすか、まずは注目となる。

プロ格 情報局