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7/4【全日本】新会社「オールジャパン・プロレスリング」発足 秋山社長が「全日本」の看板継続へ所信表明「馬場さんの教え伝える」、諏訪魔は専務取締役に就任 新体制発表会見(写真あり)

 全日本の新体制発足発表会見が4日、都内・ザ・キャピトルホテル東急で行われ、新会社「オールジャパン・プロレスリング株式会社」の設立が発表された。社長・秋山準が「馬場さんの教えは僕の中にしっかり入っています。その教えをここにいるみんなに伝え、そして一人ひとり選手の個性を活かせる、そしてファンの皆さんに勇気と希望を与えられるような団体を目指して頑張ってまいります」と所信表明。諏訪魔の専務取締役就任も発表され、故・ジャイアント馬場さん夫人の馬場元子さんも取締役相談役として名を連ね、秋山社長ら新体制の激励に駆けつけた。

 先月6日、秋山が会見し、新会社設立と自らの社長就任を発表。所属全選手、全社員が全日本プロレスリングシステムズを離れ、新会社に移行することになった。今月1日に会社登記を済ませ、この日の新体制発表の運びとなった。

 会見には秋山社長を筆頭に、諏訪魔、曙、大森隆男、潮崎豪ら所属12選手(KENSOのみ欠席)が出席。新体制にかける意気込みを話した。

 新会社の役員は秋山社長のほか、岩手ケーブルテレビジョン社長の笹原美喜夫氏が代表取締役副社長、ケーブルテレビ山形の社長でもある吉村和文氏が取締役会長にそれぞれ就任。また、諏訪魔の入閣も決まった。肩書きは専務取締役。デビュー10周年を前にプロレス人生初の“役員レスラー"となった。さらに全日本プロレス創業者であるジャイアント馬場さん夫人の元子さんが取締役相談役として名を連ねた。

 気になる団体名も「全日本プロレス」を引き続き使用していくことになった。商標権の所有者である白石伸生氏と話し合いを重ねた結果、会見前日の3日夜にようやく使用許可が出た。今後は団体名、シリーズ名、チャンピオンベルトなども継続されることに。つまり会社が変わっても、これまでと何ら変わらない全日本として活動していくことになった

 会見場となったキャピトルホテル東急は馬場さんがこよなく愛した施設。元子さんのはからいもあって新会社の船出をこの場所で切ることになった。秋山社長にとっても馬場さんと初めて会った思い出の場所で、「その同じ場所でこうやって社長として設立会見を開かせて頂く。何か運命的なものを感じます」と表情を引き締めた。

 すでに社長として「全日本と心中覚悟」と悲壮な決意を口にしていた秋山の大目標は“新日本に追いつき追い越せ"だ。「22年前、僕が入った頃、全日本プロレスは2大メジャー団体といわれていました。ですが今はそう呼ばれることも少なくなっています。ただ、ここにいる選手たち、社員、もちろん僕もそうですが、みんなの力を信じています。必ずまた同じ位置にたどり着けるようしっかり頑張ってまいります」と誓い、「ここまででかい選手がいてリング上でぶつかってるのは日本だと全日本がナンバー1だと思いますし、一発一発の重みは負けてない。負けてないというか負けるはずがない」と確信。「馬場さんの教えは僕の中にしっかり入っています。その教えをここにいるみんなに伝え、そして一人ひとり選手の個性を活かせる、そしてファンの皆さんに勇気と希望を与えられるような団体を目指して頑張ってまいります」と決意表明した。

 専務取締役に就任した諏訪魔も1年前の分裂騒動の時、「全日本の看板を守る」と誓っていたが、今度は看板を背負う一人となった。「自分は全日本の現場、オフィスをできるだけ社長に負担がいかないように、しっかり回す。そこに重点を置きたい」と選手と会社のパイプ役を勤める構えで、1年前と同じく「信頼回復」をテーマに掲げた。

 写真撮影の際には元子さんも登場。秋山社長、諏訪魔取締役らと握手を交わし、笑顔で談笑するなど新体制をスタートさせる五男坊らを激励していた。

 ほかにもファンクラブ発足、練習生募集も発表された。
※関連記事は別項に掲載します


[会社概要]
▼社名
オールジャパン・プロレスリング株式会社

▼代表社名
代表取締役社長 秋山潤

▼住所
神奈川県横浜市青葉区美しが丘西2-52-9

▼資本金
1000万円

▼役員一覧
代表取締役社長 秋山潤
代表取締役副社長 笹原美喜夫
取締役専務 諏訪間幸平
取締役相談役 馬場元子
取締役会長 吉村和文

▼所属選手一覧
秋山準
諏訪魔

大森隆男
金丸義信
潮崎豪
鈴木鼓太郎
宮原健斗
青木篤志
SUSHI
KENSO
渕正信
野村直矢

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