プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/1【リアルジャパン】7・2後楽園で注目の“鈴木対決"実現 みのるが“ビル・ロビンソンの弟子"秀樹に興味(写真あり)

 1日、東京・興義館でリアルジャパンプロレスが記者会見を開催。明日に迫った『DIG UP〜発掘〜』後楽園ホール大会の第4試合で行われる鈴木みのる&齋藤彰俊vs鈴木秀樹&間下隼人の一戦に向け、みのる、秀樹、間下が会見に出席し意気込みを語った。

 ダブルメインイベントとして「初代タイガーマスク&船木誠勝vs藤原喜明&グレート・タイガー」、「藤波辰爾&長州力&スーパー・タイガーvs高岩竜一&タカ・クノウ&関本大介」という2カードが決定しているが、注目を集めているのがその前に行われる第4試合だ。会見には2人の“鈴木"が同席した。初代タイガーが「文句なしにストロングスタイルができて伸びしろがある選手」と高く評価する秀樹はリアルジャパン初参戦。みのる&齋藤とは初対決となる。

 みのるは「まずは対戦相手の鈴木って紛らわしい名前なんだけど、しょうがない。日本で多い名前だからね」といきなり否定したりはせず、「実際に動いているところは見たことないんだけど、ビル・ロビンソンのところで練習していたという情報は知っているんで。そこが一番楽しみだな」と秀樹に興味を示した。

 それは秀樹も同じ。普段は強気な発言が目立つものの、この日は「今いらっしゃる鈴木みのるさんも、私の先生であるビル・ロビンソンと、それからカール・ゴッチという同じようなキーワードがあると思うんです。そういう戦いを今回は見せたいと思います」と真摯にコメント。みのるとの対戦が楽しみなようだ。

 2人に共通するのは今年の2月に亡くなった“人間風車"ビル・ロビンソンに対する思いだ。秀樹はロビンソンが指導を行っていた東京・高円寺にあるUWFスネークピットジャパンに入門し、そこからプロレスラーの道を志しており、ロビンソンが師匠にあたる。フリーとなった今でもダブルアームスープレックスを必殺技とし、教えられたキャッチレスリングをかたくなに守っている。会見でも「ロビンソンさんのスタイルしか私は知らないので。これやりたいあれやりたいというより、ロビンソンに教わったスタイルをやり続けるのが自分の中のプロレスラーだと思っています」と語っていた。

 みのるはUWF〜パンクラス時代に“プロレスの神様"カール・ゴッチに師事したが、ロビンソンとゴッチはともにイギリスにある“蛇の穴"ビリー・ライレー・ジムで修行を積んだ言わば兄弟弟子。源流は同じだ。

 みのるはロビンソンに興味を持ち、存命中にスネークピットジャパンまで会いに行ったことがあるという。「初めて会った人なのに、凄く懐かしい感覚があって。トレーニングの方法とか、技のこととか、心構えとか話している時に、『ゴッチさんに言われているのと同じことだなあ』と言ったことがある。そうしたら、『それはそうだよ。先生は同じだもん』と言われたんで」とみのる。「なんかそういうものが試合で少しでも感じれたらいいなとは思っているけど、感じれるかどうかは相手次第だよ」と続けて秀樹を見つめた。もちろん秀樹も、みのるのことを師匠たちから本当のプロレスを受け継いできたレスラーだと高く評価していた。

 しかし、秀樹のパートナーである間下の話題になると、みのるの表情は一変。「もうひとりは…誰だっけ? (間下の名前を聞くと)誰? もしソイツがここにいたらやる気も出てくるんだけど、いないみたいなんで。頑張ってくれと伝えてください」と真横にいるにも関わらず完全無視を決め込んだ。

 「こういった名高い方々の中に入れて試合ができるだけでも嬉しいことなので、思いっきり胸を借りるつもりで頑張りたいと思います」と緊張した面持ちで間下が語っても、みのるは微動だにせず。4・16代々木大会で大仁田厚率いる邪道軍のセコンドを殴りつけたことを引き合いに出し、「俺はストレス発散になってよかったよ。全力で次から次へと殴れるから。今も軽くストレスが溜まっているから、ここにいないけど、それはリアルジャパンの間下というヤツにぶつければいいなと思っている」と物騒な予告までぶち上げた。間下は言い返すことができず。この怒りを試合で返すことができればいいのだが…。

 みのると間下の因縁はともかくとして、“2人の鈴木"が示した姿勢は、ストロングスタイルの復興"を唱えるリアルジャパンが目指すものとまったく同じ。初代タイガーは「この試合は本当に任しておけばいいと思います。それで間違いない。ちゃんと信頼できる人選だと思うので、まったく心配はないです」と全幅の信頼を示した。

 ロビンソンやゴッチの教えを守る“2人の鈴木"の激突から何が生まれるのか。結果如何によっては、同じ遺伝子を継ぐ初代タイガーマスクもそこに加わってくる可能性がある。“鈴木対決"はリアルジャパンの行く末にも直結する注目の一戦となりそうだ。【情報提供:リアルジャパンプロレス】

プロ格 情報局